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2025年5月

2025年5月31日 (土)

目標はあった方がいい

愛犬と暮らし始めて、世界が広がる人は少なくありません。
特に犬友が出来たり、知らない人が愛犬を見て声をかけてきたりする機会も増えたりして、少しずつ世界は広がっていくわけです。

そんな飼い主さんの中には、将来愛犬とカフェに行きたいとか、一緒にキャンプに行きたいといった目標を持つ人も少なくありません。
とてもいいと思います。

ドッグダンスのトリックが出来るようになりたい、ディスクの大会に出てみたい、アジリティをやりたいなど、ドッグスポーツに特化した目標を持つこともいいと思います。

しかしながら、日常のマナーやトレーニングの場合は、なかなか目標が持ちづらいものです。
なぜなら、訓練競技というと敷居が高く感じられてしまうからではないでしょうか。
しかも、競技中はオヤツのような犬のモチベーターも使えないとなると、ますますハードルが高くなってしまいます。

しかし、普段の生活のトレーニングもきちんとやっていれば、その成果を確認できる競技があります。
ラリーオビディエンスです。

課題によって、オヤツをあげることができるWCRL規定やJKC既定のラリーオビディエンス競技の初級クラスは、普段できることが課題です。
例えば、オスワリ、伏せ、マテ、そして一緒に歩くことなどです。
最初は、課題の書かれているサインカードが気になったり、環境に慣れるまでは時間がかかりますが、基本のトレーニングが出来ていれば愛犬と一緒に楽しめるドッグスポーツのひとつです。

クラスが上がっていくと少しずつ課題の難度はあがっていきますが、初級クラスは遠隔作業が無いので、リードを付けて行うこともできます。

愛犬と暮らし始め、日々の生活を楽しむことに加え、目標を持って何かを教えていくのも楽しいと思います。

さて、我が家の犬たちも、先代アシスタントのニコルの頃からラリーオビディエンスをはじめ、今は現アシスタントと見習い2頭で楽しんでいます。

昨年の日本ランキングの表彰とアシスタントがレベル3Bで10回クォリファイができたということでタイトル証がアメリカから送られてきました。

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2025年5月30日 (金)

犬(個体)にあったトリックを教える

ドッグダンスでは犬に様々なトリックを教えることができます。
特にFS(フリースタイル)のカテゴリーであれば、トリックの数がコンテンツとしてカウントされ、評価の対象にもなります。
もちろん作品の評価の対象はコンテンツだけではありません。
曲にあっているか、曲のイメージが表現できているかなどの評価項目も重要です。

では、どんなトリックを教えたらいいのだろうかと考えた時、昔から普通に犬に教えている、「お手お代わり」もトリックとして使えるので、まずは身近で出来ることから教えていけばいいと思います。

今は様々な動画サイトでトリックの教え方やトリックを観ることができますが、どんなトリックも教えれば必ず出来ると思わないことも大事。
恐らく頑張ってしまう犬は出来るようになるかもしれませんが、出来るようになるまでの犬へ負荷も考えてみましょう。

犬はサイズや犬種によって体の構造やバランスが異なります。
体の小さい犬は見るからに動きが速く身軽ですが、体の大きな、それこそ「超」が付く大型犬であれば、小型犬のような機動力がないかもしれません。

要はその犬(個体)にあったトリックを教えてあげることが、ハンドラーにとっても犬にとっても大きなストレスをかけず、楽しい時間が過ごせるということです。

今日たまたまテレビで上方にジャンプする中型犬を目にしました。
助走をつければ飛び超える犬は沢山いますが、何もないのに上方に飛ぶ犬は多くはありません。
教えなくても跳ぶのが、トイプードルやジャックラッセルテリアなどの小型犬や、そもそも跳ねる動きが得意なシェルティやオーストラリアンシェパードです。
このような犬種は助走がなくても上に跳ぶことができるタイプです。

我が家のボーダー・コリー、実は運動神経がいいと一般に言われていますが、上方に跳んでも、安定した着地が出来る犬は6頭中2頭でした。

恐らくきちんと教えていけば、猫のようにしなかやかな着地法を身に付けられたかもしれませんが、何も言わなくても上手に跳べたのは2頭だけ。
1997年に初めて迎えたボーダー・コリーと現見習いです。

この犬たちの跳躍力は秀でていて、教えなくても上手に体を使うことができたので、跳躍系のトリックやディスク遊びができましたが、残りの4頭はあまり向いていなかったので、敢えて跳躍系のトリックは教えませんでした。

2足歩行なども同様です。
教えなくても勝手に2足で立って自立できる犬たちもいれば、自分の体を上手に支えるまでに時間のかかる犬もいます。
以前海外のドッグダンスコンペで、二足歩行の時間が多かったルーティンに対してジャッジがそんなことをコメントしていました。

以前も書きましたが、犬がその動きを習得するまでにとても長い時間を使ったとすれば、ある意味それは犬に負荷をかけすぎているとも言えます。

誰かがやっているから真似をするのではなく、その動きが愛犬(の体)にあっているかどうか考えてみることも大事ですね。

さて、小技が苦手な見習いは、跳躍力だけはあるので、腕跳び、フリップジャンプに続き、今回足跳び、背跳びいろいろジャンプ系のトリックを教えてみました。
問題はその弁別がちゃんと出来るようになるかどうか。

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ちなみに背跳びや足跳びを教えるときに重要だったのが、見習いのスタート位置。
「そこ」ではなく、ターゲットとなるマットを置くことで、いちいち見習いの場所を指定する必要がありませんでした。

こんなときもターゲットとなるものがあると便利ですね。

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2025年5月29日 (木)

子犬の社会化

子犬の社会化が重要ということを全く知らない飼い主さんはほとんどいないと思いますが、どう重要なのか、実際どのようにすればいいのかを完璧に理解している人はまだまだ少ないようです。

実は、本来子犬の社会化はブリーダーさんのおうちにいるところから始めてほしいと思っています。
しかし、意識が高いブリーダーさんでなければ、到底そこまで望むのは難しいかもしれません。

子犬を育てるいい環境と言うと、自然豊かな場所を想像しがちです。
もちろん、広いバックヤードや、自由運動ができる場所は重要ですが、その環境にプラスして、子犬の受容性が高いときに、敢えて生活音や人間社会の騒音にさらしてあげることが子犬のこれからを考えると不可欠です。

かつて知り合いのブリーダーさんは、生後1か月を過ぎたころから車に子犬たちを乗せて、幹線道路の片隅で騒音や様々な人間に馴らすというひと手間をかけていました。

子犬はブリーダーに残る子以外は必ず新しい家庭のもとに旅立っていきます。
どんなところに行くかは全くわからないので、どこに行ってもやっていかれるようなサポートが大事ですね。

かつて、郊外のブリーダーさんからやってきた子犬を散歩に連れ出そうとしたところ、まったく動けず、玄関からも出られないとご連絡をいただきお伺いしましたが、子犬が玄関から門まで自力で歩けるようになるまで1週間。
門から出て歩き始めるまでにさらに数レッスン。
実際門から出て歩けるようになっても、車の音やバイクの音が聞こえるたびにフリーズし、オヤツも口にできないほどでした。

ご近所の公園にたどり着くまで1か月以上かかったような記憶があります。
もちろん、たどり着けても、自信を持って歩いているわけではありません。
しかし、飼い主さんも頑張ってサポートしてくださったので、その子は普通の生活ができるまでになりました。

個体の性格にもよりますが、小さいころから経験値を増やしていくことが重要です。

もちろん、大事な時期に社会化がうまくいっていなかったとしても、犬は日々成長しているので、犬のペースに合わせて、少しずつ馴らしていくことで、犬の「大丈夫」を増やしてあげることができます。
焦らず、根気よく。ですね。

ちなみに、我が家の見習いは、生後2ヵ月半のとき、公園のスケボーコーナー脇で馴致。

時折、自転車のお兄さんや騒ぐ子供の声に耳を澄ましながらも、

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持って行ったオモチャで遊ぶ余裕もあり。

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今でもオモチャには目がありません。

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2025年5月28日 (水)

賢い犬は大変です。

犬が賢いことは多くの人が知っています。
しかし、いざ自分の犬のことになると、「うちの犬はバカだ」という人がいます。

日本人は謙遜の文化ですから、自分の子供もバカだという人が少なくありませんが、
本当に愛犬がバカだと思っている人は少なくないようです。

よくあるのが、
・覚えが悪い
・オヤツがないとやらない
など。

覚えの良しあしには確かに個体差があると思います。
性格的に頑固で、一度決めたことをなかなか変えたくない犬というのもいます。
トイレの場所などでは、飼い主が決めた場所じゃない場所の方が落ち着くので、そこでばかりするというのもあります。

オヤツに関して言えば、それは完全に人間側の問題で、犬に落ち度はありません。
オヤツが目の前になくても、ご褒美は必ず出るから大丈夫と伝えきれていない結果です。

賢ければ賢いほど、オヤツのあるなしも敏感に察知するので、そういう犬ほどきちんと伝えてあげないと、人間の遊びには付き合ってくれなくなります。
また、ご褒美をオヤツに頼っていることにも原因があります。
食べるもの以外にも、犬にとって飼い主さんを魅力的にするのは、犬と一緒に遊ぶこと。

