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2024年12月

2024年12月31日 (火)

歳の近い多頭飼いのはなし

我が家では、犬の管理者が一人のため、当然面倒をみられる犬の頭数は限られてきます。
この「面倒」というのが、単に散歩に連れていき、ご飯を食べさせるということであれば、恐らくある程度までは増やせるのでしょうが、1頭ずつと真剣に向き合って毎日トレーニングしたり、コンスタントに競技会に参加したりということになってくると、頭数は限られるような気がします。

かつて我が家のマックスは母子の3頭飼いでした。
このとき、先輩方には「無謀だ」と言われたものです。
同胎の2頭を同じようにトレーニングしていくには、まとめては出来ないからです。

ここで母犬も初めて経験することになった「交替制」ですが、この「交替制」さえも犬たちに納得してもらうには多少時間がかかりました。

納得してもらってからは、交替にトレーニングを行っていくわけですが、当然時間がかかります。
母犬も併せてですから、少なく見積もっても1時間半ぐらいはトレーニングだけに時間が割かれることになります。
往復の時間を考えれば2時間ぐらいはあたりまえ。
さらに自由運動の時間を加えれば、3時間近くかかってしまうわけです。
かれこれ30年近く前の話ですから、体力あっての犬暮らしとも言えます。

なぜこんな話をするのかと言うと、子犬を迎えると当然いろいろ大変なことが始まるのですが、人によっては、「かわいい」子犬に魅せられて、もしくは子犬を退屈させまいと、同時期や数か月違いで子犬を迎える人が少なくないからです。

先ほども書きましたが、歳の近い子犬を育てるのは楽ではありません。
1頭でも目が離せないのに、2頭となると、トイレのお世話、散歩のケアなどなど、同時に対応できない場面が必ず出てくるので、どうしても後手後手にまわってしまう可能性があるからです。

生後2ヵ月ぐらいまでなら、我が家でも5頭の子犬がいたので、なんとかお世話ができましたが、育っていく過程においては、人間の幼稚園や小学校の低学年のお子さんと同じようにどんどん目が離せなくなります。

犬にも個体差があるので、そんな中でも問題なく育っていく犬もいますが、中には大変な個体もいます。

我が家の母子3頭がなんとかやってこられたのは、母犬がとてもしっかりしていたからというのもあります。
子犬の面倒もよく見、叱るべきポイントもよくわかっていて、母犬の存在は絶対でした。

子犬にとって、同年齢の子犬はとてもいい遊び相手になりますが、犬は犬を観て学ぶことも多いので、お互いが人間社会で暮らすルールをちゃんとわかっていないと、どんどん手に負えなくなってくる可能性もあります。

ハンドラーとの関係性を築くためにも、小さいころから個別に対応しながら、向き合うことが大事ですね。

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今年もあとわずか。
本年もご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2024年12月30日 (月)

犬は平和が好き

昨日たまたま、以前放映された「留守番中の犬」のビデオを見ていたときのこと。
若い犬と大人の犬の多頭飼いのお宅で、ご家族が留守をしたら、犬たちはどう過ごしているでしょうかというものでした。

大人の犬にとってはいつものことなので、家族が出かけて行っても、いつもの場所とみられる玄関のたたきでまったり過ごしていましたが、初めてのお留守番となった若い犬にとってはとてもショックだったようで、窓からしばらく外を見ていたあと、クーンクーンと泣き始めたところ、大人の犬が階下から戻ってきて、泣いている若い犬のそばに寄り添って伏せたところ、若い犬もその犬に体を付けるように伏せました。

犬は緊張しあう犬同士の間に入って、緊張感を和らげようとすることもあります。
家の中でも、喧嘩になりそうな家族の間に入っておさめようとしているのを見たことはありませんか?

そもそも犬は喧騒を嫌いますが、どの犬も平和的で、忍耐強いわけではないので、波長が合わなければ喧嘩になることもあります。
吠えられるだけでもあまり心地よくないので、相手の犬と距離を取りたい犬もいます。

一方、吠える犬の側にはそれなりの言い分があり、よく「挨拶出来れば満足するので」と言われることがあります。

昨日たまたま、犬無しで公園に行った時のことでした。
ガウガウ唸っている犬を、若そうな犬に近寄せている人がいました。
近寄られた犬は、大人しい性格だったのか、飼い主さんは何も要求することなく様子を見ていました。

ガウガウ吠えていた犬は、相手の犬に近づいて匂いを嗅ぐと静かになりましたが、相手の犬は視線をそらして、居心地が悪そうな表情をしていました。

犬同士だから必ず仲良くなれるわけではありません。
相手の犬と自分の犬の状況をよく観察しながら対処できるといいですね。


今日、夕方の散歩コースで、フレキシブルリードで犬任せに歩いている方と遭遇しました。
我が家はスピードが速いので、追い越す形になりましたが、その際、スーッと犬が寄ってきたので、私は自分の犬を反対側につけて、そのまま歩き続けました。
感じの悪い飼い主と思われたかもしれませんが、犬に対して態度が正反対の2頭を連れているときは、むやみに他犬に近づけられません。

特に公道では距離が取れないので、逃げ道を作れない状況を作らないように気を配ります。

たかがお散歩、されどお散歩。
狭い道でのお散歩はいろいろ大変です。

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ディストラクションが無ければ平穏なお散歩が出来ても、刺激対象物が視界にはいると、落ち着かなくなる犬は少なくありません。

少しずつ馴らして、平和なお散歩が出来るようにサポートしていきましょう。
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2024年12月29日 (日)

ボール遊びは楽しいけれど・・。

愛犬とどんな風にして遊んでいますか?

愛犬との遊びで一般的なのは「ボール投げ」ではないでしょうか。
ころころと転がるボールを追いかけるのは、落ちたまま動かないオモチャより犬にとってはとても魅力的です。
オモチャ遊びの導入には持って来いのアイテムと言ってもいいでしょう。

我が家の初代のボーダーコリーたちも、小さいころからテニスボールが大好きで、私が草試合に出ていたことでテニスボールは捨てるほどあったこともあり、家の中にある犬のオモチャと言えばテニスボールだけだったような気がします。

かれこれ30年近く前のことですが。

公園に行って遊ぶときも、トレーニングの報酬として使うときも、ほぼテニスボールでした。
今考えれば、よく飽きずに付いてきてくれたものです。

ボーダー・コリーと言うアクティブな犬種と言うこともありますが、当時一緒に遊んでいた犬たちがラブラドールと言う、いわゆるレトリーバー犬種で、彼らと一緒にボール遊びにいそしんでいたこともあり、ボール遊び自体はとても一般的だったように思います。

しかし、よく見ていると、犬たちはエンドレスに、何も考えずに投げられたボールを取りに行き、上手に手渡しできる犬もいれば、近くまで来てポイと落として飼い主に拾わせ、その間にすでに走り出し、時には投げ手が変わっても関係ないということもありました。
つまり、ボールキャッチ自体が楽しいので、相手は誰でもいいという感じですね。

「犬が楽しければ別にかまわない」と思われる方も多いでしょうが、個人的には、私と遊ぶことを楽しんで欲しいと思っているので、ボールにせよ他のオモチャにせよ、なにがしかのコミュニケーションの一つと考えています。

「ちょうだい」を教えたり、「いいよ」と言ってから取りに行ってもらったり、ボール遊び一つとっても、愛犬とのコミュニケーションは楽しくなるはずです。

「早く投げろよ。」と言われて、まるでマシンのように投げ続けるのではなく、きもちのキャッチボールが出来るといいですね。

今の犬たちのトレーニングのご褒美は引っ張りっこオモチャ。

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勝手に私からむしり取るのではなく、ちゃんと許可が出てから飛びついてもらうようにしています。
ただでさえ骨折等のケガが絶えないので、我が家での不意打ちはNGです。

