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2024年9月

2024年9月30日 (月)

犬の健康のはなし

先先週末は主催イベント、先週末は参加イベントで、週の半分を遠征していました。
人間は、なかなか疲れが取れないとぼやきながらも、自分の都合で出かけているので、適度に休みながら動いていますが、同伴している犬たちは、私のペースで連れまわされており、次の予測はできません。

アシスタントは11月には9歳なので、大体こんなものと理解できていることもあり、待機時間は競技会場の中でもほとんどクレートで寝ています。
宿泊の部屋に戻れば、自分の好きな場所でくつろいでいることができますが、見習いの方はまだまだいろいろな刺激に影響され、待機中も寝ていることはほとんどなく、伏せた状態で周りの様子をうかがっているので、いわば寝ていない状態。

さすがに夜は寝ているだろうと思うと、夜中にトイレに行ったりしているので、熟睡はしていない感じです。

そんな見習いが、遠征後半に体調を崩し、昨日帰宅した後はハウスから出てきませんでした。
彼女にとっては、ハウスは安心できる場所ですが、周りに犬がたくさんいるイベント会場では全く休めなかったので、帰宅するなり自分の部屋に閉じこもっているという感じでしょうか。

日中私が留守をしている間も、カメラで覗いてみると2頭そろって寝ていました。

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車での長時間移動に加え、遠征先の標高が高く、気圧が低かったことや、周りの刺激が気になって、平常時のようにゆっくり昼寝が出来なかったことで、かなり疲れたようです。

スポーツドッグの遠征だけでなく、日常的に旅行に愛犬を連れていくことは今では当たり前のようになっています。
行った先でゆっくり休める場所を作ってあげたり、たくさん遊んだ翌日はゆっくり休養を取らせてあげることも大事ですね。

体調不良の兆しは胃腸の不調に表れることが多いものです。
絶食や消化のいいものにするなどのケアも必要ですね。

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2024年9月29日 (日)

犬は一夜にして成らず

犬も人間同様個体差がありますが、成長の過程は大体似ています。
なんでも受け入れられる子犬の時期から、警戒心が増える時期、思春期等々、道筋は同じです。
その時々の行動パターンは大なり小なり違うかもしれませんが、大体は同じような行動を取ります。

特に思春期の犬たちの行動は、人間側から見るとまるで反抗期のように見えます。
なぜなら、今までやってくれたことをやらなくなったり、人の話を聴かなくなったりするからです。

犬たちは反抗しているのではなく、犬たち自身も成長の過程で自分をコントロールできないことによる結果です。

人間の反抗期は時期が来れば収まるといいますが、収まらない場合もあるので、あまり信用できません。

犬の思春期は、意外と続く場合があります。
生後6ヵ月くらいから、1歳半、場合によっては2歳過ぎまで。
つまり、大人になるまでが思春期で、時期には個体差があるので、明確にはわかりません。

ただ、ここで大事なのは、子犬のころは何をやっていても飼い主のそばに飛んできていたのに、思春期になって来なくなると、「今までできていたから。」とか「思春期だから。」と放置しておくと、戻らなくてもいいと犬が学習してしまうということ。

日常生活でも、呼ばれて戻らない犬は困ります。
実は今朝ドッグランで朝練をした帰り、隣のドッグランに目をやると、大型犬を何度も呼んでいる飼い主さんがいました。
そろそろ朝ごはんにしたいのでしょうが、犬はドッグラン内の他の犬や、隣のドッグランの犬たちにフォーカスしてしまい、まったく飼い主の声は届いていませんでした。

こんなとき、戻ってこない犬にイライラして、ついつい叱ってしまいそうになる方は少なくないでしょうが、叱る前に、戻ってこない犬にしてしまったのが誰なのか今一度考えてみると、犬にアンフェアなことは起こらないはずですね。

我が家の犬たち、帰るときはあまり呼びません。
「そろそろ帰るから、リード。」ぐらいで、大体戻ってきます。

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もちろん、危険回避のための呼び戻しは、名前を呼んだり、「コイ!」とはっきり伝えます。

犬にとっても、楽しいことが終わるのはつまらないので、「オイデ~」と言われて戻ってきたら、遊びが終わってしまったと感じると、「オイデ~」で戻って来づらくなるかもしれませんね。

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2024年9月28日 (土)

ドッグダンス競技会に参加しました

今日はWSSさん主催のドッグダンス競技会に参加してきました。

見習いは今年から始めたルーティンで、ノービスクラスにエントリー。
まだまだコンテンツが足りないので、上のクラスには当分あがれません。

一方アシスタントの方は、昨年からやってきたルーティンに対してストレスがかかってしまったようなので、この際レベルダウンして、競技クラスではなく、トリーツを使ってもいいプレコンペクラスにエントリーしました。

アシスタントは頭がいっぱいになると鼻泣きや吠えにつながるので、当面の目標は、落ち着いて作業してもらうこと。
そのためには、ラリオビ同様、オヤツポイントを作ることで、頭を冷やしてもらうことが大事ということです。

見習いのほうは、楽しそうに最後まで踊ってくれたので、ジャッジに評価していただき、3席に滑り込むことができました。

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「楽しそう」が持続できるように、これからもサポートが不可欠ですね。

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2024年9月27日 (金)

プライベートレッスン見学

今日はWSSさん主催のプライベートレッスンがあったので、見学させていただきました。
講師は九州の島田訓練所所長島田有紀子訓練士。

参加者の課題はそれぞれ。
ドッグダンスのルーティン、基礎のオビディエンス、犬との接し方等々、お話を聞いているととても勉強になります。

我が家の課題は、我が家の基本ルールの見直しと、見習いの待機練習。
多頭飼いの我が家は単頭飼いと異なり、犬同士の関係性も考慮しなくてはいけません。

それぞれ別々の性格や気質があるので、まったく同じように接することはできません。
すると、賢い犬たちは、いろいろ自分たちで考えて行動するようになります。
考えることはとてもいいことなのですが、ハンドラーの許可なく行動しては困ることもたくさんあるので、基本の「許可制」は徹底したいところ。
上手に伝えていかないと、「こんなはずじゃなかった」となってしまいかねません。

犬は悪くないので、当然ハンドラー側のミスになるわけです。
「人の振り見て我が振りなおせ」と改めて感じた一日でした。

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回数を重ねるほど、少しずつできることが増えている見習いではありますが、
学習して欲しくないこと、こちらが意図していないことも当然学習しています。
わかりやすく伝えていくことが大事。

明日はドッグダンスコンペ。
見習いも参加予定です。

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2024年9月26日 (木)