要は犬にとってそれ楽しいかどうかなので、無理やり何かをやらせようと思っても、なかなかうまくいかないということになりかねません。

また、「『賢い犬種 』だと思って迎えたのに、悪戯はひどいし、全然言うことを聞かない。」という場合は、犬が退屈してしまい、その能力を持て余しているような場合があります。
同じパターンでは、すぐ予測して飽きてしまったり、人間の言うことに一貫性がないと、自分のルールで動くので、人の話を聞かない犬になっていたりすることもよくあります。

つまり、賢い犬ほど大変だということです。

まずは、犬にうまく伝えられているか。
犬が一緒にいると楽しいと思ってくれる飼い主なのか。
そんなところを見直してみると解決策が見つかるかもしれません。


今日は若いMくんのプライベートレッスンがありました。

飼い主さんと遊ぶことが楽しくなって、遊びの中にトレーニングを混ぜていくことで、動きもよくなってきました。

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もちろん、ご褒美はオヤツだけではありません。

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競技に出るわけではありませんが、そもそも動きが速くて賢い犬種なので、そのエネルギーを持て余さないように飼い主さんも頑張ってくださっています。

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2025年5月27日 (火)

第16回WanByWanイベントのご案内

2025年9月5日(金)から7日(日)まで、恒例のWanByWan 3Daysイベント開催します。
詳細は以下の通りです。

①9月5日(金)ワークショップ
②9月6日(土)第16回ドッグダンスリハーサルショウ
③9月7日(日)WCRL規定ラリーオビディエンストライアル

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🔶9月5日(金)ワークショップ

概要:ドッグスポーツを成功させるためのヒント
・ドッグトレーニングの基礎
・犬のハンドラーへの意識を高める
・犬の集中力をあげる
・ハンドラ―のスキルをあげる
etc
※ご参加のみなさまには前もってアンケートを取らせていただき、現状困っている課題等お伺いする予定です。
※参加犬の年齢及び課題によってグループ分けを行う場合もあります。

募集組数:15ペア 
参加条件:生後6か月以上の犬
参加費:12,000円
見学(若干):6,000円

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🔶9月6日(土)ドッグダンスリハーサルショウ

2タイプ(6分間・10分間)の持ち時間を自由に使って練習及び演技ができます。
時間内であればルーティンを踊られてもパーツの練習をされても構いません。
音楽をかけながら馴致したり遊んでいただいても構いません。
持ち時間をご自由にお使いください。(持ち時間全てを利用される必要はありません。愛犬の状態を確認しながらご利用下さい)
お一人で多数枠にエントリーされても構いません。
※ドッグダンスのカテゴリーは、FS(フリースタイル)・HTM(ヒールワークトゥミュージック)・その他です。
FSおよびHTMはFCIルールでコメントさせていただきます。
「その他」は、FSおよびHTMのカテゴリーに入らないタイプのルーティンやペア、グループダンスなどです。

定員:50ペア
コメントあり、表彰あり。
リンクスペース:約20m(横)x約20m(奥行)
ルーティンタイム:4分以内
※ビデオコンペなどに利用されることも可能
※モチベーターの利用可。

参加費:6,000円(持ち時間6分)、10,000円(持ち時間10分)

コメンテイター
WanByWan代表 三井惇
CPDT-KAドッグトレーナー、JKC公認訓練士
2016年ドッグダンスの解説本「ニコルとドッグダンス」を出版


🔶9月7日(日)WCRL規定ラリーオビディエンストライアル

WCRL規定の正式競技です。
クラス:Level 1A、1B、2A、2B、3A、3B、ベテランA、ベテランB

参加費:6,000円
WCRL登録費:6,500円
(登録はご自身でWCRLのホームページから行うことも可能です。
犬の登録が出来ていないと、競技結果が反映されません。)

ジャッジ:
川端千賀子氏(WCRL公認ジャッジ)
三井 惇 (WCRL 公認ジャッジ)

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※ワークショップ、リハーサルショウおよびラリーオビディエンストライアルの参加費のほかに、woofの施設利用料金とお弁当代が別途かかります。(ドッグラン内に個人的に飲食物を持ち込むことはできませんので、ご参加の方はお弁当をご注文下さい)
※参加人数が最低人数を超えた場合はwoofの施設利用料金が団体割引の対象となる場合もあります。
※woofにご宿泊の場合はご自身でご予約ください。
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🔶お申し込み方法
下記の内容をそれぞれご入力のうえ、メールでお申し込みください。

【件名】WBWイベント申し込み

お申込み開始:2024年6月21日(土)20:00
お申込み締切:2024年8月16日(土) 
定員に達した場合、締切日より早く締め切る可能性があります。 

◆ワークショップ 参加・見学(どちらか残してください)
1.参加者のお名前(フリガナ)
2.参加の場合のパートナーの名前(フリガナ)
3.参加犬の犬種・性別・年齢
4.メールアドレス(PCからのメールが受信できるアドレス)
5.お弁当の数
6.woofご入場者数(ご本人も含めます)・・・大人○名 子供○名 犬○頭
7.woofご宿泊の方の数(ご本人も含めます)・・・大人○名 子供○名 犬○頭
8.参加者のご住所とお電話番号
9.現在愛犬とドッグスポーツを楽しむために、抱えている問題があればご記入下さい。

◆リハーサルショウ
1.エントリーのご希望
・6分タイプ(FS/HTM/その他)
・10分タイプ(FS/HTM/その他)
FSあるいはHTMのカテゴリー分けをされている場合はFCI規定に沿ってコメントさせていただきます。
2.ハンドラーのお名前(フリガナ)
3.パートナーのお名前(フリガナ) 犬種 性別 年齢(開催時)
4.メールアドレス(PCからのメールが受信できるアドレス) 
5.曲名(フリガナ)および 曲の長さ (決まっている場合)
6.お弁当の数
7.woofご入場者数(ご本人も含めます)・・・大人○名 子供○名 犬○頭
8.woofご宿泊の方の数(ご本人も含めます)・・・大人○名 子供○名 犬○頭
9.参加者のご住所とご連絡先

◆WCRL規定ラリーオビディエンストライアル
WCRLあるいはUSDAA登録:
済んでいる(犬の登録番号:      )
済んでいない:同時登録を希望する(7,000円) / 自分でする
2.ハンドラー名(漢字/アルファベット):
3.パートナーの名前(アルファベット):
4.犬種および性別:
5.犬の生年月日:
6.犬の体高(肩の位置で):
7.参加クラス:
LEVEL1A、LEVEL1B、LEVEL2A、LEVEL2B、LEVEL3A、LEVEL3B、ベテランA、ベテランB
※参加クラスについては詳細をご確認の上、対象クラスのみ残してください。
8.参加者のご住所ご連絡先:
9.課目修正申請がある場合は以下にお書きください。
例:ハードルの高さを〇〇センチにしてほしい。
10.お弁当の数
11.woofご入場者数(ご本人も含めます)・・・大人○名 子供○名 犬○頭
12.woofご宿泊の方の数(ご本人も含めます)・・・大人○名 子供○名 犬○頭

<リハーサルショウのルール>
・ドッグダンスの曲は編集の上当日CDでご持参ください。必ず複数の音源で再生できるかどうかの確認をお願いします。
・リンクに入りましたら音響チェックをお願いします。
・小道具の設置・撤去は持ち時間に含まれます(場合によって残り時間をご案内します)
・音楽のスタートは、手をあげて合図してください。
・パートナーは首輪(1つ)以外は禁止(皮膚トラブルや寒さ対策等の目的での衣類着用は可、受付時にお伝えください)
・リンク内での排泄を防止するため、出来る限り演技前に排泄を済ませるようにお願いします。万が一排泄してしまった場合は速やかに清掃いたしますが、清掃時間は持ち時間に含まれる場合があります。
・ドッグダンス演技中パートナーに振付以外で触ることは禁止です。(演技以外で褒めたりするのは構いません)
・リハーサルショウの見学は自由ですので、ご同伴者もインドアドッグランに入場可能です。ただし、お弁当や団体割引のためにはお名前等のお申し出が必要です。

<イベント中禁止事項>
・チョークチェーン、スパイクチェーンの使用
・パートナーの動きを強制したり、パートナーを罵倒するなどの行為。

<一般注意事項>

★ヒート中の犬・または終了して2週間以内の犬はwoofの規定上ご参加ができません。
★お申込み受付後にヒートや体調不良で該当犬が参加出来ない場合、犬を替えての参加は可能です。
★お申込みメール受信後はキャンセルフィが発生しますが、ご都合が悪くなった場合はお早めにご連絡下さい。
★キャンセル時のwoofの施設利用料金はかかりませんが、宿泊に関しましてはwoofの規定でキャンセルフィがかかる場合がありますのでご確認ください。
★荒天等で開催が不可能となった場合は必要経費を除いて一部返金できる場合があります。
★演技中の写真および動画の撮影は演技者の許可を得てから行ってください。
★イベント中の写真はブログやSNSなどに掲載させて頂く場合があることをご了承ください。
★他の参加者の演技中に過度の吠えなどがある場合はご退場頂く場合があります。
★会場内での犬の待機はクレート内でお願いします。
★会場内での、犬同士、参加者同士のトラブルは、当事者で話し合いのうえ、双方の責任のもと解決してください。主催者は責任を負いません。
★当日の欠席連絡はmitsuiアットマークwanbywan.comまでお願いします。
★ワークショップ、リハーサルショウおよびラリーオビディエンスは参加者が催行最低人数に達しない場合は、開催を中止する場合があります。その場合は事前にお知らせします。

