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2025年1月

2025年1月26日 (日)

リードはちょっと長めがいい。

愛犬とのお散歩にリードは不可欠です。
畑の中の一本道や、自分の裏山などでのお散歩以外であれば、当然他の人やものと遭遇するので、愛犬の安全面だけでなく、他への迷惑防止のためにも必須のツールですが、都会での散歩では、他との距離が取れない分、どうしてもリードを短く持たなければいけない状況になってしまうことも少なくありません。

しかし、もし一緒に歩く練習をするのであれば、短いリードで、いつもリードのテンションが張った状態であるくのではなく、少し長めのリードを使って、リードが緩んでいる状態で歩く練習をすることが大事です。
なぜなら、リードが張っていることで犬の行動が変わってしまうことが多々あるからです。

さらに、リードが短いというのは、犬にとっての選択肢が少なくなるからです。
つまり、犬は刺激対象物から距離を取りたいと思っても、リードの長さが1メートル20cmぐらいの場合、特に小型犬であれば、犬の体高が低いことからも、ハンドラーのそばにいるだけでもリードが張り気味になりやすくなって、ハンドラーの後ろに隠れようと思っても動けない状況になってしまうからです。

ある程度の長さがあれば、長くも短くも手で調整が出来るので、犬の精神状態によって変えてあげることができます。

犬は逃げ場を失うと、「窮鼠猫を噛む」のたとえどおり、反撃に出ることもあります。
要は、犬が自分の安全を確保できる選択肢を持てるようにしておくことが大事と言うことですね。


さて、今日は、若いMさんの屋外レッスン。
日曜日と言うこともあり、都内の公園はあっという間に駐車場がいっぱいになるほどドッグランの利用者が集まります。
そんな中で、走り回る犬達を遠目に見ながら、どう行動したらいいのか、Mさんに少しずつ考えてもらうことにしました。

リードが張らない距離にいることを褒め、刺激が大きすぎないように環境を調整し、Mさんのそばには安心できる飼い主さんがいるということを学ぶレッスンとなりました。

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公園に、ランナーや子供や犬がいるのはあたりまえ。
いちいち気にしないで、ママとの時間を大事にしてもらうために、いろいろ頑張ったMさんでした。とれな

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2025年1月25日 (土)

刺激からの回避

犬の興奮をあおる刺激には、ポジティブなものとネガティブなものがあります。
行きたくて吠えて向かって行く場合。
来てほしくなくて警戒して吠える場合。

「吠える」という見た目の行動は同じでも、犬のきもちは全く違います。

どちらにしても相手のあることなので、基本的には平常心でスルーしてもらうことがいわゆる「社会化」です。
つまり、「気にしないでいられるようになること」が社会に上手に適応できているということです。

しかし、最初から上手に社会化できている犬がいるわけではなく、子犬のころは大丈夫でも、成長と共に行動に変化が現れるというのはよくある話です。

では、どうするのか。

そもそも、気にしなくてもいいと思ってもらえるようになるための練習が不可欠です。
それは、ある程度環境設定された場所で、犬に興奮の対象となる「刺激の存在」に馴れてもらう必要があるからです。

とは言っても散歩は毎日のこと。
馴れるまでは、「回避」の必要性も出てきます。

よく、回避のために「座って待たせる」ということをする人がいます。
犬が座って待っていられる精神状態であれば問題ありません。
いわゆる「やり過ごす」方法です。

しかし、刺激対象物との距離が取れず、座って待っていられない状況であれば、結局犬は興奮し、かつまたハンドラーの指示さえも耳に入らない状況が常態化してしまうので、刺激対象物からまず距離を取ることをお勧めします。
興奮して吠えるという行動の頻出回数を減らしたいからです。

実は今日の我が家の散歩中も、道の向こうからやってきた小型犬の2頭が、7~8メートル先からこちらに気づきギャン吠えしてリードを張っているのが見えました。

この先進んで距離が取りづらくなると、我が家の犬たちも吠え返さないとは言い切れません。
商店街なので、他の通行者の妨げになってもいけないと思い、道の端に避けて伏せさせました。
幸い今日は、落ち着いて伏せを継続し、無事やり過ごすことができました。
見習いが、相手の他犬の吠えに対して大分馴れてきたせいでしょう。

「君たちには関係ないよ」ということを伝え続けていかなければなかなか治りません。

止まって回避すべきか、相手から距離をとるべきかは、その時の犬の精神状態やトレーニングレベルによって変える必要があります。
日々の観察が必要ですね。


さて、今日は若いKさんの初回お散歩レッスンでした。
テリトリーに対する意識が強く、来客、マンション内で遭遇する人、道で向かってくる人などなどが刺激対象物となるそうです。

リードが張ってしまうとついつい興奮が激しくなるので、ロングリードを使いながら、意識をハンドラーに向けてもらう練習や、刺激に向かうよりもいいことがあると伝えながら歩いていたら、大分落ち着いて歩くことができました。

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「ダメ」はなかなか伝わりづらいので、やってほしい行動を教えた方が速いですね。

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2025年1月24日 (金)

落ち着いて待つことを教える

多頭飼いの「交替制」の話は以前にも書きました。
ハンドラーが一頭に集中してトレーニングを行っている間、残りの犬たちは静かに待っていられるでしょうか。

「待っていろ。」と言葉で言っても、待っている犬にとっては動きたい衝動を抑えるのはなかなか難しいものです。
そこで、最初は動きづらい環境設定が必要です。
場合によってはクレートを使うことも有効でしょう。

我が家の犬たちの場合、外で練習するときは、待っている犬はリードで係留しています。
その間、犬たちは大体伏せて待っているので、特に問題はなかったのですが、見習いは係留されていても、同居犬の動きによってはジタバタすることがあるので、敢えて係留ではなく、特定の少し高い場所で、座っていることや伏せていることも教えています。

最初のうちは、勝手に立ち上がったりしていましたが、最近少しずつ自制するようになってきました。

「自制」を強いるのではなく、ちゃんと待っていられたら、あなたにも楽しい時間がやってくると伝えていくことが重要です。

家の近所では大分静かになってきたので、今日はいつもと違う場所でも練習。

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コットのような少し高い場所にいてもらうように教えてあげるとわかりやすいでしょう。

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2025年1月23日 (木)

お散歩のとき、愛犬は右?左?

お散歩に行くとき、愛犬はあなたのどちら側を歩きますか?
右?
左?