パピーレッスン

子犬は人間の赤ちゃんと同じ。
教えていないことはできないし、家の中で教えたことが外でできるとは限りません。
しかし、「出来なくてあたりまえ」と放置するのではなく、出来るようにレベルを下げてサポートしていくことが重要です。

お散歩はついつい距離を伸ばしたくなるものですが、ちゃんと歩けない(右往左往する)子犬を引っ張りまわしても、ちゃんと歩かなくてもいいという学習がされていくだけ。
まずはちゃんと歩ける距離を少しずつ伸ばしてあげましょう。

郊外の田んぼ道であれば、多少左右にうろうろしても危険はありませんが、町中の公道は、自転車、バイク、車が通ります。
突然後ろから飛んできた電動キックスケーターなどに巻き込まれないとも限りません。
ハンドラーのそばを歩く練習から始めて、習慣にしてあげることが大事ですね。

さて、今日は生後4ヵ月のK君の初お散歩レッスン。
抱っこ散歩をしてくださったおかげで、生活音におどおどするほどではありませんが、当然まっすぐは歩けないので、まずはおうちの前で安全確認。

それから一緒に歩く練習。
ハンドラーを意識してくれたら、褒めてトリーツをあげていきます。

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動くものに反応しやすいボーダー・コリー。
最初はポワンとしていたK君が、少しずつ動くものを目で追い始めます。

「それは関係ないよ~。」ということを教えていかなければ、体が大きくなってからでは制御できません。

地道な繰り返しが確実に習慣になっていきます。

ちょうどいい具合に、ご近所の奥様と遭遇。
ご挨拶の仕方も教えていきます。

すると、そのあとも自分から伏せられるようになったKくん。

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もちろん、まだ「フセ」という言葉は知りませんが、自発的に取ってくれた好ましい行動はどんどん褒めて強化していきます。

Kくんが冷静に考えて行動していることがわかったことがひとつ。
ケージの中でトイレをすると、トイレ交換の間は、ハウスで待っているように教えたら、トイレをしたあと自分からハウスに移動して、中で待っているようになったそうです。
日々、ちゃんと学習しているKくんです。

焦らず、繰り返して伝えていくことが重要ですね。

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2024年9月25日 (水)

環境設定の重要性

何やら硬いタイトルですが、要は犬が失敗しづらい状況、犬を褒めやすい状況を作るということ。

例えば跳びつく犬への対処法として、自分に跳びついてくる場合は、跳びつきをやめるのを待って、跳ばなくなったら褒めるという、いわゆる「犬の好ましい行動が出るのを待つ」という方法を取りますが、跳びつく相手が自分ではない場合、犬が跳びつくのをやめるまで待っていたら、相手が泥だらけになってしまったり、倒されてしまったりすることもあるのでこの方法はお勧めできません。

相手の方がよくわかっていて、跳びつかなくなってから褒めてくれる人ならいいのですが、大概の人は「いいのよ~。私も犬が好きだから。」と言いながら、飛びついてくる犬を撫でまわしたり、興奮させたりすることが多いものです。
そうなると、当然犬は跳びつくことで報酬(撫でてもらえる)を得ているため、この行動はいつまでたっても減ることはありません。

では、どうするのか。

叱ればわかるのでしょうか。

答えは「否(いな)」

叱ったところで犬は相手を見て大興奮しているので、耳には届きません。
「トレーニングが入っている犬だから大丈夫」と言う犬であればそもそも跳びつかないはず。
自分の気持ちが抑えられない若い犬や、日常的に「跳びつき」を許可されていている犬の場合、跳びつくだろうなとハンドラーは予測して、初めから跳びつけない距離でリードを足で踏んでおく方が効果的です。
手でリードを持っていると、犬と綱引き状態になってしまい、犬はますますあおられる感じになってしまうからです。

ただ、ここで気を付けなければいけないのは、リードを踏むとハンドラーが飛ばされそうな大型犬の場合は、危険なのでお勧めしません。
最初からコントロールができないレベルの時は、刺激対象物に近づかないか、距離を取って刺激に対しての過剰反応が出ないような練習をすることから始める必要があります。
犬のサイズが異なるだけでも大変さは違うので、かわいいだけで迎えてしまうのではなく、トレーニングも考えることが大事ですね。


さて、今日はYさんのプライベートレッスンでお散歩に出かけたところ、Yさんの大好きな飼い主さんと遭遇しました。
Yさんは、犬よりも飼い主さんが好きなので、大興奮して跳びついたりするそうです。
するとその方の犬が、大事なママを守ろうと必死になってしまい、バタバタになるとのこと。

ということで、さりげなくYさんのリードを踏んでいたところ、物理的に跳べないことを学習したYさんは、伏せて挨拶することになりました。
もちろん、この状態なら撫でてもらえます。

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しばらくすると、自分から落ち着いて座れるようになったYさん。

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そうなると、相手のワンちゃんもママへの危険をあまり感じなくなって、Yさんに対して威嚇行動が出ません。

飼い主さん同士が知り合いで、散歩中の立ち話はよくあること。
お互いの犬たちが落ち着いて待っていられるのがベストですが、興奮してしまう場合は、興奮しづらい環境づくりも必要です。

もちろん、自主的に座ったYさんはちゃんと褒められてオヤツももらえました。
少しずつ、落ち着く行動が身についてくれるといいですね。

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好ましい行動は一夜にしてならず。
お散歩練習も日々の積み重ねです。

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2024年9月24日 (火)

オヤツはいつどこであげる?

「正の強化」法を使ったドッグトレーニングで、犬へのご褒美として使われることが多いトリーツ(オヤツ)ですが、ただあげればいいというわけではないのはご存じですか?

何を言いたいかと言うと、ご褒美のトリーツは褒めたいときにあげればいいのですが、犬に伝えたい行動をわかりやすく教えるには、あげるタイミングや場所が重要になることもあるということです。

例えば、犬に遠隔作業を教えているとき、犬が頑張ってハンドラーから離れて作業をしているのに、ハンドラーが手元でトリーツを上げてしまうと、犬は早くハンドラーのもとに戻ろうと思い、なかなかハンドラーから離れられません。
離れてほしい時は、離れている犬の行動を褒めるために、離れているときに、離れている場所の犬にトリーツを届けてあげることが一番犬の学習をサポートしやすいということです。
何やらわかりづらいですね。

さて、今日のドッグダンスレッスンでは、Nさんが、ハンドラーの足の間を抜けてバックする練習でした。

ハンドラーと向かい合わせのバックは馴れているNさんですが、ハンドラーさんとアイコンタクトがない状況でのバックステップは初めて。

上手に後ろに下がれたら、その場所でトリーツをあげるようにすると、Nさん下がりやすくなります。

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トリーツのあげ方をちょっと工夫してあげると、犬にも伝えやすいですね。