ワークショップ、リハーサルショウおよびラリーオビディエンスのお申し込み先:
infoアットマークwanbywan.com(アットマークを@に変えてください)

皆様のご参加心よりお待ちしております。

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2025年5月26日 (月)

ついつい言ってしまう禁止ワード

犬はとても賢い動物です。
いつも書いていますが、こちらが意図していないことも確実に学習しているので、思った通りに行かないというのはよくある話です。

つまり、こちらが無意識に言ってしまう言葉にたいして、犬は勝手に事象をリンク付けし、その言葉がトリガーになって、さらに犬の過剰反応を誘発する場合があるということです。

何やらわかりづらい内容ですが、
例えば、犬が怖がっているとき、人はつい「大丈夫」という言葉を言ってしまいます。
しかし、犬が「大丈夫」という意味を知らなければ、「大丈夫」と言われているときは、自分にとって怖いもの、あるいは怖いことが起こるときと予測するようになります。
現に、犬が怖いというサインを出しているのですから、犬のきもちは「怖い」という心理状態にあるわけです。

犬が自分で「怖い」気持ちを乗り越え、「大丈夫」を実感したときに、「大丈夫だったね。」という声かけをしていけば、恐らく「大丈夫」という言葉はポジティブな意味と学習されますが、怖がっているときに「大丈夫」を連発するとネガティブになります。

また、他犬とすれ違うたびに興奮してしまうような犬に対して、他犬が視野に入るたびに、「吠えないよ。」や「吠えたらダメよ。」と言ったことを、ちょっと語気を強めて言い続けていると、犬は他犬と遭遇する度に叱られているような気持になって、さらに他犬に対して嫌悪感を抱くようになってしまいます。
すると、他犬のオーラが安定している場合であっても、こちらから吠えてしまう状況になりかねません。

「行かない」「吠えない」と言った、「〇〇しない」という伝え方より、「オイデ」を使ったり、吠えていないときを褒めていくようにすると、少しずつ「犬を見ると褒められる」という法則が出来上がり、犬のメンタルも落ち着いてきます。

人はついつい犬のミスの方に目についてしまいますが、犬のいい行いをキャッチして褒めていくことで、犬の好ましい行動が増えるようにしていきましょう。

さて、昨日カウンセリングに伺ったLくん。
飼い主様とお話しているときは、ちゃんと足元で寝そべっている、いわゆるオフの状態が出来ているおりこうさん。
私との会話も、一生懸命理解しようと頑張ってくれました。

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生後11ヵ月、思春期真っただ中のL君は伸びしろがいっぱい。
これからが楽しみですね。

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2025年5月25日 (日)

犬飼の先輩の言うことがあなたの犬にあっているかどうかはわかりません。

何とも長いお題ですが、ずっと昔、かれこれ40年近く前、
公園に犬と散歩に行くと、まことしやかに「犬のしつけはこうするものだ」と
勝手に人の犬のリードを持って教えてくる「自称訓練士」がいました。

今でも同じようなことをする人がいるようです。

確かに経験豊富な飼い主さんは沢山いますし、
その方々の言っていることは正しいこともたくさんありますが、
実際にどれくらいの数の犬や犬種と関わっているかどうかはわかりません。

犬種の特性の話はここでもよく書いています。
個体の違いも同様です。

この子にはあっているけど、この子には向かないという方法もあるので、
十把一からげに犬のトレーニングはできません。
ましてや、行動に何かしら問題が出そうなときはとても微妙な時期ですので、
その犬をよく知って、対処方法考えることが重要です。

もともとフレンドリーな気質に特化して繁殖されてきた犬種もいれば、
作業犬として、細かいことにも注意を払うように繊細さを求められた犬種もいます。

見た目に出た行動が同じであっても、犬の事情は違うので、同じ方法で修正出来るとは限らないのです。

「小さいころからマズルコントロールをした方がいい」ととある飼い主さんが言いながら、他人の犬のマズルをぎゅっと掴んで犬に怪我をさせたそうです。

人間のお子さんに、「しつけとはこういうものだ。」急に平手打ちを食らわせたら大問題ですよね。

そもそも「マズルコントロール」ってなんでしょう。

「マズルコントロール」とネットで検索すると「マズルガード」の話が出てきます。
「マズルガード」は犬の状況に合わせて一時的に使用するためにはとてもいいツールですが、それは犬にとっての罰でもなんでもありません。
万が一の状況を予防するためのもので、恒久的に使用するものでもありません。
しかし、どんな犬も装着できるようなトレーニングをしておくことは悪いことではありません。

一方「マズルコントロール」は、言うことを聞かない(反抗的?)な犬に対して、人間の強さを示すために力を入れてマズルを掴むという方法だったようです。

生まれつき反抗的な犬はいません。
ハンドラー(飼い主)とうまくコミュニケーションが取れていない結果、反抗的に見えているので、犬だけの問題ではありません。
それを力に任せて、犬にとって繊細な部位であるマズルを力を入れて掴むのは反則です。
親犬が子犬に教育的指導を入れるのとは違うからです。

いずれにしても、様々な諸先輩の話に耳を傾けることはいいことですが、実践すべきかどうかは本人が決めることです。

犬のトレーニングも日進月歩。
古い手法にとらわれず、犬の福祉(Welfare)を考え、科学的根拠に基づいたトレーニング法で導いてあげましょう。

我が家はマズルには優しく触ります。

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すると、こんなこともさせてくれます。

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マズルに触ることが嫌悪刺激になれば、歯磨きもさせてもらえなくなるでしょう。

犬に苦痛を与えないで上手に伝えていくのが人間側の技量ですね。

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2025年5月24日 (土)

ドッグトリックの教え方

ドッグダンスには様々なドッグトリックがあります。
誰もが知っている、スピン(お回り)や「お手お変わり」から、ジャンプ、後退歩行など、さらには、その個体オリジナルのトリックが使えるのがドッグダンスです。

ドッグダンスをしなくても犬にトリックを教えるのは楽しく、その過程はとてもいいコミュニケーションタイムとなるので、是非犬が安全である限り、様々なトリックを教えてあげるといいでしょう。

今はSNSの動画サイトを見ると、沢山のトリックの教え方動画が載っているので、参考にするのもいいと思います。

昨日のドッグダンスグループレッスンでは、そんなトリックの教え方についてご質問をたくさんいただきました。

同じトリックでも教え方は様々なので、その犬にあった教え方で伝えてあげるといいと思います。
皆が同じ方法で教える必要はありません。

ただ、段階を追って教えていくことで、一つの動きに特化することなく、さまざまなトリックに転用できるので、基本から伝えてあげると犬にもわかりやすいでしょう。

例えば、犬が足をクロスしながら歩くような動きの場合、犬は意識しなければ前肢をクロスに持っていくことはできないので、まずは前肢の意識から教えてあげるといいでしょう。

右前肢、左前肢の弁別も必要です。
最初から立止の状態で前肢をあげることが難しい場合は、オスワリの状態から「お手・お変わり」のように、前肢をあげる練習から始めると犬にとってはわかりやすくなります。

「お手・お変わり」がオスワリでも、伏せでも、あるいは立止の状態でもできるようになってくると、伏せた状態でのクロスから、立った状態からのモンローウォーク、あるいはスキップなど、様々な足技への汎用も出来るようになるので、基礎から教えてあげることが大事ですね。

また、フリップジャンプ(ディスクトリックのボルト)を教える場合も、最初からジャンプと同時に立ったままのハンドラーの腹部を後肢で蹴り上げるなどできないので、座った状態からなど、段階を追って教えてあげることで、完成形に近づけていくことができます。

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時間はかかりますが、丁寧に、根気よく伝えてあげるとわかりやすいでしょう。

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2025年5月23日 (金)

犬種の特性を侮らない

犬と暮らしている人がすべて全犬種が好きとは限りません。
ある特定の犬種が好きで犬と暮らしている人は沢山います。
もちろん、特定犬種は一つとは限らないので、多頭飼いされている人の中には、異なる犬種を飼っている人もいます。
いずれにしても、犬と暮らしている人が全ての犬種を好きとは限らず、自分のライフスタイルに合う犬種を好んで暮らすケースはよくあることです。
なぜなら、犬と暮らせば暮らすほど、犬種による特性を知ることになるので、自分と合わないタイプの犬種とは暮らしづらいということもわかってくるからです。

我が家も、コリー、ハスキー、そしてボーダー・コリーと暮らし、ボーダー・コリーが自分のライフスタイルにあっているので、今は5頭目と6頭目のボーダー・コリーと暮らしています。

初めて犬暮らしをする人は、外観から特定の犬種や、個体を気に入って迎え入れることが多く、後になってその犬種の特性を知るというケースは少なくありません。
もちろん、お迎えする前から犬種のことを勉強している方もいらっしゃいます。

一緒に暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった」となる前に、犬種の特性を知っておくことはとても重要なことです。

例えばスヌーピーで一躍有名になったビーグル。
愛らしい瞳が人を魅了しますが、もともとはセントハウンド。
つまり嗅覚に優れているので、猟や麻薬探知などを得意とする犬たちです。
鼻を使う犬たちにとって、地面の匂い嗅ぎは日常。
さらにハンティング中にあげる吠え声も独特です。
それを知らないで一緒に暮らせば、歩いているとき地面から鼻が離れないとか、吠え声がうるさいとか言われてしまうと、ビーグルたちは困ってしまうわけです。

