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2025年2月

2025年2月28日 (金)

鉄板のキューありますか?

以前も書きましたが、愛犬に鉄板のキューを教えておくことはとても重要です。
特にボーダー・コリーのように動きの速い犬たちの行動を止めようとするのは難しいので、「マテ」よりも「フセ」や「オスワリ」の方が有効です。
もちろん、「オイデ(招呼)」は必須のキューですが、刺激対象物が目の前にあると、誘惑に負けてしまうことも少なくないからです。

一般家庭犬の場合は「オスワリ」を鉄板にしておくことは様々な点から有効です。
飛びつきの予防だったり、うろうろ動き回ってしまうようなときに使うことで、犬を落ち着かせることが出来るからです。

我が家の場合はボーダー・コリーなのでやはり「フセ」が犬達にもわかりやすいキューになっています。
特にまだまだ落ち着きが足りない見習いにおいては「フセ」をしてもらうことで、知らない人や犬に挨拶しに行こうとする気持ちを一旦リセットしやすくなります。


さて、今日はドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
とても動きが俊敏で意欲的なKさんは、まだ若いこともあり、飼い主さんが何か始めようとすると、ついつい先走ってしまいがちです。
そんなときは、「フセ」をしてもらうことで、まず落ち着くことから教えていきます。
上手に伏せられたら、前足の間のオヤツをおいてあげます。
手から直接渡そうとすると、取ろうと立ち上がってしまうからです。

一度リセットしてから、本題のウィーヴの練習。
目が回る速さに圧倒されて、ハンドラーのキューが遅れてしまうと、Kさんどうしていいのかわからず、さらにバタバタしてしまうので、まずは一回ずつ落ち着いてウィーヴをしてもらうことから始めました。

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ここで大事なのは、ハンドラーのキューをきちんと聞いてから動くこと。

どんなドッグスポーツも、犬が楽しんで参加してくれるのは嬉しいのですが、先走ってハンドラーを置き去りにしてしまうのは避けたいもの。
キュー出しのタイミングはハンドラーの問題なので、そこはハンドラーがきちんと伝えていくことが重要ですね。

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2025年2月27日 (木)

ごはんの食器、すぐ片付けていますか?

愛犬の食欲に感心の無い飼い主はおそらくいないでしょう。
美味しそうにフードボウルを空にしてくれるときほど嬉しいことはありません。

しかし、中には食べることへの執着が少なく、ごはんを食べようとしなかったり、
あるいは、残してしまったりする犬も少なくないようです。

小型犬ではよくある話ですが、中・大型犬でも無い話ではありません。

そんなときはどうしていますか?

食べるまで食器をそのままにしておく。
食べなければ、食べそうなものに変えてみる。
食べなければ下げる。

子犬であれば、食べないときはとても心配になってしまいますが、
ある程度大人になっている場合は、元気があればあまり心配しなくてもよさそうです。
元気が無ければすぐに獣医さんに行ってください。
大きな病気が隠れているかもしれないからです。

元気があって食べないときは、犬も飽きている可能性や、そもそも量が多い時があります。

まずは、肉付きの状態を確認してみるのもひとつですね。
その後、飽きているようなときは、ちょっとしたトッピングによって味を変えてみるのもひとつですが、毎回変えていくようになると、いわゆるフードジプシーになってしまい、食べなければ美味しいものが出てくると犬は学習してしまうので注意が必要です。

いずれにしても、出されたごはんに興味を示さないときは、とりあえず下げましょう。
運動量が足りず、本当にお腹が空いていないのかもしれません。

いつまでも出しっぱなしにしておくと、不衛生になる上に、犬はいつでも食べられると学習してしまい、もっと食べることへの執着がなくなっていきます。

とある知人の愛犬(大型犬)の話ですが、頭のいい犬なので、飼い主がオヤツをご褒美に人前で犬に芸をさせようとしたところ、犬は全く興味を示さず、芸も見せなかったので、飼い主は機嫌が悪くなってしまいました。

実はその家では、フードボウルは朝から晩まで置きっぱなし。
犬はその間、一粒咥えては床に転がして遊び、気が向いたら食べるという生活をしていました。
個人的にはお勧めできないというお話はしたのですが、聞いてもらえませんでした。

ところがある日、私はその犬を預からなくてはならなくなりました。
頼まれたので仕方がありません。
そこで、我が家の犬たちと同じようにごはんを出すと、我が家の犬たちは数分で完食するのに、その犬は遊び食いを始めてしまい、食べる気配がありません。
他に犬がいるので、出しっぱなしには出来ません。
そこで、数分待っても食べなければ下げることにしました。

翌日の朝も、同じようにまたごはんを提供したのですが、これまた遊んでばかりで真面目に食べません。
そこで下げました。

成犬で元気なので、食べたくないのであれば無理しなくてもいいと思って下げていますが、その晩ごはんを提供したら、今度はあっという間に完食しました。
翌朝もちゃんと食べました。
犬は賢いですね。

食後のあとは飼い主の足元で惰眠をむさぼるアシスタントです。

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2025年2月26日 (水)

遠隔トリックは近くから教える

遠隔作業と言うのは、犬がハンドラーから離れた場所で作業を行うことです。
作業犬においては、ハンドラーと離れていても作業を行うことはあたりまえですが、一般家庭犬においては、ハンドラーと離れた場所で何かを行うことはあまりないので、ドッグスポーツを楽しむ場合は、改めて遠隔での作業と言うことを教えていく必要が出てきます。

ガンドッグやアジリティ、ドッグダンスなどでも遠隔作業が必要になるので、ひとつひとつ犬に教えていかなければいけません。

どんな遠隔作業であっても、基本はハンドラーが近くにいるところから始めます。
なぜなら、ハンドラーから離れてしまうことで、犬はストレスを感じて、作業に集中しづらくなるからです。

まずハンドラーの近くで、その作業を自信をもって出来るようになってから、ハンドラーと距離があっても出来るようなメンタルづくりをしていくことが大事です。

さて、今日は見習いに遠隔サイドステップの導入を行いました。

フロントポジション(ハンドラーと向かい合わせ)で私と一緒にサイドステップを踏むことは出来る見習いです。
この時のキューは「フロント(正面)」ですが、遠隔作業になると、私との位置関係がが変わってくるため、「フロント」のキューは使えなくなります。

そこで、今日は「ポジション」の概念から、「サイドステップ」という動作の概念にシフトしていくことにしました。

最初はフロントポジションで私が左右に動くと見習いもシンクロして動くので、その動きに対して、右方向と左方向のキューをのせていくことにしました。

見習いの場合、右(見習いにとって)が「サイド」、左が「ステップ」。
なんとも安易なキューですが、お互いがわかればいいので、先代の犬達から受け継いだキューを使って教えていきます。

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スムースに左右に動けるようになったら、私が一歩下がって同様のキューを出し、見習いが前進せずに横方向に動けたらクリックして褒めていきます。

この時、見習いの足元にはターゲットになるようなマットを敷いていますが、ターゲットも教えていく段階で消去していくことが必要です。

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さて、いつになったら遠隔のサイドステップが出来るようになるでしょうか。

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2025年2月25日 (火)

