平常心を保つのは難しい
巷は受験シーズン真っただ中ですが、どんなに頑張って勉強してきた受験生たちであっても、本番の試験で今までの成果が出せるかどうかは誰にもわかりません。
その理由は、緊張感、慣れない会場の雰囲気、他の事に気を取られて集中できなかったりと様々です。
ドッグトレーニングにおける「ディストラクション」のことをよく書いていますが、犬も同様で、他に気を取られていると集中力が落ちてしまい、ハンドラーの言葉が耳に届かないことはよくある話です。
「家では出来るのに。」や「いつもは出来るのに。」というのがそれです。
家で出来ていることがなぜ外で出来ないのか。
外には犬の集中を欠くものが沢山存在しているからです。
他の犬、人、音、動くもの、匂い、などなど、人が気づかないものもその中には含まれます。
さて、今日はオビディエンスの練習会に参加しました。
今回の練習会は個別ではなくグループで行う練習なので、他のハンドラーたちも同時に各々の課題を練習します。
つまり、犬の視界には、他人や他犬が入って動いている状況の中でハンドラーと作業するわけです。
完璧に近い犬であれば、本番競技同等レベルの課題をこなすこともよい練習ですが、至らないレベルの場合は、ハードルを上げすぎることなく、成功体験を増やしていくことが犬の自信につながっていきます。
我が家はアシスタントと見習い両方が参加しましたが、アシスタントは本番で緊張しすぎるので、基本のヒールワークと得意の課題を練習しました。
得意のはずがなぜかうまくできない。
得意なのに。
それだけ外部の刺激の影響を受けているということですね。
もちろん練習なので、その状況に合わせてハードルを下げたりしながら様子を見ていきます。
出来ると思って過信しすぎていると、犬がエラーを重ねてしまい、自信を失ってしまうことにもなるので、犬が悩んでいるときはすぐにハードルを下げてあげます。
「できるよ!いつもできているんだから、絶対大丈夫!」と言ってしまいそうなところを言わないことは難しい。
「そっか。今のきもちだと無理なんだね。じゃぁ、こうしてみようか」と犬をサポートしていくことが重要ですね。
今日もたくさんの学びがありました。
講師の先生、ご参加の皆様、ありがとうございました。
見習いのディストラクションのお手伝いもありがとうございました。
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