ドッグダンスのルーティン、どうやって作る?
ドッグダンスを始めて、実際にルーティン(演目)を作ろうと思ったとき、いったい何から始めたらいいでしょうか。
作り方は人それぞれなので、「こうでなければ」というものはありませんが、ドッグダンスに不可欠なのが音楽です。
音楽はルーティン全体のイメージの基礎となる大事な要素です。
音楽をどうやって決めますか?
第一にあなたが好きな曲であること。
なぜなら1年、場合によってはもっとその曲と付き合わなければいけないからです。
構成を考える過程では何度も何度も曲を聴くので、気に入らない曲であれば続きません。
何度聞いても飽きないことが大事。
ただ好きなだけでなく、パートナー(愛犬)と一緒に動いてみて、曲のテンポに合うかどうかも重要です。
様々な動きの中に「静」と「動」などのメリハリがあるのはとてもいいことなのですが、そもそも犬の動きがその曲のイメージにあっているかも大事。
私は20年ぐらい前、「いつかこの曲で踊ってみたい」と思った曲がありましたが、当時のパートナー犬(ボーダー・コリー)の動きやイメージと合わず、断念したことがありました。
しかし、その後迎えた犬(これもボーダー・コリー)とドッグダンスを楽しんでいるうちに、この子のイメージなら合うと思って、かつての思いを具現化したことがあります。
動きのスローな犬にアップテンポの曲は合わないし、反対に落ち着きのない犬にスローな曲は合いません。
曲が決まったら、今愛犬ができる動きをピックアップし、曲のどのフレーズにあてていくかを考えていきます。
つまり、ようやく構成を考える段階に入るわけです。
実際に犬と動くのはまだまだずっと先ですが、その前に沢山試行錯誤しながら形にしていきます。
確かにいろいろ面倒な作業ではありますが、それが楽しいところでもあります。
せっかく愛犬にいろいろな動きやトリックを教えたのなら、是非一度形にしてみましょう。
一曲作り上げるまでのプロセスが愛犬とのいいコミュニケーションにもなります。
構成を考えるときは、愛犬がどれぐらい動きやトリックを理解しているかの検証も不可欠です。
普段は手ぶり身振りでなんとか動けていても、実際音楽をかけてキューを出したら全然やってくれないということも沢山あります。
初めからオヤツ無しのコンペに出る必要はありません。
パートナーに会場の雰囲気に馴れてもらったり、音楽が大きな音でなっているリンクの中にいることに馴れてもらいましょう。
私がドッグダンスを始めた20年ほど前は、年に1回あるかないかのドッグダンスイベントでしたが、今は様々な主催者によるイベントが開催されています。
一緒に遊ぶのもOK。
次につながるような時間を共有していくことから始めます。
我が家のアシスタントや見習いたちも、最初は音楽がなっているリンクのなかで遊んだりオヤツを食べたりすることから始めています。
ハンドラーの遊びに付き合ってくれるようにするには、ネガティブな印象をつけないことが大事ですね。
マイナーなドッグスポーツではありますが、少しずつファンは増えています。
さて、今年の見習いのルーティンで初めて取り入れる遠隔ムーヴは、私とアイコンタクトが取れない前進中のトリック。
まだ、なんとなくの理解なので、きちんと理解できるまでサポートしていきましょう。
見習いの耳が全部後ろを向いているのは私に集中しているから。
焦らずゆっくり伝えていきましょう。
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コメント
とても勉強になりました。
(人''▽`)ありがとう☆ございます。
投稿: 渡邉美智枝 | 2025年4月26日 (土) 00時12分
ドッグダンスのビギナーです。2年ほど前から競技会のアトラクションクラスはファンショーに参加しています。
このごろになって、愛犬がリングのなかや周辺で怯えたような様子を見せるようになりました。
今日のブログを拝見して、いまさらでも、大きな音に馴れる練習をしたほうがいいのかなと思いました。ありがとうございます。
投稿: りんこママ | 2025年4月26日 (土) 08時30分
★渡邉美智枝さま
お役に立てて何よりです。
投稿: wanbywan | 2025年4月26日 (土) 18時01分
★りんこママさま
犬の年齢にもよりますが、小さい頃は普通に受け入れられたものが、ある時期から急に気になり始めることはよくあります。
いずれにしても、少しずつ環境に馴らしてあげるようにしてあげると、犬にとっての「大丈夫」が増えていくと思います。
ドッグダンス、楽しんでくださいね。
投稿: wanbywan | 2025年4月26日 (土) 18時02分