またまた思春期のはなし

子犬を迎え、お散歩に出られるようになったときは、好奇心満載で、なんでも受け入れやすい時期だったのに、怖いものが少しずつ増えて来たり、経験値が少し上がってきたりすると、警戒心が出てきて、自己主張が始まるようになると、今までやらなかった行動が目に付くようになります。
これがいわゆる思春期です。

飼い主にとっては「なんで?」「今までやったことなかったのに。」という驚きの事態ですが、実際犬にとってはあたりまえのことです。
成長と共に、ホルモンのバランスが変わり、メンタルにも影響が出るのが思春期。
犬にとっても、どう行動していいかわからないことから取っている衝動的な行動なので、敢えて飼い主に反抗しているわけではありません。

人間の中・高生の行動パターンを思い出してみましょう。
ご自分のとき、あるいはお子さんたちのときはどうでしたか?
親の言う通りに、「はい。はい。」と素直に動けていたでしょうか。

こういう時期の犬たちは、外的刺激に気持ちを持って行かれやすいので、人の言うことがなかなか耳に届きません。
だからと言って叱っても、なんで叱られたのかわからないため、同じことは繰り返されます。

この時期を見過ごすのではなく、上手にやり過ごすためには、基本のトレーニングを日々繰り返して鉄板にすることと、過剰に反応してしまう刺激対象物に馴らしながら、良い経験を増やしていくことです。

さて、我が家の見習いは子犬のころから、周りでサッカーや野球など、ボール遊びをする子供たちのそばで練習していたので、子供やボールへの反応はほとんどなかったのですが、ある時期、急にロックする様子が見られるようになりました。
そこで、そういう場所ではハードルを上げすぎず、出来ることを強化し続けてきたら、またいつも通りに集中が戻ってきました。

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他犬に対する好奇心は小さいころからずっと続いているので、それはそれなりの対処を続けています。

思春期の犬のエネルギー発散のためには運動ももちろん効果的ですが、ドッグランで走らせることだけが有効ではありません。
他犬との接し方がうまくいかないと、後々トラウマになることもあるからです。
そしてなにより、犬が他犬との接触を望んでいるかどうかも重要なポイント。

無理強いすることなく、上手に関わっていかれるといいですね。
考える犬に育てていきましょう。

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2025年2月24日 (月)

ドッグトレーニングがなぜ重要なのか。

一般の飼い主さんが訓練士やドッグトレーナーに愛犬のトレーニングを依頼することはあまり多くないのではないでしょうか。

別にドッグスポーツをやるわけでもなく、訓練競技会に出るわけでもなければ、特にトレーニングなど必要ない。
オスワリとマテさえ出来ればいい。

そんな風に考えている人は少なくないはずです。

もちろん、ちょっとした問題が出てきて、なんとかしたいという飼い主さんや、子犬のころからちゃんと犬育てをしたいと考えている方は別です。

基本のドッグトレーニングは、犬に芸を教えるのではなく、人と犬が上手にコミュニケーションを取るための方法です。

犬に待っていてほしい時には待てるように、犬にマテのキューを伝える。
きちんと伝えれば犬はそのキューを理解するので、キューを聴けばその行動を取ることができます。

当然、興奮しすぎたり、他に注意が向いてしまっているようなときはなかなかすぐに実行できないこともありますが、
冷静であれば、犬はきちんとやることができます。

メンタル作りとあわせて、きちんと行動を教えていくことが重要ということですね。


さて、先日我が家の見習いが朝の練習で遭遇した大型犬に挨拶に行こうとジタバタしました。
視界に大型犬が入っただけで、興奮スイッチがはいったのです。
そんなときは、いくら後ろから何を言っても耳に届かないので、物理的に行動を止めることが不可欠です。

しかし、今日同じ状況になりそうになったので、興奮スイッチが入る前に、見習いに脚側停座をお願いしました。

すると、一瞬その犬に意識が向きました。

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しかし、落ちついてそばにいるように伝えたところ、きちんと座っていることができました。

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やるべきことがわかっていることがまず第一ですが、同時にメンタルもきちんと作っておくことが不可欠ということです。
見習いのメンタルはまだまだですが、少しずつ成長は見られます。

おうちで出来ることが外でもできるようにするというのは、つまりディストラクションにも勝てるメンタルを持つということです。

子犬育ては根気と忍耐ですね。

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2025年2月23日 (日)

JKCの訓練競技会に参加してきました。

今日は春日部市で開催されたJKC埼玉ブロック訓練士協議会主催の訓練競技会に見習いと参加してきました。
競技はラリーオビディエンスのクラス2。
クラス1はすでに合格していますが、クラス2は今回初挑戦。

100点満点中90点以上で一発合格。
70点以上3回で合格できます。

今回見習いは94点で無事合格。
減点の原因はハンドラーの痛恨のミスでした。

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ラリーオビディエンスは、途中で犬を褒めることもできますし、声をかけることもできます。
通常のオビディエンス競技と違い、体符(ボディシグナル)や視符(ハンドシグナル)も言葉のキューと同時であれば使うことができます。

さらに、FCIオビディエンス競技などでは、どうしても遠隔作業が多く、小型犬には負担になってしまいがちですが、ラリーオビディエンスは遠隔作業と言っても数メートルなので、小型犬でも入りやすいドッグスポーツです。

きちんと教えたことが出来るようになったかどうかなど、愛犬の力試しにもなるので、チャレンジしてみませんか?

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2025年2月22日 (土)

散歩に出る前に

散歩が上手に出来ないワンコさんは少なくありません。
そもそも「上手に」が何を基本にしているかは、飼い主さん次第ということもあるので、一概に否定することはできません。
常に引っ張られて散歩をしていても、元気な愛犬を見て喜んでいる飼い主さんの場合は、「引っ張り」を問題と考えていない場合があります。

いずれにしても、マイペースで散歩している犬でも、飼い主さんと同調できていればそれは問題にはなりませんが、飼い主さんとペースがうまく合わなかったり、急に引っ張られて怪我をしてしまうような場合は、問題なしとは言えません。

よほどのことがない限り、散歩に行きたくないと玄関先で座り込む犬以外は、基本的には外に行きたがる犬の方が多いのですが、その気持ちのまま玄関を飛び出してしまうと、なかなか飼い主さんに意識を向けてもらうのは難しくなります。
気持ちが全部外向きになってしまうからです。

玄関を出る前、あるいはマンションのエントランスを出る前に、一度落ち着いてから散歩に行くと、無駄な興奮は抑えられます。
玄関前でオスワリをさせる必要はありませんが、まずは飼い主さんが外に出て安全を確認してから犬に出てもらうというワンステップがあることで、犬の興奮は少し抑えられるので、試してみてください。

もちろん、その後も、犬に引っ張られて散歩をしていれば、犬は「引っ張っても必ず飼い主はついてくる」と学習するだけなので、なかなか引っ張りは治らないでしょう。


さて、今日は久しぶりにYさんのお散歩レッスンがありました。
2歳を過ぎて、少し落ち着きが出てきたというYさん。
それでも、散歩で外に出ると、気持ちはほかに全部持って行かれています。

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地面の目地や人の影など動くものが大好物のYさん。
私のことなど全く見てくれなかったので、気づくまで待ってから散歩に出ることにしました。

