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2025年3月

2025年3月25日 (火)

知っておくことが大事

先週末のイベントでは、ドッグダンスやラリーオビディエンスを開催しました。
参加者の中には「いつも家では出来ているんです。」と当日の出来栄えが悪かったことに落胆していらっしゃる方がいらっしゃいました。

「家で出来ていることが外で出来なかった。」と言うのはあたりまえのことなので、何も落胆することはありません。

なぜできないの?

外には家の中にはない刺激が沢山あるから。

要は、「家で出来ていることが外で出来るかどうかわからない。」という事実を知っておくことが大事というはなし。

それは、「出来なくてあたりまえだから、それでいい。」と開き直っていいのとは違います。

「家の中で出来ることを外(家以外の場所)でも出来るようになるにはサポートが必要」ということが重要なのです。


なぜ家の中で出来ていることが外で出来ないのか?
今回のワークショップはそんな部分を網羅した内容でした。

出来ることを増やしてあげるためのサポート。
簡単そうですが、すぐに出来ることではありません。
根気よく、繰り返し、犬の状態を観ながらステップアップしていかれるようにサポートするという手間がかかるからです。


さて、今日はクライアントさんのリクエストで見習いをレッスンに同伴しました。
まだまだな見習いを観ていただきながら、どうやってサポートしていくのかを実践していただきました。

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他の犬がいても、ハンドラーさんに集中できたら、それだけで褒めてあげます。
ハードルを上げすぎることはありません。

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動いている犬を見ても、冷静でいられることが大事。
それだけでも、褒めてあげたい。

思春期の若い男の子Mくん。
いろいろな刺激に気持ちを持って行かれるのですが、そのままにしておかないことが大事。
少しずつサポートしながら成長を見守っていきましょう。

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2025年3月24日 (月)

ドッグダンス:着地点を教える

犬に様々なトリックやムーヴを教えるとき、流れのあるムーヴにおいては、着地点を教えてあげることで、犬の混乱を回避することができます。

特に動きの速い犬は、言われたことをやったあとに、どこに行けばいいのかわからないと、自分のペースで動こうとしてしまい、ハンドラーとの折り合いがつかなくなると、ストレスで吠えてしまうこともあります。

「吠え」の理由が様々なのはいつもお話していることですが、この場合は着地点がわからないことによるストレスと、自分の動きが速すぎて、自分を制御できなくなる興奮からくる吠えの場合があります。

いずれにしても、平常心を保ってもらうためには、静かに作業に臨んで欲しいので、早めに着地点を教えてあげることで、犬が自信を持って作業に入れるようになります。

さて、今日はDogLifeDesignさんで、ドッグダンスのグループレッスンがありました。

Kさんは2歳の女の子。
動きがきびきびしているのですが、ママが言う前に動いてしまうほど意欲的なKさん。
自分のペースで動こうとあせり過ぎて声が出てしまうので、お願いしたムーヴの初めと終わりをきちんと伝えて、落ち着いて作業できるようにしてみました。

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動きの速い犬ほど、早く合図のキューを出してあげないと、イライラしてしまいます。

犬のペースに任せっきりにすることなく、ハンドラーのキューを聴いてから動く練習をしていくといいでしょう。

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2025年3月23日 (日)

ラリーオビディエンストライアル開催しました。

3Daysイベント最終日は、WCRL規定ラリーオビディエンストライアルでした。

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レベル1、レベル2、レベル3、そしてベテランクラス。
ご参加のハンドラーさんたちのレベルも上がり、落ち着いて課題に取り組んでいただきました。

我が家もアシスタントと見習いが参加しましたが、ハンドラーがうっかりミスをしました。
犬は頑張っていたのに申し訳ない。

ラリーオビディエンスは競技会ごとにコースが変わるところがおもしろいのですが、
ハンドラーはその都度課題が変わるので見分が重要です。

しかし、ちゃんと見分しても、実際犬をハンドリングしながら動いていると、
あれ?なんだっけ?となることもあります。
そのちょっとした集中力の途切れが犬に伝わってしまうと、犬の集中も切れてしまうことがあるので注意が必要ですね。

次回のトライアルは6月14日(土)の予定です。
前日の午後はコース練習会も開催予定です。

詳細は改めてご案内させていただきます。

本日ご参加のみなさまありがとうございました。

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2025年3月22日 (土)

ドッグダンスリハーサルショウ開催しました

今日は第15回ドッグダンスリハーサルショウ開催しました。

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半年に一度開催しているドッグダンスイベント、早いもので8年目を迎えました。
いつもご参加ありがとうございます。
今回も50組のペアが参加され、私は最前列で拝見させていただきました。

新しいルーティンを作り始めた方、昨年のルーティンを完成に向けて作りこんでいらっしゃる方、ペアダンスやグループダンス、楽しく拝見しました。

参加犬は1歳未満の若い子から13歳のシニア犬まで、ハンドラーとの協働作業を楽しんでいました。

経験が浅く、集中力が取れない犬もいました。
これから経験を積んでいただく場として、楽しんでいただくことが第一。

経験値の高い犬たちは、さらなる高みを目指してパフォーマンスを磨いていました。

今年もドッグダンスシーズンが始まりました。

さて我が家もなんとか構成を考えなければ。

次回のリハーサルショウは2025年9月の予定です。
詳細はあらためてご案内差し上げます。

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2025年3月21日 (金)

ドッグトレーニングワークショップ開催しました。

WBW 3Daysイベント初日はワークショップ。
今回は1歳未満の若い犬たちからシニア犬まで幅広い世代の犬たちが参加してくれました。

前もっていただいたアンケートから、今回のお題は「集中力」。

集中力とは。
集中力をそぐものとは。
どうやって集中をとっていくのか。
強化の重要性。
ディストラクション。
などなど、てんこ盛りの内容になってしまいましたが、
どのペアも最後まで頑張ってついてきてくださいました。

特に最後のチャレンジエクセサイズは、最初は手を挙げた方が少なかったのですが、
結局みんなが参加してくださり、我が家の見習いも最後に頑張りました。

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なかなかおひとり様では練習できないグループエクセサイズ。
みなさまのお役に立てれば幸いです、

次回は9月の予定です。
詳細はまた改めてご案内いたします。

明日はドッグダンスのリハーサルショウ。
皆様の演技を拝見するのを楽しみにしています!

