時には我を通しましょう
昨今の犬のトレーニングは昔のように力で強制したりすることはありません。
犬が好ましい行動を取りやすい環境づくりをしながら、犬の学習をサポートしていくのがドッグトレーニングです。
いわば犬に優しい、ストレスを軽減した、楽しいトレーニングが主流です。
吠えて要求する犬に対しては、体罰ではなく、「犬の要求には応えないようにしましょう」というのが一般的な対処法です。
しかし、ハウストレーニングの途中、「出して~!」と犬に吠えて要求され、うるさいからついつい扉を開けてしまうケースや、「オヤツ持ってるんでしょ。早くちょうだい!」と吠えられて、ついついポケットに手を突っ込んでしまうケースは少なくありません。
つまり、人は時に、いや、何時もかもしれませんが、ついついかわいい愛犬の要求に知らず知らずに応えてしまうわけです。
「いつもはやらないけど、今日は特別。」とハンドラーは言いますが、犬には今日といつもの違いはわからないので、吠えれば必ず要求はかなうものと学習し、要求の度に吠えるようになるというのがよくある話です。
また、「かわいそうだから」と言うのもありがちな言い訳ですが、ほんとうにかわいそうでしょうか。
吠えて要求がかなうと学習した犬は、吠えるという手段を使い続けることになりますが、時には本当に要求がかなわないこともあります。
そんなとき、吠えても要求がかなわず吠え続ける犬はストレスを感じてしまいます。
そのほうがかわいそうです。
日常的に、「ダメ」な時もあることを犬に伝えることは、長い目で見れば犬へのストレス軽減になるのではないでしょうか。
いつも行きたい方向に散歩に行く犬。
ある日工事で通れない。
でも、いつも行きたい方向に飼い主を引っ張って行っていた犬は、なんとしてもその道を通ろうと頑張る。
でも、「今日はママこっちに行きたいから付いてきてね」と犬のきもちはわかっていても、敢えて違う道を選び、犬が「まぁいいか。」と折れてくれることで、お互いのストレスが軽減されるのなら、その方が長い目で見て犬にとってはストレスレスではないでしょうか。
いつも犬任せにしないで、たまにはハンドラーの主張を通してみることも必要です。
上手に折り合いをつけていきましょう。
今日はYさんのお散歩練習。
最近ちょっとマイペースなYさんなので、今日は少し基本に戻した練習。
犬の行動は、その場面ごとに別の問題が生じているわけではありません。
日々の生活全体を通していろいろ見直してみることで、目の前の問題点が浮き彫りになることもあります。
ちょっとした環境の変化も見落とさないことが大事ですね。
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