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すると、トリーツの効果が出てきて、自分から意識を向けてくれるようになりました。

犬にとって何が大好物かは異なるので、大好物に勝てるものを見つけることが大事ですね。

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2025年2月21日 (金)

やみくもに怒っても伝わらない

犬の吠えに意味があるということは前にも書いています。
つまり、理由はひとつではないので、対応の仕方もひとつではないということですね。

他犬反応による吠えも同じです。
「おい、こっちこいよ!」なのか、
「おい、こっちに来るなよ!」なのか、
犬のきもちによって吠えの意味は変わります。

しかし、人はついつい吠えている犬に「ダメ!」と言ってしまいがちです。

もし怖くて吠えているのに「ダメ!」と言われても、犬としてはどうしていいのかわからないのが実情。

もちろん、「こっちこいよ!」と吠えている犬に「ダメ!」と言っても、大興奮していれば飼い主の声は耳に届かないこともあるので、「ダメ!」というネガティブワードが有効なわけではありません。

さて、今日犬達と散歩に出たときのこと。
犬とすれ違うたびに存在を消すアシスタントと違い、見習いは挨拶に行きたくて仕方がないので、「おい、こっちこいよ!」タイプですが、そもそも興奮して吠え始めたら意味が無いので、犬が見えたら、興奮する前に「アーちゃん。」と声をかけ、「なに?」と振り向いたら、「おりこうさん!」と言いながらポケットからオヤツを数個取り出して、口の中に連投します。

行動を変えるには、「犬を見たら吠える」の構図を、「犬を見たらハンドラーを見る=トリーツがもらえる」の構図に変えていく必要があります。
もちろん最終的には、「犬を見ても吠えない」行動を習慣化していくことです。

最近の見習いは、夕方の散歩では大分落ち着いて歩けるように張りました。
飼い主がボーッと歩いていると声掛けのタイミングを逸してしまうので、まだまだ油断はできませんが、見習いの気持ちを平常心に保つことが重要なので、他犬と遭遇する機会を増やしながら、行動変容をサポートしていきます。

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外で愛犬の名前を呼んだら、すぐ振り返ってくれますか?

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2025年2月20日 (木)

オヤツの効果を無駄にしないためには。

ドッグトレーニングにおいて、犬にとってご褒美となる食べ物(オヤツなど)を使うようになってから久しいですが、オヤツの使い方を間違えてしまうと、せっかく愛犬を褒めて育てたいと思っても、全く効果が出なかったり、弊害が出たりすることがあります。

まず、ご褒美として食べ物を使う場合、その犬にとって食べることが好きでなければ、食べ物は全く意味をなしません。
トレーニングを始める前に、その犬にとってのご褒美が何かを確認することが大事ですね。

食べ物が好きな犬の場合、当然オヤツはご褒美となりますが、どのタイミングでオヤツを与えるかによって、トレーニングの効果は変わってしまいます。

トレーニングの手法として、オヤツなど犬の好きなものを犬の鼻先に見せて誘導する「ルアーリング」という方法があります。
犬がオヤツにつられて動くことで、こちらが望む行動を引き出しやすくするのですが、よくある間違いが、ずっと鼻先にみせたままで犬に与えないというものです。

馬の鼻先ににんじんをぶら下げるのと同じで、最初は付いてきますが、もらえないとわかると犬は興味を失ってしまったり、あるいは「早くよこせ!」と吠えて要求するようになり、そもそものトレーニングがおろそかになってしまいます。
犬が頑張ってい付いてきたなら、ちゃんとご褒美を渡しましょう。

またルアーリングではない場合、上手に出来たらご褒美としてオヤツをあげようと思っても、上手に出来たタイミングで渡さないと、何を褒められているのか犬が理解できず、いつまでたっても教えたい行動が身に付かないこともあります。

オヤツを使っても全く効果が出ず、犬がひたすら太ってしまうのでは意味がないので、オヤツは効果的に使いましょう。
使いすぎたと思った日のごはんは少なめにしてあげることで、カロリーオーバーを防ぐこともできます。

教えたいことを学習してもらっているときは、惜しみなくオヤツを使うことで、犬はその行動を速く学習していくことができます。

なかなか出ないオヤツにストレスを感じていると、いつまでたっても犬は学習できません。
上手にサポートしていきましょう。

さて、今日は見習いの右脚側の練習。
ドッグダンスだけでなく、ラリーオビディエンスでも右脚側は課題にあるので、きちんと教えておくことが重要です。

見習いがいいポジションに来たら褒めて、オヤツをご褒美として渡します。

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たまにしか練習しないと、なかなか学習できないので、一度教えると決めたら、コンスタントに集中して教えてあげると速く覚えてくれます。
あとは、日々のリマインドですね。

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2025年2月19日 (水)

犬を暇にさせない

なんとも抽象的なお題ですが、好奇心が旺盛な犬ほど、暇な時間があるといろいろやらかします。
犬はただ、楽しいことはないか、刺激は無いか、と周りばかりを気にして、自分の世界の中で満足することを考えて行動しているので、何も悪いことをしているわけではないのですが、外部からの刺激に興奮してしまうようになると、ハンドラーの声も耳に届きにくくなってしまうので、常にハンドラーの存在は意識しておいてほしいものです。

もちろん、一人でいる時間をリラックスしていることも大事です。

では、どうすれば犬のきもちを満たしてあげることができるのでしょうか。

答えは、犬と関わる時間を濃密なものにすることです。
犬と関わっている時間は真剣に犬と向き合い、遊びだろうがトレーニングだろうが、一緒に楽しみ、休む時は一人で静かに休む習慣をつけていくことです。

真剣に遊んだりトレーニングしたりすれば、犬は頭も使うし、体も使うので、ある意味疲れます。
疲れたら一人で休むことを習慣にすることで、犬は一人でいることが苦痛ではなくなります。

子犬のころは一人遊び用のグッズを使うのは問題ありません。
それによって、クレートやケージの破壊が防げるのであればどんどん利用しましょう。

しかし、成長と共に人とのコミュニケーションが取れるようになってきたら、オンとオフをきちんと教えてあげること重要です。
「じっとしていなさい」と言ってもなかなか出来ないので、じっとしていやすい環境づくりも大事です。


これは家の中だけでなく、外でも同じです。
犬が多少なりとも一緒に散歩している飼い主に意識を向けていなければ、落ちている物を拾い食いしたり、視界に入ったカラスやハトにロックオンしてしまうこともあるでしょう。
たとえ一瞬気持ちが刺激に持って行かれたとしても、すぐに飼い主の声で我に返ってくれれば問題ありません。
そのためには、日ごろから、飼い主への意識づけを強化しておくことが重要ですね。


さて、今日は若いK君のお散歩レッスンがありました。
おうちの中の行動はだいぶ落ち着いてきて、ご家族とのコミュニケーションもとてもよく取れるようになっていますが、思春期真っただ中の彼にとって、外は刺激満載。
一歩外に出ると、何か面白いことはないかと、気持ちは全部外向きになっているので、少し飼い主のことを気にかけてもらうように練習していただきました。

活動的なボーダー・コリーにゆっくり歩けと言うのはなかなか難しいので、歩度を速めていただいたところ、お互い少し歩きやすそうになりました。
日々の努力のおかげで、今や車には無反応なK君です。