一般的にドッグトレーニングでは、犬はハンドラーの左側を歩くように教えます。
様々な訓練競技においても、左側が一般的です。
ドッグダンスやラリーオビディエンスなどでは左右両方使いますが、基本は左脚側です。

理由については所説あるようなので、ここでは書きませんが、犬の安全を確保できれば、右でも左でもいいと思います。
もちろん、競技に出る場合は左側をきちんと教えておかなければいけませんが、競技に関係なければ、右でも左でも問題ありません。

なぜこんなことを書くかと言えば、散歩中犬にハンドラーの前を歩かせていると、犬の安全が確保しづらいので、左右どちらでもいいので、ハンドラーの横に呼び寄せられるようにしておきたいからです。

突然前を横切る自転車やループ、出会いがしらで他犬と遭遇する可能性はゼロではないので、見通しのきく場所であれば前を歩いていても問題ありませんが、呼んだら戻ってきて脚側に付けられるのが理想です。

さらに、前を歩いていると、右に行ったり左に行ったりと、犬は自由に蛇行するのでハンドラーとぶつかってしまうこともあります。
特に、散歩中遭遇する苦手なものや、逆に好物がある犬の場合、それとは反対側に犬を付けることで、ハンドラーが障壁にもなり、犬の過剰反応を抑えやすくなります。

上手にハンドラーと歩くペースが身に付けば、いちいちハンドラーの顔を見上げて歩く必要はありませんが、ハンドラーがいつも同じ側にいるより、どちらの側にいても犬が安定していられるように、左右の脚側を教えておいてあげると、危険回避にも役立ちますね。

今日は若いEくんのお散歩レッスンでした。
気になるものがバイクというEくん。
通りを歩くときは、道路と反対側にいてくれると少し刺激が低くなるので、両サイド歩けるように練習しました。

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途中で、別のクライアントさんと狭い歩道上で遭遇したので、若い雄犬同士ということもあり、3秒ルールを実践していただき、スムースに挨拶を交わすことができました。

無用な興奮をあおることのないように、ハンドラーとのお散歩を楽しんでもらえるようになるといいですね。

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2025年1月22日 (水)

お散歩練習

「犬のお散歩なんてあたりまえに出来るもの」と犬と暮らし始めるまで思っている人は少なくありません。
なぜなら、みなさん簡単そうにお散歩されているのを目にするからです。

しかし、実際犬と暮らして、子犬とお散歩に出るようになると、いろいろな問題と遭遇します。

拾い食い
落ち葉追い
小石食い
他人への飛びつき
車やバイク追いや吠え
他犬への過剰反応などなど

思いもよらなかったことがあとからあとから出てくるものです。

さらに成長すると、オスであればマーキングが始まり、それはそれで困る場合もあります。

しかし、初めからそういうことが起きるであろうとある程度想定して対処していくことで、酷くなる前に改善することもできます。
犬にばかり勉強(トレーニング)を強いるのではなく、人も犬のことを勉強することが不可欠ですね。

さて、今日は生後8ヵ月のK君のお散歩レッスンがありました。
生後8ヵ月は思春期が始まったところ。
気になるものがたくさんあるので、人の声がなかなか耳に届きにくい状況ですが、お散歩当初からお願いした練習を日々続けていただいていることもあり、おうちのご近所は大分落ち着いて歩けるようになっています。

バイクや車、自転車への反応もほとんどありません。
現在の最大の課題は犬。
なぜなら、K君はよく小型犬に吠えられるそうで、最近はそれに対して吠え返すそうです。
誰だって吠えられたくはありませんが、無視できるようになることが大事。

他犬をあまり気にしないでいられるようになるにはどうすればいいのか。
今日はオヤツやおもちゃを屈指しながら、K君を暇にさせず、コミュニケーションを多く取りながら歩いてみました。

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暇になると、地面に落ちているものや、通りの反対側を歩く犬を探すのはどの子も同じ。

根気よく育てていきましょう。

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2025年1月21日 (火)

フロントポジションを教える

ドッグトレーニングでヒールポジションと言えば左脚側ですが、ドッグダンスでは、様々なヒールポジションがあって、ひとつひとつ丁寧に教えていく必要があります。
同様に、ラリーオビディエンスではよく「正面停座(フロントポジション)」が課題に出てきます。
つまり、向かい合わせになる位置関係です。

服従訓練においても、犬を呼び寄せたとき(招呼)、直接左脚側停座につけるのではなく、まず向かい合わせの正面で停座してもらってから、左脚側につける方法もあるので、ラリーオビディエンスに限ったことではありませんが、特にラリーオビディエンスでは、ヒールワーク中に正面停座をさせる課題が何度も出てくるので、まっすぐ正面停座に犬が入れるように教えることが重要です。


WCRLラリーオビディエンスでは、犬と向かい合わせに立って、ハンドラーは前進、犬は後退歩行という課題があります。
向かい合わせで立つことはさほど難しいことではありませんが、そこからまっすぐ後退歩行をするのは意外と難しいものです。

ハンドラーと合わせて一歩一歩下がれれば問題ありませんが、「バック」というキューを使うと、犬だけが単独で後退歩行してしまうこともあるので、どんなキューを使うかは、犬の理解度に合わせる必要があります。
また、犬に圧をかけて押してはいけないので、犬が自発的に下がることも重要なポイントになっています。

さて、我が家の場合は、ドッグダンスをやっていることもあり、単独後退歩行を教えているので、「バック」のキューを使うことはできません。
そこで、「フロント」という「正面立止」のキューを使って、フロントポジションを維持しながら移動するように伝えています。
「フロント」自体はドッグダンスでも普通に使うキューなので、犬たちは理解できています。
正面停座をお願いするときは、「フロント、スィット」。

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正面立止の状態で、左右にサイドステップを行う課題もあるので、フロントポジションの意味をきちんと伝えておくと、犬も動きやすくなります。

フロントポジションは、ルアーリングやターゲッティングで教えてあげることができます。
ドッグダンスやラリーオビディエンスを楽しむ場合は是非教えてあげましょう。
うまくいかないときは、プロに相談してくださいね。

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2025年1月20日 (月)

形も大事

犬の犬種特性や個体の性格がその犬行動のベースになっていることはいつも書いています。
個体の性格や気性は親から受け継がれる天性のものと、その後の環境によって後天的に習得するものがあります。
子犬を探すときは親犬を見てからと言われる所以です。
同時に、生まれた後の子犬の環境も子犬の性格や行動形成に大きく影響していきます。
社会化が重要と言われる所以です。

さて、我が家の犬たちはボーダー・コリーという犬種ですが、羊追いが仕事でもあるので、走る速さには自信があります。
アトラクションの50メートル走でも、1席、2席の実力がありますが、あいにく我が家には羊はいないので、家庭犬として暮らしています。
家庭犬にとって、足の速さはそんなに重要ではありませんが、もともとアクティブな犬であることで、日常の運動量を保障しなければいけません。
動くことが大好きな犬たちにとって、アクティブなことは大好物です。
現在ドッグダンスやオビディエンス、遊びでディスクなどで犬たちと遊んでいますが、目の前に大好物があるとじっとしていられなくなるのが玉にキズ。

そんな犬たちに「マテ!マテ!マテ!」と言い続けていても、気持ちが安定していなければ意味がありません。

じっとしていることは、行動だけの問題ではなく、メンタル面が安定していなければ出来ません。
それはいわゆる「義務感」とは違うような気がしますが、メンタルは目で見えないゆえに難しい。
恐らく、犬が自信をもったときに初めて、その行動が落ち着いて出来るようになるはずです。

見習いに、じっと立つことを教えていますが、最近少しジタバタ感が減ってきたように見えます。
メンタル作りと形、どちらも重要です。

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どこに立てばいいのかのサポートは欠かせません。
人間も、「そのあたり」と言われるより、「バミリ」があった方がわかりやすいのと同じですね。

犬育ては時間がかかります。
根気と忍耐が不可欠ですね。

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2025年1月19日 (日)

平常心を保つのは難しい

巷は受験シーズン真っただ中ですが、どんなに頑張って勉強してきた受験生たちであっても、本番の試験で今までの成果が出せるかどうかは誰にもわかりません。
その理由は、緊張感、慣れない会場の雰囲気、他の事に気を取られて集中できなかったりと様々です。