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2024年9月23日 (月)

3Daysイベント、無事終了しました。

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年に2回開催しているWanByWan主催の3Daysイベントが無事終了しました。
初日のワークショップに始まり、ドッグダンスリハーサルショウ、WCRLラリーオビディエンストライアルと続くイベントで、3日間ご参加の方もいらっしゃいます。
お疲れさまでした。

ワークショップでは、ドッグスポーツを行う上での、犬の集中力の基礎作りから始まり、犬のスキルアップなど、人も犬も脳みそがぐったりするほど動いていただいた一日でした。

当日はアクシデントがあって見習いのクレートを洗ったため、乾くまでの午前中いっぱい見習いが野ざらし状態でした。
グループセッションでは、待機の練習も不可欠なので、その子にあったレベルでの待機練習も行います。かつては、周りの犬が動くだけで声が出ていた見習いが、ようやくクレートの中で静かにしていることが習慣になりつつあったのに、野ざらし状態になったことで、また吠えの回数が頻発してしまいましたが、後半クレートが乾き、待機できるようになると、静かに待つことができました。

様々なセミナーやイベントに参加することで、少しずつ待機出来るようにサポートしてきたことは無駄になっていなかったようです。

2日目のドッグダンスリハーサルショウでは、見習いも参加しました。
主催の仕事をしながらのエントリーなので、衣装は着ませんでしたが、持ち時間内で、見習いの練習不足のパーツを確認することができました。

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猛暑でさぼったツケがまわってきたようです。
きちんと仕切りなおさないといけませんね。


最終日のラリーオビディエンストライアルでは、いつもストレス吠えが出てしまうアシスタントが、最後まで吠えることなく作業ができたことが大きな収穫でしたが、見習いの方は、課題のフードトラップに見事にひっかかり、嗅覚モードが全開になってしまいました。

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※前方にあるフードボウルから立ち上る臭気にロック中

フードトラップはレベル3の課題のひとつです。
どの子もかかるわけではありません。
集中力が高い犬は、見向きもしません。
日常的なディストラクション練習も大事ということですね。

イベント中は、ご参加の皆様のご愛犬の成長を観られる楽しさと同時に、我が家の犬たちの成長や足りない部分を痛感する場でもあります。

次回は2025年3月21日(金)~23日(日)までの3日間を予定しています。

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2024年9月22日 (日)

ラリーオビディエンストライアル開催しました。

WanByWan主催3Daysイベント最終日は、WCRL規定のラリーオビディエンストライアルでした。

今回は初参加のペアも含め39ペアのエントリーでした。

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※見分中の参加者

ラリーオビディエンスは、双六のように、番号順に愛犬と課題をこなしていくゲームです。
特に難しいトリックがあるわけではありませんが、ペアと一体感を持って、協同作業を行うことがポイント。

ハンドラーのキューをわかりやすく伝えてあげないと、犬が混乱してしまいます。
特に、課題が書かれたサインカードに集中力をそがれてしまうと、犬への集中がおろそかになって、犬が思わぬ動きをしたりします。

落ち着いて、犬と会話しながら作業していきましょう。

次回の開催は12月20日(金)です。
みなさまのご参加お待ちしております。

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2024年9月21日 (土)

ドッグダンスリハーサルショウ開催しました。

第14回ドッグダンスのリハーサルショウを開催しました。
今回も50ペアのご参加をいただいて、最前列で皆様の素晴らしいルーティンや練習を拝見させていただきました。

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1歳未満の若い犬からシニア犬まで参加してくれた今回のリハーサルショウ。
沢山の頑張る犬たちと愛犬のサポートに工夫を凝らすハンドラーを見ることができました。

ドッグダンスを踊るのは簡単ではありません。
愛犬にきちんとキューと行動を伝え、曲に合わせて一緒に動かなければいけないからです。

リードの着いていない犬たちの行動を強制することはできないので、犬が自ら動いてもらうことが必要です。
そしてそれは犬の自由意志です。
一緒に動くことを選択するのか、ハンドラーから離れてしまうことを選ぶのか。

ハンドラーとの協同作業を楽しんでいる犬たちを見るのは楽しいものです。

皆様の演技を拝見しながら、私自身も学ぶことが沢山あります。

今回も恒例の独断と偏見で特別賞を選ばせていただきました。
いつもどのペアを選ぶかとても悩むのですが、今回も、みなさん素晴らしいパートナーとの時間を見せてくださったので悩みに悩みました。

そこで、ルーティンの完成度が高く、ハンドラーと犬の一体感を見せてくれたペア。
シニアになっても、ハンドラーとのダンスを楽しんでいるペア。
ハンドラーと犬との会話が聞こえてきそうなペアなど、印象的だったペアを5組選ばせていただきました。

来週以降、今季のドッグダンスコンペが続きます。
我が家もまじめに練習しなくては。

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2024年9月20日 (金)

ワークショップ開催しました。

今回で14回目となるWanByWan主催のワークショップ無事に開催できました。

今回のお題は、
1.犬の集中力をあげる
2.人のスキルをあげる
3.犬のスキルをあげる

犬の集中力を妨げるものは沢山ありますが、妨げるものがない状態で、犬の集中力をあげる基本のメソッドをお伝えさせていただきました。

犬に何かを伝えることは簡単であると同時に難しい。
何を言ってるんだと言われそうですが、コツがわかっていれば、伝えることは難しくありません。
しかしながら、それを鉄板にしていくには、ハンドラーのサポートは欠かせないというところで難しいということです。

9時からスタートして16時までみっちり、犬にも人にも動いてもらったワークショップでした。

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最後のディストラクションステージでは、もう少しバリエーションを加えて行う予定でしたが、さすがに参加犬にもお疲れの様子が出始めたので、終了としました。

グループ参加のワークショップならではの練習も組み込んでの7時間。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

今日はゆっくり休んでくださいね。

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2024年9月19日 (木)

練習会に参加してきました

今季のドッグダンスシーズンが始まることもあり、今日はワンダフルステップスタジオさん主催の練習会に参加してきました。

オビディエンスだけでなく、ドッグダンスもこの暑さでまったく練習ができていない我が家。
しかもアシスタントのルーティンは、今週頭にあったドッグダンスのデモの練習で、現在やっているルーティンの練習がおろそかになっていたので、私自身のリマインドも兼ねて練習してきました。

