犬のトレーニングは忍耐と一貫性
昨日のブログに犬の行動の話を書きました。
さらに、敢えて新しい行動を教えるときは、犬の行動を引き出しやすい環境を作るということで、見習いにドッグダンスのトリック「背乗り」を教える導入時のルアーリングについて書きました。
トリーツ(オヤツ)をどこに見せるかによって犬の動きは変わります。
最初は私の左側から背中に乗るように誘導しましたが、当然背中の上で止まっていられず、飛び越えてしまうことが何度もありました。
しかし、飛び越えてしまうとトリーツがもらえないことが繰り返されると、とりあえず前足だけ乗せながらトリーツを食べ、次第に背中によじ登るようになったら、今度はトリーツの上げる場所を私の頭の方から出すようにすることで、見習いは方向転換をして前を向いてくれるようになりました。
練習二日目、リマインドから初めて数回練習したところ、乗ることに馴れ、乗った後も前を向くようになりました。
前からトリーツが出ることを知っているからです。
途中、私が手の中に握っていたトリーツが気になって、私の横で伏せて「トリーツをよこせ」と要求しました。
しかし、私がトリーツを出さず、黙って待っていると、キューで乗るようになりました。
待つことは忍耐。
せかしたり、トリーツを取ろうとしている見習いをいさめることもしません。
見習いに考えてもらいたいからです。
もちろん、待っても全然正解が出せない場合は、基準(クライテリア)が高すぎるので、プランニングを変えなければいけません。
要は目の前の犬のレベル(ステージ)をきちんと把握しておくこと。
出来るレベルの犬に過干渉になりすぎたり、犬の要求に任せてすぐトリーツを出さないことが大事ですね。
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