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2025年3月20日 (木)

愛犬の飛びつき、すべてを禁止する必要はありません。

犬が飛びついてくるには理由があります。

4本の脚を地面につけていると、見たいものが見づらい。飼い主の顔に近づきたい。
興奮してじっとしていられない。
飛びつくといいことがあった=思いがけないものがゲットできた。

などなど。

外出から飼い主が返ってくると、犬は興奮するので飛びつきの確率は高くなります。
嬉しくて大興奮といったところでしょうか。

ただ、子犬であればさほど問題にはならないかもしれませんが、中型犬や大型犬が飛びつくと、飛びつかれた側のダメージも少なくありません。
ということで、基本的には子犬のころから飛びつかないほうがいいことがあるとレッスンしていくと、犬は飛びつくよりお座りをするようになります。

犬は嬉しくて興奮しているだけでも、高齢者や小さいお子さんなどは転んでしまったりすることがあるので注意が必要です。

以前も書きましたが、我が家の犬たちは、「飛びついてもいいよ。」のキューを付けているので、こちらの準備が出来たらそのキューを出してあげれば、犬を満足させてあげることができます。

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もちろんセットで「降りて」のキューも教えてあります。

ドッグダンスではそんなトリックも使えるので、犬が自発的に取る行動に名前を付けてあげれば、犬に教えるのも簡単ですね。

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2025年3月19日 (水)

犬を勘違いさせないために

先日,愛犬の要求について書きました。
様々な要求があるのは当然のことですが、いつも思い通りになるとは限らないということを教えてあげないと、大きな勘違いにつながってしまうことになりかねません。

大きな勘違いとは、

ボク(ワタシ)がこの家を守らなければ。
この家の中のものはみんな自分のものだから。
ママやパパはボク(ワタシ)の言うことは必ず聞いてくれる。
ママやパパの言うことは聞かなくても大勢に影響はない。

などなど。

昔のように、言うことを聞かないからと体罰を受けるようなトレーニングは行っていないので、犬にとってみれば、やらなくても大きなデメリットはありません。

しかし、「やらなくてもいい」という学習をさせているのは人間側の問題とも言えます。

出来ないことは頼まない。
出来ることだけお願いする。

そんなことをベースにしていると、犬はやらない選択をしづらくなります。

さて、犬の要求で、「水が欲しい」というとき。
当然水は無条件にもらえるものですが、無くなったことに気づかないこともよくあります。
我が家の犬たちは、どちらかというとこんな感じで待っていることが多かったので、

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アシスタントには水が無くなったら、水のボウルを前足でたたくように教えました。

その様子を見ていた見習いは、鼻でボウルをツンツンしました。
学習したのか、単なる自己主張か、検証してみないとわかりませんが、
水に関しては、要求はかなうと犬たちは知っています。

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2025年3月18日 (火)

リソースガーディングの予防

リソースガーディングとは犬が資源を独占しようとしてガードすることを言います。
資源とは、場所だったり、食べ物やおもちゃだったり、あるいは人間だったりと様々です。
犬が「自分のもの」と思い込んでいる物すべてが対象になります。

ガードが酷くなると、そばに来る者に対して唸ったり、歯をむいたり、場合によっては攻撃をしてくることもあります。
攻撃と言うより防御と言った方が正しいのですが、いずれにしても、犬は勘違いをしている可能性が高いので、すこしずつ「違うよ」と教えていく必要があります。
これを力で組み伏せようとすればされに事態を悪化させてしまうことにもなりかねないので、私は少しずつ認識を変化させていく方法をとります。

しかし、そもそも勘違いを生じさせないために、子犬のころからあることをやっておけば、リソースガーディングは出にくくなります。

あることとは、

1.子犬が入手しては困るもの(危険なもの)を、子犬の口や手の届くところに置かない。=環境設定

2.子犬と一緒に遊びながら、「ちょうだい(出せ)」を教え、もらったものをまた子犬に渡して遊びが楽しく続くことを教える。=トレーニングの重要性

3.生活全般を許可制にする。=犬との生活の基本
何やら軍隊めいていますが、そういうことではなく、玄関から飛び出たりしないように、「いいよ。」と言われてから出るとか、ごはんもフードボウルがきちんと置かれて「いいよ。」と言われてから食べるとか、簡単なことです。
飛びつくのも同じ。
後ろから勝手に人をどついてくるのではなく、「飛びついてもいいよ。」のキューを教えてあげることで、人もケガをしなくて済みます。

4.対処法として、子犬が何かに執着しそうになったら、代替品を渡すことで回避する

などです。

今日は2歳のYさんのレッスンがありました。
お散歩も上手に出来るようになったYさん。
リソースガーディングがありますが、ご家族みなさまが協力し合って、危険な状況を作らないようにしてくださっています。
もちろん、オモチャ遊びでは、ちゃんと手渡ししてくれるようになりましたが、食べるものは場合によって興奮をあおってしまうそうです。

そこで2歳の誕生日プレゼントにと用意された特大の鹿の角がどうしてもあげられなかったそうなので、私が試しにあげてみることにしました。

初めはなんだかわからなかったYさんですが、齧っているうちにその魅力に引き込まれたようです。

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私は全部を渡さず、一部をもったまま、Yさんのテリトリー内で鹿の角を渡しました。

