犬の学習能力をあなどらない
ハウストレーニングに苦労する人は少なくありません。
ハウスに入ってくれない。
ハウスに入ってもドアを閉めると吠えてしまう。
などなど、一筋縄ではいかないように感じる人も多いでしょう。
なぜうまくいかないと感じるのでしょうか。
確かに、ハウスに入ってドアを閉められてしまうと、犬は隔離されてしまい、自由を奪われてしまうので、当然最初から喜んで入って寝てくれる犬はいません。
では、嫌がる犬を無理やりハウスに押し込むのでしょうか。
リードで引っ張ったり、お尻を押したら物理的に犬はハウスの入りますが、嫌がる犬のきもちを変えることはできません。
では、どうするのか。
ハウスの中が楽しい。
ハウスに入るといいことがあるらしい。
そんなところから、自分からハウスを覗き込んだり、勝手に入って寝るようになるまで、ハウスのドアを閉めっぱなしにしていなくならないことです。
日々の学習が大事なので、一日や二日でハウスが好きになるとは思わないようにしましょう。
時間をかけて、ハウスの中で寝るのも悪くないと感じるようになるように、サポートしてあげることが大事ですね。
さて、今日はTくんのハウストレーニングをやりました。
「ハウス」という言葉の意味は何となく分かっていても、喜んで飛び込むまでではありません。
そこで、入りやすいように、T君が好きな食べ物を使ったりしながら、ハウスに自分から入れるようにサポートしていき、少しずつ滞在時間も伸びてきました。
Tくんも頑張っているのですが、実は年かさの女子Qさんが、トレーニング中のトリーツのおこぼれをもらおうと乱入してくるので、リードを付けて行動制限したあと、リードの範囲内にハウスを置いて、中にトリーツを入れてあげていたら、主役のTくんだけでなく、Qさんも、ハウスに入ってオスワリをしてくれるようになりました。
別にQさんには、「ハウス」って言ってなかったんですけどね。
犬はちゃんと周りを観察しながら学習していきます。
みんながハウスで美味しいものをもらっているのを見ながら、自分も美味しいものを得るためにするべき行動を学習したということですね。
楽しいことがあれば、犬は自発的に行動することができます。
ハウストレーニングも犬にとってはゲームの一つ。
楽しく教えていきましょう。
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