家の中でフリーにさせたい
犬と暮らすようになると、家の中を自由に動き回る愛犬との生活を夢見る人は少なくありません。
かくいう私も、子供のころからアメリカのホームドラマにあこがれて育ったので、ベッドで犬と一緒に寝るのはあたりまえ。
犬は家の中のどこにでもアクセスできるものと考えていました。
しかし、当然のことながら、ドラマに出てくる犬たちは大変賢く、飼い主が見ていなくてもいたずらなどしません。
場合によっては自分で判断しながら正しく行動する犬たちが主演を務めていたりしました。
年齢がわかるので、敢えて名犬たちの名前は出しませんが、そんな犬たちとのくらしが理想だったわけです。
ところが、実際に子犬を迎えてみると、その理想は無残にも打ち破られてしまいます。
考えてみれば当然です。
子犬は人と暮らす上で学ばなければいけないことなど何一つ知らないし、日々楽しさを追求して生きています。
噛みたいものを噛み、排泄はもよおしたところでする。
叱られるとわかっていれば呼ばれても行かない。などなど、理想の犬とは程遠いものです。
そんな状態で家の中をフリーにさせるのは、日々地雷を埋め込んでいるのと同じです。
子犬はどこで地雷を踏むかわからず、その都度飼い主はイラっとしたり、叫びたくなるのを我慢しなければなりません。
そうならないためには、子犬が安心して休め、人にとって困るようないたずらをしなくてもいい環境で過ごさせるような子犬の居場所を提供することが重要です。
先日のレッスンでは、11ヵ月の女子が突然家を齧り始めたとおっしゃっていました。
齧り心地がよかったのでしょうね。
同様に、3歳2ヵ月の我が家の見習いも、突然子犬のころのいたずらを再開したので、目が届かないときはクレートに入っていてもらうことにしました。
それまではフリーを満喫していたのですけどね。
果たしていつ解禁になることやら。
というわけで、フリーにしてはいけないのではなく、フリーに出来るほど分別が出来てからフリーにしても遅くないということです。
子犬のころからフリーにして、子犬の安全が守れなかったり、日々子犬を叱る暮らしをするくらいなら、子犬はハウスで休んでいた方が恐らく幸せでしょう。
さて、今日はもうすぐ2歳になるM君のプライベートレッスンがありました。
最近はクレートと自由生活を楽しんでいるようですが、寝るときや、一人になりたいときは自分からハウスに入るそうです。
ライフスタイルが安定してきましたね。
お散歩もママに集中できる時間が増え、お庭では楽しくおもちゃでも遊べるM君でした。
※カメラ目線をくれる余裕
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