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2024年10月29日 (火)

出来るはずなのに、なぜやらないの?

様々なドッグスポーツでは、犬に多くのスキルを教えていきます。
つまり、行動とともに、それを意味するキューを教えることで、ハンドラー(飼い主)が犬に何かお願いしても、犬がすぐに行動に移してくれるようになるわけです。
「オスワリ」「フセ」や「マテ」もみな同じです。
犬が言葉のキューと行動を完全に理解しているからこそできるのです。

さて、犬のメンタルが出来る状況かどうかと言う問題はさておき、きちんと教えたはずの行動なのに、お願いしてもやってくれなかったり、そのうち違うことをやり始めてしまうなんてことありませんか?

そんなときは、ハンドラー自身がキューを出すときの様子を鏡で見てみてください。
何か余計なことをしていませんか?

よくあるのが、「オスワリ」をお願いするときに、前かがみになって人差し指を立てながら「オスワリ」と言うケースです。
犬は「オスワリ」という言葉と同時にハンドラーの姿勢やハンドシグナルを見ながら判断します。
こういうときは、どちらかというと言葉のキューは聞き流していることが多いので、前かがみや人差し指が無いと座ってくれなかったりします。

オヤツを持っていないと座ってくれないというのは、そもそもオヤツを外す手順を飛ばしてしまっているので、その対処法は別です。

オヤツを手に握っていなくても「オスワリ」出来るようになったのに、なぜかやってくれない場合は、犬がまだ言葉のキューをきちんと理解していないことが原因だったりします。

ちゃんと犬に伝わったかどうかを検証するためには、ハンドラーが何も手に持たず、ニュートラルな姿勢で、言葉だけでキューを言ってみて、犬がやってくれるかどうかを確認することが大事ですね。
上級クラスになると、ハンドラーと目が合っていなくても、ハンドラーが背中を向けていても出来るかどうかがカギになります。

今日はプライベートレッスンで、Lさんにバックステップをお願いしましたが、ハンドシグナルを外すと動いてくれないことから、もう一度ハンドシグナルが無くても動いてもらえるように練習しました。
 
犬は予測するのが得意です。
こういう場面では、次はこういうだろうからと、指示のキューなどちゃんと聞かないで勝手に動いていることもあります。
要は、犬が言葉を理解してから行動に移せるようにしてあげること。

きちんと検証しながら、じっくり教えていきましょう。
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