私の手があっても、Yさんは気にせず齧っているので、途中で一番好きなオヤツを見せながら「ちょうだい」で鹿の角をもらい、オヤツはハウスに入れたところ、Yさんはオヤツを食べにハウスの中に入りました。

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だまし討ちはしないので、食べ終わったらまた鹿の角を見せて「どうぞ」。
しばらく齧ったらまた出してもらい、オヤツを食べてもらう。

こんなことを繰り返し、最後は「ありがとう」でハウスにオヤツを入れておしまいにしました。

このように細かいステップを踏まなくても、日常的に取り上げるだけで終わらせてしまうことが無ければ、犬たちは自分のものを飼い主に取られてもさほど執着することはありません。
もし、唸ったりしているとすれば、その犬に勘違いをさせているのかもしれません。

我が家のアシスタント、たまに食後に牛のひづめが出ます。

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臭いですが、本犬大好きなので、時折あげます。
でも、歯も心配ですから、数分で回収します。

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「Vinちゃん、ありがとう。」

彼は、またいつかもらえるとわかっています。

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2025年3月17日 (月)

ヒールポジションへの入り方を教える

オビディエンス(服従訓練含め)のトレーニングにおいて、左脚側停座は基本の基です。
つまり、犬がハンドラーの左側でハンドラーと同じ方向を見て座るというもの。
お尻が曲がってしまったり、ハンドラーと離れすぎたり、ハンドラーに寄りかかってもいけません。

かつて犬の訓練では、この左脚側停座を教えるために、ハンドラーは犬のリードを引っ張ったり、お尻を押したりしていましたが、今はそんなことはしません。
犬が自発的に左側のポジションに入りやすい環境を作ってあげるだけです。

それは時にプラットフォームと言われるターゲットかもしれませんし、犬にとって好物となる食べ物を使ってのルアーリング(誘導)だったりしますが、どれも犬に触ることなく、犬の動きをサポートします。

ドッグダンスでもヒールポジションを教えますが、敢えて座る必要はありません。
なぜなら、犬は常に動き続けているので、なにがしかの意味があって座るとき以外は、ヒールポジションでは立っていることが基本です。

ヒールポジションとは、犬が隣で座ることではなく、ハンドラーと常に同じ距離感でハンドラーと並行を保ちながら、ハンドラーの動きについて動くということ。

今日はドッグダンスを始めたばかりのKさんのプライベートレッスンがありました。

食べることが好きなKさんには、最初はルアーリングでポジションを教えていきますが、
そのうち、トリーツが無くてもハンドターゲットだけでもヒールポジションに向かって来られるようになりました。

どこから来ても、ハンドラーと平行に立つために、Kさんは上手に後ろ足を動かしながらヒールポジションに入ることが上手に出来るようになってきました。

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最初はお尻が曲がっていますが、少し待ってみると、自分で後ろ足を動かしてくれます。

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繰り返し伝えることで、ヒールポジションを維持することを理解してくれたら、初めの一歩につなげていきましょう。

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2025年3月16日 (日)

犬は予測できる動物です。

自然界で生きている動物たちは、危険回避能力が高いと言われています。
それは当然自分の身を守るためですが、家に飼われている犬たちだって予測することはできます。
自分の身を守るためでなくても、飼い主の行動をよく観察しているので、次に起こるであろうことを容易に予測します。

あのジャケットを着たら仕事。
あのかばんを持ったら散歩。
などなど、予測しながら自分の取る行動を考えているのが犬たちです。
したがってある程度予測できる方が犬をだまし討ちにしないで済みます。
だまし討ちは信頼関係を失いかねないので、そこは十分注意が必要です。

例えば、「おいで~♪」と言われて行ってみたら、爪切りだった。なんてことになると、次からは「おいで~♪」の声を聞くとどこかに隠れてしまうかもしれません。
そこで、我が家ではあらかじめ、「爪切りするよ~」とか、「ブラッシングするよ~。」「ハーネスつけるよ~。」など、オイデと言わずに、先にお願いすることを言うようにしています。
※爪切りのときは、私が床に座るだけで爪切りだとわかっているので、そばに来て横になります。

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いずれにしても、犬たちは様々なことが予測できるので、次に起こることをあらかじめアナウンスしておくというのもいいかもしれません。


例えば、オビデェインス競技などでは、脚側停座から始まるとはいえ、次にやる課目がなんだか犬にはわかりません。
そこで、「次は〇〇だよ。」と声をかけてからスタートポジションに付けば、犬は予測して次の課題に集中することができるわけです。

持来のダンベルや飛越用の障害(ハードル)が目の前にあっても、一番向こうにあるコーンを周ってくるなんてことをお願いするには、ただ送り出すのではなく、次はコーンを周ってくる作業だと伝えて送り出した方が、あわてんぼうのミスは減ります。

我が家のアシスタントは、家に帰ることが好きなので、レッスンが終わると早く帰ろうとジタバタします。
「今日はこのへんで。」とか「お疲れさまでした。」と言うと、必ず吠えて「終わった!終わった!」と騒ぐので、一時期は、その言葉を使わないようにしたりもしました。
予測しすぎるのも考え物ですね💦

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2025年3月15日 (土)

境界線の意識

ドッグスポーツのトレーニングではよくターゲットを使います。

ターゲットとは犬にとって目印になるもの。
一番お手軽なのがハンドターゲット。
犬の鼻を手のひらにつけてもらうことで、犬に来てほしい場所を示してあげることができます。
「タッチ」や「鼻」などのキューで教えることができます。

