ディストラクションのはなし
いつも書いている「家では出来るのに、外で出来ない」犬のはなし。
基本的に、家の中は馴れた場所なので、犬はある程度落ち着いて作業することができるのは当たり前です。
細かく言えば、家の中と言っても、いつも練習している部屋とそうでない場所では当然反応が変わってくることもあるので、家の中だから絶対大丈夫と言えないことも事実です。
もちろん家の中と庭でも違います。
欧米の広めの家であれば、バックヤードにはリスや鳥がいたりして、まさにそれらの小動物が犬にとって大きなディストラクションとなる場合もあります。
獲物を追いたい衝動に駆られる犬たちにとって、それらの小動物の存在はポジティブディストラクションになるため、トレーニングの過程で、上手にできたご褒美として小動物を追いかけさせることもあるようです。
日本ではそうそうありえないことですね。
いずれにしても、家の中と違って家の外は全く環境が違うので、いつもできていることが外でもできるとは限らないということです。
特に若い犬の場合、いつも使っているご褒美が、外にいる犬にとっては全くご褒美にならないこともあります。
例えば、外の環境刺激が強すぎて犬が固まっている場合、食べ物が全く口にできなくなることもありますし、逆に外の刺激がリスや鳥のようにポジティブなものであれば、その刺激が強すぎて、トリーツなどは目に入らなくなったりするからです。
家で出来ることを外でも出来るように、犬が平常心を保てるようにするには、刺激レベルを少しずつ増やしていくプロセスが必要になります。
周りに子供や他犬がいて、刺激レベルが少し高いときは、敢えて難しいことを要求せず、まず鉄板の作業からお願いして、出来たことを褒めていくことを繰り返すことが不可欠です。
そのプロセスの積み重ねが、公園やドッグランなどの刺激の高い場所でも、ハンドラーのキューに耳を傾けられるようになるために重要です。
今朝の練習場所はサッカー親子とバスケ少年に挟まれたエリアでした。
お互い住み分けができていて、干渉しあわないので、よい練習場所でもあります。
見習いはそれなりに、よく集中できていました。
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