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2025年3月15日 (土)

境界線の意識

ドッグスポーツのトレーニングではよくターゲットを使います。

ターゲットとは犬にとって目印になるもの。
一番お手軽なのがハンドターゲット。
犬の鼻を手のひらにつけてもらうことで、犬に来てほしい場所を示してあげることができます。
「タッチ」や「鼻」などのキューで教えることができます。

つまりターゲットとは、犬の体の一部を何かにつけることを教えることで、犬の行動を促すことです。

前足や四足を台に乗せることで、犬にいてほしい場所を教えることもできます。
いわゆる「プラットフォーム」などがそれにあたります。

さて、今日は見習いに遠隔のサイドステップの練習をやってもらいました。
向かい合わせ(フロントポジション)でのサイドステップは出来ますが、離れてのサイドステップは、前回の練習で少し左右に単独で動くキューの意味を理解したところです。
しかし、なかなかまっすぐ横に動く距離が伸びないので、ターゲットの代わりに「境界線」となるリードを床に置いてみました。

202503151

このリードを超えてはいけないと、なんとなくわかってはいますが、前を見ていることもあり、時折前後の動きが出てしまいます。

真横に動けるようになるまでにはまだまだですが、リードの長さ分までは左右になんとか動けるようになったと思ったら、その先に進まなくなりました。

202503152
境界線がないところに足が一歩踏み出せない見習い。
何度声をかけても、それ以上は行きません。
彼女には見えないなにかがあるのでしょうね。

そこで、リードをどかしたところ、距離が伸びてきました。

202503153

犬の認識には個体差があります。
先日朝のテレビ番組に出ていた犬は、キッチンとの境にポールが置いてあると、それを飛び越して入ろうとしないそうです。
もともとゲートがあったところ、ゲートを外して、床にポールだけを置いたのに、それを飛び越さない。
しかし同居犬はそんなものはものともせずにキッチンに入っていくそうです。

個々の犬にあった教え方が必要なのは人も犬も同じですね。

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