つまりターゲットとは、犬の体の一部を何かにつけることを教えることで、犬の行動を促すことです。

前足や四足を台に乗せることで、犬にいてほしい場所を教えることもできます。
いわゆる「プラットフォーム」などがそれにあたります。

さて、今日は見習いに遠隔のサイドステップの練習をやってもらいました。
向かい合わせ(フロントポジション)でのサイドステップは出来ますが、離れてのサイドステップは、前回の練習で少し左右に単独で動くキューの意味を理解したところです。
しかし、なかなかまっすぐ横に動く距離が伸びないので、ターゲットの代わりに「境界線」となるリードを床に置いてみました。

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このリードを超えてはいけないと、なんとなくわかってはいますが、前を見ていることもあり、時折前後の動きが出てしまいます。

真横に動けるようになるまでにはまだまだですが、リードの長さ分までは左右になんとか動けるようになったと思ったら、その先に進まなくなりました。

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境界線がないところに足が一歩踏み出せない見習い。
何度声をかけても、それ以上は行きません。
彼女には見えないなにかがあるのでしょうね。

そこで、リードをどかしたところ、距離が伸びてきました。

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犬の認識には個体差があります。
先日朝のテレビ番組に出ていた犬は、キッチンとの境にポールが置いてあると、それを飛び越して入ろうとしないそうです。
もともとゲートがあったところ、ゲートを外して、床にポールだけを置いたのに、それを飛び越さない。
しかし同居犬はそんなものはものともせずにキッチンに入っていくそうです。

個々の犬にあった教え方が必要なのは人も犬も同じですね。

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2025年3月14日 (金)

チャンスは有効に。

今日はドッグダンスの練習会に参加させていただきました。
なかなか広い場所で練習が出来ないので、とてもいい機会です。

今期はアシスタント、見習い共に新しいルーティンを考えることにしたのですが、
共になかなか曲がきまらなかったので、構成もまだ全然出来ていません。

ということで、今日はアシスタントのメンタル調整と見習いのパーツ練習をすることにしました。
曲のイメージを具現化するのはなかなか難しいものです。
しかも、犬のレベルが未熟な場合、出来ることも限られてしまいます。
焦らず少しずつ地盤固めをしていきましょう。

さて、見習いにはもうひとつやるべきことがあります。
それは、ディストラクション対策。

見習いにとって一番のディストラクションは犬です。

犬が視界にはいっても平常心でいることが彼女にとっては一番の課題。
それを克服できなければ、どんなにスキルがあがっても役立ちません。

そこで、今回もコットを使って練習。

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犬が動いても冷静でいること。

数か月前はだいぶ慣れてきていたのですが、最近練習会等のチャンスがなかったので、今回は数回興奮して吠えてしまいました。

経験値を伸ばすには繰り返しが欠かせませんね。

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2025年3月13日 (木)

やる気は大事だけど、メンタルはもっと重要

様々なドッグスポーツを愛犬と楽しむとき、大会やコンペがあれば、やはり成果を出したいと思うのは人の常。
そこで、どうしてもスキルアップに目がいってしまいます。
犬たちは賢いのでスキルは意外と早く身に着けてくれるのですが、問題はメンタル。

メンタルとは。
犬が自信を持って作業が出来る精神状態かどうかということ。

例えばアジリティであれば、スタート前にハンドラーのキューが出るまで落ち着いて待っていられるかどうか。
例えばオビディエンス、目の前にいくつかオブジェクトが置かれていても、ハンドラーのキューを聴いて作業を始められるかどうか。


我が家のアシスタント、小さいころから50メートル走でも、他犬種を抑えて1位で走るほど足が速かった。

(今はだいぶスピード落ちてますけど)
オビディエンスで遠隔作業をお願いすれば、人がうらやむほどのスピード感があったのですが、実はちっともうらやましがられるレベルではありませんでした。
なぜかと言うと、フライングするほど前のめりで、私のキューを冷静に待てない状態が長く続いていたからです。

速ければいいというものではありません。
正確さが伴ってこその速さです。

以前はダンベルを投げただけで飛び出していたアシスタントでしたが、課目のルールを繰り返し教えたことで、ハンドラーのキューを待てるようになりました。
一択であれば多少意欲が先行して目先が狭くなってもなんとかなりますが、二択、三択を聞き分けるためには冷静さは欠かせません。

「意欲の空回り」と言われないように、落ち着いて作業することを教えてあげることも大事ですね。

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先日のJKC訓練競技会での「持来」。
焦って取りそこなうこともなく、正確に、そして速く持って帰ってきました。

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2025年3月12日 (水)

愛犬の要求にどう応える?

よく、「ウチの犬はわがままだから」とおっしゃる方がいます。
「わがまま」とはどういうことを言うのでしょうか。
人間でいえば、「自分の要求を通そうとする」ということになるでしょう。

犬にとっての要求とは、

「お腹が空いた。」
「かまって欲しい。」
「散歩に行きたい。」

などなど、いろいろあるとは思うのですが、基本的には当然の要求ですね。
しかしながら、常にすぐに犬の要求に応じてあげられないこともあります。
そこで、今は応じてあげられないと伝えたとき、犬がどう反応するかで、
「わがまま」なのか「そうではないのか」判断されます。
つまり、要求することが悪いわけではないということ。

我が家の犬も同様で、家が大好きなアシスタントは、仕事が終わると「早く帰ろう!」と催促し、見習いは、アシスタントと練習していると「自分もやりたい」とジタバタします。
っが、すぐに応じられないと伝えると、とりあえず我慢します。
多少口では文句を言ったりしていますが、ずっと言い続けるわけではありません。
なぜか。