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2024年12月28日 (土)

好ましい行動は習慣にする

「正の強化」のドッグトレーニングではご褒美として食べ物(オヤツやフード)をトリーツとして使います。
言葉で褒めたり、「合っているよ。」というマーカーを使った後にトリーツを渡すことで、犬は楽しく学習を進めていくことができます。
※食べるものに興味がない犬の場合は、そのあたりからアプローチを考えていきます。

いずれにしても、美味しいものを頂くことで、犬の行動が少しずつ変化するのであれば、「ダメ!」や「イケナイ!」と言ったネガティブな言葉を使うよりは、犬にとっても人にとってもストレスレスな方法と言えます。

何度も書いていますが、習慣になってくれば、毎回トリーツを出さなくても、言葉で褒めることで犬は理解できるので、オヤツ漬けになるわけではありません。

昨日は、バイクが苦手なE君のプライベートレッスンがありました。
若いE君にとっては、犬種の特性もありますが、爆音を上げながら通り過ぎるバイクは興奮の元。
吠えてしまったり、ぐるぐる回ってしまうと、飼い主さんも気が気ではありません。

そんな気持ちも伝わって、さらに興奮があおられるE君です。

そこで、バイクも景色の一部としてもらうために、E君には関係ないことを伝えていきます。

幸い食べるものは好きなので、遠目にバイクを見ながらトリーツを食べていただき、「バイク=吠える」という構図を「バイク=トリーツ」に変えていくことにしました。
要は興奮しすぎないことが大事。

2回のレッスンと、飼い主様の日々の練習のおかげで、大分落ち着けるようになってきたE君。

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昨日のお散歩では、何度もバイクを目にしても、吠えることはありませんでした。

「お散歩イコールバイク」探しではなく、お散歩はママと一緒に歩くことなので、
ママに意識を向けるといいことがあると刷り込んでいくことで、行動が少しずつ変容します。

酷くなってからではなく、「なんか行動が怪しい」ぐらいの時に対処してあげると、改善も速いですね。

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2024年12月27日 (金)

言葉が通じるようになるまでは時間がかかる。

思春期の若い犬たちとのコミュニケーションが難しいということはいつも書いています。
なにも、反抗しようと思っているわけではなく、自分でもどうしていいかわからない状態なのが思春期。。
脳内環境やホルモンの影響で、様々な刺激に気持ちを持って行かれて、なかなかハンドラーの声が耳に届きづらいのが思春期。

特に若いオス犬であれば、女の子を見て目の色が変わったり、オス同士の関係性が変わってきたりと、様々な変化があります。

いつもお伝えしていることではありますが、思春期であっても、伝えなければいけないことは伝えなければ伝わりません。
しかし、聞こえていないときにいくらそばで声を荒げても犬の耳には届かないので、届くときにしつこく伝えていくことが重要です。

ここでポイントなのが、「届くとき」。
つまり犬が平常心でいるときに、わかりやすく伝えてあげることです。

さて、今日は若いM君のプライベートレッスン。
思春期真っただ中なM君には様々なディストラクション(気をそらすもの)があります。
女の子や若いオス犬などなど。
ポジティブ、ネガティブに関係なく、M君の平常心を乱す刺激は様々です。

おうちで出来ることが増えてきたM君ですので、外の多少の刺激の中でもいつも通りでいられるように、少しずつサポートしていきます。

まずは刺激の少ない所で、おうちと同じように遊べるようになったM君。

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遊んでエネルギーを発散したあとは、ベンチのそばで休憩。

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メリハリをつけていくことで、オンとオフを教えていきましょう。

カフェデビューも夢ではありませんよ。

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2024年12月26日 (木)

疲れた犬はいい犬

以前も書いていますが、犬は犬である以上、犬種やサイズに関係なく、ある程度の運動量は不可欠です。
運動量が保証されていなければ、犬はストレスをため、発散できないエネルギーをどこかで発散させるために、人にとって問題となる行動が出る可能性が高くなります。

そうならないためには、犬と真剣に遊ぶ時間を作ってあげることが大事。
体と頭を上手に使わせてあげれば、犬は心地いい疲労感を得ることができます。

ちょっとの時間でも、真剣に向き合ってあげることが大事ですね。

さて、今日は若いYさんのプライベートレッスンでした。

飼い主様とも上手に遊べるようになったYさん。

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遊びの中に、最近はトリックも入れられるようになってきたとか。

オヤツも好きですが、引っ張りっこやレトリーブも上手なYさん。

しっかり遊んであげた後は、要求吠えもなく、まったり休憩。

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日々上手に関係性を深めていかれるといいですね。
自分からハウスで寝ていることもあるそうです。

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2024年12月25日 (水)

ハンドシグナルは手の動きに注意

愛犬に様々なトリックやムーヴを教えるとき、ルアーリングと言って、オヤツやオモチャを犬の鼻先に見せながら誘導することがあります。
口で言っても当然わからないので、最初は誘導しながら動きを犬に教えていきますが、ある程度動きが熟達してくれば、次は手にオヤツを持たず、ハンドシグナルと言葉のキューをリンク付けしていくことがオヤツを外していくプロセスとなります。

その時注意してほしいのが、ルアーリングからハンドシグナルに移行する際の手の形です。

よく、人差し指を立てて犬に行動を促そうとすることがありますが、犬によっては、人差し指の先を見てしまって、動けなくなる場合があります。
なぜかと言うと、犬は指の先に注意を向けることが出来るからです。

人はあまり気にしないで、床の上に落ちたオヤツに対して、「〇〇ちゃん、ここに落ちてるわよ。」と人差し指で床の上のオヤツを指していることがあります。
犬は最初は何のことかわかりませんが、何度も続けば、さすがに指が指している先に注意を向けるようになってきます。

すると、ハンドシグナルのつもりで人差し指を立てて動かしてしまうと、犬はその指の先に集中してうごけなくなることがあるわけです。

では、どうすればいいのか。

ハンドシグナルを出すときは、手のひらを使うようにしましょう。
手のひらを使うことで、ハンドシグナルを振付のように見せることもできます。

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※ドッグダンストリック、ウィーヴを教えているときのハンドシグナル。

愛犬がうまく動いてくれなかったときは、ちょっとご自身の手の動きを見直してみるといいかもしれませんね。

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2024年12月24日 (火)

犬育ては家族みんなで

犬を飼うということは、家族が増えるということ。
誰が言い出したかは問題ではなく、家族みんなで育てていくことが重要です。
なぜなら、犬に関わる人の接し方に一貫性が無いと、犬が混乱してしまうからです。

犬は賢いので、長く暮らしていれば家族のメンバーに合わせた接し方も学習していきますが、子犬のころはなかなか人の言葉も伝わりづらいものです。

さて、今日は若いKさんのレッスンがありました。
今回初めて息子さんがお散歩レッスンに同行されました。
熱心に、こういうときはどうすればいいのかと質問してくださる姿に感心。

最初はちょっとバタバタしていたKさんですが、
途中から、息子さんの声も耳に届くようになってきました。

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ご家族みなさんで育てていきましょう。

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2024年12月23日 (月)

トレーニングは組み合わせ

先日のワークショップ@woofでもお話しましたが、ドッグトレーニングのメソッドは一つではありません。
ルアーリング、プロンプティング、ターゲッティングなどなど、様々な手法があります。
教える内容によって、一つの方法で完結できる場合もありますが、いろいろな方法を組み合わせて教えることもできます。