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思春期はまだまだ続くので、サポートは欠かせませんね。

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2025年2月18日 (火)

「持来」は役に立つ。

「持来」とは、いわゆる「持って来い」のこと。

訓練競技の課題においては、地面に置かれたダンベルや投げたダンベルを犬に咥えて持ってきてもらいます。
競技における「持来」は、ダンベルの咥え方や、落とさないで持ってくること、噛み返しをしないこと、ハンドラーのキューが出るまで落ち着いて保持していることなどが要求されますが、競技に出ないのであれば、多少アバウトに教えてあげても問題ありません。

競技に出ないのに「持来」を教える必要性がどこにあるのだろうと思われる方も少なくないでしょう。
しかし、実際「持来」を教えてあげると、日常生活の中でも、愛犬にお仕事をお願いすることができます。

例えば、手がふさがっているときに落としてしまったものを取ってもらうこともできます。

今日ドッグダンスのグループレッスンに参加してくれたLさん。
ママさんが腰を痛めたとき、床に落ちて拾えないものをちゃんと咥えて持ってきてくれたそうです。
ちなみにLさんはトイプードルさんです。

我が家の犬たちも、よく手伝ってくれるので助かっています。

ここで重要なのは、犬が咥えることを楽しんでいるかどうかです。

犬が咥えることをネガティブに感じていると、当然食べ物以外の何かを咥えることを拒否しようとします。
「持来」を強制で教えられた犬の中には、咥えること自体を楽しくないと感じる犬もいるからです。

子犬のころからオモチャを咥えることやハンドラーと楽しく引っ張りっこなどの経験をしている犬は、咥えることを楽しいと感じるので、「持来」を教えやすくなります。

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咥える楽しみを教えた後で、実際に咥えて欲しいものをきちんと咥えて、保持することを教えてあげると、犬は意欲的に「持来」に向かうようになります。

その後、課題にあわせてきちんと「持来」を教えていきます。

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ここで大事なのは犬のきもちです。
「持来」が楽しいとインプットされていれば、どんなものでもお願いすると持ってきてくれるということです。

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トレーニングは楽しく!

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2025年2月17日 (月)

勉強は楽しくないと続かない

人間の学校教育において、子供たちがなかなか勉強がはかどらない理由として、「つまらない」や「楽しくない」などがあります。
好きな科目は楽しいけれど、苦手な科目は楽しくない。
これは当然のことです。
そこで先生方の中には、子供たちが興味を持ってついてこられるように様々な工夫をしています。
本当に大変でしょう。

犬のトレーニングでも同じようなことが言えるのではないでしょうか。
うまくできずに罰ばかり受けている犬が、果たしてトレーニングに参加しようと思うでしょうか。

どうやったら、犬の集中を持続させることができるのか。
いつもハンドラーを悩ませる問題です。

そもそも、子犬は集中力が持続出来ないので、最初から高望みをしてはいけません。
しかし、ある程度わかってきたら、犬達が自分から作業(トレーニング)に参加しようというきもちづくりが大事になってきます。

集中を欠くようなディストラクションがあったとしても、あるいは、黙って待っていなければいけない状況であったとしても、犬がその作業に期待感を持つためのモチベーションを無視してはいけませんね。


さて、今日の朝練では、昨日に引き続き新たなディストラクションが見習いを誘惑し続けていました。
刺激が視界に入った瞬間少し集中を欠きましたが、その後はちゃんと付いてきてくれました。

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こんなときは、簡単な作業でも、ちゃんと出来たらしっかり褒めて遊びます。

先日の競技会でも、その前の競技会でも、主催団体はそれぞれ異なりましたが、作業前や作業中に、犬の首輪を何度も引き上げているハンドラーを見ました。
これから競技リンクに入ろうというとき、グイッとリードを引いたり、犬の集中が落ちかけたときに、リードを引き上げたり。
恐らく無意識にやっているのだと思いますが、犬は決して楽しそうには見えませんでした。

「楽しい」きもちをなくさないようにサポートしていくことが大切ですね。

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2025年2月16日 (日)

社会化は日々つづく

「犬の社会化」と言うと、「子犬の社会化」のみが浮き彫りにされがちですが、実際は、子犬のころの社会化は当然のこと、その後若い思春期の時代から成犬に至るまで、さらには成犬になってからも、犬達は様々なことや物に遭遇するので、社会化はずっと続くと言っていいでしょう。
「社会化」が犬達のメンタルを成長させていく糧になっていきます。

愛犬の成長にあわせて、社会化サポートをしてあげることが大事ですね。


さて、今日の見習いの朝練は、見習いにとってはとても刺激的でした。
人や犬に興味津々な見習いにとって、バスケットボールで遊ぶ小学生や、自前のボールを追いかけて走り回る小型犬は大好物です。

子犬のころのように、走って行こうとすることはありませんが、視界に入ったとたんに一声吠えたり、集中力が落ちてしまうことはよくある状況です。
しかし、今回は一瞬目で確認した後、すぐにトレーニングモードに戻ることができました。

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我が家の練習している場所の中には、子供たちや犬が遊びまわる所もあるので、とてもいいディストラクション環境です。

気持ちがそれたことをネガティブに叱るのではなく、集中が取れていることを褒めて強化していくことで、それが習慣になっていくのは、すべての社会化練習に共通しています。
状況の変化に対してリアクティブに反応しなくても大丈夫なメンタルづくりが重要ですね。

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根気よく続けていきましょう。

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2025年2月15日 (土)

ラリオビトライアルに参加してきました

今日はオプデスさん主催の、WCRL規定ラリーオビディエンストライアルに見習いと参加してきました。
参加クラスはLevel 1BとLevel 3Bの2クラスです。

先日はJKC規定のラリーオビディエンスでしたが、今回はWCRL規定。
何が違うかと言えば、JKCは北欧をモデルにしたラリーオビディエンスでJKC独自の規定を作っており、WCRLはアメリカのUSDAAが管理しているラリーオビディエンスで、こちらは承認してもらえれば誰でも主催することができます。
日本では、AFC(アニマルファンスィアーズ)さん、OPDES(オプデス)さんが主に主催されていますが、WanByWanが年4回主催しているものと同じ規定のラリーオビディエンスです。

JKCとWCRLでは規定が違うので、当然サインカード(課題のカード)も異なりますが、内容としては大きく変わらないので、我が家は両方のラリーオビディエンスに参加しているわけです。

レベル1Bはリード付きのクラスなので、リードが張らないように注意する必要がありますが、それ以前に会場の雰囲気がアジリティ併催のためかなり刺激的です。

視線の先に走っている犬や吠えている犬がいたり、リンクサイドにはカラフルなタープが並んでいて、中には人や犬がいる。
犬好き、人好きな見習いにとっては、まさに試練のリンクと言えるでしょう。

そこで、競技開始前に見習いと一緒にリンクサイドを歩きながら、集中力アップの練習。
狭い通路で人や犬とすれ違っても気にしない練習などなど、前準備が不可欠です。

結果は
レベル1B、209pt/210pt、1席
レベル3B、208pt/210pt、1席

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レベル1、3ともにペナルティの内容が「吠え(一声)」だったことには驚きました。
なぜなら、競技中に見習いが吠えることは今までなかったから。
またまた新たな課題が出てきてしまった見習いです。

