犬種の特性のはなし
犬と暮らそうと考えたとき、あなたはどんな基準で愛犬を選びますか?
大きさ、外見(容姿)、色、犬種・・・・。
昔はよく「ペットショップで目があったから」という声が多く聞かれましたが、最近では、みなさんよくお勉強されていることもあり、犬種の特性も考えて選ぶ方も増えています。
何度も書いていますが、犬種には特性があります。
JKC(ジャパンケネルクラブ)のサイトを見ると、「世界の犬」のカテゴリーの中に、10個のグループ分けがされています。
詳細はJKCのサイトで確認してください。
1グループ:牧羊犬・牧畜犬
2グループ:使役犬
3グループ:テリア
4グループ:ダックスフンド
5グループ:原始的な犬・スピッツ
6グループ:嗅覚ハウンド
7グループ:ポインター・セター
8グループ:7グループ以外の鳥猟犬
9グループ:愛玩犬
10グループ:視覚ハウンド
つまり、犬種にはそれぞれ目的があって、その目的に合わせて選択交配が長い年月に渡って行われてきたという歴史があるわけです。
その犬種ごとに、特性が異なるのは当然のことです。
例をあげれば、我が家の犬たちはボーダー・コリーなので1グループの牧羊犬に入ります。
牧羊犬は羊を追うのが仕事なので、当然動くものへの反応性がとても高い特性を持っています。
バイクや自転車、車に対しての追いかけが出やすいのもこの遺伝子の影響です。
今や世界的に有名な犬、大谷選手の持つコイケルホンディエはオランダの鳥猟犬です。
カモなどをおびき寄せるために、フサフサした尻尾を動かすのが仕事と言われていますが、基本猟犬なので、運動量はそれなりに必須です。
こういった犬種特性を知らずにその犬と暮らし始めると、犬がストレスを溜めてしまい、問題行動をおこしてしまうようなこともあるので注意が必要です。
要は一緒に住む相手のことをよく知る必要があるということですね。
もちろん、犬種だけでなく個体の特性や気質もあるので、一概にミスマッチとは言えませんが、犬種の特性を知っておくことはとても重要です。
嗅覚ハウンドで知られるビーグル犬は、検疫探知犬のような嗅覚を使った使役犬としても仕事をするほど一流の鼻を持っています。
そして、かつてはウサギ狩りの先頭に立って、吠えながらハンドラーに知らせていたという歴史があるので、当然遠くまで響く声を持っています。
家庭犬としてだけでなく、一緒にドッグスポーツを楽しもうと考える場合も当然そのスポーツにあった犬種や個体の骨格などが重要視されてきます。
同じボーダー・コリーであっても、我が家のアシスタントと見習いは似て非なるもの。
足の速さは変わらなそうですが、跳躍力はまったく異なります。
見習いの方がしなやかに高く飛び、着地も安定しています。
恐らく、ディスクやアジリティなどのドッグスポーツに向く身体能力を兼ね備えているのでしょう。
っが、実際はドッグダンスやオビディエンスのパートナーをお願いしている我が家の犬たち。
特に骨格的に四肢が長すぎる見習いは、若干不向き感は否めませんが、それでも出来る限り能力を生かしていきたいですね。
いずれにしても、犬たちの特性はそれぞれ。
その特性を個性として理解し、共生していくことが大事ですね。
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