ドッグダンストリック:成功しやすい環境づくり
家の中やよく馴れた環境下で出来ていることが、いつもと違う場所や、ましてや競技会など、ハンドラーも緊張するような場所で同じように出来るとは限らないということはよく書いていますが、だからこそ、いろいろな場所で出来るように環境設定をしながら、犬をサポートしていくことが重要になるわけです。
もちろん、スポーツ選手を見ても、いつも100パーセントの実力が出せているわけではないのと同様、どんなに練習を重ねてもその日の状況で結果がどうなるかは誰にもわかりません。
それでも、出来るようにいろいろ工夫しながらサポートしていくことがハンドラーのお仕事です。
さて、環境の中には、その犬を取り囲む周囲全てを指すこともありますが、犬の行動が出やすくするのも環境設定のひとつです。
昨日ドッグダンスのプライベートレッスンに参加してくれたM君。
ドッグダンスのトリック、クロス(左右の前足を交差するように交互に出すトリック)を伏せた状態では出来るのですが、立った状態ではまだ出来ません。
そもそも立った状態で足を1本上げるというのは、バランスや体幹がよくなければ難しいものです。
一瞬であればあげられても、あげたまま維持しているとなると話はかわります。
そこで、立ったままでも前足をあげる練習をしているM君ですが、斜め方向にあげようとすると、体と後肢がススライドして動いてしまいます。
当然です。
犬が前足を斜め方向に出すなんていう技は普通にはやらないからです。
そこで、M君の居場所として、日常ターゲットとして使っているプラットフォームにのってもらい、その状態で少しずつ前足をあげる方向をスライドしてもその場で立っていられるように教えていきます。
バランス感覚や体幹が無いと出来ない動きは、一晩では出来るようになりません。
少しずつ体の使い方に馴らしていくことから始めましょう。
ちなみに、前アシスタント、ニコルのムーヴがこちら👇
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コメント
スポーツ選手のような気がします。
犬の環境も大切ですが、パンドラ―を取り囲む環境も大きいと思います。(たとえば、パンドラ―の家族の理解、協力)これは、犬にも伝わってしまうからです。
今の私の環境は、配偶者の病です。彼はそれなりに協力しているつもりです。進行せずにいますが、負のエネルギーが私の気力を低下させております。
投稿: トマト | 2025年3月31日 (月) 22時32分
トマト様
コメントありがとうございます。
ハンドラーのメンタルは当然犬に影響を与えてしまいます。
私も犬に集中できないときはトレーニングはやりません。
配偶者様お大事に。
投稿: WanByWan | 2025年4月 1日 (火) 07時19分