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2025年2月14日 (金)

犬育ては時間がかかる

犬の思春期の話は以前にも書きました。
犬の反抗期と言われることもありますが、別に本当に反抗しているわけではなく、大人の階段を上っている犬たちの心身の成長の過程で、様々な外的影響に犬自身が冷静に対処できなくなってしまうことによる行動とも言えます。

では、仕方がないとそのまま放置しておくのか。

犬は賢いので、放置されておかれれば、それでいいと学習していきます。
そこはやはり、「こうして欲しい」と言うこちらの意図を伝えていく手間を惜しんではいけません。

今犬に出来ることは何か。

難しいことにチャレンジさせて、エラーを引き起こさせるよりも、今まで出来てきたことを確固たるものにするためにサポートしていくことで、思春期を乗り越えたとき、犬は好ましい行動を身に着けていることにもなります。

そのためには、人間の忍耐と根気が不可欠です。

犬の社会化も、子犬のころの一時のものではなく、成犬になったとしても、日々犬たちの周りで起こる様々な事象に対して平常心でいられるようにサポートしていくことが大事です。

これは、子犬のころから一緒に暮らしている犬との関係だけでなく、成犬になって迎えた犬との関係性を深めていくためにも重要なことなので、あきらめずに時間をかけて伝えていきましょう。

さて、我が家の見習い、最近ようやく落ち着いて待機が出来るようになってきました。
先日の競技会でも、コットというスペースは用意しましたが、犬が視界に入るたびに大興奮していた頃から比べると、私の声が耳に届きやすくなってきたようです。

202502141

まだまだですが、あきらめずに続けていきましょう。

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2025年2月13日 (木)

犬の行動変容をサポートする

困った愛犬の行動を直すにはどうすればいいのでしょうか。
叱る?
叱ったら2度とやらなくなるでしょうか。

そんなことはありません。
やってはいけないことだからやめよう。と犬が冷静に判断できることであれば、やらなくなる確率は高くなりますが、犬の衝動(反射的行動)から発生する行動に関しては、行動だけを変えるのはとても難しいものです。

つまり、犬の行動の元となっている犬のきもちから変えてあげないと、行動は変わりづらいということです。

なぜ犬がその行動を取るのか。
そのあたりから検証してあげると、答えは見つかるかもしれませんね。

さて、今日は若いE君のプライベートレッスンがありました。
バイクやトラックなどの騒音が嫌いなE君。
近づいてくると興奮して吠えが出ます。
嫌なものは嫌。
当然ですね。
叱ったところで治らないでしょう。

E君の苦手なものを、そうでないものに変えていくには、苦手なものに過剰反応しないで別の行動を取るように強化していきます。

さらに、日常的にE君が衝動的に行動しないように、散歩の仕方も変えていくことにしました。

レッスンを始めて2ヵ月。
E君が大分バイクを気にしなくなってきました。

バイクの遭遇が他の楽しいことのリンク付けで、バイクへのフォーカスが落ちてきたことと、飼い主様へのアテンションが増えたことで、「お散歩=バイク探し」の構図が崩れてきたことに由来しています。

まさに飼い主様の努力の成果。

今日もとても落ち着いて散歩が出来ました。

202502131

もちろん、まだまだ100パーセントではないので油断はできません。
これからも日々のサポートが欠かせませんね。

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2025年2月12日 (水)

犬のきもちづくり

犬の基礎トレーニングで欠かせないのはヒールワーク(脚側行進)。
日常のお散歩ではぴったり横に付いて歩く必要はないかもしれませんが、
競技会などでは、ハンドラーとの正しいポジションが重要視されます。
ハンドラーがどこに動いても、どの速さで動いても、ユニゾン(一体感を持って)で動き続けることが評価ポイントになります。

昨日見習いとラリーオビディエンス競技に参加してきましたが、ラリーも通常の服従訓練やオビデェインス競技と同様、ヒールワークは重要です。

途中で犬の意識が飛べば、位置がずれたり、遅れたりしてしまうので、一体感は生まれません。

集中力が落ちたからと言って、リードで吊り上げたとしても、犬のきもちには繋がりません。
さらにリードが付いていればリードで伝えることは出来るかもしれませんが、ノーリードの競技においてはそれは出来ません。
犬の方から、着いていきたくなるきもちづくりが重要ということですね。

リードが緩んでいる状態で、犬の意欲を引き出すトレーニングが不可欠です。

202502121

昨日の競技会場でも、リード付きの競技の中で、犬がボーっとしていると、リードを吊り上げる人の姿をみかけました。
最近はそのようなトレーニングはだいぶ減ってきているようですが、人が癖になって手が動いてしまうようですね。

日常生活で危険を回避するために犬のリードを止めることは不可欠ですが、日常的に犬の首を吊り上げていても犬は不快感を持つだけで、伝わりにくいのではないでしょうか。

さて、WCRLラリーオビディエンスの2024年度年間ランキングが発表になりました。

以前の世界のテニスランキング同様、競技会に出ることでポイントに繋がるので、出来るだけ参加することが必要ですが、当然高得点でなければポイントは付かないので、出場回数と高得点が不可欠ということですね。

出陳数を稼いで、見習いは2位。
参加数は少なかったのですが、高得点で稼いでアシスタントが3位でした。

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2025年2月11日 (火)

訓練競技会に参加してきました。

今日は神奈川訓練士会主催の訓練競技会に参加してきました。
見習いがラリーオビディエンスクラス1に出ました。

JKC既定のラリーオビディエンスは昨年から見習いと参加しており、クラス1はすでに合格して昇格しているのですが、今回はクラス1しかなかったので、リマインドも兼ねて参加しました。

我が家は2018年からWCRL既定のラリーオビディエンストライアルに参加していますが、課題自体はWCRLもJKCも大きく変わるわけではありません。
要はサインカードをハンドラーがきちんと読んで動けば、犬はハンドラーの出すキューを聴いて作業するだけなので、どちらも同じようにやってくれるわけです。

とは言っても、JKCのラリーオビディエンスは久しぶりだったので、ハンドラーが若干緊張しましたが、見習いは頑張ってくれました。

終わってジャッジの講評では隣のリンクでオビディエンス練習をしている犬が楽しそうに走っているのに気を取られて、ちょっと集中が落ちたこと、若干リードが張って見える場面があったことなどを指摘されたので、結果はあまり期待していなかったのですが、ラージクラスで100点満点中96点、1席(8頭中)を頂きました。

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まだまだ安定には程遠いヒールワーク(脚側)ですが、日々の練習の成果は必ず出ると信じて励んでいます。
次回への励みとしましょう。

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2025年2月10日 (月)

行動にはそれぞれ個別のキュー(名前)をつけましょう。

「『オスワリ』と言われれば腰を下ろすことであって伏せることではない。」
と言うのはあたりまえの話ですが、競技会に出るわけではないので、大勢に影響はないという方は、
犬が「オスワリ」と言われて伏せたとしても大して気にしない人は少なくないのではないでしょうか。