以前我が家の見習いに「ダンベル持来」を教えたときはシェーピングを使いました。
強化頻度(褒められること)が多ければ、シェーピングは犬にとっては楽しいので、どんどん学習が加速していきますが、個体によっては、なかなか強化頻度が上がらない場合があます。
つまり、動いてくれないと先に進めない。
そんなときはシェーピングは適していないということになります。

犬の様子を観察しながら、都度都度あったメソッドを使ってあげることが大事ですね。


さて、今日は初オンラインレッスンに参加してくれたSさんに、前足をターゲットに乗せてピボットターンをするという課題を目標に練習していただくことになりました。

このとき、Sさんが前足をターゲットに乗せるかどうかはSさん次第。
シェーピングするかルアーリングするかはSさんの様子を見ながら判断します。

幸い、Sさんはちょっとしたルアーリングで前足をターゲットしてくれたので、前足を乗せる行動を強化していきます。

数回おこなったところで休憩。

その後またスタートすると、今度はルアーリング無しで、自分からターゲットにのってくれたSさん。

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力で押したり引いたりすることなく、犬が自分から動くことをサポートしていくことが「正の強化」のポイントですね。

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2024年12月22日 (日)

JKCの訓練競技会に参加してきました。

今日は今年最後のJKC訓練競技会に参加してきました。

参加競技はFCIオビディエンスですが、いつもはアシスタントがクラス3、見習いがクラス2で参加しています。
しかし、クラスが違う2頭を参加させると、出陳順の兼ね合いでバタバタしてしまい、ハンドラーも犬もメンタル的にストレスがかかってしまいます。
これはすでに経験済み。

そこで今回は見習いの参加クラスにアシスタントを合わせ、同じクラスで参加することにしました。

同じクラスだったので、休止のグループがバッティングすることがないよう、今回は配慮していただきました。
これで、競技リンクと駐車場の間を犬を連れて走らないで済みました。

関東の競技回数が少ないことは以前にも書きましたが、そのせいか、今回は思った以上にオビディエンス競技参加者が多めでした。


アシスタントは、さすがに経験済みのクラス2なので、パフォーマンスは安定しているはずでしたが、コーンを周ってハードルを跳ぶ際、いつもはハードルの前にダンベルが置いてあるのに、クラス2ではダンベルが無いので、多少練習はしましたが、やはりダンベルを探してしまいました。

さらに、臭気選別の木片がイチョウの枯れ葉と同じ色で見失い、探す時間をロスしてしまったことで、慌てて目に入った最初の木片を咥えてNG。
こんなこともあるんですね。

いずれにしても、得点はそこそこで、3席を頂きました。
252.0pt/320pt

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またしばらく競技会はありませんが、日々の練習は欠かせませんね。

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2024年12月21日 (土)

ご褒美にオヤツをあげるのは、オヤツで釣っているのとは違います。

ドッグトレーニングには様々な方法がありますが、最近は、犬の好ましい行動を褒めることで、犬の好ましい行動が出る頻度を増やしていく「正の強化」を使った手法が一般的になっています。

以前はリードを使って行動をコントロールしようとしたり、手で押したり引いたり、あるいは、好ましくない行動に対して体罰を与える方法が使われていて、それになんの疑問を持っていなかった時代もありました。

当然以前の手法においても「ボールなどを使って遊ぶ」という方法は使っていましたが「オヤツ」などの食べ物を使う方法はあまり取り入れられていませんでした。

そんな歴史と、「実際オヤツを使ってみたら、犬がオヤツが無いとやらなくなった。」という状況に陥った人が、オヤツを使うことに抵抗を感じているようです。

先日のワークショップでも、「オヤツが無いと犬がやってくれない」というお悩みを持っていらっしゃる方がいました。
しかし、それはオヤツを使うことによる弊害ではなく、オヤツの使い方の勘違いから起きている可能性が高いように思います。

例えば、「持続」を教えるときは、敢えてオヤツを持っているということを犬に伝え、「オヤツをもらうためには、動かないでじっとしていた方がいいらしい」と犬に学習してもらうことがあります。
「持続」の概念を知らないと、犬は言われた行動をやって褒められたら、すぐにどこかに行ってしまったりするからです。
いわゆる「食い逃げ」状態です。

しかし、実際ひとつひとつの行動を教えるときには、行動を促すときにルアーとしてオヤツを使うことがあったとしても、ある程度行動を理解すると、その後はその行動と言葉のキューが関連づけられてきたら、上手に出来たら褒めた後にオヤツを渡すように流れを変えていくので、最終的にはオヤツが目の前になくても犬はきちんと言われたキューを理解して行動することができるようになるのです。

初めはオヤツをふんだんに使っても、その行動が理解できれば、使う頻度は減ってきます。
もちろん、また新しいことを教えるときは、ふんだんにご褒美を用意してあげます。
そんなときは、ご飯の量を減らしてあげることも、ウェイトオーバーにならないための重要なポイントです。

ここでひとつ重要なのは、日常的に、特に犬が頑張っていないのに、「かわいいから」とオヤツをあげすぎてしまうと、オヤツの価値が下がってしまい、「それぐらいの報酬ならやらない。」とそっぽを向かれてしまうかもしれないので注意が必要です。
何もしなくてもオヤツがもらえるのに、敢えてやらなくてもいいと学習してしまった結果です。

いずれにしても、犬のトレーニングは犬が楽しくなければ進みません。
ご褒美は見合ったものを用意しましょう。

さて、昨日のWCRL規定ラリーオビディエンストライアル、ルール上、課目によっては終わった後にオヤツをあげることが許されています。
この場合のオヤツは、頑張っている犬へのご褒美として使うだけでなく、犬の緊張をほぐすためにも使えます。

見習いは特にオヤツをあげなくても、そんなにテンションが変わらないので、作業終了時まであげませんでしたが、アシスタントの方は、次から次へと続く課題に頭がいっぱいになってしまうことがあるので、落ち着いて作業してもらうために途中でオヤツをあげました。

食べること、口を動かすことで、犬は自分を落ち着かせることができます。

アシスタントは、レベル2以上だと、スピード制御が必要だったり、動きがトリッキーだったりするので、声が出そうになります。
そこで、昨日は競技の途中で2回ほどオヤツタイムをあげました。

おかげで、最後まで吠えることなく作業を終えることができ、今回は吠えのペナルティがなかったことで、210点満点で1席となりました。
愛犬の様子をよく観ながら作業することも大事ですね。

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2024年12月20日 (金)

WCRL規定ラリーオビディエンストライアル

WBWイベント二日目は、WCRL規定ラリーオビディエンスの公式競技でした。
12月は降雪や凍結などの懸念があり、参加を見合わせる方が多いため、いつもより若干少なめの29ペアの参加者で行われました。

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レベル1:9ペア
レベル2:10ペア
ベテラン:4ペア
レベル3:6ペア

いつもは10ペア以上いるレベル3が若干少なかったのですが、皆さん着実にスキルを上げてこられ、今回はスコアも高めでした。

参加クラスによって注意しなくてはいけない部分は若干変わりますが、基本的にはハンドラーが落ち着いてサインカードを読んで作業すれば減らせるミスがたくさんあるので、焦らないことが大事。

参加犬たちは、やるべきことはわかっているレベルの犬たちばかりなので、あとはいかにキューをわかりやすく伝えていくかがポイントですね。

今回我が家もアシスタントと見習いが参加しました。
アシスタントはいつも気持がいっぱいになって声が出てしまいペナルティを取られていたのですが、今回は最後まで吠えずに頑張れたので、レベル3Bで無事210点(満点)を取ることができました。

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毎回コースが変わるラリーオビディエンスはゲーム性の高い競技です。
愛犬と楽しく続けていかれるといいですね。

