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2024年11月26日 (火)

景色が変わると犬は混乱する

犬に様々な行動を教え、それが出来るようになるのを見るのは楽しいものです。

教える過程では、犬の行動を引き出すために様々なサポートをしていくわけですが、最終的には言葉のキューだけでも犬がその行動を理解できるようにしてあげることが犬にとってはストレスレスになります。
なぜなら、ハンドシグナルやボディシグナルが無いと出来ないレベルであれば、同じハンドシグナルやボディシグナルが目の前に表示されないと、行動できなくなってしまうからです。

いつも言っていることですが、「オスワリ」と言いながら、人差し指を立てて、前かがみになって言い続けていると、犬は「オスワリ」と言う言葉を聞いても、ママが両手に何か重たいものを抱えて立っていれば、オスワリできない可能性が出てきます。

つまり、犬は「オスワリ」と言う言葉のキューだけでなく、ハンドラーの向き、手や体の動き全体をひとつの景色として「オスワリ」を理解しているので、どれか一つなくても、「?」となる可能性があるという話です。

では、犬を混乱させないためにはどうするのか。

ハンドラーは最終的にはニュートラルな姿勢でも、犬が言葉のキューを理解できるようにきちんと教えてあげることが重要です。

訓練競技会に出るとか出ないとかの話ではなく、日常生活の中でも愛犬とのコミュニケーションを円滑にするためには、わかりやすく伝えてあげることがポイントです。

一度できたからと言って、その行動が身に付いたわけではないので、エラーが出なくなるまで繰り返し伝えてあげることで、ハンドラー側も「教えたはずなのに。」というイラっとした気持を持つことなく、「まだわかっていないらしいから、伝え方を変えてみようか。」というように、工夫しながら愛犬をサポートしていくことができます。

エラーが出るのであれば、エラーが出てから「違う」と言うのではなく、エラーが出ない高さのハードルをクリア出来てから次の高さにハードルを上げていかなければいけません。

我が家の犬たちも、いろいろわかっていると思っていると、「あれ?」ということをやってくれるので、もう一度やり直さなければいけないことが沢山あります。

犬のエラーは人間側の問題と考えて、落ち着いて対処していきましょう。

ただし、思春期の犬たちは学習したしないに関わらず、心身の成長の過程で、衝動や感情に押し流される傾向があるので、この時期はまた別の対応が必要になることもあります。

愛犬の成長に合わせた接し方も重要ですね。

今日は若い男の子のレッスンに同伴した見習い。

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お互いがディストラクションになって、よい練習ができました。
まだまだサポートが欠かせない見習いです。

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