本番と同じリンクでの練習は、人にとっても犬にとってもとても大事ですので、このような機会は大変助かります。

見習いとの練習は主にパーツの精度練習。
アシスタントの練習は、前回のデモで最後に吠えてしまったこともあり、吠えずに、自信をもって動いてもらう練習でした。

途中で土砂降りの雨模様になったかと思ったら雷鳴もとどろき、若干音響シャイ気味の見習いの様子が少し気になりましたが、久しぶりにいい練習ができました。

インドア練習場から外に出れば、なんと虹が。

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明日からWanByWan主催の3Daysイベントが始まります。
ご参加の皆様に楽しい時間を過ごしていただけるよう頑張ります。

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2024年9月18日 (水)

本番前の練習は不可欠

人間と同じで、犬にも練習は必要です。
競技会に出る前の練習は当然ですが、子犬が実際外でお散歩に出るときも、その前の練習は必要です。

なぜなら、いつも出来ることが周囲の刺激に惑わされてできなくなることは当たり前のことなので、そうならないようにまず予行演習をしておくことが必要だからです。

初めての散歩の直前に、ハーネスを付けたり、リードを付けたりすれば、犬はそれだけで興奮したり、不安になったりして、平常心を保てなくなるからです。

ということで、今日はK君とお散歩前練習を行いました。

リードをひっぱらないと美味しいものがもらえたり、呼ばれてそばにいくと褒めてもらえたりすることを、実際外に出る前に練習しておきます。

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上手に出来たら、褒めてオヤツ(フード)をあげて、ついてこられやすい状況を作ります。
もちろん、練習したからと言って、すぐ外で出来るわけではありませんが、少なくても外に出る興奮とハーネスやリードの刺激がないまぜになって、収拾がつかなくなるのを防ぐことができます。

お散歩の歩き方は、K君だけでなく、飼い主様にも学んでいただく必要があります。
リードの持ち方、リードの緩め方や子犬の動きの止め方などなど。


K君に日常ルールを伝えていくにはまだまだ時間がかかります。
焦らず、ゆっくり教えてあげましょう。

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2024年9月17日 (火)

リマインドを忘れない

犬にとって、人間社会で共に暮らしていくために不可欠の「社会化」は子犬時代だけではないことはいつも書いています。

それは音であったり、匂いであったり、あるいは人や犬など、大きなものや動くものなどなど、人間にとってなんでもないものが、犬には恐怖や不安のもとになってしまうことは少なくありません。

子犬を迎えたその日から社会化を始めることが、犬にとっての負担も少なくなるので、手を抜かないでやってもらいたいところ。

さて、我が家の見習い、小さいころから、子供たちがサッカーやら野球やらで遊びまわっている運動場の端っこで練習していたので、全然気にしない子に育ったのですが、最近少しサッカーボールが気になり始めました。
飛び交うボールに少しロックしてしまいます。

そこで今日は、「あなたには関係ないよ」とリマインドを兼ねながら再練習を行いました。

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気にせずじっとしていられたら、クリッカーを鳴らし、トリーツをゆっくりあげます。

犬の動きは速いので、反射的に動くことも少なくありません。
平常心でみられるように教えていきます。

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2024年9月16日 (月)

ドッグダンスのデモしてきました。

今日は幕張で行われたペテモフェスでドッグダンスのデモと体験会をやってきました。

昨年に引き続き2度目の参加で、メンバーも同じ。

見習いアデルとトリックやムーヴの説明から始まり、3ペアのドッグダンスのデモのあと体験会でした。

スペースもさほどお広くないこともあり、皆さん持ちネタ(ルーティン)をそのまま使うことはできなかったのですが、上手にまとめてくださいました。

我が家もダンスのデモは見習いに頼もうと思ったのですが、今のルーティンだとおそらくステージから落ちそうなので、今回はアシスタントのVincentに頼むことにしました。
しかし、こっちはこっちでまだルーティンがちゃんと理解できていない。
そのため今季のドッグダンスコンペもコンペ部門では参加していません。
犬たちの観客との距離が近いデモでは彼の場合ストレスが高すぎるので、ルーティンにネガティブな印象を持たせたくありません。

ということで、いつもの練習内容をそのまま使える構成でショートルーティンを作りました。
目標はストレス吠えが出ないこと。

ということで、頑張ってくれたアシスタントですが、最後の最後でお口が・・・。
でも楽しそうにやってくれたところもたくさんあったので、とりあえず結果オーライと言うことにしましょう。

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見習いは、それなりに頑張ってくれました。
去年に比べると余裕が出たのか少しフラフラしましたが、とりあえず無難にこなしてくれました。

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去年から少しは成長できたかもしれません。
焦らず、ゆっくり育てていきましょう。

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2024年9月15日 (日)

オヤツ使い過ぎ?

力による強制を使わない、「正の強化」によるドッグトレーニングでは、犬への報酬としてトリーツ(オヤツやフード)を使いますが、見慣れない方が見ると、「えっ?そんなに使うの?」と言うほど使います。
よって、たくさん使った日のご飯の量は少し少なめにしてもらうようにお願いするようにしています。

犬も人と同じで、適量を超えてしまえば「太る」という結果になります。
数日間は気づかなくても、一か月たったらやけにぽっちゃりになったというお話はよく聞きます。
健康を維持するためには、運動量(代謝)に見合った食事量は大事ですね。

しかしながら、トレーナーはのべつまくなしに、犬に大量のトリーツを与えているわけではありません。
今覚えてほしいことに特化して、ひとつふたつとケチるのではなく、繰り返し褒めるためにトリーツをあげているわけです。

逆に、出来て当たり前のこと、すでに理解していることなどに対しては、言葉だけで褒めたり、たまにトリーツをあげたりします。

よく言われる、「オヤツが無いとやらない犬になる」ことはないわけですね。

さて、今日はDogLifeDesignさんでドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
初めてご参加されたAくんは白い被毛がきれいな日本スピッツの若い男の子です。

食べることが好きなAくん。
大好きなおやつをもらうためにはどうすればいいのか。
少しずつトレーニングの意味と楽しさを学び始めたAくんでした。

お姉さんが上手にウィーヴの動きをAくんに教えてあげました。

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これからが楽しみですね。
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2024年9月14日 (土)

人の話はちゃんと聴いて欲しいと伝える

犬たちは日々の生活の中で人間をよく観察しています。
その中で、人間の動きを見ながら次に起こることを予測します。

ごはん?
散歩?
留守番?