同様に、我が家にいるボーダー・コリー。
もともとは牧羊犬です。
群れから羊が離れないように常に監視モードに入っていて、その運動量たるや半端ではありません。
そんなボーダー・コリーの目の前を子供が走り出したらどうなるか。

反射的に追いかけたり、歯をあてる可能性はゼロではありません。
そうならないために、その行動を出づらくするためのトレーニングが欠かせません。
放っておけば、バイクや車を追いかけようと大興奮させてしまう可能性があるからです。

この場合、「追うな」と全てを制限するのは犬のエンリッチメントを阻害してしまうので、追ってもいいものを代わりに与えることが重要です。
例えばボールやディスクなど、遊びの中で本能を満たしてもらうことが日常生活での問題を軽減していくためにとても重要になります。

本能を完全に消すことはできませんが、代替行動によって、犬のエンリッチメントを確保することで、ストレスを軽減させながら、人と暮らしやすい状況を作っていきましょう。

我が家の犬たちは基本的に人や車などは追いかけませんが、急に横にあったものが動くというシチュエーションでは反射的に動く可能性があります。
そういう事象に対しても、ある意味「鈍感力」ではありませんが、気にしないでいるように、日常的には様々なディストラクションの中で練習をしています。

昨日はちょうど学校に行く子供たちが走ってきそうな状況だったので、静かに伏せて待つ練習。

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全てを予防することはできませんが、予測することである程度の予防トレーニングは可能です。

動きの速い犬たちと暮らすときは、人もアンテナを張っておかないと対処できないので、犬種選びは重要ですね。

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2025年5月22日 (木)

子犬の選択肢を尊重する

生後2ヵ月前後で迎えた子犬は、怖いものがあってもすぐに受け入れられるという特性がありますが、その好奇心が次第に警戒心に変わってくる時期を迎えるようになります。
それがちょうどワクチン接種が終わった子犬の成長期と重なり、目にするもの全てを警戒し、後ずさりしたり、吠えたりするという新たな行動を見せるようになるわけです。

そんなとき、ついつい飼い主が言ってしまう言葉が「大丈夫」です。

人間はそれが何かを知っているので、「なんでこんなものを怖がるの?」という気持ちになって、こんな言葉が出てしまうわけですが、当の本犬は若干および腰になっているので、それを無理やり引っ張って対象物に近づけるのは禁物です。

ここで犬に学んでもらいたいのは、自分から近づく勇気と、その結果なんでもなかったと確認することです。

そんな成長過程の愛犬には、人間側の「待つ」というスタンスで見守ってあげることが大切です。

無理やり引っ張っていくと、飼い主への信頼度も下がりますし、自分で確認して自信を持つというプロセスを飛ばしてしまいます。

飼い主が少し対象物に近づいてみることで、子犬の背中を押すこともできますが、決して引っ張らないこと。

そんなときに必須なのが、少し長めのリードです。

短いと犬の逃げ場をなくしてしまいますし、飼い主が対象物に近づこうとすると、犬を引っ張ってしまうことになります。

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気になるものは自分で確かめられるように、時間とスペースを用意してあげることが大切ですね。

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2025年5月21日 (水)

ディストラクションは外だけではありません。

犬にとってのディストラクションは様々というお話はよく書いています。
ポジティブなディストラクションもあれば、ネガティブなものもあります。

家の中で出来ることが外で出来ないことは、外からの刺激に犬が負けてしまうからです。
そうならないために、家の中で出来ることをまず鉄板にすることが重要です。

家の中は刺激が少ないので、犬の成功率は高くなり、犬の学習も進みます。

家の中で出来たからと言って外ですぐ出来るようにはならないということは何度も書いていますが、実は家の中にも様々なディストラクションを設定することができるので、今日のように暑くて外で練習できないときは、家の中でディストラクションを設定して練習することも可能です。

ディストラクションは、食べ物やオモチャでもいいですし、あるいは同居のほかのご家族でも大丈夫です。

ということで、今日のK君のレッスンでは、飼い主様が交代でディストラクションになりながら、基本トレーニングをやってくださいました。

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ディストラクションへの対処法が家の中でも練習出来れば、外での対処もスムースに出来るようになるでしょう。

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2025年5月20日 (火)

犬の間違いに気づく

以前、「犬が間違えているとき、そのままにしない。」ということは、とても重要であるということを書きました。
間違っているのにOKを出してしまえば、犬はそれでいいと学習してしまうからです。

しかし、実際一人で練習しているとき、犬が間違えていることに気づかないままにしていることが少なくありません。

先日のワークショップでも、各参加者の課題に対して講師は「鏡を使って確認するといいでしょう。」とお話しされていました。

我が家でも家の中の練習はかならず鏡の前でやるのですが、外には持っていかれないので、スマホで動画を撮りながら行います。
スマホから遠いときはさすがに見えませんが、目の前でポジションを確認するときはスマホに映っている犬の様子をチェックするようにしています。

例えば、下の画像のような状態でOKを出せば、犬は右脚側時に外にお尻を振ってしまってもいいと学習してしまうので、修正が必要です。

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ポジションのキューを出して犬が気づけば問題ありませんが、気づかないときはハンドターゲットなどで、促すことも必要です。

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要は犬の間違い(勘違い)をそのままにしないこと。

練習で出来ていても、本番で出来ないことは沢山あるのですから、
練習で出来ないことは本番では当然できません。

ハンドラーのサポートが欠かせませんね。

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2025年5月19日 (月)

飼い主さんを一番にする

いつも書いている、「家の中では出来るのに外では出来ない」という状況では、犬が外の刺激に負けてしまっていることが原因になっていることが多いものです。

家の中と異なり、外には様々な刺激が満載です。
それは、目から入るもの、耳から入るもの、鼻から入るものなど、犬の五感を刺激するものばかりです。

そのため、いわゆる「社会化」と言われる「馴らす」工程が犬育てには欠かせません。


さて、今日は犬に対して過剰に反応してしまうLさんのプライベートレッスンを公園で行いました。
Lさんの反応はポジティブなものですが、一緒にいる飼い主さんの声が届かないぐらいの興奮は避けたいもの。

日常生活のお散歩コースは道も狭く、犬と遭遇する機会が想定しづらいので、犬との距離が取りやすい公園で練習することにしました。
今回は2度目で、その間にもご家族と一緒に公園体験をしていただいています。

犬たちが吠えながら走り回るドッグランの刺激はあまりにも強すぎて10メートル離れたぐらいでは全く効果が得られないので、50メートルぐらい離れた場所でまず遊ぶことから始めていただきました。

遊びは、Lさんの好きなオモチャを投げて、取ってきてもらうというもの。
犬はそもそも走って追いかけることが好きですが、それを公園でやれるかどうかが大きなポイント。

最初はドッグラン内の犬たちの動向が気になっていたLさんでしたが、少し距離を取ったことで、飼い主さんが投げたオモチャを勢いよく取りに行き、持ってきてくれるようになりました。
しかし、Lさんがオモチャを咥えたからと言って、その場で呼ぶだけではなかなか戻ってこられません。
飼い主さんと離れてオモチャを咥えた瞬間、周りが気になってしまったりするので一瞬フリーズしてしまいます。
そうならないためには、Lさんがオモチャを咥えた瞬間、飼い主さんが反対方向に向かって走りながらLさんを呼ぶこと。

飼い主さんが動くことで、Lさんは今度は飼い主さんを追いかけたい気持ちになるので、フリーズする暇がありません。

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ちゃんと戻ってきてくれたら、また引っ張りっこで遊びます。

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すっと以前、「犬のトレーニングでは、ハンドラーが犬の3倍以上動かなければいけない。」と教わったことがあります。

人が手抜きしてじっとしていては、犬も動いてはくれません。
飼い主さんと楽しく遊ぶことが飼い主さんへの意識を高めることになり、ひいては他犬に反応するよりも、飼い主さんとの交流を楽しめるようになっていきます。

犬と遊ぶのが悪いわけではありません。
犬同士の遊びも楽しいけど、一番は飼い主さんになるように人間も努力が必要ですね。

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2025年5月18日 (日)

ドッグダンスファンショーに参加しました

埼玉北ドッグダンスクラブ主催のドッグダンスイベントの3日目はファンショーでした。
エントリーしたのはアシスタントのVincent。
ファンショーはトリーツやおもちゃが使えるルーティン発表の場です。

アシスタントも見習い同様、トリーツがなくても作業は出来るレベルの内容のルーティンですが、問題なのはアシスタントのメンタル。

いつもの練習では、とても楽しそうに脚側してくれるアシスタントですが、競技リンクに入ると緊張します。

202505182  
※今朝の練習

そこで、今回フィンランドから来日されたKatja Tamminen氏に見ていただくことにしたわけです。

リンクイン前の調整をし、リンク入場の練習をしてから曲をかけてもらいました。

結果は鼻泣きや吠えはなかったものの、前足が私にかかってしまいました。
いわゆる「Help Me」サインです。

一瞬ムーヴが飛んだ箇所がありましたが、最後まで踊ることはできました。
Katjaさんから貴重なコメントをいただき、今後に生かしていこうと思います。

犬も人間同様個体差があって当然。
今日も多くの参加者の演技を見学しましたが、それぞれ犬のレベルだけでなく、犬の意識、犬の行動すべてが異なります。
つまり、抱えている課題も様々ですので、全く同じ対処法でうまくいくわけではありません。
実際に犬とハンドラーを見ていただき、客観的に評価してもらうことはとても大事です。