次回のWanByWan主催の公式競技は2025年3月23日を予定しています。
申し込みはすでに始まっています。
詳細はこちら👇
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2024/11/post-1586fa.html

みなさまのご参加お待ちしています。

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2024年12月19日 (木)

ワークショップ開催しました。

今日は若い犬を対象としたドッグトレーニングの基礎ワークショップ開催しました。

家を出た時は曇り空でしたが、到着時には雪が降っていて、一面真っ白。
どうなることかと思いましたが、なんとか開催することができました。
ご参加のみなさま、お疲れさまでした。

今回はドッグトレーニングの基礎メソッドに加え、若い犬にとって不可欠なトレーニングエレメントなど、ご参加の犬の状況に合わせてアドバイスをさせていただきました。

若い犬という部分では、我が家の見習いも同じなので、今回もデモをやってもらいましたが、いろいろやらかしてくれるところなどを実際に見ていただきながら、エクセサイズに参加していただきました。

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人にとっては犬のトレーニングですが、犬にとっては楽しいゲームでなければついてきてくれません。
「強化頻度」をあげることの重要性も伝えさせていただきました。

ご参加のみなさまのお役の立てていればいいのですが。

明日はWCRL規定ラリーオビディエンストライアルです。
朝はかなり冷え込むと思われますが、日中は日差しが深く差し込み、少し暖を取ることができるのではと思います。
ご参加の皆様は道中気を付けておいでください。

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2024年12月18日 (水)

リソースガーディングの予防

以前にも書きましたが、リソースガーディングは悪化するとなかなか大変です。
犬は自分のものを死守しようと必死になるので、場合によって噛むこともあります。

子犬のころはさほど大きな被害はなかったとしても、成犬になれば顎も強くなり、人間の被害はかなりのものになります。

そうなってからでは遅いので、兆しが見えたら早めの対処が不可欠です。

もちろん、犬にも個体差があるので、死守しない性格の犬もいます。
神経質になることはありませんが、遊びのつもりで、愛犬が楽しそうに遊んでいるものを取り上げたり、なかなか渡してあげなかったりすると、犬はだんだんとその遊びに楽しさを見いだせなくなり、人間に取られまいと警戒するようになってしまいます。

リソースガーディングでなくても、犬が咥えたものを取り上げようとすると、家じゅう逃げ回って全然渡してくれないということもよくあります。
追いつめて取り上げようとすると、唸ったり噛もうとしたりすることもあるので注意が必要です。

人が慌てて追いかければ追いかけるほど、犬は面白がってゲームにしてしまうので、取られても冷静でいることが重要です。
「そんなもの、大して大事じゃない」と言う態度を見せてあげると、犬も興味を失うことがあります。


そもそも取られて困るものは、犬の手や口が届かないところに置いておくこと。
犬と遊べるものを使って、真剣に遊んであげることで、自分でゲームを作り出すこともありません。
要は退屈させないこと。

いずれにしても、犬の口から何かを無理やり取り上げないで済むように環境を整えてあげることが大事。

オモチャは一緒に遊ぶもの。
「ほらほら、欲しい?あげないよ~。」では、犬でなくてもつらまないですよね。

上手に遊べるようになってきたら、段階を追って、「ちょうだい」を教えてあげることで、犬もすぐに手渡ししてくれるようになります。

簡単なトレーニングで覚えられるので、リソースガーディングで噛むようになる前に、是非プロにご相談ください。

我が家の犬たちとのオモチャ遊びは激しいので、知らない人が見るとみんな引いてしまいますが、「出せ」と言えばすぐに渡してくれる見習いです。

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2024年12月17日 (火)

ラリーオビディエンス

ラリーオビディエンス競技は世界中で行われているオビディエンス競技のひとつで、オーガナイザーによって多少ルールは異なるものの、大まかなコンテンツは似ています。

いわゆる「双六」のように、番号順に課題をクリアしていく競技で、レベルごとに課題の難易度は異なり、制限時間も変わってきます。

通常のオビディエンス競技は、すでに決まっている課題をひとつずつ行い、それぞれが完結するまで多少の時間がかかり、一つの課題が完結してから少し間があって、次の課題に移ります。
しかし、ラリーの場合は、競技ごとに課題のコースが変わり、決められた順番通りにサインカードに書かれた課題をクリアしてゴールするので、競技自体は3分~4分程度で終わります。

順番通りに課題が並んでいるコースをやりきるという意味では、アジリティ競技と似ていて、出陳前にはコース見分(人間のみ)をすることができます。

先ほど書いたように、オーガナイザーによってサインカードのイメージは違いますが、課題自体は似ています。
例えば、スタートラインを越えてから、最初のカードが「オスワリ」「フセ」、それから次の課題に移り、「速歩」と書かれていれば早足に速度変換する。と言ったように、一般的なオビディエンスの課題が盛り込まれています。

コースに並んだサインカードの数はレベルによって10枚から20枚と数が変わります(WCRL規定の場合)。

通常のオビディエンスと違う最大のポイントは、競技中に犬を褒めることや、課題によってはご褒美のオヤツを渡すことが出来ることです。
犬が緊張しているときなど、声をかけて励ましたり、オヤツをあげて気持をリセットすることができるという点では、若年齢の犬や、シニア犬には優しい競技です。
もちろん、熟練の犬のパフォーマンスは見ていてさすがと思わせてくれます。


どのドッグスポーツも同じですが、犬のミスだけが原因でペナルティがつくのではありません。
ハンドラーのミスも当然ペナルティの対象となります。

ラリーオビディエンスも同様で、多くのハンドラーのミスは、サインカードの読み間違えや見落としなどによって引き起こされます。

ハンドラーと犬との楽しい協同作業を目指してトライしてみてはいかがですか。

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WCRL既定のラリーオビディエンストライアルは現在はOPDESさんとWanByWanが定期的に行っています。
ご興味がおありでしたら、是非参加してみてください。

また、JKCも独自ルールでラリーオビディエンス競技を開催しており、現在はクラス2まで参加できるようになっています。


WCRL規定のトライアルは、今週金曜日、山中湖のドッグリゾートワフ、インドアドッグラン内で開催予定です。

来年は3月23日、同じくドッグリゾートワフインドアドッグラン内で開催予定です。

今日はたまたま2017年に当時のアシスタント犬と一緒に模擬競技に参加した動画が上がってきたので、ラリーオビディエンスについて書いてみました。




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2024年12月16日 (月)

バーバルキューの大切さ

愛犬にキューを出すとき、普通は愛犬の顔を見ながら、向き合って言うことが多いものです。
しかし、教えたときはそのような状態であったとしても、少しずつシチュエーションを変えながらキューを出して、犬と、キューを出す人間との位置関係がどのような状態であっても、キューを聞いたら、ちゃんとやってもらうように教えてあげることが重要です。

以前にもこのことは書きました。

「愛犬と目が合わなくても、愛犬はお願いしたことをやってくれますか?」
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/09/post-df73b0.html


ハンドラーが背中を向けていても、ハンドラーと目があっていなかったとしても、犬がちゃんとキューを認識して行動できるようにサポートしてあげることが大事です。


さて、我が家の犬部屋(自室)には見守りカメラが付いています。
かれこれ10年以上つけていますが、理由はいろいろあって、あると便利です。

今日は階下で犬たちの食事の用意をしているとき、上階でバタバタ音がしたので、家の中にはいるのですが、カメラでチェックしたところ、さっきまで2頭ともハウスで寝ていたのに、アシスタントがぐるぐる部屋の中を回り始めました。