予測することでワクワクしたり、あきらめたり、ある意味平常心を保つことができます。

人間も同じですね。
ある程度決まったパターンで動いているので、日々安心できる。
次に何が起こるかわからなければ、ドキドキしてしまいます。

日常生活である程度予測してもらうことは問題ありませんが、トレーニングにおいては、出来る限り予測しないでほしいというときがあります。
つまり、勝手に「次はこれでしょ?」と動かれてしまうと、フライングになることもありますし、「そんなの聞いていない」と頑固に拒まれると、こちらのお願いは無視されてしまうこともあるからです。

よくあるのが、訓練競技の課題で、招呼中に止まってもらう場合、犬はどうせ止められるだろうと端からスピードを落としてしまう場合たあります。
呼ばれたら走って戻ってきてほしいのに、とぼとぼ歩いて来るというのはよくあります。

また、勝手に予測しているようなときは、3方向に分かれておいてあるダンベルを、ハンドラーのキューで指示された方向のものを持ってくるという場合、キューを言っても、最初から持って帰るダンベルを勝手に決めてロックオンしていると、指示されたものと違うものを咥えて戻ってくることがあります。

予測は大事だけれど、人の話もちゃんと聞きましょうね。と言うお話。


さて、今日はドッグダンスのグループレッスンで、M君が「前進」して止まることを練習しました。
最初はターゲットを使って覚えたので、ターゲットまでは順調に向かうことが出来るようになりましたが、ターゲットに着く手前で止まることを教えたら、2回目にお願いしたとき案の定スピードが落ちて、ターゲットまでスムースに辿り着けなくなりました。
ちゃんと次に起こるかもしれないことを予測した行動を取っているので、学習しているということですね。

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でも、止まってほしくないので、ターゲットまで送りだすことを混ぜながら、M君には何が起きるかわからないから、よく聞いていてねと教えていきます。

考えることも大事。
人の話を聴くことも大事ですね。

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2024年9月13日 (金)

無理強いしなくてよくなるように

昨日、子犬にとって嫌なことを無理やりやらないお話をしました。
そのためには、子犬の好きなことと関連付けて、「嫌」にならないようにしていくことが大事と言うお話でした。

爪切りや、パッドの毛のカット、耳掃除、歯磨き、ブラッシングは、そもそもそれ自体が痛いことを子犬にしているわけではありませんが、体を押さえられて自由を奪われたり、足をつかまれること自体が好きでなかったりするので、お手入れ関係を嫌いになる犬は少なくありません。

しかし、最初少し怖いと感じたととしても、子犬の好きなものを使うことで気を紛らわすことができれば、好きなものと関連付けて、受け入れてくれるようになることも少なくありません。

さて、我が家のアシスタント、以前も書いたと思うのですが、故アシスタントがトリミングをしていているのを見ながら、早く自分の番が来ないかと待ち遠しく思っていました。
なぜなら、故アシスタントはトリミング中に美味しいものをもらっていましたし、本犬もとてもリラックスして横になっていたからです。

そのせいで、現アシスタントは私がフロアに座ると自分からやってきて、ゴロンと横になります。
その間にこちらはパッドの間の毛を切り、爪も切ります。
もちろん合間にオヤツも出ます。

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毎日のことではありませんが、必要なお手入れなので、気持ちよく付き合ってもらえるといいですね。

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2024年9月12日 (木)

嫌なことは無理やりやらない

犬にとって人との共同生活ではいろいろ嫌なことが起こります。
爪切り、歯磨き、ブラッシングにトリミングと、犬たちにとってはどうでもいいことを人は頑張ってやろうとします。
それは「あなたのためだから」というところから来るのですが、犬にとってはどうでもいい。
出来ればやってほしくない。と思っている犬は少なくありません。

そんなに好きではないことでも、嫌がらずにやらせてもらうには、力づくの「強制」では出来ません。
なぜなら、最初はなんとか成功しても、次回は犬が学習して逃げてしまったり、捕まえられても嫌がって、唸ったり噛んだりする可能性が高くなるからです。

小型犬であれば、抱っこで動きを封じることも可能ですが、中・大型犬になるとそうはいきません。

犬が「イヤ」という気持ちにならないようにやらせてもらうために、様々なハズバンダリーケアの方法があります。
ひとつは「チンレスト(顎のせ)」と言うもので、犬が人間の膝の上やテーブルや椅子の上などに顎をのせている間は「触ってもいい」というサインとして、様々なお手入れをさせてもらうという方法があります。
しかし、チンレストを教えるにはそれなりに時間がかかるので、子犬の場合は子犬の好きなこととセットしてあげるのも一つです。

今日は生後3ヵ月のK君のプライベートレッスンで爪切り。
右半分は前回やらせてくれたので、今日は左半分。

ペースト系のおやつをなめてもらっている間にサッと済ませます。

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犬も人もストレスが軽減できるといいですね。

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2024年9月11日 (水)

まいっか・・。と放置しない。

日常生活の中で、愛犬に何かお願いした時、ちょっと違っていても大勢に影響がないことはたくさんあります。
いわゆる、「マテ」とお願いしたのに、2~3歩動いて止まったときとか、呼んですぐに戻ってこなくても、しばらくして戻ってきたからいいかとか、その時は大きな問題にならないとき、人間は適当にしてしまっていることがよくあります。

しかしながら、この「適当さ」や「あいまいさ」は実は犬に混乱を与えてしまっていることを認識しておかなければいけません。

日頃飼い主が「適当でいいよ。」と言っているのに、あるとき「オスワリ」と言われて「フセ」をしたら叱られた。なんてこともあるでしょう。
診察台で聴診器を当てるために「オスワリ」と言ったのに、犬は伏せてしまったときなど、「あれ?オスワリって言ってるじゃないの。」なんてことありませんか?

普段どうでもいいのに、日によって「ダメ」と言うのは犬を混乱させてしまいます。

「犬のトレーニングは一貫性をもって」というのはこういうことにも関係してきます。

大勢に影響がなくても、「呼んだときはすぐ来てほしい」ことや、「マテ」と言われたら動かないでいてほしいということをきちんと伝えてあげないと、大事な時に危険回避できなくなることもあるでしょう。

我が家も狭い散歩道で車を避けるためには、「ヒール」や「コイ」はちゃんと聞いていてくれないと危険なので、車が来ていないときに「フセ」と言ったり、「ヒール」と言ったり、いろいろお願いしています。
もちろんちゃんとやってくれたらご褒美はあげています。

さて、今日はM君のシッティングがありました。

お留守番中のM君と遊びながらトレーニング。
M君、「オスワリ」が鉄板になったあと、「フセ」も覚えてくれたのですが、なぜか「オスワリ」とお願いしても先に伏せたりしています。
きちんと弁別を教えてあげなければいけませんね。

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2024年9月10日 (火)

体罰や叱責は犬に伝わっていますか?