要求し続けても、要求がすぐには通らないと学習しているからです。

しかし、一度でも要求がすぐにかなった経験があれば、当然犬は「すぐにかなう」とチャレンジし続けます。
いわゆるあきらめの悪い状態です。

「わがまま」とレッテル(ラベル)を付けてしまう前に、人間側の行動を見直してみることも大事ですね。

気を付けなければいけないのは、「わがまま」とレッテルを貼られた犬は、時に自分の要求がかなわなかったときに、唸ったり噛んだりする行動を取る可能性があるということ。

そうならないためには、自分の行動が犬に勘違いをさせていなかったか、生活習慣から見直してみることも重要です。

もちろん、どの犬の性格にも個体差があるので、同じ接し方をすれば必ず同じ行動をする犬になるとは限らないので、よく観察することが必要です。

さて、昨日レッスンが終わりかけたとき、わたしが上着に手を通したら、「早く帰ろう!」と待機していたアシスタントが吠えました。
一声程度ならいいのですが、「早く!早く!」とアシスタントは少し吠え続けたので、「まだだから。」と言ったところ、吠え止みました。

催促しても、すぐに帰るわけではないと理解したからです。

人間側の都合で同伴しているので、彼の言い分はもっともですが、協調してもらえると助かるので、ネゴシエーションは必要ですね。

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2025年3月11日 (火)

ことばのキューはいつ付ける?

犬に行動を教えるとき、目力で圧をかけて教えたりしていませんか?
例えば、オスワリしない犬をじっと睨みつけたりしたことありませんか?

犬はことばを覚えらえる動物です。
つまり、弁別が出来るということ。

かつて、1000個の名前(ことば)を覚えたボーダー・コリー、Chaserの話を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アメリカの行動心理学者であったオーナーがChaserと暮らすなかで、犬の認知と言語学習の研究をおこない、その結果、Chaserが1000ものことばを覚えたというわけです。

ことばのわかる犬にとって、行動それぞれに名前(ことば)が付いていることは、手振り身振りで認識してもらうよりわかりやすいはずです。

もちろん、年齢を重ねて耳が遠くなったら、視符や体符を使って伝えることは大事なことですが、元気な犬にジェスチャだけで、細かい動きを弁別させるのはなかなか難しいものです。
何しろ、犬はこちらが思っている以上にこちらの動きを観察しているのですから、ちょっと手を動かしただけでも、「次はなに?」と手ぐすねを引いて待っている状態です。

だとしたら、紛らわしいボディシグナルだけでコミュニケーションを取るのではなく、きちんと伝えてあげる方が犬にとっては優しいのではないでしょうか。

そこで問題になるのが、ことばのキューを付けるタイミングです。

行動自体をわかっていない犬に、「オスワリ」を連呼しながらトリーツを見せてルアーリングをしても、すぐにことばと行動はリンク付けされません。
動体視力のいい犬達にとって、手の動きが刺激になってしまうからです。

トリーツで誘導しても構わないので、まず腰を下ろす行動を何度も練習して習得させ、オヤツが目の前になくても、腰を下ろす行動が理解できて来たら、「オスワリ」ということばを言ってからハンドシグナルを使って行動を促すことで、犬はことばのキューを認識しやすくなります。

何事も段階を踏んで教えていかないと、犬が完璧に理解するには時間がかかります。
焦らず、丁寧におしえてあげましょう。

今見習いに教えている「前を向く」動作。
通常のオビディエンスでは前進させた後犬を止めると犬は振り返るのですが、今教えているのは前を向いたまま立っていること。

前を向いているときにクリッカーでマークしながら、「前を向く」という行動に「ヘッド」というキューを付けていきます。

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視線を合わせられない状況では、視符や体符は意味をなさないので、しっかりことばで伝えることが大事ですね。

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2025年3月10日 (月)

犬とドッグスポーツ

ドッグスポーツには様々あります。
活動的なドッグスポーツの身近で代表的なものは、アジリティ、フライングディスク、フライボール、それほどアクティブではなければ、ドッグダンス、ノーズワーク、オビディエンスなどなど、数え上げたらきりがないほどあるでしょう。

ドッグスポーツを楽しむ人たちは、犬と一緒に楽しさを分かち合いたいという気持ちから始めたはずです。
しかし、競技や順位が絡んでくると、ついつい犬に多くを望んでしまいがちです。

きちんとした手順を踏んで、犬が理解できていることが最低条件ですが、それ以前に犬の健康状態がとても重要になります。
特にアクティブなドッグスポーツにおいては、犬の福祉を度外視することは出来ません。

先週末イギリスで年に一度開催される犬のイベントCruftsがありました。
我が家はドッグダンスをやっているので、やはり観るのはドッグダンス。
イギリスでは「Heelwork to Music」と称されていますが、3日目はインターナショナルフリースタイル部門で10ヵ国の代表が華麗なパフォーマンスを披露してくれました。

演技の合間に、観客に向けてインタビュアーがジャッジ(3名)に、ヒールワークとフリースタイルの違いや評価の仕方などを質問していましたが、興味深かったのは、出来栄えも大事ですが、犬の福祉が保たれているか、犬が安全であるかということに重点がおかれているというコメントでした。

犬の身体能力の素晴らしさは何度も書いていますが、そもそも兼ね備えたものもあるでしょうが、練習によって身に着けていくものも当然あります。
それらの行動が、果たしてその犬に負担を与えていないか、負荷をかけすぎていないか、身体的だけでなくメンタル的にストレスをかけていないか。
そんなことも重要な評価点につながることを改めて解説していました。

そもそも、なんのためのドッグダンスなのか。

そのあたりを勘違いしてしまうと、パフォーマンスの出来栄えばかりに目がいってしまい、大事な部分が見落とされてしまうかもしれません。

どんなドッグスポーツであっても、基本を忘れてはいけませんね。

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画像は今年のインターナショナル優勝者とパートナーです。


ボーダー・コリーだから勝てると言うわけではないのがドッグダンスですね。
※ボーダー・コリー飼いの私が言っているので、皮肉でもなんでもありません。

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2025年3月 9日 (日)