202412161

もともと、興奮すると右回りをするアシスタントですが、出来れば落ち着いて待っていてほしいもの。

今回初めて、階下から「Vinちゃん、ハウスに入ってて~」と言ったら、すかさずハウスに飛び込む姿が見えました。
もちろん、その後は出てきません。

私の姿が見えなくても、言葉のキューは理解しているので、きちんとやってくれる犬たちに感謝です。

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2024年12月15日 (日)

犬に体の使い方を教える

犬に新しい行動を教えるとき、行動によっては犬が普段やらない動きを教えてあげなければいけないことがあります。
例えば、「オスワリ」や「フセ」のように、犬が自発的にする動きについては、その行動にキュー(名前)をつけてあげれば、犬はハンドラーのキューでその行動と関連付けて動けるようになります。

しかし、普段やらない動きに関しては、まず体を馴らしてあげる必要があります。

例えばバックステップであれば、日常的に犬が自分から後退歩行を行うわけではないので、まずは後ろ歩きに体を馴らしてあげることから始める必要があります。
もちろん、ポジションの意味を教えておくのはそれ以前の問題ですが、ポジションが理解できて、そのポジションを維持することがわかったとしても、そもそも後退歩行の体の使い方に馴れていなければ、犬は曲がって後ろに下がっていくようになるからです。

先日、ドッグダンスのトリックで、モンローウォークの話を書きました。
今日はドッグダンスのグループレッスンがあったので、生徒さんからその教え方についての質問も出ました。

今日参加してくれたM君は、トリックを沢山知っていて、クロスハンド(前足を交差させる)が出来ます。
通常M君のクロスハンドは伏せた状態で行うのですが、そこからモンローウォークを教えるには、立った状態でも、前足を片方ずつ上げていられるかというのがベースになります。
なぜなら、3本足で立ち続けていることに体が馴れていなければ、当然モンローウォークのように、落ち着いて左右の足をクロスしながら歩くなどできないからです。

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いろいろなトリックを教えるのは楽しいものですが、目標に向けて、どんな道筋で教えてあげるとわかりやすいかを考えながら伝えていくと、お互いのストレスが少なくなります。

ちなみに我が家の見習いは、3本足でバランスよく立つことを学習中です。

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2024年12月14日 (土)

テリトリーを広げすぎない

犬の行動は環境によって変わるというのはいつも言っていることですが、犬たちにはある程度テリトリー意識があるので、ホームにいるときと、アウェイでは行動が変わることはよくある話です。

自分のテリトリーを広く持っている犬にとって、そこを侵害されそうになると警戒したり、攻撃的になったりすることは少なくありません。

お住いのエリアがお隣との距離があるようなのどかな場所であれば、敷地に踏み込まれるだけでもある意味警戒する必要はありますが、都会で、ご近所がすぐ目の前のような環境では、いちいち家の前を人が行き来しただけで警戒するのは犬にとっても人にとってもストレスなので、警戒する必要がないことを教えていく必要があります。

では、どうするのか。

家の中が自由であれば、家じゅう走り回ってガードしなければというお仕事モード全開になってしまい、なかなかこちらの意図は伝わらないので、居場所の制限をしてあげることが必要です。
つまり、ケージやクレート(ハウス)などを利用することで、自分の居場所外についてはガードの必要がないと納得してもらうことができるようになります。

もちろん、一日二日では変われませんが、時間をかけて環境を変えてあげることで、少しずつその意味が分かってくるはずです。

さて、今日はハウストレーニングをL君が頑張ってくれました。

もともとおうちでフリーのL君は、特にいたずらをするわけでもないので、おうちの中での問題は何もありませんが、思春期の男の子にとって、なかなかハンドラーの声は届きづらいので、ハウストレーニングをすることで、落ち着くことや、テリトリーの意識を少し減らしてもらうことで、興奮自体を抑えていこうというもの。

レッスン中に、すでに自分からハウスに入って行くようになったL君。

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行動が定着するまでは、まだまだ先は長いですが、少しずつハウスが落ち着ける居場所になってくれるといいですね。

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2024年12月13日 (金)

犬と子供

テレビの特番やSNSの動画サイトでよく観る「犬と子供」の動画。
様々なシチュエーションがありますが、動画に映っている犬たちすべてがハッピーだとは限りません。
見る人が見れば、犬がストレスを感じているような場面もたくさんあります。
ある意味、犬たちは我慢しているわけですが、時として堪忍袋の緒が切れて自己主張する犬もいます。
そんなとき犬をいさめることは正しいことでしょうか。

犬にも感情やきもちがあるので、今はぎりぎりまで我慢しても、「次は無い」ということもあります。

では、そうならないためにはどうするのか。

ご家庭に小さいお子さんがいない場合は、一般的には「社会化」によって、犬にとって子供を景色の一部にしてあげれば、犬は過剰反応をしないようになります。
しかし、ときとして子供の方から犬に近づいてくることがあるので、その場合も考えて、犬にはどういう行動を取ってほしいのかをあらかじめ教えておく必要があります。

もちろん、子供さんに対しても、やっていいこといけないことをきちんと教えておかなければいけません。

ご家庭にお子さんが入る場合の対応はまた異なりますので、今日はお伝えしませんが、実はこの問題が結構大変なのも事実です。


今日のプライベートレッスンは生後6ヵ月のK君。
お散歩レッスンに出かけたところ、なんと保育園児に囲まれました。

最初は一人だけ走ってきたのですが、そのあとどんどんやってきて、最後は保育士さんまで。

最初の一人が来た時のK君は至ってフレンドリー。
尻尾を振りながら、自分から近づいていきます。
子供さんも、「触っていい?」と聞いてくれる礼儀正しい子なので、急に手を出したりはしませんでした。

そこで、K君のリードを短めに踏んで、飛びつけない環境を作って様子を見たところ、自分から伏せて、子供たちの匂いを嗅いだりしています。

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K君が興奮していない状態(伏せていること)に対して、「おりこうさん。」と言いながらフードを一つずつあげていきます。

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保育士さんが「勝手に触ってはだめですよ~。」と子供たちをコントロールしているので、距離感もちゃんと保たれています。

しばらくして、さすがにK君が動こうとしたので、すかさず下がって呼び戻して、一度リセットすることにしました。

短い時間ではありましたが、K君は吠えることもなく、飛びつくこともなく、平和的な時間を過ごし、フードももらえて満足そうでした。

大人であっても子供であっても、ご挨拶は興奮しすぎないことが大事。
特に子供さんの場合は、犬が吠えれば大きな声をだすこともありますし、子供さん自体の動きが予測できないので、怖がる犬は少なくありません。

K君が、興奮しすぎたり、怖がっているようであれば対応は変わってきます。
子犬のころからいい経験を積ませてあげることが大事ですね。

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2024年12月12日 (木)

家の中でフリーにさせたい

犬と暮らすようになると、家の中を自由に動き回る愛犬との生活を夢見る人は少なくありません。
かくいう私も、子供のころからアメリカのホームドラマにあこがれて育ったので、ベッドで犬と一緒に寝るのはあたりまえ。
犬は家の中のどこにでもアクセスできるものと考えていました。

しかし、当然のことながら、ドラマに出てくる犬たちは大変賢く、飼い主が見ていなくてもいたずらなどしません。
場合によっては自分で判断しながら正しく行動する犬たちが主演を務めていたりしました。
年齢がわかるので、敢えて名犬たちの名前は出しませんが、そんな犬たちとのくらしが理想だったわけです。

ところが、実際に子犬を迎えてみると、その理想は無残にも打ち破られてしまいます。
考えてみれば当然です。
子犬は人と暮らす上で学ばなければいけないことなど何一つ知らないし、日々楽しさを追求して生きています。
噛みたいものを噛み、排泄はもよおしたところでする。
叱られるとわかっていれば呼ばれても行かない。などなど、理想の犬とは程遠いものです。