今日はクライアントさんからこんなお話を聞きました。
犬連れOKのカフェに犬無しで行ったところ、小型犬を連れたお客様が後から来て席に着き、愛犬を椅子に乗せたそうです。
すると、犬は当然テーブルの上のものに興味をそそられ前足をかける。
すると飼い主さん愛犬を叱責してバシッ。

「バシッ」は基本的に推奨できませんが、叱責したことで犬が二度と前足をかけなかったとすれば、犬はこれはいけないことだと理解したかもしれません。
しかし、この犬はその後も何度も前足をかけ、その度に同じことが起きていたようです。
つまり、犬には理解できなかったということですね。

一度や二度伝えただけで犬が理解できるとは思いません。
繰り返し伝えることが重要ですが、それは体罰ではありません。

さらにここで問題なのは、犬が前足をかけることをハンドラーが予測できなかったということです。

手の届くところに気になるものがあれば前足をかける行動に出るのは予測できるはずです。
最初から椅子の上に座らせず、床にマットを敷いて休むトレーニングをしておけば、お互いこんなストレスを感じる必要はなかったでしょう。

かつて、同様のことが起きました。
ホテルのレストランで朝食を取っていた時、友人の愛犬がテーブルに前足をかけ、友人に叱られていました。
そこで、リードフックにつなぐリードの長さをもう少し短めにして、前足が届かないようにしたところ、友人の愛犬は2~3度トライして、足が届かないとわかると、そのあとは足元でのんびり休んでいることができました。
つまり、そのあとはお互いストレスを感じることなく、友人はゆっくり朝食を楽しむことができたというわけです。

ハンドラーの環境設定ひとつで、お互いのストレスを軽減できます。


さて、今日はドッグダンスのレッスンがありました。
Lさんは、様々なトリックを体得しているお嬢さんですが、ウィーヴ(足の間をくぐる)がちょっと苦手です。
人の足の間や足のそばが怖がる小型犬は少なくありません。
Lさんは止まっている飼い主さんの足の間を駆け抜けるのは好きなので、「ウィーヴ」のキューを使わず、足の間をくぐるキューを使いながら、片側から片側に駆け抜けることを教えてあげると、ちょっと楽しそうに動いてくれました。

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形にこだわりすぎると、犬が苦手意識を持っている場合はなかなか先に進みませんが、ちょっとアプローチを変えてみると、犬のきもちも切り替えられるかもしれませんね。

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2024年9月 9日 (月)

環境は犬の行動に影響を与える

「おうちで出来るのに、外で出来ない。」ということはよくお話ししています。
当たり前のことですが、犬の周りの様々な環境が犬の行動に影響を与えるために、普段できていることが出来なかったりするわけです。

環境というと大きなものを考えてしまうかもしれませんが、その場にいる家族のメンバー(顔ぶれ)が違うだけでも、行動は変わってしまいますし、ちょっとした音がしただけでも、犬にとっては刺激です。


今日は生後3か月のK君のプライベートレッスンがありました。

前半はリッキーマットを使いながら、さりげなく爪切りをさせていただき、後半は前回のリマインドで、オスワリ強化練習。

私の前に来ると「おばちゃんはオヤツをくれる人だよね。」と満面の笑顔で座ってくれるK君。

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どんどん褒めて、トリーツ(フード)もあげます。
トリーツを次から次に提供することで、K君は食い逃げしないで待っていてくれるようになりました。
この間、「オスワリ」も「マテ」も言わないのですが、K君は楽しそうに座って、じっとしていてくれました。

ママさんにもやっていただいたのですが、ご家族の方がお部屋を出入りされたり、玄関を開ける音がすると、気になってすぐに動いてしまいました。
当然です。
あきらめずに、刺激が少ないところで練習していきます。

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少しずつ繰り返して伝えていくと、いずれは外でも、待てるようになります。

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※見習いの「セトル(リラックスして待つこと)」練習

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2024年9月 8日 (日)

愛犬はオモチャを手渡ししてくれますか?

愛犬とボールやディスクを投げて遊ぶ人は少なくありません。
ボールを使っての競技はありませんが、ディスクキャッチの競技はあります。
ディスクキャッチのロングディスタンスであれば、ハンドラーの投げたディスクを犬がキャッチして、ハンドラーのもとに戻り、ハンドラーは再びそのディスクを投げなければいけません。
限られた時間の中で、どれだけ遠くに投げたディスクを犬がキャッチし、何回戻ってこられるかでポイントを競う競技ですから、ディスクの受け渡しはとても重要です。
リレー競技のバトンの受け渡しと同じですね。

ボールを投げて犬にとって来てもらう遊びであっても、犬がボールを手元まで持ってきてくれないことはよくあります。
ハンドラーの手前1メートルぐらいのところで口から離し、次に投げてもらったボールを取ろうと、ハンドラーが投げる前に走り出してしまう犬もいます。
遊びであれば問題ありませんが、ディスクの競技で、犬が途中で落としてしまえば、ハンドラーは走って取りに行き、スタートラインまでまた走って戻ってから投げなければいけないので、タイムロスになります。

ハンドラーは競技だからと真剣になりますが、犬はいつもの遊びと同じと考えているので、毎回手元に戻さなければいいと教えてあれば、犬はいつもと同じようにするでしょう。

手元まで持ってこないからと、犬を追いかけたり、焦って咥えているものを無理やり取ろうとすると、犬はますますハンドラーのそばには寄ってこなくなります。

では、どうするのか。

今日は若いYさんのプライベートレッスンがありました。
Yさんはリソースガーディングがあるのですが、ボール投げやオモチャの引っ張りっこも出来るようになってきて、「ちょうだい」のキューで少しずつ自分から咥えているものを出せるようになってきました。
出したからといって、取り上げられないことを教えてあげるために、敢えてこれらの遊びを導入しています。

今日は、ボールキャッチのあとに、ちゃんと手元にボールを持ってきてもらう練習をしました。

ボール遊びの楽しさは十分わかっているので、早く取りに行きたい気持ちと、咥えているものをすぐに手放したくない気持ちが入り混じって、ハンドラーからちょっと離れたところにボールを落とします。

そこで、私はボールを取りに行ったYさんに対して、私の手元にまで持ってきてくれるように頼みました。
頼んだら持ってくるのか?と言われそうですが、頼んだら私は動かず待ちます。

Yさんがボールを咥えて離れたところで立っていても、私は自分からは取りには行かず、私のそばまで持ってきてくれないと投げられないと伝えます。
つまり、手渡ししてくれないと、次のボールが投げられない状態が続くわけです。

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この時私は一切ネガティブなことは言いません。
ひたすら、Yさんに考えてもらうだけです。
遊びたいYさんにとって、ボールが投げてもらえないのはつまらないので、考えた末私のそばまで来るようになりました。