技術的な部分であればトレーニングでなんとなかなりますが、メンタルは難しいものです。
アシスタントとよく話し合う必要がありそうですね

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2025年5月17日 (土)

ドッグダンスコンペに参加しました

今日は埼玉北ドッグダンスクラブ主催JKCドッグダンス競技会に見習いと参加しました。
ジャッジは昨日のワークショップに引き続きフィンランドから来日していらっしゃるKatja Tamminen 氏。

昨年からJKCのドッグダンス競技会に参加し、今回2度目の見習い。
見習いのルーティンは今年になって新たに構成を考えた曲で、コンペでのお披露目は今回が初めてでした。

クラスはフリースタイルのノービスクラス。
いわゆる初級レベルです。

前回のルーティン以降取り入れた新たなムーヴは短い距離の前進と、前進した状態でのトリック、そして後肢で立って、私に前肢をかけて私の周りを一周するというもの。

どちらのムーヴもみなさん簡単そうにやっていらっしゃいますが、一から教えるのはそれなりに大変です、

ターゲットがなくても前進し、前を向いたままこちらのキューを聴いて動くという行動を、どこでも出来るようにするには時間がかかります。
練習では短距離はほぼ出来るようになっていましたが、本番ではキューがかかる前に勝手にスピンしてしまい焦らされました。
先読みですね。

一方、2足立ちの練習では、後肢で立つ動きとフリップジャンプが弁別できず、勢いで何度か蹴られているので、私のキューをきちんと聴いてから落ち着いて行動できるようにするために、いろいろ工夫を余儀なくされました。
こちらは無事に作業でき、エンディングを迎えることができました。

新しい動き以前に実はこのルーティンを始めてから大きな壁にぶつかりました。
それは見習いの「声」です。
エキサイティングなムーヴでは時折吠えがでることがありましたが、習慣にはなっていませんでした。
ところが、次第に作業中「ヴー」といった声が出始め、エスカレートすると吠えが出るのです。

オビディエンスだけでなく、ドッグダンスも吠えは禁物。
興奮、ストレスが過剰になると出やすくなるのが吠えです、
吠えが出始めると、ハンドラーのキューも耳に届きづらくなります。
冷静でなければ作業はできません。

この行動を放置してやり続ければ声や吠えが習慣化してしまいます。
この対策も同時にやらざるを得なかったこともあり、今回のエントリーは大きなチャレンジでもありました。

全体としてはコンテンツもさほど多くないので、結果は期待していませんでしたが、蓋を開けてみたら、14ペア中1席をいただきました。
興奮吠えが出なかったことも幸いしたのでしょう。
見習いは最後まで集中を切らすことなく踊ってくれました。

若いころは問題なかったことが、成長とともに少しずつ出始め、気が付くとどうにもならなくなっている「魔の3歳」。
多くの犬たちが通る道のような気がしますが、あきらめないことが大事ですね。

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2025年5月16日 (金)

ワークショップ見学してきました。

今日は埼玉北ドッグダンスクラブさん主催のワークショップを見学してきました。

講師はフィンランドから来日されたKatja Tamminen氏です。

ワークショップでは、ドッグスポーツを楽しむために必須の犬のモチベーションが主題でしたが、あらためてクリッカートレーニングやターゲットトレーニングの基礎の重要性を痛感しました。

また、後半は特に、我が家の犬たちはよく「犬の意欲はあるんですけどね・・・」と言われることに長年悩んでいる部分に少し光があたりそうな気配を感じさせる内容でした。

ドッグトレーニングはまさに奥が深くておもしろいです。

犬が思うように動いてくれないとしたら、それは犬にうまく伝わっていないということ。
どうやって伝えるかは、ハンドラー側の問題です。
犬のせいにすることなく、自分の行動を見返してみることも重要ですね。

一日クレート待機だった我が家の犬たち。
見習いがほとんど文句を言わずに待機できていたことに少し成長を感じましたが、果たして明日はどうなることでしょう。

ワークショップが終わって、ようやく外で少し息抜きしながら、明日の練習。

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ドッグダンスイベントはまだ続きます。

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2025年5月15日 (木)

ポジションチェンジ

ポジションとは、犬の脚側位置のこと。
一般的な訓練では、基本的に犬はハンドラー(人)の左側に付けるように教えます。
服従訓練などの競技においても同様です。

デフォルトは左脚側ですが、競技によっては右脚側だったり、ドッグダンスでは、世界大会レベルの競技基準の場合10個のポジションがあります。

ポジションが多数あるということは、当然ひとつのポジションからもうひとつのポジションへの移動があるということです。

ラリーオビディエンス競技では、左脚側と右脚側両方を使います。
そしてポジションチェンジの方法にも課題によって決まりがあるので、ポジションからポジションへの移行(トランジット)方法も犬に教えなければいけません。

先日のラリーオビディエンスの練習会では、FCIラリーオビデェインスを想定した練習もやっていただきました。

例えば左脚側から右脚側に移動するとき、犬がハンドラーの前側から回転しながら右脚側に入る方法や、ハンドラーの後ろ側から右脚側に入る方法、ハンドラーの前から移動する際回転しないで移動する方法などさまざまです。

いずれにしても、左右のポジションの意味をきちんと犬に理解してもらわないと移動することはできません。
つまり着地点を理解していないと、移動できないということです。
トランジットの方法を教えても、着地点を理解していなければ意味がありません。

基本のポジションはちゃんと刷り込んでおく必要がありますね。

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右脚側の見習い

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2025年5月14日 (水)

思春期の犬たち

子犬の頃は飼い主(ハンドラー)しか目に入らず、ストーカーのように付いてきたのに、気が付いたら周りが気になって、飼い主の声が耳に届いていないなんてことありませんか?

子犬が成長していくと、「こんなこともできるようになった」と感動するとともに、「昨日まで出来ていたのになんで?」とがっかりすることも多々あります。

犬の成長は全体的に見れば確実に成長していることは誰もが確信できることですが、細かいところピックアップしてみると「なんで?」と思うことも多いのが犬の思春期です。

いつもはとても集中しているのに、急に出来なくなるということはよくあります。
理由は様々です。
人間には気づかない周囲の匂いに気持ちをそがれて、全く集中できないこともあります。
我が家の見習いが、2年ほど前ラリーオビデェインスの競技会に出た時がそうでした。

それまでは、多少集中力は低くても、全くこちらの声が耳に届かなくなることはなかったのですが、この日は本当に浮遊臭に気持ちを持っていかれ、全く集中がとれませんでした。
何を言っても、鼻が上を向いてしまって、まったくこっちに意識が向きませんでした。

2年前と言えば、ちょうど見習いが1歳半の頃。
思春期真っただ中な見習いは、周りの刺激に翻弄されていたとも言えます。

もちろん、まだまだ集中力は心もとない見習いですが、あきらめずに伝え続けていくことが大事。

今日は生徒さんがとてもいい写真を撮ってくださいました。

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こんなまじめな表情が見られることが成長のひとつでもありますね。

一瞬一瞬を大切に、犬育てしていきましょう・

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2025年5月13日 (火)

ターゲットトレーニング

犬に様々な行動を教えるときにターゲットを使うことは以前にも書いています。
ターゲットトレーニングとは、犬の体の一部を何か(ターゲット)に付けることで、犬の行動を促すトレーニングです。

ターゲットになるものは、手(ハンドターゲット)やスティック(ターゲットスティック)、マット(ターゲットマット)やプラットフォームなどがあります。

それらのターゲットに何を付けるかと言うと、犬の鼻や前肢、後肢、4足、場合によっては肩などです。

ターゲットトレーニングを始めるには、犬が自らターゲットに向かっていく気持ちを作ることが一番重要です。
ターゲットに対して期待感がないと、犬はターゲットに向かおうとしません。
それではターゲットの意味がなくなってしまいます。

ターゲットにタッチすることで、必ず報酬が出ると刷り込まれていることで、犬は進んでターゲットに向かうようになり、行動が頻出するようになるわけです。

例えばハンドターゲット。
犬がハンドラーの手のひらに鼻を付けるといいことがあると刷り込むことで、犬はハンドターゲットのキューを聞くと、喜んで飛んでくるようになります。
ある意味犬にとってはゲームなので、場合によっては「オイデ」と言われるよりも早く飛んでくるかもしれません。

犬を押したり引いたりすることなく、新しい行動を引き出すことができるターゲットトレーニング。
効果的に使うと、犬のストレスを軽減しながら、楽しいトレーニングができます。

見習いの遠隔作業をサポートするターゲットマット。
前足をターゲットに乗せながら作業するように教えています。

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2025年5月12日 (月)

犬の本能を消すことはできません。

ボーダー・コリーが動くものに反応しやすいことを知っている人は少なくありませんが、どれくらい反応するかは実際にボーダー・コリーと暮らしてみないとわかりづらいものです。

しかし、それを知っていることで、子犬を迎えて自力で散歩に出られるようになる前から、様々な刺激を見せても反応しないことを教えていくというポジティブトレーニングによって、ある程度コントロールできるようになります。

