多頭飼いのトレーニング
多頭飼いの場合、年齢の差や経験値の問題もありますが、まず最初に教えなければいけないのは、他の犬が練習しているときに「静かに待つ」こと。
我が家の最初のボーダー・コリーが母になって、今まで一人っ子状態だったのが急に3頭になったとき、母子3頭のトレーニングを始める前にまず最初にやらなければいけないことは、彼女に「待つこと」を教えることでした。
子犬たちが散歩に出られる頃に、初めて本格的に1頭ずつのトレーニングを始めることにしました。
子犬たちはまだトレーニングの楽しさを知らなかったので、母犬と私が作業していても、姉弟で一緒に遊びながら待つことができましたが、母犬は自分が置いていかれた瞬間から大騒ぎをしました。
なぜなら、彼女は今まで待たされたことがなかったからです。
「待てない」のは、バカだからでもなんでもなく、「待つこと」を教えていなかったから。
そこで、母犬と3分一緒に何かしたら、子犬Aと10秒ぐらい遊んで、次に母犬3分、次に子犬Bと10秒というように、母犬の時間を多めにしながら、少しずつ待っていれば自分の番が来ると教えていったら、1週間ぐらいで騒がなくなりました。
2歳半という母犬の経験値と、賢さのおかげでしょう。
その後、犬たちの代が変わっていっても、犬たちは待つことを知っているので、新しい子犬に待つことを教えることが大きな仕事になりました。
昨日もレッスンで多頭飼いの話になりましたが、その時誰に何を教えたいかによって、フォーカスする内容は変わってきます。
静かに待つことを教えるのであれば、静かに待っていられることを「強化」していくことが重要なので、他のことに意識を向けすぎないことが大事。
作業を集中的に教えたいのであれば、待っている犬が邪魔しない状況を提供してあげないと、作業自体がおろそかになりますし、さらに待っている犬が動いてしまえば、待つことが強化できなくなります。
さて、今日は見習いがアシスタントの練習中に伏せている練習。
慣れた練習場所であれば、交替で練習することは全く問題なく待てる見習いですが、姿勢を保つことはできないので、敢えて「フセ」ている練習。
エラーが出ないうちに、短い時間から少しずつ時間を伸ばしていきます。
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