ボールをもらったらすぐ投げてあげます。
「ちょうだい」でボールを口から離したご褒美はボールを投げること。

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ゲームの後半には、私のすぐそばまでボールを咥えて持ってきてくれました。

まだまだイラっとしてお口が出ることがゼロになったわけではありませんが、少しずつ飼い主様との関係性を強化していただいているおかげで、Yさん行動に出る前に考えることも増えてきたようです。
焦らず、ゆっくり伝えていきましょう。

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2024年9月 7日 (土)

多頭飼いを始める前に。

多頭飼いになるきっかけは様々です。

・プランを立てて、計画通り子犬を迎えた。
・予定はなかったがたまたま入ったペットショップでご縁を感じてしまった。
・周囲が子犬を迎えたのでウチもと思った。
・以前から予定していたところ、よいご縁があった。
・子犬を迎えたが、一人っ子じゃかわいそうだと思って、もう一頭迎えた。
などなど・・・。

ここで重要なポイントが2つあります。

ひとつは、先住犬が新人を受け入れられるかどうか。

もうひとつは、迎える犬の年齢が近い場合、特に年齢が若い場合は、人との関係性が強固に築かれる前に、犬同士の絆が強くなってしまうことがある。

結果として、何の問題もなく多頭飼い生活が出来ることがほとんどですが、「こんんはずじゃなかった」となる前にはいろいろ考慮しなければいけないことを事前にわかっていることは大事です。

先住犬との力加減は、年齢差や性別によっても異なるため一概には決められませんが、日常的に一人っ子生活を楽しんでいるような犬や他犬が苦手な犬の場合、受け入れるのに時間がかかることがあるので忍耐強く待つことが大事です。


我が家の場合、1代目から4代目のボーダー・コリーたちは、新しい家族が来ても、大きなトラブルにはなりませんでした。
もちろん、先住犬には少なからずストレスはかかっていたと思いますが、馴れるまでに大きなトラブルが起きることはありませんでした。

しかし、現アシスタントは、見習いが生後2ヵ月で我が家にやってきたときは、クレートから一歩も出てこなくなり、見習いがクレートに顔を突っ込みそうになると、ものすごい顔で怒って、見習いは何度か部屋の隅に走って逃げていました。

その状況に対して私は干渉しませんでした。
なぜなら、アシスタントがクレートから出てきて見習いを攻撃しようとはしなかったからです。
アシスタントは自分のスペースを主張していただけで、スペースが守られていれば何も問題は起きませんでした。

見習いが我が家にやってきて3ヵ月過ぎたころ、ようやくアシスタントは見習いを受け入れ、その後は上手に距離感をもって遊んでやるようになりました。
3ヵ月は結構長かったですね。
生後3ヵ月の子犬を預かっていた時は、なじむまでの時間はもう少し早かったからです。

いずれにしても、どちらかがひくことをしなければ、お互いが攻撃的になってしまい、流血騒ぎにならないとも限らないので注意は必要です。

相性の問題はどっちがいいとか悪いとかではないので、場合によっては同居をあきらめなければいけないこともあるかもしれません。

さらに先ほど書いたように、犬同士が仲良くなりすぎて、ハンドラーのコントロールが効かなくなることがないように、一頭ずつ別々に向き合う時間を作ることも大事です。

神経質になりすぎるのは避けたいところですが、楽観しすぎてどちらかがストレスを溜め込まないように配慮することも重要ですね。

以前は水を飲むときも、アシスタントは唸って見習いを寄せませんでしたが、最近は我慢するようになり、見習いも少し遠慮することを覚えたようです。

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2024年9月 6日 (金)

パピーレッスン

生後2~3ヵ月でやってきたばかりの子犬は、馴れない場所、馴れない新しい家族の中で、最初は大人しく、されるがままだったりしますが、少しずつ馴れてくると本領発揮となります。

ちょっと前までは、大人しく抱っこされていたのに、腕の中で暴れるようになってみたり、行動範囲が広くなって、高いところに前足が届くようになったり、いろいろ齧り始めたりと、日々変化しながら成長していくのが子犬です。

「こんなはずじゃなかった」となる前に、早め早めの予防策が重要になってきます。

子犬にとって嫌がることを強要してしまうと、体が小さい子犬の時期は人間の言いなりにならざるを得なかったとしても、成長とともに体が大きくなって体重ものってくれば、なかなか力で抑えられるものではあれません。
体が大きく、力の強い男性であれば押さえつけることができたとしても、力の弱い女性や、体の小さい子供では太刀打ちできなくなることは火を見るよりも明らかです。

そうならないために、子犬の機嫌を取るのではなく、子犬がきもちよく受け入れられる環境づくりが大事ですね。

今日は生後3ヵ月のK君のパピーレッスンがありました。

前回お伺いしたときは、まだまだ行動範囲も狭かったのですが、今日は元気に動き回って、やんちゃ全開でした。
でも、先日お願いしたオスワリは大分身についてきて、自分で考えながら、飛びつくべきか座るべきかも考えられるようになってきました。
賢いですね。

最近は、触ろうとすると逃げるそうなので、触れることはそんなに嫌なことじゃないと伝えていきます。
触られると次に抱っこされて自由が奪われてしまうのではと予測しているようですね。

不意打ち抱っこで犬に嫌がられないように、ちゃんと話し合うことが大事です。

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K君にとって危険がいっぱいのキッチンとダイニングの間には、ベビーゲートをお願いしました。
キッチンは誘惑がいっぱい。
いたずらをして叱られるのはフェアではありませんね。

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2024年9月 5日 (木)

ラリーオビディエンス定期レッスン

今日は月に一度のWCRL規定ラリーオビディエンスの定期レッスンでした。

今月開催されるWCRL既定のラリーオビディエンストライアル前の最後のレッスンでしたので、後半のコース練習では、みなさま熱心に愛犬とコミュニケーションを取りながら取り組んでくださいました。

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前半は、ディストラクションと報酬の練習。

犬の集中力をあげることと表裏のディストラクション練習。
わかりやすく伝えてあげることが、集中力を上げていくことにつながります。

横浜での定期レッスンは現在欠員募集中です。
ご参加希望の方は、お気軽にお問合せください。

詳細はこちらでご覧になれます。

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2024年9月 4日 (水)

どうしてトイレを覚えないの?