ドッグトレーニングにおける「ディストラクション」のことをよく書いていますが、犬も同様で、他に気を取られていると集中力が落ちてしまい、ハンドラーの言葉が耳に届かないことはよくある話です。
「家では出来るのに。」や「いつもは出来るのに。」というのがそれです。

家で出来ていることがなぜ外で出来ないのか。
外には犬の集中を欠くものが沢山存在しているからです。
他の犬、人、音、動くもの、匂い、などなど、人が気づかないものもその中には含まれます。


さて、今日はオビディエンスの練習会に参加しました。

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今回の練習会は個別ではなくグループで行う練習なので、他のハンドラーたちも同時に各々の課題を練習します。
つまり、犬の視界には、他人や他犬が入って動いている状況の中でハンドラーと作業するわけです。

完璧に近い犬であれば、本番競技同等レベルの課題をこなすこともよい練習ですが、至らないレベルの場合は、ハードルを上げすぎることなく、成功体験を増やしていくことが犬の自信につながっていきます。

我が家はアシスタントと見習い両方が参加しましたが、アシスタントは本番で緊張しすぎるので、基本のヒールワークと得意の課題を練習しました。
得意のはずがなぜかうまくできない。
得意なのに。
それだけ外部の刺激の影響を受けているということですね。

もちろん練習なので、その状況に合わせてハードルを下げたりしながら様子を見ていきます。

出来ると思って過信しすぎていると、犬がエラーを重ねてしまい、自信を失ってしまうことにもなるので、犬が悩んでいるときはすぐにハードルを下げてあげます。

「できるよ!いつもできているんだから、絶対大丈夫!」と言ってしまいそうなところを言わないことは難しい。
「そっか。今のきもちだと無理なんだね。じゃぁ、こうしてみようか」と犬をサポートしていくことが重要ですね。

今日もたくさんの学びがありました。
講師の先生、ご参加の皆様、ありがとうございました。

見習いのディストラクションのお手伝いもありがとうございました。

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2025年1月18日 (土)

犬も神経使います。

犬のボディランゲージの話はいつも書いています。
犬のきもちはいつもハッピーとは限らないので、そのきもちを察するための手助けとなるからです。

ドッグランは犬たちが楽しそうに駆け回る場所。
しかし、どの子も楽しいとは限りません。
また、楽しそうに駆け回っている子であっても、相性の悪い犬と遭遇すれば緊張します。
「やめて!」と主張できる犬もいれば、言えずに逃げる犬もいます。

犬たちもそれなりに相手の犬のきもちを推し量ったりすることに神経をつかっているわけです。

ですから、ドッグランで遊んでいる犬を放置するのではなく、ちゃんと観ていてあげることも大事ですね。


さて、今日は1歳になったばかりのMさんのプライベートレッスンがありました。
場所はMさんにとっては初めての公園。

日常的に練習している「脚側」を初めての場所でも同じように出来るようにするための練習。

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少しヒントをあげると、Mさん上手に付いてきてくれました。
日々の繰り返しが大事ですね。

そのあとは、併設のドッグランを経験することになりました。
基本的には、呼び戻しが完璧でないと、犬の安全が確保しづらいのでお勧めできませんが、
以前チャレンジしたときは、ちゃんと自分から戻ってこられたということでしたので、
今回はどんな様子か見させていただくことにしました。

もちろん周りは見知らぬ犬たちばかりでしたが、Mさんは走りたいタイプなので、一人で走り回っていました。
途中他の犬を追いかけたり、近づいたりしていましたが、「来ないで」と唸られる場面も。

唸られると自分から引いて、また一人で走り出すという感じで自由を満喫していましたが、
飼い主さんのもとに自分から戻ってきてブルブル。

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それなりに緊張しているのがわかります。

当然いっぱいいっぱいになる前に撤収。
嫌な経験をさせないことが大事ですね。

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2025年1月17日 (金)

刺激を刺激でなくす方法

犬にとっての刺激は様々です。
例えば我が家の見習いは犬が刺激対象です。
犬が視界に入ると興味津々で、挨拶に行こうともがきます。
もちろんダメなので、私は素通りします。

しかし、刺激対象物との距離が近すぎると、犬の興奮はマックスになり、様々な問題行動に発展する場合があるので、相手の犬との距離が取れないと判断したらUターンするなり、横道にそれるなりして、興奮マックスを経験させないようにします。

これだけ聞くと、一生他犬を避けて暮らしているように見えますが、実はちゃんと環境設定をしたトレーニングをしています。

例えば、犬と距離が取れる場所で、他犬が視界に入っていても気にせずハンドラーに集中する練習であったり、散歩中でも、相手と距離が取れて無反応でいられたらきちんと褒めるということを繰り返してやっているので、以前のように、吠え続けたり、こちらの声が耳に入らず、リードを引っ張り続けるということはなくなりました。

つまり、何もしなければ行動は変えられないけれど、少しずつ変えていくための段階を踏むことで、犬の行動は変えられるということです。
それは、犬に罰を与えて、犬が怖がってやらなくなるのとは違います。
また、刺激に馴らそうと、刺激との距離を近づけすぎたり、刺激を沢山浴びせるような洪水療法(フラッディング)などは逆効果になることがあるのでお勧めできません。
犬の精神状態をよく観察しながら、手順を追っていくトレーニングが重要ですね。

さて、先月からバイクや大型車への過剰反応対策レッスンを受けていただいているEさん。
Eさんへの意識改革だけでなく、一緒に歩く飼い主様の行動を少し変えていただくだけで、Eさんの行動は大分変ってきました。

もちろん、バイクの音や大型車の音は気になりますが、距離が取れていればやり過ごせるようになってきたのです。

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バイクもトラックも関係ないよね。と納得していただくまではもう少し。
新しい行動パターンが習慣になるまで、刷り込んでいきましょう。

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2025年1月16日 (木)

犬のきもちを知る

犬のボディランゲージが一般的に知られるようになって久しいですが、ボディランゲージは文字通り犬の体が示すきもちのサインです。
顔の表情、姿勢、尻尾の動きなど、「唸る」「吠える」「噛む」といった行動にまで至らない犬のきもちを表現しています。

実際犬は閾値を超えれば、唸ったり、吠えたり、噛んだりすることもあるので、そこに至らないためにボディランゲージを読むことが重要とされているわけです。

しかし、瞬時にいぬのきもちを察するのは難しいので、ボディランゲージを見落としたとしても、犬は「唸る」ことでネガティブなきもちを表現してくれるので、それを見落とさないことがとても重要なポイントになります。

唸り声を聞くと、「アグレッシブ(攻撃的)」と感じる人は少なくありませんが、唸りは攻撃だけのサインではありません。
「警戒」「恐怖」など、犬が避けたい場面でも唸るので、そのきもちを理解することがとても重要です。

人によっては、「唸られてやめたら、犬は唸れば人間が止めてくれると学習するから唸ってもやった方がいい」という人がいます。
しかし、犬にも個体差があって、「『嫌だなぁ』」と言っても聞き入れてもらえなかったからあきらめよう」と思うタイプの犬と、「『嫌だなぁ』と言っているのに聞いてくれないから今度やったら噛んでみよう」と考えるタイプの犬がいます。
前者がよくて後者が悪いのではなく、個体の性格です。