そんな状態で家の中をフリーにさせるのは、日々地雷を埋め込んでいるのと同じです。
子犬はどこで地雷を踏むかわからず、その都度飼い主はイラっとしたり、叫びたくなるのを我慢しなければなりません。

そうならないためには、子犬が安心して休め、人にとって困るようないたずらをしなくてもいい環境で過ごさせるような子犬の居場所を提供することが重要です。

先日のレッスンでは、11ヵ月の女子が突然家を齧り始めたとおっしゃっていました。
齧り心地がよかったのでしょうね。

同様に、3歳2ヵ月の我が家の見習いも、突然子犬のころのいたずらを再開したので、目が届かないときはクレートに入っていてもらうことにしました。
それまではフリーを満喫していたのですけどね。
果たしていつ解禁になることやら。

というわけで、フリーにしてはいけないのではなく、フリーに出来るほど分別が出来てからフリーにしても遅くないということです。
子犬のころからフリーにして、子犬の安全が守れなかったり、日々子犬を叱る暮らしをするくらいなら、子犬はハウスで休んでいた方が恐らく幸せでしょう。

さて、今日はもうすぐ2歳になるM君のプライベートレッスンがありました。
最近はクレートと自由生活を楽しんでいるようですが、寝るときや、一人になりたいときは自分からハウスに入るそうです。
ライフスタイルが安定してきましたね。

お散歩もママに集中できる時間が増え、お庭では楽しくおもちゃでも遊べるM君でした。

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※カメラ目線をくれる余裕

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2024年12月11日 (水)

犬のトレーニングは細かいステップで

昨日、ドッグダンストリックに使うモンローウォークの教え方について簡単に書きました。
初めから立っている犬に斜め前に前足を出すように教えたわけではないというお話でした。
もちろん、その方法もあるのかもしれませんが、なかなか成果が出ずに、犬がストレスを溜めてしまわないためには、早くに成功体験をさせて、学習意欲を落とさないことが大事なので、初めからハードルを上げすぎるのはおすすめしません。

出来ることと出来ることを合体させることで、気持よく成功させてあげられると次につながっていきます。

簡単そうに見える、脚側歩行(ヒールワーク)も、犬が正しいポジションを理解していなければ、一緒に歩くことはできません。
まずはじっとしているときに正しいポジションを教え、そこから見える景色を覚えてもらうことが大事ですね。

さて、我が家の見習い。
まだまだ安定したヒールワーク(出来れば5分)を身に着けてはいません。
初めの一歩からスタートして、少しずつ歩数を増やしていく練習は続いています。
3歳にして、まだ出来ていないのかと思われてしまいますが、体が出来ていないと、ヒールワーク自体のストレスが体にかかることもあるので、大人の体になってから本格的に教えていかなければいけないこともあります。

概念やメンタル面でのサポートは小さいころから始める必要がありますが、身体能力に関しては、あまり早すぎると負担になってしまいます。

脚側停座の安定感は大分信頼できるレベルに上がってきました。

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今日も、ちょうどいいディストラクション(サッカーボールを追って走る犬)が視界に入る中、見習いなりに頑張ってくれました。

地道な繰り返し練習が大事ですね。

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2024年12月10日 (火)

犬は景色で覚えている。

犬に行動のキューを教えるのはさほど難しいことではありませんが、そのキューを聞けば、いつでもどこでも出来るようにしてあげるにはちょっとしたサポートが必要になります。

犬は初めに教えたときの環境を記憶しています。
それはある意味、その行動とリンク付けされているので、その景色と違う状況でお願いすると、「?」となってしまうことがあるということです。

簡単に言えば、よく例に出される「オスワリ」を、いつもハンドラーと向かい合わせの状態で、ハンドラーが腰をかがめて、人差し指を立てて言っていたとしたら、犬はハンドラーのその動きと言葉のキューをセットにしたものが「オスワリ」という行動を指し示しているものと理解します。

つまり、両手に荷物を持っていたり、犬の後ろから「オスワリ」と声をかけても、犬は出来ない可能性があるということです。
「ほんと?」と思ったら、後ろを振り向かないで、愛犬に「オスワリ」と言ってみましょう。
恐らく愛犬はあなたの目の前までやってきて、オスワリしてくれることでしょう。
もしその場ですっと腰を下ろしたら、「オスワリ」の意味をきちんと理解していると言えます。

いずれにしても、「きちんと理解してもらう」には、どんな状況でもその言葉のキューを聞いたらその場でその行動を起こせるようにしてあげることで、犬は混乱しなくなります。

さて、今日のドッグダンスグループレッスンでは、モンローウォークの教え方をやっていただくことになりました。
モンローウォークは前足を斜め前にクロスするように出しながら歩くことです。

別に普通に歩けば普通のウォークですが、ちょっと前足を斜めに出すことで、ドッグダンスのトリックとして使えるようになります。
先代アシスタントに教えたトリックがこちら👇
https://www.youtube.com/watch?v=LLwCec9WGQQ

初めからこんな歩き方ができるわけではないので、前足を片方ずつ上げることから教えるのですが、基本は「お手・おかわり」です。

「お手・おかわり」を教えるときは普通ハンドラーは座った状態、犬も座った状態から教えます。
その後、出す前足の方向を少しずつ変えたり、「オスワリ」から「タッテ」の状態に姿勢を変えてもらいながら最終形に向けて少しずつ変化させていきます。

オスワリの状態で覚えた「お手・おかわり」を立った状態で出来るようになるには、犬の姿勢も変わるし、ハンドラーの姿勢も変わるので、そう簡単ではありません。

「お手・おかわりは知ってるでしょ。」と犬にプレシャーをかけることなく、少しずつ景色を変えていってあげましょう。

伏せた状態で前足をクロスすることができるLさんに、今日は立った状態でチャレンジしてもらったら、なんとなく形になってきました。

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自信を持って前に踏み出すにはまだまだ時間がかかりますが、焦らずゆっくり見守ってあげましょう。

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2024年12月 9日 (月)

犬を迎える前に

昨日、多頭飼いについて少し書きました。

1頭目を迎えてから、2頭目、3頭目とお迎えるになるご家庭は少なくありません。
しかし、最初の1頭目をお迎えするのも2頭目、3頭目をお迎えするのも、新しい子が来ることには変わりはないので、その子のための環境設定はきちんとやってあげる必要があります。

先住犬に全てお任せするのではなく、その子の生活空間を確保してあげることはとても重要です。
群れの中の1頭ではなく、飼い主さん(人間)と1対1の時間を作って、人との関係性を築くことから始めましょう。

昨日クレートのことも書きましたが、犬が安心していられる場所として、ハウス(クレート)やケージなどを提供してあげることは決してかわいそうなことではないので、小さいころからハウストレーニングをやってあげましょう。
特に子犬は寝るのが商売。
関わってあげられない時間はゆっくり休める環境を作りましょう。

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トイレの場所も、ケージの中だけでなく、遊んでいるときもトイレに行ける距離にトイレスペースを作ってあげることも大事。

子犬を迎える場合は、子犬の成長に合わせて必要となるものがあるので、前もって準備しておけば、あとから慌てることもありません。

そもそも、どんな犬種の子犬を迎えるか決める前に、迎える子犬とのライフスタイルを想像してみることも大事。
一緒に動きたいのか、まったり過ごしたいのか。
それによってお迎えする犬種も決まってくる場合があります。

WanByWanでは、子犬をお迎えする前のカウンセリングも承っています。
お気軽にご相談ください。

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2024年12月 8日 (日)

