犬の排泄
子犬を迎えると、なかなかトイレのタイミングが掴めず、「あ~ぁ」となることはみなさん経験されていることでしょう。
「あ~ぁ」とは、「犬が失敗した」のではなく、「犬に失敗させてしまった」という意味です。
人間が決めた場所で上手にトイレが出来ない場合、犬が悪いのではなく、トイレの設置場所や促しのタイミングが犬の行動と合致していないことによっておこる事象に過ぎません。
犬は場所で覚えたり、足元の感触で認識したりするので、最初に「ここ!」と決めてしまうと、なかなか変えられないこともあるので、トイレの場所はある程度決定した場所を教えてあげることが大事ですね。
我が家のアシスタント、子犬のころ2箇所に設置したトイレの一方を最終的に撤去しようとしたのですが、私の意見と彼のきもちが合わず、こちらの思惑とは違った方のトイレを残すことになりました。
彼は場所で認識したようです。
そういうことも考えて、トイレのトレーニングは柔軟に教えてあげないと、将来的に、「家の中でしかしない。」とか「外でしかしない。」と言うように、犬が頑なに主張し続けることにもなりかねません。
40年近く前、我が家に最初にやってきたハスキー犬は庭で排泄していました。
10歳過ぎた晩年、椎間板ヘルニアを患い急に立てなくなったとき、私が何度も庭に補助しながら連れていき、支えて待ってみましたが、彼は頑として排泄をしませんでした。
48時間近く我慢して、ステロイドが効いて自力で立ち上がれるようになり、初めて私の手を振り切って歩いて行って排泄しました。
今まで独りで出来ていたことなのに、急に抱きかかえられながらトイレをするよう言われても、そうそうは受け入れられなかったのでしょう。
今日はシニアなSさんのシッティングに行ってきました。
介助が必要になってから2回目でしたが、前回は私の介助では心許なかったのか排泄をしてくれませんでした。
そして今日も日中は全くしてくれず、このままではお漏らししてしまうのではと心配でしたが、夕方の介助でようやく排泄してくれました。
少しは信頼してもらえたのかもしれません。
トイレトレーニングがちゃんと出来ている犬であっても、周囲の状況を確認してからトイレを促してあげないと、なかなか排泄してくれないこともあるでしょう。
なぜなら排泄はとても無防備な状態だからです。
人間も、ドアの閉まらないトイレでは怖くて落ち着いては入れませんよね。
たかが犬のトイレと思わず、犬のきもちに寄り添ってトイレのキューを出してあげましょう。
急に冷え込んだのか、朝からちょっとお腹の痛かったアシスタント。
夕方の散歩は、めったに着せないのですが、洋服を来て出かけました。
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