前者の犬の場合、その後も問題なく暮らしていけるかもしれませんが、後者の場合は事態が悪化することがよくあります。

そうならないためにはどうするのか。

「嫌だ」と感じていることを理解して、「嫌」を少しずつ嫌じゃない状態に変えていくサポートが必要になってきます。
それは何も犬のご機嫌を取ることではありません。
犬は怖いから「嫌だ」と言っているのですから、自分で「怖くない」と納得できれば唸る必要がなくなります。

以前子犬の社会化で書いたことですが、現アシスタントが子犬のころ、何時もの散歩コースに突然置かれたカバーのかかった大型バイクに驚いて、後ずさりしながら唸っていたことがありました。
このバイクが子犬に襲い掛かれば当然大変なことになりますが、バイクは動かず、子犬は何も怖がることはないと学習すれば唸らなくなります。
そこでしばらくリードを緩めて様子を見ていたら、自分で近寄っていき、匂いを嗅いで、「大丈夫」と納得して戻ってきました。
すると、次にバイクを見ても唸らなくなりました。

つまり、「怖い」や「嫌」もポジティブなことに変えてあげることで、犬のきもちも変えることが出来るということです。
そのためには、今の犬のきもちを理解して対処してあげることが重要です。

「唸り声」を軽視せず、「噛み」に移らないで済むようにサポートしていきましょう。

さて、今日は2歳間近のYさんのプライベートレッスン。
まだまだ「いや!」と言いたいお年頃。

今日は首輪を持っても嫌なことは起きないと学習してもらう練習。

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このお嬢さんは賢いので、教えたことはちゃんと覚えてくれます。
ハウスもすぐに飛び込めるようになったので、「首輪」も覚えてもらいましょう。

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2025年1月15日 (水)

ドッグランの使い方

ドッグランの活用法については以前にも何度か書いた記憶があるのですが、たまたまお問い合わせがあったので、再度個人的な意見を述べたいと思います。

これはあくまでも個人的な意見です。

海外のドッグパークと違い、日本国内のドッグランは比較的小さいところが多いです。
そもそも、海外のドッグパークを実際に利用したことがないので断言はできませんが、アメリカの場合、情報から調べてみると、その広さは大きいものであれば東京ドーム8個分ぐらいのものもあるそうです。

大型犬エリアと小型犬エリアに分かれていたり、オンリーシュとオフリーシュのエリアに分かれているところもあり、リードが付いていないと心配な飼い主や、自由に走らせたい飼い主の希望に沿ったドッグランが一般的なようです。

つまり、ドッグランは愛犬と自由に遊べるスペースであり、時にはボールやディスクで遊んだり、一緒にジョギングをしたり、のんびり散策したりと、愛犬と飼い主が楽しく過ごす場所として提供されています。
もちろん、犬同士の友達を作ることもできますが、それが目的になってしまうと、犬が苦手な犬はドッグランに入れないということになってしまいます。
ここで大事なのは、犬が苦手な犬は決して社会化が出来ていない犬とは限らないということです。

犬と暮らしている飼い主さんすべてが愛犬との時間を楽しむ場所としてドッグパークを利用出来るのが理想です。
しかしながら、実際日本のドッグランはスペースがあまりないので、犬が苦手な犬にとっては苦痛でしかありません。
なぜならパーソナルスペースが取りづらいからです。
犬が苦手な犬だってオフリーシュでのんびり散策する機会は欲しい。
でも、狭いから難しい。というのが日本の現状です。

犬同士のコミュニケーションも大事ですが、犬にとって一番は飼い主(ハンドラー)で無ければ犬とのコミュニケーションは取りづらくなります。
犬同士で遊んでいても、呼ばれて飛んで戻ってくれば問題ありません。
ドッグランまでの道のりも、飼い主をぐいぐい引っ張って行くのでなければ問題ありません。

日ごろの運動量が足りないから、ちょっと走っておいで~。でもいいと思います。

要は、飼い主がちゃんとコントロール出来ているかどうか。

子犬のころは、犬同士との距離感を学んでもらうために、我が家の犬たちもドッグランを経験させました。
犬種の特性や個体の性格もあって、犬同士で遊ぶことにあまり魅力を感じないタイプの犬と、犬に興味はあるけれど、走ることの方が好きなので、一緒に走ってくれる犬とはうまく遊べても、邪魔しにくる犬とはうまく遊べません。

現見習いが生後7か月で初めて入ったときのこと。
走るのが好きな見習いはひとりで走り回っていたのですが、気づいたら後ろに大型犬が。
遠目には追いかけっこを楽しんでいるように見えますが、よく見ると

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かなり必死で逃げていますが、最後は追い付かれて

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このあと転がされました。

新参者の洗礼というところでしょうか。

このあと見習いは、かなり低姿勢でこの犬と接していました。
衝撃の体験だったことでしょう。

同じ犬種がいるときはたまにドッグランに入ることもありますが、そうでないときはほとんど入りません。
犬種によって遊び方も違うからです。
私とボールやディスクなどで遊べるスペースがあるところで、犬たちとの時間を楽しむようにしています。
なぜなら、リードをつけずに犬と一緒に遊べる場所が、日本にはドッグランぐらいしかないからです。

中には犬同士では遊ばないと聞いて「かわいそう」と思われえる方もいるようですが、気の合う犬とそうでない犬がいるだけなので、かわいそうとは全く思っておりません。


ドッグランをどう使うかによって、犬のきもちも変わってきます。
ドッグランで神経や身体的なエネルギーを使い果たしてしまった犬たちは疲弊するので、そのあと飼い主と何かやるエネルギーは残っていないでしょう。
家で悪戯をしないようにと、エネルギーを発散させるために敢えてドッグランを利用する人もいるくらいですから。
一方、ドッグランでリラックスできた犬は、そのあと集中して作業に臨むことも出来るでしょう。
愛犬との関係性をどう築きたいかによって、ドッグランの使い方も変わってくるはずです。

正解はそのペアごとなので、万民に共通する正解はありません。
使い方はそれぞれだとお互い理解していればいいのです。

以前、誰もいないドッグランで、リードを付けて入っていた犬に対して、後から入ってきた犬が突進していき、リードを付けていた飼い主さんが相手の犬を止めるようにお願いしていた場面を見ました。
近寄って欲しくないと意思表示をしたのですから、本来ならば、「すみません」で呼び戻せば事なきを得るのでしょうが、突進していった犬は飼い主さんが呼んでも戻っていきませんでした。
そしてその飼い主さんは、「ドッグランなんだから、リード放してあたりまえなのに!」と自分の行動を正当化していました。
いいんですよ。放して。
でも、つないでくださいって言われたら、呼び戻せばいいんです。
あの子は犬が苦手なんだな。と想像してあげればいいんです。
自分の犬はフレンドリーなのかもしれませんが、相手の犬のきもちも考えてあげなければいけませんね。

広いドッグパーク、本当にうらやましいです。
広さがあれば、お互いのパーソナルスペースを確保することができます。

小さいころから呼び戻しの練習をきちんとしてからリードを放しましょうね。

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2025年1月14日 (火)

ディストラクション練習

犬が集中をそらしてしまうものが犬にとってのディストラクション。

集中力を要求されるスポーツドッグなどの競技犬にとってディストラクションは大敵なので、様々な練習を重ねるものですが、一般家庭犬にとってもディストラクション対策は重要です。
なぜなら、ディストラクションに気を取られていると、飼い主さんの声が耳に届かないからです。