先住犬と新人犬との関係

1頭飼いから多頭飼いになるのを決めるのは人間ですが、実際新しい環境に馴れていくために、先住犬にはそれなりの負担がかかります。

多頭飼い家庭に1頭増えるのとは異なり、今まで一人っ子生活をしてきた1頭飼いの犬にとって、2頭目がやってくるのは大きな環境の変化です。

今まで飼い主やスペース、物(おもちゃなど)を独り占め出来ていた生活が一変するのですから、ライフスタイルも変わり、メンタルにも大きな負担がかかるわけです。

果たして新しい家族を歓迎してくれるかどうかを心配する飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
当然です。
「これがあなたの妹(弟)よ。」と口で言ってもわからないわけですから、仲良くできるかどうかは予測不能とも言えます。

個々の犬の気質や性格によって、どんな犬にもフレンドリーに接することが出来る犬もいます。
先代のアシスタントがそうでした。
ウェルカム対応は出来なくても、いじめたりすることは一切ありませんでした。

しかし、どの犬も子犬に優しいとは限りません。
子犬はどの子も同じですが、自分からグイグイ近寄っていくものです。
構って欲しくて甘噛みしたり、跳びついたり、後ろをくっついて歩いたりと、ちょっかい出しまくります。
そんな子犬に忍耐強く対応できる犬もいれば、面倒くさいのでそばに寄らせないようにする犬もいます。

現アシスタントは見習いがやってきた当初は、「そのうち帰るだろう」と思っていたのかほぼ無視し、自分からは一切近寄ろうとしませんでした。

子犬がしつこく近寄ろうとするとハウスに入ってウツボのように中で存在を消します。
しかし子犬はそんなのお構いなしでアシスタントのハウスに顔を突っ込んだり、飛び込もうとするので、アシスタントはことごとく追い散らかしていました。

202412081

それでも懲りないのが子犬です。
何度泣かされても、チャレンジしていきます。

そんな子犬に対して懐柔される犬もいれば、ますます嫌がる犬もいるので、仲良くなれるまでは、それぞれの居場所をきちんと作って、場合によっては扉を閉めて、お互いがくつろげる時間やスペースを作ってあげることが重要です。

202412082

我が家の2頭が仲良くなれるまでには3ヵ月かかりました。
焦らず、ゆっくり見守っていきましょう。

※関係性が築けるまでは、先住犬と子犬だけにしないことも大事です。
お互いがストレスを感じすぎないように、サポートしてあげましょう。

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2024年12月 7日 (土)

愛想がないと言われたくないときは。

愛犬と散歩していれば、当然他の飼い主さんや犬と遭遇します。
どちらの犬もフレンドリーであれば、「ちょっとご挨拶」や「立ち話」もあるかもしれませんが、犬が苦手な子にとっては、犬との遭遇がストレスになってしまうことも少なくありません。

そもそも、犬と遭遇しようが、車とすれ違おうが、バイクが追い抜いていこうが、犬が平常心を保っていられることが、犬にとってはストレスレスで安全なので、気にしないでいられるようにサポートしてあげることが重要です。

しかし、実際なかなかうまくいかないのが現実。

車やバイクなどは、小さいころからそれらの刺激が景色の一部になるまで練習を繰り返すことで過剰反応を回避することができますが、犬に関しては、相手も生き物なので、なかなか思い通りにいかないものです。
特に飼い主さんも一緒だと、「感じの悪い人」にならないように、相手のペースに合わせようとしたりすれば、なおさら愛犬はストレスフルになってしまわないとも限りません。

そんなときは、にこやかに飼い主さんにご挨拶をしたあと、「ごめんなさい。行儀が悪くって~。」と言いながら去っていきましょう。

たまに、自分の犬ががジタバタしたり、唸ったり吠えたりすると、叱っている人を見かけます。
確かに、叱りたくなる気持ちはよくわかりますが、目の前の刺激に気を取られている犬に何を言っても伝わらないので、早く刺激から距離を取ってあげる方が犬は落ち着きます。
また、他犬と遭遇するたびに叱られていると、ますます他犬に対する感情がネガティブになってしまう可能性があります。

何を隠そう我が家の見習いは、いまだにご挨拶したくて犬に向かって行こうとするので、こちらとしては、目視する前に声掛け、こちらを見たら褒めてトリーツ、目視後も落ち着いていられたら褒めてトリーツという作業を繰り返してスルーする練習をしてきたら、最近は遭遇しても大興奮には至らなくなってきました。

それでも、相手の犬がこちらに来ようとジタバタしていたり、伏せて待っていられたりするときは、相手の犬の方に行こうとするので、「こんにちは。うちのは行儀が悪いので、ごめんなさい。」と言って、見習いには「行くわよ。」と言いながらスルーしています。

見習いはすぐにお腹を出すので、おそらく上手に挨拶が出来るはずですが、相手の犬との相性がいいか悪いかは誰にもわかりません。

最初はお互いいい感じで挨拶が出来ても、そのあと急にどちらかのスイッチが入るというのはよくある話です。

そこで、以前にも書きましたが「3秒ルール」が重要になってくるわけです。
たとえ犬同士上手にご挨拶ができたとしても、「こんにちは。」クンクン「ありがとうございました。」でお別れするのが無難です。

犬同士上手にご挨拶が出来なくても、後ろめたい気持ちにならなくていいんです。
人間同士がにこやかに挨拶を交わせれば、ちっとも感じの悪い人にはなりません。

人に対してもフレンドリーな見習いは、ガードマンさんも大好物

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跳びつかないで歩けるようになるのも時間がかかりました。

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2024年12月 6日 (金)

ハズバンダリーケアの効果

犬と暮らしていると、いつも犬にとって嫌なことを避けているわけにはいきません。
かといって、強引にやろうとすれば、信頼関係にひびが入ってしまうことにもなりかねません。

では、どうするのか。

犬の「イヤ!」と言う気持ちを変えてあげることで、「これくらいなら我慢できる」というレベルにしてあげることが重要です。

そのために行う手法のひとつが「ハズバンダリーケア」です。

さて、昨日は若いK君のプライベートレッスン。
K君はボーダー・コリーなので、動くものへの反応はとても高いです。
しかし、都会の町中は動くものだらけ。
自転車、バイク、車などなど、いちいち反応していたら体がもちません。

ということで、今はそれらの物をすべて景色の一部に変えるトレーニング中です。

車が通っても、気にならないときが増えてきました。

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「根気よく」伝えていくことが大事ですね。

お散歩から帰ってくると、当然足ふきが待っています。
K君も我が家の犬たち同様、あまり足を触られたくない様子。
そこで、リッキーマットを使いながら、嫌なことを嫌でなくするようにしてあげたら、リッキーマットを使わなくても手を拭かせてくれるようになったそうです。

押し付けではなく、きもちづくりが大事ですね。

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2024年12月 5日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のラリーオビディエンス定期レッスンでした。

コース練習の前に、今日は「持来」のリマインド。

一昨日ポジティブトレーニングの話で「持来」のことを書きましたが、今日参加された方々は強制持来では教えていらっしゃらないそうなので、精度アップを兼ねてリマインドすることにしました。

「持来」で持って戻るオブジェクトは競技によって異なりますが、今回はダンベルを使っての練習。
犬が楽しそうに持ってくるのか、仕方なく持ってくるのか、いやいや持ってくるのかによって、作業全体の雰囲気は変わります。

楽しい「持来」にするためには、ハンドラーもいろいろ工夫が必要ですね。

後半はコース練習。

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今月はWCRL既定のラリーオビディエンストライアルが関東では2回行われます。
オプデスさんとWanByWan主催ですが、今日の参加者にとっては、競技前最後の練習。
みなさん真剣に取り組んでくださいました。

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2024年12月 4日 (水)

