飼い主さんを一番にする
いつも書いている、「家の中では出来るのに外では出来ない」という状況では、犬が外の刺激に負けてしまっていることが原因になっていることが多いものです。
家の中と異なり、外には様々な刺激が満載です。
それは、目から入るもの、耳から入るもの、鼻から入るものなど、犬の五感を刺激するものばかりです。
そのため、いわゆる「社会化」と言われる「馴らす」工程が犬育てには欠かせません。
さて、今日は犬に対して過剰に反応してしまうLさんのプライベートレッスンを公園で行いました。
Lさんの反応はポジティブなものですが、一緒にいる飼い主さんの声が届かないぐらいの興奮は避けたいもの。
日常生活のお散歩コースは道も狭く、犬と遭遇する機会が想定しづらいので、犬との距離が取りやすい公園で練習することにしました。
今回は2度目で、その間にもご家族と一緒に公園体験をしていただいています。
犬たちが吠えながら走り回るドッグランの刺激はあまりにも強すぎて10メートル離れたぐらいでは全く効果が得られないので、50メートルぐらい離れた場所でまず遊ぶことから始めていただきました。
遊びは、Lさんの好きなオモチャを投げて、取ってきてもらうというもの。
犬はそもそも走って追いかけることが好きですが、それを公園でやれるかどうかが大きなポイント。
最初はドッグラン内の犬たちの動向が気になっていたLさんでしたが、少し距離を取ったことで、飼い主さんが投げたオモチャを勢いよく取りに行き、持ってきてくれるようになりました。
しかし、Lさんがオモチャを咥えたからと言って、その場で呼ぶだけではなかなか戻ってこられません。
飼い主さんと離れてオモチャを咥えた瞬間、周りが気になってしまったりするので一瞬フリーズしてしまいます。
そうならないためには、Lさんがオモチャを咥えた瞬間、飼い主さんが反対方向に向かって走りながらLさんを呼ぶこと。
飼い主さんが動くことで、Lさんは今度は飼い主さんを追いかけたい気持ちになるので、フリーズする暇がありません。
ちゃんと戻ってきてくれたら、また引っ張りっこで遊びます。
すっと以前、「犬のトレーニングでは、ハンドラーが犬の3倍以上動かなければいけない。」と教わったことがあります。
人が手抜きしてじっとしていては、犬も動いてはくれません。
飼い主さんと楽しく遊ぶことが飼い主さんへの意識を高めることになり、ひいては他犬に反応するよりも、飼い主さんとの交流を楽しめるようになっていきます。
犬と遊ぶのが悪いわけではありません。
犬同士の遊びも楽しいけど、一番は飼い主さんになるように人間も努力が必要ですね。
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