今日はディストラクションとして見習いをレッスンに同伴しました。
見習いはまだまだ未熟ですが、それなりに務めを果たしてくれました。

レッスンに参加してくれたMくんは、見習いがいてもハンドラーさんの声をちゃんと聞きながら、集中して作業をしてくれたあと、庭でも飼い主さんと遊ぶことができました。

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ディストラクションがあっても遊べることはとても重要です。
場合によっては、ポジティブでもネガティブでも、ディストラクションが強すぎるとオヤツすら食べられなかったり、遊ぶことも出来なかったりします。

一瞬ディストラクションに気がそらされたとしても、リカバリーが速くできることが大事ですね。

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2025年1月13日 (月)

行動は段階的に教えていく

動画サイトを見ると、様々なトリックなどを観ることが出来る世の中です。
犬たちのかわいい動きや、かっこいい動きを観ると、ついつい自分もやってみたくなるのは人の常。

ではどうやって教えればいいのでしょうか。

犬に何か一つの動きを教えようとするとき、シンプルな動きであれば、いつも書いているようなメソッドを使いながら導入し、繰り返し、トリーツを外す作業を行い、言葉のキューと行動をリンク付けすることで、犬はその言葉を聞くと行動できるようになる。というのが一般的な教え方です。

例えば「オスワリ」であれば、犬は比較的自分から座ることが多いので、その瞬間をとらえるキャプチャリングでも構いませんし、愛犬の好きなオヤツを使って、犬のお尻が下がるように鼻先にオヤツを見せながらのルアーリングも出来ます。

では、「フセ」を教えるときはどうすればいいでしょうか。

立っている犬の鼻先にオヤツを持って行って、伏せるまで地面に誘導するか。
もちろん、「フセ」の意味が分かっている場合は、座っていても立っていても伏せられるように練習していきますが、初めて「フセ」を教える場合は、座っている犬の鼻先にオヤツを見せながら犬が伏せやすいように誘導してあげると行動が引き出しやすくなります。
決して背中を押したりしないでくださいね。

つまり、行動は犬が動きやすい方法から教えていくと理解が速いというもの。

例えば、「おじぎ」を教えるときも、キャプチャリングではなくルアーリングで教えるのであれば、立っている犬を「おじぎ」の姿勢に誘導した方が、伏せている犬を誘導するより犬が速く行動しやすいという利点があります。
そのためには、「タッテ」をきちんと理解していないと、犬は人の手の動きにつられて、伏せたり座ったり、いろいろやってしまいます。

優しい方法から段階を追って教えていくことが大事ですね。

さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。

遠隔作業の前進をやってくれたM君。
プラットフォーム(ターゲット)を使った練習で、前進することをきちんと理解しているので、ハンドラーが止めても、ちゃんと前を向いて立っています。

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もちろん、この状態からのフセやオスワリも出来ますし、スピンをしてまた前を向くこともできます。
小さい行動の積み重ねが重要ですね。

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2025年1月12日 (日)

ハンドタッチ(ノーズタッチ)を教える

ハンドタッチとは手のひらに犬の鼻をつけてもらうこと。
ノーズタッチやハンドターゲットなどとも言われることがありますが、今回はシンプルに手のひらに鼻を付けることを教えます。

202501121

では、なぜそれが必要なのか。

①人間の手は犬にとって「いいもの」という刷り込み
②来てほしい場所を教えるときにわかりやすい
③タッチすると楽しいことが起きると刷り込むことで、呼び戻ししやすくする

以上のような理由からハンドタッチを教える人は少なくありません。

特にドッグスポーツなどを楽しむひとは、基本的にリードでコントロールはしないので、犬にいてほしい場所として、なんの道具も持ち合わせていないときは、手のひらをかざすことで、犬にその下に入ってくるように伝えることがしやすくなります。

①と③に関しては、日常生活的にも効果が大きいので、一般の家庭犬であっても試してほしいと思います。

では、どうやって教えていくのか。

最初は指の間にオヤツをはさんで、犬の顔の前にさりげなく出すだけです。
ここで注意してほしいのは、犬が興味を持つまで待つこと。
決して、「ほれほれ」と手のひらを犬の方に押し付けるように圧をかけないことが重要です。

そもそも、手でたたかれたり、手でリードを吊り上げられているような状況の犬の場合、手のひらを見せただけで噛みに来ないとも限らないので、愛犬のメンタルを確認してからゲームを始めます。

犬が気づいて手のひらに近づいてきたら、言葉で褒めて、もう一方の手で別のオヤツを一つあげてもいいですし、手のひらに鼻が付いたら、言葉で褒めながらはさんでいたオヤツをあげるだけです。

クリッカーを使える人は、鼻が手のひらに触った瞬間にクリッカーを鳴らしてもいいでしょう。

何度かやっているうちに、犬は自分から手のひらに向かってくるようになります。
そうしたら、今度はオヤツは指に挟まず、手のひらだけを見せて、鼻を付けたら褒めてオヤツをあげていきます。
この時も、決して手を犬に近づけず、どちらかと言えば遠ざけつつ、犬が追いかけてくる状況をつくってあげると、犬は追いかける楽しさも加わって、楽しんでくれるようになります。

手のひらを見せたら自分から進んで鼻を付けるようになってきたら、その直前に「タッチ」や「ハナ」と言ったハンドタッチ用のキューを付けていきます。

ハンドタッチが出来るようになると、他に気持ちがいって呼び戻しの声が届かない犬でっも「タッチ♪」と声掛けするだけで戻って来るようにもなるので、楽しいゲーム感覚で教えてあげることが大事ですね。

上級者になってきたら、一瞬芸ではなく、鼻をつけたまま2秒、5秒と伸ばしてみましょう。
持続は、じっとしていることにも繋がるので、犬のメンタルリカバリーにも役立ちますよ。
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2025年1月11日 (土)

犬と一緒に寝たらいけない?

先日とあるインスタで「犬と一緒に寝てはいけない?」というお題で投稿がありました。
投稿者は的確なアドバイスをしてくださっていました。
さすが奥田先生。

はい。
私は犬と寝ています。

代々、犬たちにはOKを出していますが、さすがに2頭、3頭乗られたときは、こちらの安眠が保てなくなるので降りてもらうこともありました。

先代アシスタントは、呼べば乗ってきますが、ゆっくり一人で寝たいタイプのようで、私が寝るとハウスやドッグベッドに帰っていくタイプでした。

現アシスタントは、私がベッドでテレビを観ているときは来ませんが、テレビを消して部屋の明かりも消すと、そっとハウスから出てきてベッドに乗って寝るタイプです。
夏場は途中でいなくなることもありますが、最近は寒いのか、朝まで降りません。
夜中に目覚めて寝がえりを打っても気にせず寝ています。

202501111
この方です。

犬と一緒に寝ることに問題があるとすれば、
①衛生上の問題
②犬がテリトリーを勘違いする
ということでしょうか。
「犬が人より上だと勘違いする」ことはありません。

犬は外を裸足で散歩しますから、当然足をよく洗わないとベッドに乗せるうえでは気になる部分もあるでしょう。
さらに、抜けるタイプの毛質の犬は、呼吸器系のトラブルのもとにもなりかねません。
アレルギーがある人などは気を付けた方がいいでしょう。
また、ズーノーシスと言われる、人獣共通感染症をもらわないとも限らないので、ある程度は節度を持った接し方が重要です。

