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2025年1月25日 (土)

刺激からの回避

犬の興奮をあおる刺激には、ポジティブなものとネガティブなものがあります。
行きたくて吠えて向かって行く場合。
来てほしくなくて警戒して吠える場合。

「吠える」という見た目の行動は同じでも、犬のきもちは全く違います。

どちらにしても相手のあることなので、基本的には平常心でスルーしてもらうことがいわゆる「社会化」です。
つまり、「気にしないでいられるようになること」が社会に上手に適応できているということです。

しかし、最初から上手に社会化できている犬がいるわけではなく、子犬のころは大丈夫でも、成長と共に行動に変化が現れるというのはよくある話です。

では、どうするのか。

そもそも、気にしなくてもいいと思ってもらえるようになるための練習が不可欠です。
それは、ある程度環境設定された場所で、犬に興奮の対象となる「刺激の存在」に馴れてもらう必要があるからです。

とは言っても散歩は毎日のこと。
馴れるまでは、「回避」の必要性も出てきます。

よく、回避のために「座って待たせる」ということをする人がいます。
犬が座って待っていられる精神状態であれば問題ありません。
いわゆる「やり過ごす」方法です。

しかし、刺激対象物との距離が取れず、座って待っていられない状況であれば、結局犬は興奮し、かつまたハンドラーの指示さえも耳に入らない状況が常態化してしまうので、刺激対象物からまず距離を取ることをお勧めします。
興奮して吠えるという行動の頻出回数を減らしたいからです。

実は今日の我が家の散歩中も、道の向こうからやってきた小型犬の2頭が、7~8メートル先からこちらに気づきギャン吠えしてリードを張っているのが見えました。

この先進んで距離が取りづらくなると、我が家の犬たちも吠え返さないとは言い切れません。
商店街なので、他の通行者の妨げになってもいけないと思い、道の端に避けて伏せさせました。
幸い今日は、落ち着いて伏せを継続し、無事やり過ごすことができました。
見習いが、相手の他犬の吠えに対して大分馴れてきたせいでしょう。

「君たちには関係ないよ」ということを伝え続けていかなければなかなか治りません。

止まって回避すべきか、相手から距離をとるべきかは、その時の犬の精神状態やトレーニングレベルによって変える必要があります。
日々の観察が必要ですね。


さて、今日は若いKさんの初回お散歩レッスンでした。
テリトリーに対する意識が強く、来客、マンション内で遭遇する人、道で向かってくる人などなどが刺激対象物となるそうです。

リードが張ってしまうとついつい興奮が激しくなるので、ロングリードを使いながら、意識をハンドラーに向けてもらう練習や、刺激に向かうよりもいいことがあると伝えながら歩いていたら、大分落ち着いて歩くことができました。

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「ダメ」はなかなか伝わりづらいので、やってほしい行動を教えた方が速いですね。

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