獣医師が苦手な犬の話
今は年に一度の狂犬病予防接種のシーズンです。
どうしても獣医さんに行かなければいけないのに、獣医さんが苦手な犬は少なくありません。
今回は病院が苦手ではなく、獣医さんの診察が苦手な犬の話です。
我が家の場合、1986年から犬暮らしをしていますが、最初の犬(ハスキー)の時代から、獣医師が嫌いな犬はいませんでした。
当然嫌なことをされたりもしますが、上手に気をそらしたり、美味しいものをもらったりしていると、嫌なこと(注射など)があまりクローズアップされずにやり過ごせるので、毎回楽しそうに病院に出かけていく犬ばかりでした。
中には、家の垣根をよじ登って脱走したあと、獣医さんの玄関前で確保された犬もいました。
いつも美味しいオヤツをもらっていたので、直行したのでしょう。
ところが、犬の気質は様々ですので、どの子も大丈夫というわけにはいきません。
特に我が家の7頭目の犬、現アシスタントですが、子犬の頃の初めての検診でかなりビビっていたので、オヤツをあげながら頑張ってもらっていたところ、目の検査で唸ってしまい、その瞬間リードを釣られたことでますます嫌悪刺激が増加してしまい、以後獣医師の診察が受けられなくなりました。
診察台までは喜んで乗り、獣医さんとも挨拶ができるのですが、体に触られたとたんにスイッチが入ってしまいます。
獣医さんを変えても同じでした。
つまり、病院に入りたがらないということは全くなく、女性の看護師さんや男性の獣医師さんでも、診察が始まらなければ大喜びで挨拶するほど人は大好きなのです。
ということで、彼には必ずマズルガードを装着して診察を受けるようにしてもらうことにしました。
こんなにも繊細で神経質なタイプとは思っておらず、個体の気質の差には日々驚かされます。
しかし、犬も怖ければ反撃に出ないとも限らないわけで、そうなったときに、誰も怪我しないために「マズルガード」は有効です。
特にこのタイプは装着したままオヤツも食べられます。
今回予防接種と血液検査、触診と彼にとっては受難続きでしたが、オヤツを食べながら頑張りました。
獣医師や看護師の方々にとっても、危険と隣り合わせのお仕事ですから、安心してお仕事ができるためにも、マズルガードによって安全を確保することが大事です。
最初からマズルガードをすぐに受け入れられる犬は少ないので、日常生活のトレーニングの中に、マズルガード練習も入れておくといいでしょう。
一方見習いの方も大分緊張は見られましたが、こちらも診察中オヤツを食べながらしのぐことに。
しかし、本当にいっぱいいっぱいになると、オヤツを食べるどころではなくなります。
そんなときは、言葉で励まし、また食べられるようになるまで待ちます。
食べられなくなったのは、注射が終わって爪切りが始まった瞬間と、肛門腺を絞ってもらうとき。
誰だって緊張しますよね。
その後はまた食べられ、リラックス。
回復力も大事です。
ハズバンダリーケアの動画はこちら👇からご覧になれます。
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