テリトリーの問題は、犬がベッドの上も自分のエリアと勘違いした時に起こるトラブルで、リソースガーディングが強い犬は注意が必要です。
寝返りを打ってあたった途端、自分の安眠を妨げられたと噛まれた人もいます。

これはソファに乗っている犬を撫でたり、ソファから降ろそうとしたときに唸られたり噛まれたりするのと同じ状況です。

そうならないように、小さいころから「降りて」というキューを教えておくのと、そもそも触られても噛まないようなトレーニングを施しておくことも大事です。

我が家の犬たちも、ソファやベッド、「降りて」と言えば、自分が乗っていても譲ってくれます。

どの子もテリトリーの問題が出るわけではありません。
犬も人間同様、個体によって性格が違いますから、多少のことは気にしないタイプの犬は問題ありません。
おかげさまで、我が家の犬たちにはまだ噛まれたことはありませんが、ちょっとした勘違いから起きることが多いので、最初からルールを決めておくことが大事ですね。

例えば、首輪を掴もうとして噛むようなタイプの犬の場合は、首輪に手を持っていくときにオヤツをあげることを繰り返し、首輪に触ってもオヤツがもらえ、首輪を掴んでもオヤツが出ると学習してもらうことで、首輪を掴まれてもキレなくなります。
オヤツのタイミングが難しいので、すでに首輪を掴まれることを嫌がっている犬の場合はプロの指導を受けてからやってください。

まだ嫌がっていない子犬の場合は、今から少しずつ馴らしてあげるといいでしょう。

いずれにしても、人との接触を極端に嫌がる犬は、人に対して「怖い」という気持ちの裏返しの部分もあります。
人は脅威ではないことを時間をかけて教えていきましょう。

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2025年1月10日 (金)

多頭飼いのトレーニング

多頭飼いの場合、年齢の差や経験値の問題もありますが、まず最初に教えなければいけないのは、他の犬が練習しているときに「静かに待つ」こと。

我が家の最初のボーダー・コリーが母になって、今まで一人っ子状態だったのが急に3頭になったとき、母子3頭のトレーニングを始める前にまず最初にやらなければいけないことは、彼女に「待つこと」を教えることでした。

子犬たちが散歩に出られる頃に、初めて本格的に1頭ずつのトレーニングを始めることにしました。
子犬たちはまだトレーニングの楽しさを知らなかったので、母犬と私が作業していても、姉弟で一緒に遊びながら待つことができましたが、母犬は自分が置いていかれた瞬間から大騒ぎをしました。

なぜなら、彼女は今まで待たされたことがなかったからです。
「待てない」のは、バカだからでもなんでもなく、「待つこと」を教えていなかったから。

そこで、母犬と3分一緒に何かしたら、子犬Aと10秒ぐらい遊んで、次に母犬3分、次に子犬Bと10秒というように、母犬の時間を多めにしながら、少しずつ待っていれば自分の番が来ると教えていったら、1週間ぐらいで騒がなくなりました。
2歳半という母犬の経験値と、賢さのおかげでしょう。

その後、犬たちの代が変わっていっても、犬たちは待つことを知っているので、新しい子犬に待つことを教えることが大きな仕事になりました。

昨日もレッスンで多頭飼いの話になりましたが、その時誰に何を教えたいかによって、フォーカスする内容は変わってきます。

静かに待つことを教えるのであれば、静かに待っていられることを「強化」していくことが重要なので、他のことに意識を向けすぎないことが大事。
作業を集中的に教えたいのであれば、待っている犬が邪魔しない状況を提供してあげないと、作業自体がおろそかになりますし、さらに待っている犬が動いてしまえば、待つことが強化できなくなります。

さて、今日は見習いがアシスタントの練習中に伏せている練習。
慣れた練習場所であれば、交替で練習することは全く問題なく待てる見習いですが、姿勢を保つことはできないので、敢えて「フセ」ている練習。

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エラーが出ないうちに、短い時間から少しずつ時間を伸ばしていきます。

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2025年1月 9日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日はWCRL規定ラリーオビディエンスの定期レッスン日でした。

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<レベル3んぼ見分の様子>

昨年暮れに、WanByWan主催とオプデスさん主催のラリーオビディエンストライアルが開催されたこともあり、コース練習の前に、トライアルの攻略方法などもお話させていただきました。

WCRL既定のラリーオビディエンスは各レベルごとにサインカードの数が決まっています。
同時にリミットタイムも決まっています。

例えば、レベル1であれば、サインカードの数は14枚から16枚で、制限時間は3分。
レベル2は、16枚から18枚のサインカードで、制限時間は3分半。
レベル3は、18枚から20枚のサインカードで、制限時間は4分。
という規定があります。

サインカードとサインカードの距離も決まっています。
しかし、コースデザインはコースを作る人の裁量なので、ルールにのっとっていれば問題ありませんが、場合によってレベル2以降は遠隔作業が多いと、タイムロスが出やすくなることもあります。

見分時に、そんなところを確認しておくとタイムロスを抑える戦略を考えやすくなるでしょう。

制限時間の決まっている競技では、もちろん制限時間内で速い方が有利ですが、精度を落としてしまうと、結果には繋がりません。

精度を上げつつ、スムースに課題をこなしていくことが大事ですね。

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2025年1月 8日 (水)

犬との遊びはコミュニケーション

「犬と遊ぶ」ことがあたりまえのように言われて久しいのですが、みなさんどんな遊びを楽しんでいらっしゃるでしょうか。

犬種の特性は前にも書いていますが、その特性を生かした遊びを提案してあげると、犬たちも楽しく遊ぶことができます。
もちろん個体差はあるので、「絶対」はありません。

ご近所のほとんど動かないシーズーをよく見ていたので、かつてシーズーのパピーレッスンに伺ったとき、その子の身体能力に驚かされたことがあります。
何しろ「持って来い」遊びが大好きで、投げたらダッシュで取りに行き、エンドレスに拾って手元に持ってきてくれる活発な子犬でした。

嗅覚を使ったノーズワークは、セントハウンドだけでなく、犬全般に人気のある遊びですが、人と関わる遊びは人との関係性づくりに役立つので、言葉通りのキャッチボールだけでなく、言葉のキャッチボールも含めたやりとりで意思の疎通をはかっていくことが、言葉の通じやすい関係性づくりには効果的です。

今日のプライベートレッスンは7ヵ月のK君でした。
ボーダー・コリーですから活発なのはあたりまえですが、ボール投げはすぐに飽きてしまうそうです。
考えてみれば単純作業なので、レトリーブ好きな犬種とは異なり、エンドレスで続けてくれるとは限りません。

そこで今日は引っ張りっこで会話することから始めました。

K君のお気に入りのおもちゃの引っ張りっこを真剣にやらせてもらいます。

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ガウガウ言うほどやってから出してもらいます。
現時点で「ちょうだい」という言葉を少しずつ理解していますが、なかなか言葉だけだと放せないようなので、おもちゃを鳴らして音を出すと放しやすいとお聞きしたため、「ちょうだい」と言ってから音を鳴らし、口から離してくれたらすぐにまた咥えていいという合図を出します。

私に手渡ししてもすぐに遊びが続くことがわかってくると、K君もおもちゃを放しやすくなってきます。

そして、次の「咥えていいよ」までの時間を少しずつ伸ばしていくことで、K君は人の話を聴くようになります。

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「欲しければ奪い取ってもいい」と教えるのではなく、遊び方のルールを伝えていくことで、少しずつ会話が成り立っていきます。