子犬の頃からの抱っこ散歩などによって、幸い我が家の犬たち(6頭のボーダー・コリー)の中で、車追い、バイク追い、自転車追いに目を血走らせる犬は1頭もいませんでしたが、1頭だけ意図せずにスケートボードに反応するようになってしまった犬がいて、耳が遠くなるまではコントロールにとても苦労したことを覚えています。

いずれにしても、動体視力のいい犬たちなので、いちいち反応しなくてもいいことを繰り返し教えていく必要があるのですが、実生活では、先ほどのスケートボードのように、意図しないこともたくさん起こるので、犬はやはりその刺激にリアクションしてしまうことがあります。

例えば、猫や鳩などは、散歩中も普通に遭遇します。
しかし、どこで遭遇するかはわからないので、練習することができません。

犬に過剰反応する場合は、ドッグランなど犬が集まる場所で環境設定しながら練習することはできますが、さすがに猫や鳩が集まる場所はそうそうありません。

たとえ過剰反応したとしても、すぐにリカバリーできるようにサポートしてあげることが重要です。


さて、我が家のお向かいには今年小学校にあがったお嬢さんがいます。
道端でご挨拶する程度の関係ですが、朝犬たちと散歩に出ようとすると、ちょうどお向かいさんの玄関ドアが開くときがあり、見習いはその都度びっくりして吠えてしまいます。
環境の変化に弱い見習いです。

2~3年前は、見習いが興奮して吠えたときにお嬢さんを泣かしたこともありました。
誰だって吠えられるのは嫌ですよね。

先日もちょうど玄関を開けた時、お向かいも登校時間で、ばったり顔があって、見習いはまた吠えてしまいました。
すかさず、「ごめんなさいね。」と声をかけると、お嬢さんは
「犬は吠えるものだから仕方ないわ。」という大人な返答。
毎回泣いていたのに、大人になられましたね。

だからと言って、吠えさせるわけにはいきません。

今日は雨上がりだったので、家の前で練習をしていたら、ちょうどお向かいの玄関が開く音がしました。

当然見習いも気持ちがそっちに行きました。

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しかし、「アトヘ」と声をかけたら、すぐに脚側停座に。

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吠えずにやり過ごすことができました。
当然ご褒美のオヤツはもらえます。

吠えないでいられる回数を増やしていくことで、見習いは向かいの家から人が出てきても、いちいち吠える必要がないことを学んでいきます。

罰を使わないトレーニングでは、一度で犬に覚えさせることはできませんが、好ましい行動を繰り返してもらうことで、それが習慣となっていきます。

忍耐と一貫性が不可欠ですね。

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2025年5月11日 (日)

ドッグダンストリック:Sit Up(チン)

昨日のドッグダンスグループレッスンでは、Sit Upの教え方についてもお話が出ました。
昔風に言うと「チンチン」と言われるトリックです。

何も言わなくても、オスワリの状態から前肢を床から浮かして「ちょうだい」と言っているかのように、前足でアピールする犬もいます。

基本的には小型犬の方がバランスがとりやすいので、この形を取りやすいのですが、中・大型犬も教えれば出来るようになります。

ただ、教えればみんなできるというわけではなく、バランスが取れないと、犬にやる気があってもSit Upの状態を維持するのは難しいものです。

ここでいうバランスがいつも書いている「体幹」と関係してくるわけです。

我が家のボーダー・コリーたち(6頭)の中で、教えなくても勝手にSit Upしてくれたのは1頭だけ。

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※2009年、国連大学前でドッグダンスデモをやってくれたNicky

教えて出来るようになったのが2頭で、そのうちの1頭がこちら👇

202505113
※現アシスタント

現在進行形で教えているのが1頭。

いずれにしても、練習を繰り返すことで、犬は自分でバランスをとることを学習していきます。
同時に体幹も必要なので、筋トレを兼ねながら練習を繰り返していくことが大事ですね。

簡単な教え方レクチャーはこちら👇をご覧ください。



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2025年5月10日 (土)

四足(四肢)を意識してもらう

基本的に、犬の動きは、前肢が前に進みだすことで後肢が付いていくというものです。
無意識にプレイバウのように後ろに下がる犬は別として、
犬がみずから後退歩行をすることはほとんどありません。
しかし、ドッグダンスに限らず、オビディエンス競技においては、犬に後ろに下がることをお願いすることがあります。
特にドッグダンスの場合は、サイドステップもあるので、後退歩行だけではありません。

では、どうやって後肢を上手に使えるように教えていくか。

ここで重要なのは、犬に体の使い方を先に教えておく必要があるということ。
つまり、後肢に意識をもってもらわないと、行きたい方向には行けない。
あるいは、行きたい方向に後肢を出せないことになるわけです。

後肢の意識付けには「バランスエクセサイズ」が最適です。
それは、四足にバランスよく体重を乗せることからはじまり、自分から後肢を動かせるような環境づくりをしていきます。

幸い、今日は雨だったので、家の中でアシスタントとバランスエクセサイズをやりました。
ダイジェスト的な動画を撮ったので、よろしければご覧になってみてください。





さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。

サイドステップの導入についてご質問があったので、先日見習いがやったターゲットトレーニングの動画をお見せしました。

インスタグラム:https://www.instagram.com/reel/DJZREM6z0Yj/


要は前肢を固定した状態で後肢を動かす練習をすることで、サイドステップへ移行しやすくなります。
ヒールポジションの強化でも、後肢を上手に動かすことが出来るようになります。

202505101

ひとつひとつ丁寧に伝えていきましょう。

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2025年5月 9日 (金)

ドッグダンス:トリックは段階を追って教えましょう

愛犬に様々なトリックを教えるのはとても楽しいものです。
出来た時の愛犬の動きの可愛さはもちろんのこと、教えていく過程でのコミュニケーションがとても楽しかったりします。
もちろん、中には出来上がった犬が欲しいという人もいるようですが、育てていく過程を楽しむ人の方が恐らくたくさんいるはずです。

トリックを教えていく過程で大事なのは「基礎」がちゃんと出来ているかどうかです。
どんな建築物も「土台」がしっかりしていないと倒れてしまうのと同じで、ダンスのトリックも、最終形だけを教えようとしてもなかなかうまくいきません。

例えば、犬が座った状態で前足をあげる「ちょうだい」のポーズ。
教えなくても勝手にやってくれる犬もいますが、中・大型犬で自然とやる犬はあまり多くありません。

最初はきちんと座ることを教え、その後前足をあげてもバランスがとれるかどうか少しずつ練習を重ねていく必要があります。
バランスが悪いと倒れてしまったり、すぐ前足を下ろしてしまうこともあるので、まずはバランスよく体幹を鍛えることから始めるといいでしょう。

「座る」という行動一つとっても、後ろ足が上手にたためていないときちんと座れませんし、その後「伏せ」の姿勢に移行しようとしても、後ろ足が広がっていたり、崩れていると、上手に「ちょうだい」や「伏せ」も出来ません。

我が家の見習いは若干膝が外に向く傾向にあるので、現在修正中です。

202505090

同様に、人間の足の間に立って、人間の足に前足を乗せるといったトリックも、そもそも人間の足を怖がっているような犬だと上手に足間のポジションに入れないので、そこから馴らしていく必要があります。

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無理に最終形にもっていくのではなく、犬が動きやすい状況や環境を整えてから次の段階に進んでいくことが重要ですね。

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2025年5月 8日 (木)

面倒でもひと手間を。

今日は月に一度のラリーオビディエンスの定期レッスンでした。

レッスンは基本のトレーニングを初め、ラリーオビディエンスの課題に合わせたエクセサイズ、そのあとコースの練習を行いうのですが、今日は日常生活のお話も少しさせていただきました。
なぜなら、日常生活と全く切り離して、愛犬とドッグスポーツをすることはできないからです。

つまり、日常生活で愛犬と上手にコミュニケーションができていなければ、様々なドッグスポーツにおいて愛犬と意思の疎通を保つことが難しくなります。

ここでもよく書いている、「家で出来ることが外で出来るとは限らない。」
つまり、「家で出来ないことは、当然外では絶対出来ない。」わけです。
そもそも普段出来ていないのですから、急に本番で出来るようになるわけがありません。

さて、日常生活の話にもどすと、我が家は階段をゆっくり降りることを教えています。
なぜなら、家の中の階段はそれほど広くないので、バタバタと走って降りられると、私とぶつかって誰かが落ちないとも限らないからです。

そこで、3階から玄関のある1階に一緒に降りるときは、ゆっくり降りるように伝えています。
慌てて降りそうになっても、「ゆっくりでしょ。」と言って私が止まると、犬たちは戻って私にあわせて降りなおします。

先日散歩の途中、普段通らない道に急な階段がありました。
そこで、家の中と同じように、「ゆっくりね。」と伝えたら、2頭とも、落ち着いて降りてきました。
それを見ていた知らない年配の女性が、「あら、上手ね。」と。
毎日2回散歩に行くとき言い続けているわけですから、習慣になっている感じでしょうか。

だからと言って、どこの階段でもというわけではありません。

いつもレッスンで使わせていただいているスタジオの階段やイベントで使っている施設の階段は、犬たちも興奮しているので、ちょっと足早になったりします。
それでもしつこく、「ゆっくりね。」と言い続けるのはある意味面倒でもありますが、やらなければ犬たちはやらなくていいと学習してしまいます。

