アニマルセラピーのはなし
アニマルセラピーを知らない人はあまりいないと思います。
犬や猫などの動物たちと人とが触れ合うことで得られる効果を目的とする活動です。
かつて私がお手伝いさせていただいていた団体では、
・動物介在活動
・動物介在療法
・動物介在教育
という三つのカテゴリーでボランティア活動されていました。
我が家は、「動物介在活動」と「動物介在教育」のお手伝いを愛犬とともにしていました。
参加した犬たちは2頭ともボーダー・コリーのメスで、人が好きで、どこを触られても嫌がらず、静かにしていることができる犬たちでした。
動物介在活動では、老人ホームなどの施設を訪問し、トリックをお披露目したり、あるいは触りたい方には触っていただくという活動でした。
ハンドラーとしては、犬の状態をよく観察していないと、ストレスサインが出た時の対処が遅れてしまうので、それなりに気を遣わなければいけないお仕事です。
もちろん、すべての入居者(対象者)が動物好きとは限らないので、苦手な方は後ろの席にすわっていらっしゃったりしています。
もともと犬や猫と暮らしていた人は、この日を待ちわびてくださって、ご愛犬の話に花が咲くこともあります。
一方動物開催教育では、小学生のお子さんたちにスタッフさんが、犬との接し方や犬のボディランゲージなどをわかりやすく説明し、最後にふれあいタイムを設けるような形でした。
各訪問では7~8頭の犬や猫たちが参加して1時間程度の時間を過ごすというものでした。
先日ポップアップされたSNSの記事に、私立の学校にセラピードッグが導入されたというものがあり、多くのコメントが寄せられていました。
実際の動画ニュースを見てはいないので、何とも言えませんが、コメントの中に「犬が嫌いな人間の権利」について述べていた方がいらっしゃいました。
確かに、犬や動物が苦手な人は沢山います。
「あんなにかわいいのになぜ?」と思う人もいますが、それは個人差があってあたりまえ。
私は小さいころから動物好きで、なんにでも手を出すので、子供のころからよく噛まれていました。
犬にも噛まれましたし、学校のハツカネズミや、修学旅行で行った阿蘇では馬にも噛まれました。
でも、動物は嫌いになっていません。
爬虫類も好きなので、家の中にヤモリが入ってくると、捕まえて外に逃がしてやったりもしていました。
しかし、どちらかというと虫は苦手です。
ゴキブリをはじめとして、黒くて固いからだの虫たちは触れません。
つまり、嫌な経験をしてトラウマを持つ人だけでなく、そもそも苦手な人もいるということを理解していることが大事です。
30年くらい前、我が家の犬たちと公園を歩いているとき、「ドッグランができたのだから、ドッグランの中から出てくるな」と知らない男性に怒鳴られたこともありました。
よほど嫌いなのでしょう。
一時期、「犬連れOK」の店舗が増えたことがありましたが、マナーの悪さから「NG」にしてしまったお店もあったようです。
動物たちが人に癒しを与えてくれることは素晴らしいことですが、誰にでもというわけではないことも知っておく必要があります。
上手に共存できるといいですね。
誰が寄ってきてもウェルカムだった故アシスタント。
生きていれば今日が14歳の誕生日でした。
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