後半は外で、投げたおもちゃを咥えて戻る練習を導入しました。

少しずつ、人と遊ぶことに興味を持ってくれると、様々なディストラクションに対しても有効です。
気長にゆっくり教えていきましょう。

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2025年1月 7日 (火)

時には我を通しましょう

昨今の犬のトレーニングは昔のように力で強制したりすることはありません。
犬が好ましい行動を取りやすい環境づくりをしながら、犬の学習をサポートしていくのがドッグトレーニングです。
いわば犬に優しい、ストレスを軽減した、楽しいトレーニングが主流です。

吠えて要求する犬に対しては、体罰ではなく、「犬の要求には応えないようにしましょう」というのが一般的な対処法です。
しかし、ハウストレーニングの途中、「出して~!」と犬に吠えて要求され、うるさいからついつい扉を開けてしまうケースや、「オヤツ持ってるんでしょ。早くちょうだい!」と吠えられて、ついついポケットに手を突っ込んでしまうケースは少なくありません。

つまり、人は時に、いや、何時もかもしれませんが、ついついかわいい愛犬の要求に知らず知らずに応えてしまうわけです。


「いつもはやらないけど、今日は特別。」とハンドラーは言いますが、犬には今日といつもの違いはわからないので、吠えれば必ず要求はかなうものと学習し、要求の度に吠えるようになるというのがよくある話です。

また、「かわいそうだから」と言うのもありがちな言い訳ですが、ほんとうにかわいそうでしょうか。

吠えて要求がかなうと学習した犬は、吠えるという手段を使い続けることになりますが、時には本当に要求がかなわないこともあります。
そんなとき、吠えても要求がかなわず吠え続ける犬はストレスを感じてしまいます。
そのほうがかわいそうです。

日常的に、「ダメ」な時もあることを犬に伝えることは、長い目で見れば犬へのストレス軽減になるのではないでしょうか。

いつも行きたい方向に散歩に行く犬。
ある日工事で通れない。
でも、いつも行きたい方向に飼い主を引っ張って行っていた犬は、なんとしてもその道を通ろうと頑張る。

でも、「今日はママこっちに行きたいから付いてきてね」と犬のきもちはわかっていても、敢えて違う道を選び、犬が「まぁいいか。」と折れてくれることで、お互いのストレスが軽減されるのなら、その方が長い目で見て犬にとってはストレスレスではないでしょうか。

いつも犬任せにしないで、たまにはハンドラーの主張を通してみることも必要です。
上手に折り合いをつけていきましょう。

今日はYさんのお散歩練習。
最近ちょっとマイペースなYさんなので、今日は少し基本に戻した練習。

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犬の行動は、その場面ごとに別の問題が生じているわけではありません。
日々の生活全体を通していろいろ見直してみることで、目の前の問題点が浮き彫りになることもあります。
ちょっとした環境の変化も見落とさないことが大事ですね。

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2025年1月 6日 (月)

都会で暮らすためには必須の社会化

子犬時代の社会化がとても重要なことが大分広まってきた昨今です。
もちろん、子犬時代だけでなく、その先思春期に入って、成犬になったとしても、様々な「もの」や「こと」に馴らしていくことが重要であることもご存じのとおりです。

特に都会に住む犬たちにとって、様々な生活音は大きな刺激となります。
音だけでなく、音を出すものも同様です。

様々な環境刺激に早くからさらしてあげることで、犬たちは少しずつ馴れていくことができますが、人の成長同様、犬の成長においても、それぞれのフェーズで感じ方、受け取り方が違うので、一度大丈夫になったからと油断していると、気づいたときにはダメになっていたということにもなりかねないので、継続した「馴らし」が重要です。

よくあるのが、郵便屋さんや新聞屋さんのバイク音。
そもそも、街中を走っているだけでなく、郵便屋さんも新聞屋さんもそのお宅の玄関先までやってくるので、庭やリビングから外を眺めている犬たちにとってはある意味侵入者にも見えるかもしれません。

信号が変わるたびに爆音を上げながら走り出すバイクや、止まっては走り止まっては走る清掃車、路上に止まって、荷台の荷物の積み下ろしで大きな音をたてるトラックなどなど、犬たちにとってはびっくりするものが多くあるのが都会です。

先代のボーダー・コリーたちも、車やバイクなどに関する馴致は小さいころから行ってきたので問題ありませんでしたが、緑道沿いを散歩しているとき、近所の家の雨戸が急に大きな音を立てて開いたときは、びっくりして横っ飛びしていました。

何が犬たちを驚かすかはわからないので、完全な社会化はありません。
大きな音がしても、平常心を保つためには、「これもあれも同じようなもの」というように、「般化」できるようにサポートしていくことが大事です。

我が家の犬たちは、車やバイク、トラックなどには全く影響は受けませんが、先日散歩中に、急に止めてあったループが発信して見習いの真横を抜けたら、見習いが驚いて跳んでいました。
びっくりするのは誰でもあります。
それを引きずらず、すぐにリカバリーできるメンタルが重要です。

今日も散歩の途中、飼い主の買い物に付き合わされて、店の前で待たされて我が家の犬たち。

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道路側の騒音は気になりませんが、見習いは通る人の方が気になります。
それでも、今日は立ち上がらずにやり過ごすことができました。

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とは言え、リードがアシスタント比べると張っているのがわかります。
少しずつでも学習してもらえるといいのですが。

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2025年1月 5日 (日)

犬種の特性のはなし

犬と暮らそうと考えたとき、あなたはどんな基準で愛犬を選びますか?

大きさ、外見(容姿)、色、犬種・・・・。

昔はよく「ペットショップで目があったから」という声が多く聞かれましたが、最近では、みなさんよくお勉強されていることもあり、犬種の特性も考えて選ぶ方も増えています。

何度も書いていますが、犬種には特性があります。
JKC(ジャパンケネルクラブ)のサイトを見ると、「世界の犬」のカテゴリーの中に、10個のグループ分けがされています。
詳細はJKCのサイトで確認してください。

1グループ:牧羊犬・牧畜犬
2グループ:使役犬
3グループ:テリア
4グループ:ダックスフンド
5グループ:原始的な犬・スピッツ
6グループ:嗅覚ハウンド
7グループ:ポインター・セター
8グループ:7グループ以外の鳥猟犬
9グループ:愛玩犬
10グループ:視覚ハウンド

つまり、犬種にはそれぞれ目的があって、その目的に合わせて選択交配が長い年月に渡って行われてきたという歴史があるわけです。
その犬種ごとに、特性が異なるのは当然のことです。

例をあげれば、我が家の犬たちはボーダー・コリーなので1グループの牧羊犬に入ります。
牧羊犬は羊を追うのが仕事なので、当然動くものへの反応性がとても高い特性を持っています。
バイクや自転車、車に対しての追いかけが出やすいのもこの遺伝子の影響です。

今や世界的に有名な犬、大谷選手の持つコイケルホンディエはオランダの鳥猟犬です。
カモなどをおびき寄せるために、フサフサした尻尾を動かすのが仕事と言われていますが、基本猟犬なので、運動量はそれなりに必須です。

こういった犬種特性を知らずにその犬と暮らし始めると、犬がストレスを溜めてしまい、問題行動をおこしてしまうようなこともあるので注意が必要です。
要は一緒に住む相手のことをよく知る必要があるということですね。