JKCの訓練競技会に参加してきました。

今日は東扇島で開催された、神奈川北スーパードッグトレーナーズクラブさん主催の訓練競技会に参加してきました。
参加カテゴリーは、アシスタントが服従スペシャルという10課目既定の競技で、見習いはラリーオビディエンスクラス2。

服従スペシャルのベースは脚側行進と姿勢変更と持来。
FCIオビディエンス競技をやっているので、アシスタントにとってはやりやすい課題ですが、本来は走り物が好きなので、ダンベル持来が一番楽しかったようです。

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一方見習いの方はすでにラリーオビディエンスのクラス2は合格しているのですが、まだまだ脚側が不安定なので、課題の途中で褒められる(声をかけられる)ラリーオビディエンスを練習しながら、脚側の精度アップを目標に続けています。


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結果はアシスタントが97.5pt/100ptで1席/7頭、見習いが97pt/100ptで2席/8頭でした。


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アシスタントは今年10歳。

衰えの兆しを感じながらも、出来るだけ長く一緒に楽しめるように。
見習いは、まだ3歳。
少しずつ成長を見守っていきましょう。

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2025年3月 8日 (土)

犬もストレスを感じます

ストレスが人の健康に害を及ぼすことは周知のことですが、さらに、ストレスによって人の行動に影響を及ぼすこともみなさんご存じのとおりです。
なにがしかのストレスがかかると、いつも違う行動をとってしまったり、イライラしてしまったりすることがあるはずです。

同様に、犬もストレスを感じていれば、身体的にも精神的にも影響を受けることがあります。

ストレスの原因は様々ですが、環境の変化もそのひとつです。
大きな環境の変化は、引っ越しやファミリーメンバーの変更などです。
かつて、コロナ禍でいつも日中仕事でいないはずの家族が在宅するようになったあと、再び出勤し始めて分離不安を発症したケースが沢山ありました。
これも環境の変化によるストレスです。

同様に、いつも帰ってくる人が来なかったりするだけでも、犬はストレスを感じてしまわないとも限りません。

よくあるのが、長い留守番の日に限ってトイレを失敗したり、部屋の中のものを破壊したりする行動です。
犬は何も嫌がらせをしようと思ってやっているわけではありません。
不安からくる行動の可能性が高いと言われています。

犬も機械ではないし、感情もあるので、普段と違う行動を取っているときは、何かいつもと違う環境になっていないかを考えてみるのもひとつですね。

ストレス発散の一つは体を動かすことですので、お散歩やトレーニングなどで気晴らしをしてあげることも重要です。
特に若い犬の場合は、お散歩に出られないことがストレスになることもあるので、そういう時は家の中でも、頭を使うトレーニングなどをゲーム感覚でやってあげると、ストレス解消になります。

愛犬がいつもと違う行動を取っていたら、環境を見直したり、ストレスを感じていないか考えてみるのもひとつですね。

今日は午後から雨が降り出してしまい、いつもと同じ散歩メニューがこなせなくなったので、家の中でドッグダンスのトリック練習をやってもらいました。

体と頭を使ったことで少しはストレス解消になればいいのですが。

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2025年3月 7日 (金)

人が変わると犬も変わる

恐らく前にも書いた内容ですが、様々なシチュエーションで実感できると思います。

例えば、
人が食べているとき、足元でおねだりしている愛犬についつい何かあげてしまっていたのをピタッと止めると、最初は執拗におねだりしてきますが、そのうちもらえないことがわかってあきらめ、おねだりをしなくなります。

散歩の時間やご飯の時間など、犬が先走って要求しているとき、すぐ応じてしまえば、犬は要求すれば欲しいものがすぐに手に入ると学習しますが、犬の要求を理解したうえで、すぐに応じなければ、犬は待つことを学習していきます。

つまり、犬が悪いのではなく、人の接し方が犬の問題行動を促しているわけです。

人の行動が変わると、犬の行動も変わります。


さて、今日は生後9ヵ月のK君のプライベートレッスンでした。
元気いっぱいなK君。
そのエネルギーをどう発散させてあげるのかが当面の課題ですが、お散歩時の行動も若い犬ならではの問題が沢山あります。
そこで、Kさんに少しずつ新しい習慣を作ってもらうように飼い主様の行動を少し変えていただくようにお願いしたところ、今日は大きな改善が見られました。


日々のお散歩で、飼い主さんが頑張ってくださっている成果ですね。

以前より、飼い主さんへの意識も高まり、

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おうちの中だけでなく、外でも出来ることが増えてきました。

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あきらめずに、繰り返し伝えていくことが重要ですね。


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2025年3月 6日 (木)

まったく、若犬ってやつは・・・。

思春期の犬たちの様々な問題については以前も書いたような気がします。
誰もが上手く乗り越えていかなければいけない、思春期の犬たちの扱い方。

「教えたはずなのに」
「そんなこと、今までやったことなかったのに。」
「それは、この前も見たヤツでしょ?」

どれをとっても、もうわかっているはずと思っていたのになぜ?

若犬の行動はなんとも理解に苦しむようなことがたくさんありますが、別に特にその子が変なのではありません。
一般的な思春期の犬の行動パターンと言っていいでしょう。
できなくて当たり前。
できなかったらまたサポートしてあげ、わかるまで付き合えばいいのです。
忍耐と根気は不可欠です。


さて、今日はラリーオビディエンスの定期レッスンがありました。
若いBくん、いろいろなことがわかってきてスキルはあるのですが、コース練習を始めたとたん、室内に置かれたスティック型のクリーナーにロックオン。

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毎月来て見てるのに、なぜ?

いろいろなことに衝動的になるのが思春期の犬の行動でもあります。

とりあえず一度確認したら、次からは気にならなくなりました。

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次回はどうかな?

