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2024年11月15日 (金)

社会化ってなに?

「子犬の社会化」を重要視するようになって久しいのですが、実際に何が「社会化」なのか、まだうまく伝わっていないような気がするので、繰り返しになりますが、また書いてしまいます。

犬の「社会化」の目的は、犬が人間社会で共に暮らす生活にストレスを感じないでいられるようにしていくことです。
つまり、いちいち驚いたり、怖がったり、大興奮することなく、平常心でいられるようにサポートすることです。

ここでよく問題となるのが、お散歩中の愛犬のサポートです。
子犬には多くの経験をしてもらいたいので、出来る限り選択肢を与えてあげたいところですが、それはある程度愛犬の安全を確保したうえでなければできません。

例えば、散歩中、いつもない場所にゴミが捨ててあるだけでびっくりする犬もいます。
そんなとき、驚いて吠えている犬を叱る必要はありません。
なぜなら、犬は何も悪くないからです。

ではどうするのか。

リードを緩めて、自分から確認する時間をあげればいいだけです。

もし、犬が目を背けていれば無理をする必要はありませんし、犬がおよび腰でも自分から近寄っていこうとするのであれば、確認するまで待っていればいいのです。
確認が終われば、「な~んだ。ゴミか。」と納得して気にしなくなります。
そして、この確認によって、道の別の場所にゴミ袋があったとしても、最初に確認したものと同じようなものと「般化」することで、いちいちゴミに吠えることがなくなるようになるわけです。

ただし、これは先ほど書いたように、安全が確保できる場合です。
吠えている対象物が、怪しげな人だったり犬だったりする場合は、相手があることなので、勝手に確認させるわけにはいきません。
犬が落ち着ける距離まで対象物から離れることが必要です。

落ち着いてハンドラーに意識が戻ればそこを褒めてあげます。

目にするもの全てが犬たちにとって景色の一部になれば、犬はいちいち興奮する必要がなくなります。

他犬への過剰反応も同様です。
他犬が気になって吠えてしまうのであれば、他犬を景色の一部にする練習が欠かせません。

犬の友達がいなくても、あなたの愛犬は不幸せではありません。
なぜなら、あなたがいるからです。

愛犬が安心していられる場所を提供してあげることが重要です。

もちろん、他犬と楽しそうに遊べる犬も幸せでしょう。
しかし、ママやパパより犬の友達が大事になってしまうと、愛犬と楽しもうと思っていたドッグスポーツなどがうまくいかなくなることもあるので注意が必要ですね。


生後5ヵ月くらいのころは、楽しそうにディスクを追って走り回る他犬が大好物で、彼らが目の前にいると、私の存在は影が薄れていましたが、日々の練習の成果で、最近ではちょっと我慢が出来るようになりました。
今頃ですか?と言われそうですが、この子はちょっと特別に他犬反応が強いので、行きたい気持ちを抑えて我慢できるようになるにはとても時間がかかりました。
もちろん、今でも相手との距離が近い時は興奮を抑えるのに苦労します。

202411151

昨日は視界に走っている犬が見えても、とりあえず「フセ」の作業を全うした見習いでした。

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