もちろん、犬種だけでなく個体の特性や気質もあるので、一概にミスマッチとは言えませんが、犬種の特性を知っておくことはとても重要です。

嗅覚ハウンドで知られるビーグル犬は、検疫探知犬のような嗅覚を使った使役犬としても仕事をするほど一流の鼻を持っています。
そして、かつてはウサギ狩りの先頭に立って、吠えながらハンドラーに知らせていたという歴史があるので、当然遠くまで響く声を持っています。

家庭犬としてだけでなく、一緒にドッグスポーツを楽しもうと考える場合も当然そのスポーツにあった犬種や個体の骨格などが重要視されてきます。

同じボーダー・コリーであっても、我が家のアシスタントと見習いは似て非なるもの。
足の速さは変わらなそうですが、跳躍力はまったく異なります。
見習いの方がしなやかに高く飛び、着地も安定しています。
恐らく、ディスクやアジリティなどのドッグスポーツに向く身体能力を兼ね備えているのでしょう。

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っが、実際はドッグダンスやオビディエンスのパートナーをお願いしている我が家の犬たち。
特に骨格的に四肢が長すぎる見習いは、若干不向き感は否めませんが、それでも出来る限り能力を生かしていきたいですね。

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いずれにしても、犬たちの特性はそれぞれ。
その特性を個性として理解し、共生していくことが大事ですね。

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2025年1月 4日 (土)

動いている犬を止める

犬と暮らし始めて一番初めに犬に教えることは犬の名前ですが、その次に教えることは「オイデ」(招呼)。
言わなくても子犬はいつもくっついてくるので、ついつい呼び戻しを忘れがちですが、
呼んだらすぐに来てもらうことを習慣化しておかないと、愛犬の安全を確保することは難しくなるので重要です。
もちろん、オスワリだったり、フセだったり、競技犬でなくても、日常生活に必要なことはたくさんあるので、愛犬に教えていくことはとても大事ですし、その過程が愛犬とのコミュニケーションの時間でもあるので、沢山教えてあげることが関係性を築くにも効果的です。

当然その過程に「マテ」があります。
じっとしていて動かないことをお願いするわけですが、どちらかと言うと、座っていたり伏せているときに「マテ」と言って、その場から動かないように教えるのが一般的です。
しかし、動いている犬を止めることはなかなか一般家庭では教えません。
そのため、こちらに向かってこようとする犬に「マテ!」と言って止まってくれればラッキー。
実際にはなかなか止まってくれないことが多いものです。
なぜなら、動いているときに止まることを教えていないから。

何も難しいことはありません。
散歩中に一緒に歩いている犬に「オスワリ」や「フセ」と言って、その場ですぐ座ってくれるようであれば、犬はきちんと作業と言葉を理解していることになります。
もし犬がハンドラーの前に回り込んでオスワリをするようであれば、「オスワリ」の意味はわかっていても、「お願いされたときにすぐ行動に移すこと」を知らないので、そこを教えてあげるようにします。

訓練競技では当たり前に課題に入っている「常歩(速歩)行進中の作業」ですが、一般には耳なじみがないので、きちんと教えなくても犬が出来るであろうと思ってしまう作業です。
しかし、実際言葉に出してみると犬はなかなかすぐにやってくれなかったりします。

犬の動きだけを止めるには、そのあとハンドラーが一歩踏み出しても犬が動かない練習をしていくといいでしょう。

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いつもハンドラーが動くとつられてしまうような場合は、釣られない練習が必要になります。
ハンドラーがそばにいてもいなくても、犬の行動は同じだと教えていくことが大事ですね。

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2025年1月 3日 (金)

アンチエイジングの話

犬も歳を重ねていくとあちこち衰えが出てきます。
人間と同じです。
目や耳もそうですが、足腰にも衰えが見え始めます。
特に後肢の衰えが著しいので、様々なドッグスポーツを楽しむ人たちは特に愛犬の四肢のエクセサイズに気を遣っています。

キャバレッティも一つの方法ですし、後退歩行の練習なども筋力の衰えの予防策の一つと言われています。

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我が家のアシスタントは9歳。
走る速度はまだまだ余裕がありますが、コーナリングに若干の不安があります。

走るための外転筋だけでなく、インナーマッスルとも言われる内転筋の補強も重要です。

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若いうちから習慣にしておくといいでしょう。

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2025年1月 2日 (木)

繰り返しの練習が大事

犬は仲間意識が強い動物です。
異なる種であっても、寄り添って寝ることができる、ある意味心の広い動物です。
かつて我が家の犬と猫もそうでした。
長く一緒にいることで、仲間として認めることもできるようになります。
もちろん、個体差や好き嫌いはありますが。

「パックウォーク」と言われるものが、犬の社会化に効果的だというのもそんなところからきます。
他犬が苦手な子でも、少し距離を取って同じ方向に歩きだすと、相手の犬が気にならなくなったりすることがあるからです。

人間はたまにしか起きないことにはなかなか慣れませんが、毎日繰り返されて行くと、体が馴れていくので、自然と習慣化されます。
犬も同様で、たまにしか犬と遭遇しないと、その都度興奮してしまいますが、犬を沢山見る機会があれば慣れてきて、さほど反応しなくなるのと同じです。
もちろん、最初から距離を縮めるのは禁物です。

犬に大してネガティブでもポジティブでも、他犬反応のある犬には、知らない犬に対して大興奮する必要がないことを教えてあげる必要があります。

さて、我が家の犬たちは中型犬ということもあり、よく小型犬に吠えられます。
今日も広い公園を散歩中、距離は取れているのに結構吠えられてしまいました。

アシスタントは長い経験から、吠えられそうになると足早にそこを立ち去ろうとしますが、見習いは興味があるので、なかなか視線がはずせませんでした。

一般の公道ですれ違うのと異なり、大きい公園は距離が取れることもあり、他犬が視界に入っても、何も起きないことが繰り返されて行くことで、ハンドラーへの意識を戻しやすくなります。

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少しずつ、吠えられても無視できるようになってきた見習いです。

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2025年1月 1日 (水)

公園はディストラクションだらけ

公園には様々なディストラクション(犬の集中をそぐもの)があります。
簡単に言うと、「家ではすぐにやってくれるのに、公園だとやらない」というパターンで、
周囲に様々なディストラクションがあることで、犬の集中がそがれて、ハンドラーの声が耳に届かなくなるというものです。

犬との生活は当然家の中だけではないので、外に行っても同じようにコミュニケーションが取れないと犬の安全は確保できません。

そこで、日々のトレーニングでお願いしていることが、様々な場所で出来るようにサポートしてあげること。

犬にとってのディストラクションも個体によって異なります。
犬、人、ボール、バイク、トラック、建設現場、などなど。
犬が平常心をなくしてしまうほどのディストラクションもあるので、子犬のうちからディストラクションを減らしていく練習が重要になります。

幸い、我が家の犬たちは、バイクや騒音、他人のボールなどにはさほど興味がないので、街中の散歩は問題ありませんが、人や犬は気になるので、沢山の犬が集まる公園での練習はとても有効です。

時にドッグランの脇などを利用しながら練習しますが、今日はたまたま知人の犬たちが集まったので練習。

どんな場所にいても、平常心を保てるようにサポートしてあげられるといいですね。

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