経験値をあげながら、メンタルが落ち着くのを見守っていきましょう。
もちろん、放置しておくのではなく、日々ちゃんと観察しながら、対処していきましょう。

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2025年3月 5日 (水)

適正体重

昨日愛犬の体重の話を書きました。

愛犬に見つめられると、ついつい何かあげてしまいたくなる。というのはよくある話です。
そしていつの間にか重たくなっているなんてことは少なくありません。

腰のあたりのくびれだけでなく、お尻の方にある腸骨が手で触れられるかどうかも指標になります。
つまり、指で触れたとき、お肉の下に骨があることがさりげなくわかる程度がOK。
ゴリゴリに出ていると痩せすぎ、触っても骨の存在がわからないのが肥満です。

環境省のホームページに犬の体調管理についての記事が載っていますが、そこに犬の体重管理について、ボディコンディションスコアをいう指標を載せています👇
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/6.pdf



今日は2歳になったM君のプライベートレッスン。
半年ぐらい前から少々体重が増え始めたようで、ちょっと動いてもすぐ休憩してしまうことが見られました。
触ってみると、やはりちょっとお肉が・・・。

ということで、食餌の量や内容のアドバイスをさせていただきました。
あれから数か月、今日お会いしたら、数100グラム減量に成功したそうです。

言われてみると、半年ほど前の姿がこれ。

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全く同じアングルではありませんが、スリムになった感は伝わるかと思います。

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実際飼い主様もご愛犬の動きがよくなったと感じていらっしゃるようです。

愛犬の適正体重何キロですか?

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2025年3月 4日 (火)

太るからオヤツは使いたくない?

犬を押したり引いたりしないで行動を教える方法の中には、「ルアーリング」と言って、オヤツなどの犬の好きなものを使いながら犬の行動を引き出すメソッドがあります。
つまり、犬の鼻先にオヤツを見せると、犬がそのオヤツにつられて動いてくれるので、こちらが教えたい行動を伝えやすいというものです。
ルアーリングしたあとは、当然ご褒美としてオヤツを犬に与えます。

ルアーリングでなくても、犬が好ましい行動を取ってくれたときはご褒美としてオヤツをあげることで、犬はその行動を頻発するようになることで、学習を奨めていくことができます。

もちろん、最終的にはルアーリングしなくても、犬は言葉のキューを理解すればちゃんと動いてくれるようになるので、オヤツの使用量は減ります。

しかし、オヤツを沢山使う方法に抵抗感を持つ人はいまだに少なくありません。
現に愛犬を太らせてしまったというひともいます。
ではどうするのか。

オヤツを減らしますか?

オヤツをケチると、犬の学習意欲は落ちます。
つまり、見せ餌の状態をずっと続けてしまうと、犬はもらえないストレスで吠えたり飛びついたり、果ては「もらえないならもういいよ。」と離脱してしまう可能性もあります。

そうならないためには、オヤツを使ったときはごはんをちょっと減らしましょう。
あるいは、代謝をあげるために、お散歩の時間をちょっと増やして遊ぶなど、いろいろ工夫してみましょう。

ぽっちゃりした愛犬をかわいいと思う方は少なくないようですが、体が重いと犬もストレスを感じたり、怪我をしたり、あるいは股関節などに負担がかかることもあります。

適正な体型を維持できるように、オヤツやご飯の量は適宜フレキシブルに対応してあげられるといいですね。

上から見たとき、適度なくびれありますか?

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実はこの右側の方は、標準体重12kgだったのに、一時期12.8kgになってしまったことがあり、いつも通り飛び越えられるつもりが、おなかをぶつけてしまったという過去がありました。
いつもは出来るのに・・・。という若干ショックが見られたのも事実です。

愛犬のストレス軽減のためにも、体重管理は重要ですね。

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2025年3月 3日 (月)

愛犬のトイレは、外?中?

子犬のころ、あんなに大変だったトイレトレーニング。
散歩に行かれるようになって、外でもトイレができるようになると、飼い主はホッとします。

それでいいでしょうか。

よくお困りごとの相談にあがってくるのが、
「トイレを覚えてくれない」というもの。

「トイレを覚える」とは、トイレの場所を認識し、排泄したくなったら、トイレまで自力で行って用をたせるようになることですが、実際はそれだけではありません。
欧米の一般的な戸建て住宅の場合、ドアに取り付けられた犬用のドアから犬が勝手にバックヤードにトイレをしに行く話や、大型犬の場合は、ドアを手で掻いて、トイレを知らせるなんてことがよくあるので、トイレトレーニングの最終形は、バックヤードでトイレをすることだったりしますが、日本の住宅事情では、多くの飼い主さんが集合住宅に住んでいたり、あるいは戸建てであっても、庭がなかったりと、犬には厳しい環境だったりします。

そんなときはどうするのか。

外で排泄できるようになれば確かに楽です。
散歩に連れて行ったときにトイレを促してあげればいいのですが、悪天候の場合や、お腹の痛い時など、外まで行く時間がかかるような状態は人にも犬には辛いものです。

そこで、出来ればトイレは中でも外でも、どちらでもできるように教えてあげることが重要です。

外でトイレをするようになると、なかなか家の中ではしてくれなくなりますが、一日一回ぐらいは、トイレのキューでトイレシーツを使って家の中でも排泄する習慣を作っておいてあげると、いざというときや、旅行などの出先でもお互いのストレスが軽減されます。

つまり、トイレのキューを犬が理解できて、お願いした時にトイレをしてくれる状況が、いわゆる日本的なトイレトレーニングと言ってもいいでしょう。

我が家の場合、当然子犬のころにトイレシーツを使ってトイレのキューで排泄することを教えているので、外で排泄できるようになっても、悪天候の時は、家の中にトイレシーツを敷いてお願いするようにしています。
特に自室が3階なので、お腹が痛い時などは当然外まで我慢は出来ません。
夜中でも、私を起こさなくても排泄できる状態にしておいてあげると、犬もストレスが軽減されますね。

海外の人から見ると、日本の犬のトイレ事情はある意味不思議かもしれませんが、集合住宅の敷地内では犬を歩かせられない環境だったり、タワーマンションにお住いの方々にとっては「中トイレ」は欠かせないので、外・中、両方で出来るようにしてあげるといいでしょう。

特に、年齢を重ねると、介護が必要になることもあるでしょう。
先を予測したトレーニングは大事ですね。

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2025年3月 2日 (日)

刺激への対処法は?

