ポジティブ(正の強化)トレーニングがなぜ推奨されるのか。
ドッグトレーニングのメソッドは様々です。
かつては、力を使う強制トレーニングが主流でしたが、今は動物福祉の観点からも、犬に痛みを与えない方法でのトレーニング法が広まっています。
「犬に痛みを与えない」トレーニングとは、体罰などを使わないトレーニングです。
強制トレーニングを使っているトレーナーが口にするのは、「この方が速い」「痛いのは一時的」というものです。
強制トレーニングを使っても結果が出せるトレーナーはいます。
先日お伺いしたクライアントさんが何十年も前に一緒に暮らしていた犬のトレーニングを任せた訓練士はまさにそうだったそうですが、犬はその訓練士を見ると逃げまわったそうです。
犬が信頼してその人の言葉に耳を傾けるのと、怖いから仕方なく言うことを聞くのではたとえ結果が同じでも、犬のきもちはまったく違います。
よく言われるのが「犬になめられないようにする」というフレーズ。
犬は人をなめているのか。
どこか擬人化したこの表現は個人的にあまり好きではありません。
もちろん犬にも個体差があり、気質や性格も様々ですし、年齢によって集中力も異なることから、なかなか人の話に耳を傾けてくれない状況が起こることもわかります。
しかし、それを力で押さえつければことは解決できるのかと言ったら、おそらく難しいのではないでしょうか。
訓練士との付き合いは数か月で終わるかもしれませんが、飼い主との生活はその後十数年続きます。
信頼関係を失う方法でのトレーニングの弊害を考えてみませんか。
犬にとって不快な方法で学習を強要するのではなく、犬が自ら参加したくなるような状況が作れるように、人間側には努力する義務があるかもしれませんね。
以前にも書きました。
強制訓練で持来(持ってこい)を教えたゴールデンの女の子。
レトリーバーというくらいですから、持ってくることが大好きだったのに、競技課題として訓練用ダンベルを咥えることを教えるのに強制を使ったら、大好きだったボールも取りにいかなくなったそうです。
犬本来の資質を上手に伸ばしながら、楽しいトレーニングができるといいですね。
見習いが生後5ヵ月からシェーピングで教えた持来
自分から興味を持って能動的に動くことを強化していくことで、持来を楽しんでくれました。
楽しい気持ちを作ったら、あとは精度を高めていくだけです。
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