おうちのルールが、「オスワリでもフセでも、どっちでもいい」とアバウトであれば、犬にもアバウトな要求しかしてはいけません。
いつもアバウトなのに、今日に限ってちゃんとしなさいと言われれば、それは犬にとって大きな混乱となります。

もし、「オスワリはオスワリ」「フセはフセ」とやってもらいたいと思ったら、きちんと教えてあげることが重要です。
そのために、ひとつの行動に対しては、それに対応するひとつの言葉のキューを付けて繰り返し教えてあげることが不可欠です。

特に左右対になっているような場合、どっちがどっちなのか適当に教えてしまうと、犬もとりあえずどっちかやっておけばいいだろうと考えるようになります。

代表的なものが、「お手」「お変わり」です。
たかが「芸」と言われてしまうかもしれませんが、犬が混乱しないためには、どっちの前足が「お手」で、どっちが「お変わり」であることを教えてあげる必要があります。
右回り、左回りなども同様です。
ひとつのキューで両方教えれば、犬はやりやすい方しかやらなくなります。

これは「芸(トリック)」に限ったことではありません。
日常的に道を歩いていて曲がりたいとき、私は犬たちに「レフト」「ライト」を教えています。
以前自転車で散歩していた時代があるので、曲がるときはあらかじめ犬に伝えておかないと大事故になりかねないからです。
今の犬たちとは歩いて散歩していますが、曲がりたいときは早めに言うようにしています。
犬を蹴り飛ばさないためにも重要です。

最近見習いに、私の前で前を向いている状態で、「お手」「お変わり」のキューを出す練習をしています。

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「お手」や「お変わり」は目の前の人間の手に前足を乗せることではなく、何もなくても、前足をあげることと教えているので、当然左右の足のキューは犬目線です。
我が家の場合は、犬の左前足が「ポウ」、右前足が「フット」。
私との位置関係が変わっても、見習いの上げる足は変わりません。

アイコンタクトがとれていなくても、言葉のキューをきちんと伝えてあげれば、犬はどこでもできる「はず」ですね。

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2025年2月 9日 (日)

ドッグダンスになぜヒールポジションが大事なのか

ドッグダンスは大きく分けると、「ヒールワークトゥミュージック(HTM)」と「フリースタイル(FS)」の二つのカテゴリーに分かれます。
HTMはソーシャルダンスのように、ハンドラーと犬がポジション(位置関係)を維持しながら、同じ方向に動くムーヴが曲全体の75%以上でなければいけないので(FCI規定)、当然ヒールポジションは重要ですが、FSは、犬に危険のない動きであれば、どんな動きが入ってもOKな文字通りフリースタイルです。

様々なトリックを構成の中に組み込めるFSはHTMより一般的に人気があって、エントリー数もHTMより多いのが実情です。

確かに、常に犬と同じ間隔で、前後左右に動き続けるHTMは単調そうに見えて実は難易度が高いので、ハードルは高いのかもしれません。

一方、様々なトリックを使えて、オリジナリティの出せるFSは、家でも気軽に教えられるトリックを入れることで、レパートリーが増えて楽しいものです。
しかし、実際はFSであっても、ヒールポジションは教えてあげないと犬が混乱してしまいます。
なぜでしょうか。


例えば、犬が人の動きに合わせて人の足の間をくぐって歩く「ウィーヴ(股くぐり歩き)」というムーヴには起点と終点があります。
どこから入ってどこに出るのか。
左から入って右に出るのか、右から入って左に出るのか。
または左から入って左に抜けるのか、などなど、次のムーヴはトリックに合わせて方向が変わってきます。
ひとつのムーヴの終点は次のムーヴの起点になります。

一般的なのは、左脚側から右にハンドラーが踏み出す一歩にあわせて足の間をくぐりながら歩いていき、最後に初めの左脚側のポジションに戻る動きです。
もちろん、右側のヒールポジションから左に抜けていく動きもあります。

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「ウィーヴの教え方」という動画があるので、実際にご覧になってみるといいでしょう。


 

 

ウィーヴの始まりがどこなのか。
犬はどこにいなければいけないのか。
ウィーヴはどこで終わるのか。
そんなことを教えてあげるためにも、ポジションを教えてあげることは重要です。

左右の脚側(ヒールポジション)やフロント(正面)のポジションをきちんと教えてあげると、犬は居場所がわかりやすいので、次の動きにも入りやすいですね。

ひとつひとつ丁寧に伝えてあげましょう。

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2025年2月 8日 (土)

2歳はターニングポイントのひとつ

子犬を迎えて日々奮闘している飼い主さんにとって、
「この子はいつになったら大人になるんだろう」と思わない日はないでしょう。

いつ大人になるのでしょう。

実際は個体差があるので一概には言えませんが、一般的には2歳前後。
雄犬の場合は、落ち着くのは4歳ぐらいなどとも言われています。

雌犬の場合は、シーズンが来ると少し落ち着く犬もいます。
逆に早期に避妊してしまうと、いつまでたっても子供っぽさが抜けないとも言われています。

いずれにしても2歳を過ぎるころには、ちょっとコミュニケーションが取りやすくなってくるというのが一般的。

午前中、ドッグダンスのプライベートレッスンに参加してくれたM君も、2歳を過ぎたころから、グループレッスン中の待機が鉄板になってきたのを覚えています。

そして午後のプライベートレッスンに参加してくれたYさん。
まもなく2歳を迎えようとしている最近、ちょっと行動パターンが変わってきたそうです。
今までは、ちょっとしたことでも気に入らないとスイッチが入りやすかったのですが、ここ数日、今までのような反応が減ってきたというのです。
大人の階段を上っているところでしょうか。

とは言っても、気に入らないときの反応がゼロになったわけではないので、気を緩めずよく観察していくことが重要です。

日常は行動範囲が制限されているYさんですが、ママとオモチャ遊びをするときだけフリーになります。
つまり、リードが付いていないときは走り回っていいとき。
そこで、今日はリードが付いていない状態で基礎練習。

202502081

最初はリードを放した途端、走ろうとしたYさんでしたが、ゆっくり伝えてあげたら、フリーになっても走るわけではないと少し理解してくれました。

その後、爪切りが苦手なYさんの前足の爪だけ切らせてもらいました。
そもそも手を握られるのが嫌いなので、最初はリッキーマットなども使いましたが、今日は爪切りを足先に当てるとオヤツをもらえるというハズバンダリーケアから始まり、じっとしていられたらオヤツをあげ、爪を切らしてくれたらオヤツという流れを作って、前足だけ切らせてもらうことができました。
無理は禁物です。

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前回のレッスンから3週間。
ご家族が誰も歯を当てられていないと聞き一安心です。

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2025年2月 7日 (金)

「マテ」の意味伝わってますか?