人間社会で日々当たり前に起こる様々な事象に関して、平常心を保てる犬は素晴らしい。
また、多少びっくりすることがあったとしても、リカバリーが速い犬はよく社会化されていると言っていいでしょう。

しかし、現実的には、様々な「物」や「事」に対して社会化トレーニングを行ってきても、100パーセント社会化できるとは限らないので、「社会化は犬にとって一生涯続くもの」といつも書いているわけです。

「社会化」とは「馴らしてあげる」ことです。
人間社会においてあたりまえに往来する、車、バイク、自転車、他犬、他人、走る子供、道端に置かれたゴミ袋や店先の上り旗、シャッターの開閉音、緊急車両のサイレンなどなど、毎日遭遇するものから、たまにしか遭遇しないものまで、多くの刺激に馴らしてあげることが「社会化」です。

全てにフレンドリーである必要はありません。
気にしないでいられることが大事です。

そのためのトレーニングの過程で、反応性が高くない場合は、普通でいられたら褒めてその行動を強化してあげればいいのですが、すでになにがしかの反応が出ている場合は、少しずつその刺激対象物に「馴らす」作業が必要になります。

では、日常の散歩で遭遇してしまう刺激対象物に対してはどう対処したらいいのでしょうか。

ここで重要なのは、刺激に対しての反応の度合いです。
どれくらい距離が取れれば大丈夫なのかが重要なポイントになります。

距離が取れない状態で遭遇してしまったときの緊急時どう対処すればいいのか。
一番簡単なのは、距離を取るために逃げること。
犬にやって欲しくない行動を取らせないためには、刺激に馴れていない状態で刺激と遭遇するのは出来れば避けたいので逃げるしかありません。

逃げられないときは、気持ちをそらしてあげること。
そんなシチュエーションで有効なのが食べ物や大好きなオモチャだったりしますが、犬が先に刺激に気づいてロックしたらそれも有効ではありません。
早めに気づいて気をそらすことが必要です。

オヤツを使って気をそらす方法に対して、一生オヤツ漬けになったら困ると思ってやらない人がいます。
そんなことはありません。
なぜなら、オヤツを見せて気をそらすのではなく、犬がハンドラーに対して意識を向けたことに対してご褒美としてオヤツをあげているからです。
つまり、犬の目の前にいつもオヤツをぶら下げているわけではないということです。

もう一つは鉄板のキューを作ること。
例えば「オスワリ」と言ったら、何があっても座ることと教えておくことで、飛びつきなどが回避できる場合もあります。

こういった対処法をその犬のレベルや状況によって使い分けながら、少しずつ刺激に馴らしていくトレーニングが別途必要になります。
一発殴って言うことを聞かせようとは思わないでくださいね。

今までやってきた行動パターンをすぐに変えることはできません。
時間をかけて、犬にとって「大丈夫」な気持ちを作ってあげることが大切です。

しかし、ここでもうひとつ大事なことは、犬は機械ではないので、行動変容が済んだからと言って、一生同じ状況が続くわけではありません。
犬にも感情はありますから、何か気に入らないことがあれば、今までやらなかった行動が急に出ることもあるでしょう。
油断は禁物ですね。


さて、今日も意識改革中のKさん。
お散歩とは、周りを気にして吠えることではなく、ママと一緒に楽しく歩くことと理解してもらうことが目標。

ママの意識が変わると、Kさんの意識も変化します。

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人が近くに来ると吠えることが今は課題のKさんが、ママへの意識強化で、狭い道で人とすれ違ってもスルーすることができました。

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座っているのは、ママがKさんのアイコンタクトに対してご褒美のオヤツをあげようとしたら、自主的に座っただけで、人が来たから座らせたのではありません。

気になるものが一つずつ減っていくといいですね。

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2025年3月 1日 (土)

交替制は早く教えてあげましょう。

以前にも書いていますが、多頭飼いの場合、個別対応中に、残りの犬たちが静かに待っていられるかどうかが大きなポイントになります。

そもそもハンドラーと一緒に何かやることに意欲を感じていなければ、別に他の犬たちがハンドラーと作業していても気にならないかもしれませんが、一般的には、ハンドラーが他の犬たちと一緒に遊んでいれば、「自分もやりたい!」と主張しない犬はいないでしょう。

しかし、そばで大騒ぎをしている犬がいれば、ハンドラーだけでなく、犬も作業に集中できなくなるので、出来れば静かに待機していてほしいもの。

そこで、小さいころから教えておきたいのが「交替制」です。

幸い、我が家の今までの犬たちは意外と早くこの交替制を理解してくれたので、現在も多頭飼いが続いているわけですが、今の見習いが子犬のころも、他の犬たち同様、先住犬たちと練習を始めると大騒ぎをするので、「交替制」を教えました。

先住犬と一緒に歩くだけで、見習いが騒がなければすかさず褒めます。

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実際このとき先住犬とは真剣な練習はしていません。
集中は見習いの方に向けています。
なぜなら、先住犬に集中していていると、見習いの褒めるタイミングを逸してしまうからです。

そして、ちゃんと待っていてくれたら、見習いともちゃんと遊んであげます。

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つまり、静かに待っていれば、ちゃんと自分の番がまわってくると学習してもらうためです。

すぐには理解できなくても、時間をかけて教えてあげましょう。

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