なぜ犬に「馴致」が必要なのか。

辞書を見ると「馴致」とは、 『なれさせること。なじむようにすること。また、次第にある状態に到達すること。』とあります。

では何に馴らすのでしょうか。

よくあるのは、競技会場のような場所に馴らすときに使ったりします。
「会場馴致」という言葉もありますが、実際には競技に参加しないときに競技会場に連れて行って、本番の緊張感や、様々な犬たちの存在、会場の地面の状態などを犬に見せておくことで、本番で緊張しないようにするために行います。

我が家の見習いも、訓練競技に出す前に会場内を歩いたりしましたが、犬を見て大興奮するので、馴れるまでにはかなりの時間がかかると感じました。

人間でも、試験の時初めて試験会場に行くのではなく、前もって下見をしておく人もいると思います。
ある意味緊張感を少しでも緩和するために行うので、同様のことを犬にも行うということです。

さて、我が家のアシスタントは周囲の何かに気を取られるというよりも、競技会場の雰囲気に緊張してしまいます。
訓練競技会は外で行うのでまだ開放感があるのですが、インドアの競技、特にドッグダンスは大緊張します。

緊張しないようにといろいろ工夫してみましたが、それでもやはり緊張するので、今日の練習会では、本番の競技会場と同様の設定で、楽しく過ごすことを目標に時間を共有しました。

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コンペにはまだ出られませんが、少しずつ自信をつけてくれると、緊張感も和らぐのではないかと考えています。

果たして、鼻泣きや抱きつきなしに、一曲踊れるようになれるでしょうか。

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2024年12月 3日 (火)

ポジティブ(正の強化)トレーニングがなぜ推奨されるのか。

ドッグトレーニングのメソッドは様々です。
かつては、力を使う強制トレーニングが主流でしたが、今は動物福祉の観点からも、犬に痛みを与えない方法でのトレーニング法が広まっています。

「犬に痛みを与えない」トレーニングとは、体罰などを使わないトレーニングです。

強制トレーニングを使っているトレーナーが口にするのは、「この方が速い」「痛いのは一時的」というものです。
強制トレーニングを使っても結果が出せるトレーナーはいます。
先日お伺いしたクライアントさんが何十年も前に一緒に暮らしていた犬のトレーニングを任せた訓練士はまさにそうだったそうですが、犬はその訓練士を見ると逃げまわったそうです。

犬が信頼してその人の言葉に耳を傾けるのと、怖いから仕方なく言うことを聞くのではたとえ結果が同じでも、犬のきもちはまったく違います。

よく言われるのが「犬になめられないようにする」というフレーズ。
犬は人をなめているのか。
どこか擬人化したこの表現は個人的にあまり好きではありません。

もちろん犬にも個体差があり、気質や性格も様々ですし、年齢によって集中力も異なることから、なかなか人の話に耳を傾けてくれない状況が起こることもわかります。
しかし、それを力で押さえつければことは解決できるのかと言ったら、おそらく難しいのではないでしょうか。

訓練士との付き合いは数か月で終わるかもしれませんが、飼い主との生活はその後十数年続きます。
信頼関係を失う方法でのトレーニングの弊害を考えてみませんか。

犬にとって不快な方法で学習を強要するのではなく、犬が自ら参加したくなるような状況が作れるように、人間側には努力する義務があるかもしれませんね。

以前にも書きました。
強制訓練で持来(持ってこい)を教えたゴールデンの女の子。
レトリーバーというくらいですから、持ってくることが大好きだったのに、競技課題として訓練用ダンベルを咥えることを教えるのに強制を使ったら、大好きだったボールも取りにいかなくなったそうです。

犬本来の資質を上手に伸ばしながら、楽しいトレーニングができるといいですね。


見習いが生後5ヵ月からシェーピングで教えた持来

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自分から興味を持って能動的に動くことを強化していくことで、持来を楽しんでくれました。

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楽しい気持ちを作ったら、あとは精度を高めていくだけです。

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2024年12月 2日 (月)

お腹のはなし

愛犬の健康が大事なのはどんな飼い主も同じです。
大きな病気はもちろんのこと、日常的な不調に関しても、何かあれば心が痛むのはあたりまえです。
特に子犬のころや、初めて子犬を迎えたときは、子犬のちょっとした異変も気になってしまいます。

子犬の不調でよくあるのはお腹です。
いつも通りのごはんなのに、突然お腹が緩んでなかなか治らなかったりすると、心配になるのは当然です。

原因は様々です。
ひとつは回虫。
ブリーダーさんによっては、新しい飼い主さんに渡す前に、いわゆる虫下しを飲ますこともありますが、虫によっては、簡単に駆虫できないものもあり、特にジアルジアと言われるものは、完治までに時間を要すので、じっくりケアしてあげることが必要です。

ほかにも、ちょっとした寒暖の差や気圧の変化による体調不良だったり、腸内細菌のバランスからくる不調だったりと、子犬のお腹は様々な試練と向き合うことが多いです。

虫が原因の場合は、最終的に駆虫することで回復しますが、腸内細菌のバランスはなかなか厄介なことも多く、定期的にお腹を壊すことになったりするものです。

いずれにしても、子犬や若い犬の場合は、体が成長途上にあることもありなかなか安定しないので、じっくり向き合うことが重要です。

なかなか治らない場合は獣医師の診断を仰ぐことが不可欠ですし、日常的なフードの見直しなどが必要になる場合もあるので、日々の観察も必要です。


さて、我が家のアシスタントも小さい頃はよくお腹を壊しました。
幸い虫はいませんでしたが、生後7か月あたりから定期的にお腹を壊して体重が増えなくなったので、ビフィズス菌のサプリを飲ませたりしながら様子をみました。
それでも2歳過ぎてもひょろひょろして体重がのってきませんでした。

202412022
<生後1歳半の現アシスタント>

体が出来てきたのは3歳を過ぎてから。

202412021
<8歳の時のアシスタント>

男の子の成長はメンタルだけでなく、体の成長もゆっくりなタイプがいるので、あまり神経質にならないことも必要かもしれませんね。

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2024年12月 1日 (日)

考える犬を育てる。

子犬の頭はスポンジのように沢山のことを吸収していくものですが、たとえ年齢を重ねていたとしても、日常的に考えて行動することを知っている犬は、多くを学習することができます。

考える犬とはどういうことでしょうか。

子犬や思春期の若い犬は、そもそもリスク管理などは出来ないので、目先のメリットや、日々の習慣の中で予測しながら行動しています。

犬にとっての目先のメリットを上手に使うことで、犬に行動を教えていくことは可能ですし、その行動が習慣化していけば、目先のメリットが毎回なかったとしても、犬の行動は身についていくものです。

行動を教えていないのに、体を押したり引いたりして強制しても、犬の学習は進みません。
要は犬が自分から行動しやすい環境を作ることが重要です。

跳びつくより、吠えるより、座った方が美味しいオヤツがもらえると学習すれば、犬は「オスワリ」を連呼したり、お尻を押さなくても自分で考えて座るようになります。

考える時間を奪ってしまうと、犬は何もしなくなってしまいます。
また、犬のエラーばかりをネガティブに扱っていると、やはり犬は行動しなくなります。
行動すると、叱られると学習するからです。

犬のやりたい気持ち、考える力を育てていきましょう。


202412011

ハウスを教えたこともないのに、勝手に先代アシスタントが使っていたハウスに入って寝ていた家に来て間もない頃の現アシスタント(右)。

なぜ入ったのでしょうか。
1月の寒さを避けて、優しいねぇさんのそばにいることのメリットを彼は教えていなくても学習したということですね。
(前アシスタントはちょっと不満げでしたが。)

もちろん、現アシスタントは今でもこのハウスを気に入っているので、中でくつろいでいます。

202412012

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