愛犬に教える優先順位の高い行動としてあげられるのは、
「オイデ(招呼)」
「オスワリ(停座)」and/or「フセ(伏臥)」
そして、
「マテ」

オイデやオスワリなどはなんとか教えられても、「マテ」が出来ない犬は少なくありません。

以前にも書いていますが、よくある話が「ごはん」を前にして「マテ」を教えた場合、犬はごはんが目の前にあれば「マテ」は出来ますが、ごはんがないときは待てないというものです。
なぜでしょうか。

犬にとっては「目の前にごはんがあるときは、すぐに食べてはいけない」というのが「マテ」と理解しているからです。
そのため、目の前にごはんが無いのに「マテ」と言われても、何をしていいのかわからないというもの。

そこで、犬に伝えるべきことは「じっと動かないこと」。
動かないでいるのと、目の前のごはんに注視し続けていることとはちょっとシチュエーションが違います。
目の前に何もなくても、じっとしていることを教えてあげることが大事ですね。

初めて教えるときは、待つ時間を伸ばしすぎず、1秒動かなかったら褒めてご褒美。
2秒動かなかったら褒めてご褒美。のように、少しずつ時間を伸ばしていきます。

同様に、キューを出した人が離れることを想定し、ハンドラーが1歩動いても動かなかったら戻って褒めてご褒美。
2歩動いてもじっとしていられたら、戻って褒めてご褒美というようにしてあげるといいでしょう。
ハンドラーが動いてじっとしていたらすぐに褒めてあげたいところですが、褒めたとたんに動いてしまう犬もいるので、戻ってから褒めてあげた方が成功しやすいでしょう。

さて、我が家の見習い。
最近前進してからじっと立つことを教えています。
次のキューが出るまでは、ちゃんと前を向いて立っていることを教えています。

そもそも「前進」には、前進した後、犬が前を向いて立っていることと、犬が振り返って立つことと、ドッグスポーツの課題によって要求されることが異なるので、それらの弁別も重要です。

202502071

ここで注目するのは見習いの耳の向き。
後ろに向けて私の次のキューを聴く姿勢が見えています。
焦らず、細かく教えていきましょう。

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2025年2月 6日 (木)

ラリオビ定期レッスン4月期生若干名募集

毎月第一木曜日に開催しているWCRL規定ラリーオビディエンス定期レッスンに欠員が出ましたので、若干名募集します。
4月から9月までの6ヵ月です。

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WCRL既定のラリーオビディエンストライアルは、日本においてはAFC(アニマルファンスィアーズクラブ)さんをはじめ、オプデスさん、そしてWanByWan(年4回)が公式競技会を開催しています。

ラリーオビディエンス競技は、課題の途中で犬を言葉で励ましたり褒めることもできますし、課題によっては御褒美としてオヤツをあげることもできるので、発展途上の若い犬や、現役を引退したシニア犬などにも優しいドッグスポーツです。

課題はオビディエンスと言うくらいですから、基本はヒールワークですが、オスワリやフセなどの基本動作から、レベルが上がっていくと、遠隔作業やトリッキーな動きも入ってきます。
それぞれの課題を順番通りにクリアしていく双六のようなゲームです。

定期レッスンでは、愛犬との協同作業の基本、課題の取り組み方、コース体験などを行います。
また、サインカードの見た目は異なりますが、課題の内容はJKCさん主催のラリーオビディエンスにも共通しているものがあるので、課題をきちんと教えてあげればJKCの競技会にもチャレンジできるようになるでしょう。
現状我が家の見習いは、WCRL規定とJKC既定両方の競技会に参加しています。
FCIでもラリーオビディエンスが正式競技となりました。
基本をきちんと教えてあげれば、ハンドラーがサインカードに慣れるだけですね。

オビディエンス競技や服従訓練の経験者だけでなく、初めてオビデェインス競技にトライしようと思われる方も是非チャレンジしてみませんか?

詳細はこちら
https://www.wanbywan.com/lesson.htm#rally_o

お申し込みはWanByWanのサイトの「お問合せフォーム」から。

ご参加お待ちしております。

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2025年2月 5日 (水)

ディストラクション練習

何度も書いている「ディストラクション」。
「犬の集中をそいでしまうもの」は世の中に沢山あります。

人にとっては特になんの変哲の無いものでも、犬達にとっては大きな刺激になってしまうものは少なくありません。
特に特定の物を気にしてしまう犬にとってみれば、その存在自体で平常心を失ってしまうこともあります。
そんなときは、隣で何を言っても聞いてはくれないので、少しずつ刺激にさらしながら、平常心を保つ練習をすることが重要です。

加えて、一つ一つの作業をきちんと犬に伝えておくことは基本中の基本。

今日は2歳のMくんのプライベートレッスンに見習いを同伴しました。

以前にも多少ディストラクションとして参加させていますが、今日は少しハードルを上げて、動く見習いを視界にいれながら、飼い主さんと集中して遊んでいただくことにしました。

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一見、一般家庭犬にそんな練習必要?と思われるかもしれませんが、動きの速いボーダー・コリーにとって、ちょっとした刺激でも持って行かれてしまうと止められなくなることがあります。

ハンドラーと集中して遊ぶ。
ハンドラーの言葉に耳を傾ける。

そんな練習を兼ねての今日はゲームを混ぜたトレーニング。

途中見習いのおもちゃが気になって私に飛びついてきたM君ですが、「フセ」と言ったらストンと伏せてくれました。
興奮しても、ちゃんと言葉のキューに反応出来るようになってきたM君。
日々の飼い主さんの練習の成果でしょう。
ご近所でモテモテのM君だそうです。

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2025年2月 4日 (火)

犬との折り合い

犬の要求すべてを受け入れてあげられるのであれば、どうぞ応えてあげてください。

でも、「今日はダメ」とか、「これは食べてもいいけど、それはダメ」とその時々で人間の都合を押し付けなければならないのであれば、阿吽の呼吸が出来るまでは、ある程度の行動制限をかけながら、わかりやすいルールを教えてあげましょう。

「かわいそうだから」と言って犬の要求に応じてしまえば、いつでもどこでも犬の要求に応えてあげないと、犬は「ダメ」と言われるたびにストレスを感じてしまうようになります。

まずは、習慣になるまで、体が自然に動くようになるまでは、愛犬の安全を確保して、愛犬が理解しやすい方法で伝えていくことが肝心ですね。

今から30年近く前に我が家に初めて迎えたボーダー・コリー。
生後2ヵ月でやってきて、とにかく賢かった(飼い主バカ)ので、夜寝るときは寝室で一緒に寝ていました。
ケージはありますが、夜中にトイレに行かれるように開けたまま。
幸い寝室には特にいたずら出来るものがなかったこともあり、問題行動は出ませんでしたが、毎朝5時になると私のベッドに上ってきて、私の顔を舐めるようになりました。

子供のころから犬と一緒に寝る生活にあこがれていた私にとって、この瞬間は極上の時間だったのですが、3日目ぐらいに気づきました。
毎朝5持、犬に起こされて起きる習慣をこれから先十何年も続くのだろうか・・・。

最初は楽しくて起こされるままに起きていましたが、もし起きなければもっと激しく起こしに来る可能性もあるし、具合が悪くて5時に起きられないことも出てくるはず。
そんなとき、この子はストレスにならないのだろうか。

そして4日目の朝、私は顔をどんなに舐められても起きずに寝たふりをしました。
あきらめた子犬は、ベッドの足元まで下がって伏せて待つようになりました。
私は薄目を開けて、子犬が伏せたのを確認できたら、勝手に起きるようにし、
自分のペースで朝は起きると彼女に伝えることができました。
このやり取りの中で、私は子犬に一切ネガティブなことは言っていませんが、子犬にはちゃんと伝わりました。

