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2024年11月 5日 (火)

要求吠えはストレスの現れ

よくある愛犬のお困りごとは「無駄吠え」。
「無駄吠え」と言っているのは人間の方で、犬たちにしてみればちゃんと理由があります。

どんな理由かと言えば、
警戒心、興奮、痛み、寂しい、要求などです。

インターホンに対する吠えなどは、誰か来るかもしれないという警戒心と、自分を構ってくれる人が来るという歓喜の場合もあります。
分離不安の子は、飼い主の留守中ずっと吠えていたりします。
構ってほしい子は、自分の方にアテンションが向くまで吠えるという行動を取り続ける子もいます。

いずれにしても、犬が平常心でないときに吠えることで感情表現をしているのですが、その多くは犬がストレスを感じている状態なので、出来れば吠えないでいられる状況を作ってあげることが犬にとっても、人にとってもストレスレスになります。

ご家族の食事中や、在宅の仕事中に吠える場合は、ほとんどが構って欲しいという気持からの要求吠えであることが多いです。
しかし、人間は朝から晩まで犬を構っていることができません。
ある意味人間の都合に合わせてもらわないと、人も犬もストレスを溜めてしまうので、そこは犬に理解してもらいたいところ。
そんなとき、人間同士であれば理屈で説明して納得してもらうこともできますが、犬の場合はそうはいきません。
ではどうするのか。

ご夫婦で(ご家族で)お話をしていると、足元で吠えていてうるさいというお話をよく聞きます。
なぜ吠えているのか。
そんなときは構って欲しい場合が多く、小型犬であれば「抱っこ」を要求してくることもあります。

犬はなぜ吠え続けるのか。
かつて、吠えたことで自分の要求がかなえられた経験をしっかり学習しているからです。

要求をかなえたつもりはなくても、吠えている犬に「〇〇ちゃん、ちょっと待ってて。」や、特に犬に意識を向けているわけではないけれど、足元でぴょんぴょん跳びつかれて、無意識に抱っこしてしまったことで、犬は「やった!!この方法が効くんだ!」と学習してしまいます。

頭のいい犬ほど、「ダメなんだ」と理解すると、無駄なことはあまりやりません。

クライアントさんのお宅にお伺いした時、当然他人が家に入ってきて興奮している犬がそばにいて、なかなか話が進まないようなとき、飼い主さんがなんとか犬を黙らせようと声をかけたりしてくださるのですが、私は「放っておいてください。」とお願いします。
なぜなら、声をかけられた時点で犬は報酬(アテンション)をもらったことになるので、さらにエスカレートしていくからです。

多少うるさくても、しばらく犬と関わらないでお話を続けていると、犬はそのうちあきらめて自ら休むようになります。
そんなときが褒め時と言ってもいいでしょう。

ちょっとした勘違いから、犬を勘違いさせてしまうことは少なくありません。

オンとオフ、メリハリをつけてあげることで、一時的に無視されても、貴方との信頼関係にひびは入らないので、きちんと伝えてあげましょう。

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私が机に向かうと、相手はしてもらえないとわかっているアシスタントです。

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