一貫性を持つことが大事。
「ちょっとぐらい。」と思ってしまうと、犬たちも、「やらなくてもいいんだ。」と学習していきます。

犬育ては時間がかかるので、根気と忍耐ですね。

どんな階段でも、「ゆっくり」お願いします。


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2025年5月 7日 (水)

「大丈夫」を増やすには。

愛犬の様々なお困りごとのひとつに「他犬への過剰反応」というものがあります。

散歩中ほかの犬を見ると吠えたり、じたばたしてしまうような犬のことです。

吠える理由はいくつかあるというのは、以前から何度も書いていることですが、理由がなんであれ、「吠える」という行動は興奮を意味しているので、犬は平常心が保たれていないことになります。

これはトレーニングでなんとかなることではありません。
この場合の吠える理由は犬の「感情」が原因だからです。

「あの犬と挨拶したい。」
「あの犬は怖いから、こっちに来てほしくない。」
「あの犬は気に入らないから、文句を言いたい。」

これらはすべて犬の「感情」が発端となっているので、トレーニングで何とかしようと思っても難しいのです。

では、どうするのか。

「脱感作」という方法を使うのが一般的です。

「脱感作」とは、「ある刺激に対する感覚の過敏性を減らすこと、またはその方法」とネットで検索すると出てきます。
つまり、ポジティブであれネガティブであれ、犬にとって刺激になっているものに対する過敏な感情を少しずつ減らしていくために、刺激に少しずつさらして馴らしていくということを繰り返し行っていくことです。

ここで大事なのは「少しずつさらす」ということで、決して急に刺激をたくさん与えることではありません。

例えば、他犬が怖くて吠えてしまう犬の周りに沢山の犬を連れてきたら、おそらく固まってしまうでしょう。
そうならないために、安全が確保できる距離で他犬を目視させることから始め、少しずつ距離を縮めていくようなシチュエーションを繰り返していくことで、次第に他犬への過剰反応を減少させていくというものです。

飼い主が隣で「大丈夫だから」と繰り返すよりも、犬が自分で「大丈夫」と確信して、自信が持てるようになることが重要です。


さて、今日は久しぶりに犬たちと公園に行ったので、帰り際に見習いのディストラクション練習をしました。

いつもの練習場所は大分馴れてきたので、他犬反応も少なくなってきましたが、たまにしか行かない公園は、出遭う犬もほぼ初めてなので、いつもの「挨拶したい!」が出やすくなります。

そこで、ドッグランの脇にある駐車場の横で、ドッグランの犬たちを横目に、加えてドッグランへ行き来する犬たちがそばを通っても平常心を保つ練習をしました。

犬に近づきたい気持ちがあっても、ハンドラーのお願いしたキュー(伏せ)をちゃんとしていることがミッションです。

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よく、犬が通るときにオヤツなどのトリーツを見せて、犬が他犬を見ないようにさせる人がいますが、それでは「脱感作」になりません。
他犬がいても「大丈夫」を作るには、犬にきちんと他犬を認識させることが不可欠だからです。

見習いは他犬を見ても、じっとしていられたので、ご褒美にオヤツをもらうことができました。

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3才半にして、ようやく。
まだまだ伸びしろだらけの見習いです。

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2025年5月 6日 (火)

WCRL規定ラリーオビディエンス

米国WCRL規定のラリーオビディエンストライアルが2018年に大きく規定を改正した翌年2019年から、WanByWanでは年4回トライアルを開催しています。

JKC(ジャパンケネルクラブ)でも、2023年からラリーオビディエンスが正式競技となり、2024年には改定されています。

ラリーオビディエンスは欧米発祥の、一つ一つ課題をクリアしながら前に進んでいく、いわば双六のようなゲームなので、初心者にも始めやすく、シニア犬にも優しいドッグスポーツとして広まっています。

主催団体が異なっていても、課題自体は類似しているので、アジリティやディスク同様、様々の主催団体の競技に参加できます。


さて話を戻し、WCRL既定のラリーオビディエンストライアルは、オプデスさんも主催していて、WanByWan主催の競技に出たとしても、結果は本部WCRLに集約されます。

ポイントや年間ランキングに関わるためには、レベル1、レベル2、レベル3およびベテランクラスにエントリーすることが必要で、レベル1,2,3に関しては、各クラス3回、2名以上のジャッジによるクォリファイで、上位クラスのクォリファイが有効になります。
下位クラスをクォリファイしていなくても、上位クラスに参加することは可能です。
クォリファイは210点満点中170点以上です。

ポイントは190点以上に付与されるので、貯めていくと年間ランキングポイントとして有効になります。

尚、各クラス、継続して3回クォリファイすると「Award of Excellence」のタイトルも得ることができます。

課題の減点で170点未満になることはほとんどないのですが、タイムオーバーや失格条項に触れてしまうと「Award of Excellence」はもらえません。
各クラス、出場後の3回は慎重にクォリファイすることが大事ですね。
もちろん、失格があったとしても、結果3回クォリファイすれば、当然上位クラスにあがることができますが、タイトルに「Award of Excellence」は付きません。

タイトルはこれで終わりではなく、3回クォリファイすることで、参加カテゴリーがAクラスからBクラスに移るため、Bクラスでさらに10回同じクラスをクォリファイするとそれぞれチャンピョンタイトルが付与されます。

トライアルの開催数が限られているので、なかなか貯めるのは難しいですが、今回アシスタントが2021年初めてラリーオビデェインスに参加し、Level 3をクォリファイした後、Level 3Bに継続して参加していたことで、Level 3のチャンピョンシップタイトルRL3Xを獲得できました。

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何事も、目標を持つと継続しやすくなりますね。

WanByWan主催の次回のトライアルは6月14日、山中湖のドッグリゾートワフで開催予定です。
前日はコース練習会も予定しています。

詳細は以下👇でご確認ください。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2025/03/post-11cd78.html


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2025年5月 5日 (月)

犬のボディランゲージ:毛が立つ

今日は犬のボディランゲージのはなし。

先日アニマルセラピーの動物介在教育では、小学生たちに犬との接し方を伝える活動も行っていると書きました。
その中では、
・勝手に知らない犬に手を出さない(飼い主に聞いてから)
・犬のそばで走らない
・犬をよく観察する
と言った話もします。

子供たちの中には当然犬を怖がる子もいますが、単に怖がるのではなく、犬という動物を知って、正しい接し方をすれば怖いものではないということも教育の一環として教えていくことが大事だからです。

「犬をよく観察する」ことは、犬のボディランゲージを読むことにつながります。
もちろん、短い活動時間の中で、犬のボディランゲージすべてを伝えることはできませんが、犬が警戒しているのか親しみを持ってくれているのかを知ることはとても大事なので、一般的に尻尾を振っているときはOKというような大雑把な伝え方はしていませんでした。
つまり、尻尾の振り方によってはウェルカムではないことも伝えていくわけです。

尻尾の位置、振り方によっては、真逆の意味になっていることもあるからです。

また、尻尾ばかりに気が行ってしまい、ほかの部分を見落としてしまうことも多いので、今日はそのほかの部分のひとつ、犬の首から背中にかけての毛の状態もとても重要なボディランゲージになっているというおはなし。

人間の場合「総毛立つ」という言葉があります。
簡単な説明では「恐怖や寒さによって体中の毛が逆立つ」様をいいます。

犬の場合も同様のことが、首から背中にかけて起こります。
警戒しているとき、恐怖を感じた時に、首や背中の毛が立ちあがるのです。
英語では「raised hackles」

短毛犬種は見ていてわかりやすいです。
どういう感じかと言うと、ローデシアンリッジバックのリッジのような感じで、その部分だけの毛が立ち上がっています。

犬の毛が立っているときは、犬は警戒心全開なので、対象物が生き物でなければ、自分で確認させることで落ち着くことができますし、相手が人や犬など生き物の場合は、一度距離を取ってあげれば落ち着けます。

そのまま距離を縮めてしまうと、吠えたり、場合によっては「窮鼠猫を噛む」事態にもなりかねないので、注意が必要です。

なぜこんな話を書いたかというと、背中の毛が立つことをあまり知らない人が多いのと、長毛犬種だと目立たないため気づかなかったりして見逃してしまうことが多いからです。

毛の長い、ショータイプのボーダー・コリーでも、首の後ろの毛ははっきり立ちあがりますし、見習いのようなスムースタイプの場合は、遠目にも明らかに毛が立っているのは目視できます。

興奮がマックスにならないように、気をつけてあげられるといいですね。

ボディーランゲージについての詳細は、Lili Chinさんの「DOGGIE Language」に載っています。
日本語翻訳版も出ているので、興味がある人は是非読んでみてください。

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2025年5月 4日 (日)

ディストラクションのはなし

いつも書いている「家では出来るのに、外で出来ない」犬のはなし。

基本的に、家の中は馴れた場所なので、犬はある程度落ち着いて作業することができるのは当たり前です。
細かく言えば、家の中と言っても、いつも練習している部屋とそうでない場所では当然反応が変わってくることもあるので、家の中だから絶対大丈夫と言えないことも事実です。