犬と暮らし始めると、様々な感動があります。
かわいい彼らについついほだされてしまうこともあるでしょう。
長年暮らしたパートナーであれば、犬も人間のパターンを学習しているので、多少の臨機応変さは出てきますが、一緒に暮らし始めた犬たちにとっては全てが新鮮で、学習の対象になります。

「こうやればうまくいく」と学習した犬たちは根気よく自分のペースで人を動かそうとします。
そしていつの日か大きな勘違いをしてしまうのです。

「この家は私が管理するわ。」

インターホンが鳴れば、吠えながら玄関に走り、窓辺に知らない人が見えれば、近づかないように警戒吠えをし、お客さんが帰ろうとすると、勝手に群れから離れないようにと威嚇し、ご飯が遅いと吠えて催促し、食べ始めると、自分のものだと主張して周りに人を寄せ付けない。

これらは、ちょっとした犬の勘違いから始まっています。
犬が悪いのではありませんが、頑張りすぎる犬は時に歯をむくこともあるでしょう。

そうならないように、犬が勘違いしないように、小さいころからわかりやすく共存生活のルールを教えてあげることが大事ですね。

ちなみに現アシスタントは私と一緒に寝ているので、特に起こしには来ません。
見習いの方は、ドッグベッドで寝ているので、私が起きたように見えると挨拶に来ますが、軽く挨拶する程度で、しつこく起こしには来ません。
しつこく来ても起きないことを学習しているからです。

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愛犬との共同生活、お互いなるべくストレスレスに出来るといいですね。

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2025年2月 3日 (月)

般化は不可欠

なんとも専門用語でわかりづらいお題ですが、単純に言うと、「どんな状況でも教わったキューを聞けば出来るようにしてあげる」ということです。

いつも例としてあげているのが「オスワリ」。
初めて愛犬に「オスワリ」を教えた状況ままで、その後「般化」の練習をしていないと、いつの間にか「オスワリ」が出来ない犬になってしまうというもの。

つまり、最初に「オスワリ」を教えるとき、犬と向かい合って、人差し指を立てながら、前かがみになって「オスワリ」と言い続けていると、キッチンで料理をしているときに、窓際で外を見ながら吠えようとしている愛犬に「オスワリ」と言っても愛犬が座ってくれず、「ウチの犬はオスワリもわかっていない。」という結論に飛びついてしまうことになるということです。

これは、「オスワリ」という言葉のキューを犬が理解し始めたら、犬との位置関係を変えたり、ハンドラーの姿勢を変えながら、「オスワリ」とは、ハンドラーがどんな状況にあっても、犬が腰を下ろすことと教えていないからです。


さて、今日は見習いが私の前で前を向いた状態で「おじぎ」をお願いしたら、全然できませんでした。
「おじぎ」は知っているのでアイコンタクトが取れていれば言葉のキューだけでも出来る見習いですが、最近教えている前方を見ている状態でお願いしたところ、やはりできませんでした。

そこで、ターゲットを使って見習いの居場所をわかりやすく伝えてからお願いしたら、ちゃんとやってくれました。

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様々なシチュエーションで出来るようにサポートしていくことが大事ですね。

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2025年2月 2日 (日)

犬の排泄

子犬を迎えると、なかなかトイレのタイミングが掴めず、「あ~ぁ」となることはみなさん経験されていることでしょう。
「あ~ぁ」とは、「犬が失敗した」のではなく、「犬に失敗させてしまった」という意味です。

人間が決めた場所で上手にトイレが出来ない場合、犬が悪いのではなく、トイレの設置場所や促しのタイミングが犬の行動と合致していないことによっておこる事象に過ぎません。

犬は場所で覚えたり、足元の感触で認識したりするので、最初に「ここ!」と決めてしまうと、なかなか変えられないこともあるので、トイレの場所はある程度決定した場所を教えてあげることが大事ですね。

我が家のアシスタント、子犬のころ2箇所に設置したトイレの一方を最終的に撤去しようとしたのですが、私の意見と彼のきもちが合わず、こちらの思惑とは違った方のトイレを残すことになりました。
彼は場所で認識したようです。

そういうことも考えて、トイレのトレーニングは柔軟に教えてあげないと、将来的に、「家の中でしかしない。」とか「外でしかしない。」と言うように、犬が頑なに主張し続けることにもなりかねません。

40年近く前、我が家に最初にやってきたハスキー犬は庭で排泄していました。
10歳過ぎた晩年、椎間板ヘルニアを患い急に立てなくなったとき、私が何度も庭に補助しながら連れていき、支えて待ってみましたが、彼は頑として排泄をしませんでした。
48時間近く我慢して、ステロイドが効いて自力で立ち上がれるようになり、初めて私の手を振り切って歩いて行って排泄しました。

今まで独りで出来ていたことなのに、急に抱きかかえられながらトイレをするよう言われても、そうそうは受け入れられなかったのでしょう。

今日はシニアなSさんのシッティングに行ってきました。
介助が必要になってから2回目でしたが、前回は私の介助では心許なかったのか排泄をしてくれませんでした。
そして今日も日中は全くしてくれず、このままではお漏らししてしまうのではと心配でしたが、夕方の介助でようやく排泄してくれました。
少しは信頼してもらえたのかもしれません。

トイレトレーニングがちゃんと出来ている犬であっても、周囲の状況を確認してからトイレを促してあげないと、なかなか排泄してくれないこともあるでしょう。
なぜなら排泄はとても無防備な状態だからです。

人間も、ドアの閉まらないトイレでは怖くて落ち着いては入れませんよね。

たかが犬のトイレと思わず、犬のきもちに寄り添ってトイレのキューを出してあげましょう。

急に冷え込んだのか、朝からちょっとお腹の痛かったアシスタント。
夕方の散歩は、めったに着せないのですが、洋服を来て出かけました。

202502021

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2025年2月 1日 (土)

グループ相談会開催しました。

今日はグルーミングサロンアプシーさんで定例のグループ相談会を開催しました。

グループ相談会では、犬とのくらしに役立つヒントを含め、犬とのかかわり方や、問題行動の改善策をお話させていただいています。

今日は犬の健康の話から始まりました。

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犬の後肢を含めたボディメンテナンスの話では、見習いがデモをやってくれました。

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高齢になってからではなく、若いころから犬の姿勢や体の使い方を観察しながら、サポートしてあげるといいでしょう。

そのあとは、分離不安やお散歩の問題、ハウスの問題など、様々なご相談がありました。

今回はプライベートレッスンを受けてくださった生徒さんや、相談会に参加されるたびに愛犬との関係性の変化を伝えてくださる方、新たに子犬を迎えた方や、お困りのある方などがご参加くださいました。

プライベートレッスンと異なり、グループ相談会では、問題が個人のものではなく、みんなで共有できること。
改善策のアドバイスを聞いて頂くだけでなく、実際に改善された方の実体験も直接お伺いできるのがメリットです。

犬の行動そのもをを取り上げるのではなく、その行動がなぜ出るのかを考えていただきながら、愛犬のサポート法を考えていくことが重要ですね。

ご参加いただきましたみなさま、お疲れさまでした!
いつも場所をご提供いただいておりますアプシーさん、ありがとうございます!

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