もちろん家の中と庭でも違います。

欧米の広めの家であれば、バックヤードにはリスや鳥がいたりして、まさにそれらの小動物が犬にとって大きなディストラクションとなる場合もあります。
獲物を追いたい衝動に駆られる犬たちにとって、それらの小動物の存在はポジティブディストラクションになるため、トレーニングの過程で、上手にできたご褒美として小動物を追いかけさせることもあるようです。
日本ではそうそうありえないことですね。

いずれにしても、家の中と違って家の外は全く環境が違うので、いつもできていることが外でもできるとは限らないということです。

特に若い犬の場合、いつも使っているご褒美が、外にいる犬にとっては全くご褒美にならないこともあります。

例えば、外の環境刺激が強すぎて犬が固まっている場合、食べ物が全く口にできなくなることもありますし、逆に外の刺激がリスや鳥のようにポジティブなものであれば、その刺激が強すぎて、トリーツなどは目に入らなくなったりするからです。

家で出来ることを外でも出来るように、犬が平常心を保てるようにするには、刺激レベルを少しずつ増やしていくプロセスが必要になります。

周りに子供や他犬がいて、刺激レベルが少し高いときは、敢えて難しいことを要求せず、まず鉄板の作業からお願いして、出来たことを褒めていくことを繰り返すことが不可欠です。
そのプロセスの積み重ねが、公園やドッグランなどの刺激の高い場所でも、ハンドラーのキューに耳を傾けられるようになるために重要です。

今朝の練習場所はサッカー親子とバスケ少年に挟まれたエリアでした。
お互い住み分けができていて、干渉しあわないので、よい練習場所でもあります。

見習いはそれなりに、よく集中できていました。

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2025年5月 3日 (土)

アニマルセラピーのはなし

アニマルセラピーを知らない人はあまりいないと思います。
犬や猫などの動物たちと人とが触れ合うことで得られる効果を目的とする活動です。

かつて私がお手伝いさせていただいていた団体では、
・動物介在活動
・動物介在療法
・動物介在教育
という三つのカテゴリーでボランティア活動されていました。

我が家は、「動物介在活動」と「動物介在教育」のお手伝いを愛犬とともにしていました。
参加した犬たちは2頭ともボーダー・コリーのメスで、人が好きで、どこを触られても嫌がらず、静かにしていることができる犬たちでした。

動物介在活動では、老人ホームなどの施設を訪問し、トリックをお披露目したり、あるいは触りたい方には触っていただくという活動でした。
ハンドラーとしては、犬の状態をよく観察していないと、ストレスサインが出た時の対処が遅れてしまうので、それなりに気を遣わなければいけないお仕事です。

もちろん、すべての入居者(対象者)が動物好きとは限らないので、苦手な方は後ろの席にすわっていらっしゃったりしています。
もともと犬や猫と暮らしていた人は、この日を待ちわびてくださって、ご愛犬の話に花が咲くこともあります。

一方動物開催教育では、小学生のお子さんたちにスタッフさんが、犬との接し方や犬のボディランゲージなどをわかりやすく説明し、最後にふれあいタイムを設けるような形でした。

各訪問では7~8頭の犬や猫たちが参加して1時間程度の時間を過ごすというものでした。

先日ポップアップされたSNSの記事に、私立の学校にセラピードッグが導入されたというものがあり、多くのコメントが寄せられていました。

実際の動画ニュースを見てはいないので、何とも言えませんが、コメントの中に「犬が嫌いな人間の権利」について述べていた方がいらっしゃいました。

確かに、犬や動物が苦手な人は沢山います。
「あんなにかわいいのになぜ?」と思う人もいますが、それは個人差があってあたりまえ。

私は小さいころから動物好きで、なんにでも手を出すので、子供のころからよく噛まれていました。
犬にも噛まれましたし、学校のハツカネズミや、修学旅行で行った阿蘇では馬にも噛まれました。
でも、動物は嫌いになっていません。
爬虫類も好きなので、家の中にヤモリが入ってくると、捕まえて外に逃がしてやったりもしていました。
しかし、どちらかというと虫は苦手です。
ゴキブリをはじめとして、黒くて固いからだの虫たちは触れません。

つまり、嫌な経験をしてトラウマを持つ人だけでなく、そもそも苦手な人もいるということを理解していることが大事です。


30年くらい前、我が家の犬たちと公園を歩いているとき、「ドッグランができたのだから、ドッグランの中から出てくるな」と知らない男性に怒鳴られたこともありました。
よほど嫌いなのでしょう。

一時期、「犬連れOK」の店舗が増えたことがありましたが、マナーの悪さから「NG」にしてしまったお店もあったようです。

動物たちが人に癒しを与えてくれることは素晴らしいことですが、誰にでもというわけではないことも知っておく必要があります。

上手に共存できるといいですね。

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誰が寄ってきてもウェルカムだった故アシスタント。
生きていれば今日が14歳の誕生日でした。

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2025年5月 2日 (金)

犬のトレーニングは忍耐と一貫性

昨日のブログに犬の行動の話を書きました。

さらに、敢えて新しい行動を教えるときは、犬の行動を引き出しやすい環境を作るということで、見習いにドッグダンスのトリック「背乗り」を教える導入時のルアーリングについて書きました。

トリーツ(オヤツ)をどこに見せるかによって犬の動きは変わります。
最初は私の左側から背中に乗るように誘導しましたが、当然背中の上で止まっていられず、飛び越えてしまうことが何度もありました。

しかし、飛び越えてしまうとトリーツがもらえないことが繰り返されると、とりあえず前足だけ乗せながらトリーツを食べ、次第に背中によじ登るようになったら、今度はトリーツの上げる場所を私の頭の方から出すようにすることで、見習いは方向転換をして前を向いてくれるようになりました。


練習二日目、リマインドから初めて数回練習したところ、乗ることに馴れ、乗った後も前を向くようになりました。
前からトリーツが出ることを知っているからです。

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途中、私が手の中に握っていたトリーツが気になって、私の横で伏せて「トリーツをよこせ」と要求しました。

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しかし、私がトリーツを出さず、黙って待っていると、キューで乗るようになりました。

待つことは忍耐。
せかしたり、トリーツを取ろうとしている見習いをいさめることもしません。
見習いに考えてもらいたいからです。

もちろん、待っても全然正解が出せない場合は、基準(クライテリア)が高すぎるので、プランニングを変えなければいけません。
要は目の前の犬のレベル(ステージ)をきちんと把握しておくこと。

出来るレベルの犬に過干渉になりすぎたり、犬の要求に任せてすぐトリーツを出さないことが大事ですね。

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2025年5月 1日 (木)

なぜ犬はその行動をとるのか

なんとも漠然としたお題ですが、犬たちが自発的に取っている行動が繰り返される場合、そこには何かしらの報酬が犬に出ていることが原因となっています。
報酬はトリーツなど人間が与えるものに限りません。

人間にとって問題行動と言われる行動では特に犬にとってメリットがあることが多いものです。

例えば、
・何かを破壊する:中から綿が出てきたりしておもしろいのでやめられない。
・ゴミ箱をあさる:中から美味しいものが出てきた。
・テーブルに足をかける:たまたまテーブルに足をかけたら、美味しいものが落ちたので、またチャレンジする。
・吠える:吠えることによって要求が満たされたので、吠える行動が頻繁に出るようになる。
・リードを引っ張る:行きたいところに行こうとリードを引っ張っていくと飼い主がついてきて行きたい方に行かれる。
・人に飛びつく:人が撫でてくれたり、押し返そうとされたりして構ってもらえた。

どれも、犬にとって何かしらのメリットがあるからこそ繰り返される行動なので、単に叱ったところでやめられないというのが犬側の主張です。

では、これらの行動をやめてもらうためにはどうすればいいのか。

そもそも、行動が出ないような環境設定をすることで回避できることもあります。
犬がある程度大人になって落ち着くまで、犬の手や口が届くところに、食べられて困るものをおかないなどが解決策のひとつです。
なぜなら、子犬の頃にやらなかった悪戯を成犬になって突然やるようになることはとても少ないからです。

子犬はそのエネルギーの発散させる場所を求めているので、真剣に向き合って遊び、疲れたらハウスで寝るというルーティンを作ってあげると、退屈しのぎの悪戯を防ぐことができます。

一方、人と関わる中で発生する問題行動に関しては、人間がその要求を叶えないという一貫した行動をとり続けることで犬はメリットがないことを学習することができます。

吠えても要求がかなわない。
飛びついても構ってはもらえない。
リードを引っ張っても行きたいところには行けない。

これらを一貫して犬に伝えていくと、一日では理解できなくても、次第にわかってくるようになります。
もちろん、その代わりに、好ましい行動をとっているときはしっかりと褒めてあげることで、報酬を得るためにはどんな行動を取ればいいのかを犬に伝える手順は不可欠です。

一般的な日常マナーだけでなく、犬に新しい行動を教えるドッグスポーツなどでも、犬がこちらの教えたい行動をとりやすいように上手に環境設定していくことが重要になります。

今日は見習いにハンドラーの背中に乗るというトリックを導入してみました。

背中に前足をかけて飛び越えることはすでに学習していますが、背中に滞在することは教えていません。

そこで勢いで飛び越えるのではなく、背中をターゲットに乗ることを教えるために、トリーツを使って誘導してみました。

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トリックによっては一人では教えづらいものもありますが、工夫するとなんとかなることもあります。

ちょっと犬の立場に立って考えてみるとわかりやすかもしれませんね。

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