最近多くみられるご相談事に「子犬がトイレを覚えない」というのがあります。
いわゆるトイレトレーニングがうまくいかないということですね。
なぜでしょうか。

トイレトレーニングはトイレの場所を覚えることもひとつですが、最終的には、トイレの「キュー」を聞いたら、排泄すればいいことを犬に理解してもらうことです。

子犬のころは家の中が子犬の世界なので、まずはそこでトイレの場所を教えてあげることが必須となります。

子犬のトイレのミスは失敗ではありません。
子犬はまだ理解していない可能性があるからです。
理解できていないのに叱られるようなことがあれば、それは子犬にとってフェアではありませんね。

子犬のミスを減らすためにはどうしたらいいのでしょうか。

第一に、子犬がトイレにアクセスしやすい環境づくりをすることです。

先日、お伺いしたクライアントさんから、某預託訓練所から、子犬のトイレはケージの外に出すように言われて、そうしていたら、子犬がケージの中でトイレを我慢できず、ケージの中でお漏らしをしてしまったとのこと。
トイレトレーをケージの外に出すまでは、ケージの中でちゃんとトイレができていたそうです。

子犬のトイレ回数はとても多いです。
1時間か2時間おきぐらいに行く子もいます。
でも、ケージの中で休ませる時間も必要です。
出来ればゆっくりお昼寝をさせてあげたいところ。
寝起きにトイレに行くのは子犬の行動としては当たり前。
ケージの中で目覚めてトイレに行こうとしてトイレがなかったら当然子犬はミスをしてしまう。

子犬のトイレのタイミングは、朝寝起き、遊んだ後、飲水のあと、ご飯の後などなどたくさんあります。
そのタイミングをみはからって、おうちにまだなれない頃は、トイレに促してあげることが大事ですね。

よくあるのが、ケージから出して遊んでいると、あちこちでトイレをしてしまうというもの。

時間を見計らって、トイレにいざなってあげたり、あるいは、遊んでいて間に合わない時を考えて、部屋の中に、いくつかトイレシーツを敷いておいてあげることが子犬にとっても優しい環境設定と言えるでしょう。

子犬がトイレで上手に排泄してくれたら、足が一本トレーから外れていたとしても、自発的にトイレに向かって行ったことを褒めてあげることが重要です。

排泄の最中にさりげなくトイレのキューをかけてあげることで、犬は排泄行為とトイレのキューを関連付けていきます。

子犬は賢いのですぐいろいろなことを覚えてしまうように見えますが、実際はまだまだ赤ちゃんなので、日々継続していなければ忘れてしまいます。。
時間をかけて、安心して排泄できるように教えてあげることが大切ですね。


前にもお話ししましたが、我が家のアシスタントは、二つあったトイレの一方でしかしないと決めたら、もう一つでは絶対しませんでした。
場所も犬にとっては大事なポイントのようですね。

我が家の犬たちは、外では、トイレをしても大丈夫な場所でキューを出し、家の中ではいつもの場所にトイレシーツを敷いてあげればいつでもトイレをしてくれます。

見習いはトイレのキューも理解していますが、我慢が出来なくなるとすぐしゃがむので、早めにトイレにいざなってあげないといけません。
大人になっても、体調の良しあしで、トイレが近い時もあります。
安心してトイレができるようにしてあげられるといいですね。

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※生後2か月の見習い。
我が家に来て2日目。
子犬のあるあるな寝場所です。

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2024年9月 3日 (火)

犬は暗いところが好きなんです。

最近は、子犬を迎えるときに、ケージを用意される方が多くなりました。
ケージの場合、中にトイレスペースも設置できるので、子犬のトイレの失敗も少なくなるのでとてもいいと思います。

ただ、ケージはどちらかというと4方が丸見えになっているケースが多いので、出来れば中にクレート(ハウス)を入れてほしいと思います。
もちろん、スペース上の問題もあるので強要することはできませんが、周囲を囲まれたクレートは犬にとってはとても落ち着ける場所でもあるので、小さいころから馴らしておいてあげるといいでしょう。

ハウストレーニング法については今回は触れませんが、ハウスがある方が落ち着いて寝られるようです。

我が家の犬たちも、留守中カメラで確認していると、二頭ともハウスに入っていることが多く、たまにソファで長々寝ている見習いの姿がありますが、ほとんどハウスにいる方が多いようです。

さて、今日は若いM君のシッティングに伺い、遊びとトレーニングの合間はハウスに入っていてもらったら、私が相手をしてあげない時間は、ぐっすりハウスで寝ていてくれました。

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「出せ」と要求することもなく、オフの時間をちゃんと理解しています。
もちろん、小さいころからハウストレーニングをしていることもありますが、ハウスは心地よく寝られる安全な場所と考えているのがよくわかります。

ハウスは決してかわいそうな場所ではないので、犬のために、選択肢として用意してあげましょう。
同行避難の時も、役に立つはずです。

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2024年9月 2日 (月)

犬のやる気を育てる

パピートレーニングに伺ったときにお話しするのは、「考える犬を育てていきましょう。」というもの。
犬は普通に「考えている」と思われがちですが、犬も自ら困難に立ち向かっていくより、楽をした方がいいと思っている犬は少なくありません。

楽をするために行う行動の一つに、いわゆる「要求吠え」があります。
つまり、自分では欲しいものが手に入らないので、何とかしてほしいと吠えているような状況です。
要求吠えが習慣化してしまうのも困りますが、犬自身が自分で解決しようとか、やり遂げようという意欲をなくしてしまうのはもっと残念です。

そうならないためのサポートが不可欠ですね。

さて、今日は見習いと後退歩行の練習をしました。
見習いは後退歩行のキュー(バック)を知っていますし、後退歩行も出来ますが、まっすぐ下がれないこともあるので、ターゲットマットを使って再度練習することにしました。

すると、ターゲットマットに向かって前進することを知っている見習いは、なんとバックではなく、前向きにマットに向かって行きました。
そうか。そう来たか。

彼女なりに考えての行動ですが、お願いしているのは「バック」なので、そのキューはちゃんと聞いて動いてほしいものです。

ということで、短い距離からターゲットに向かうように、ハードルを下げて練習をしたところ、少しずつバックしながらターゲットに向かうようになりました。

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まっすぐ下がれるようになるまでには、もう少しかかりそうですが、一生懸命考えながら行動している姿を見るのは楽しいものです。

無用な「圧」をかけることなく、あっていたら褒めらえるだけ。
途中で離脱することなく、セッションを終わらせることができました。

考える力、持久力は犬にとっても重要ですね。
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2024年9月 1日 (日)

犬が言葉の行動を理解したかどうかの検証は?

犬と暮らしていくと、人はコミュニケーションをとるために、犬たちにいろいろな言葉を教えていきます。
「オスワリ」から始まり、「お手、お変わり」だったり、「マテ」「オイデ」などなど、すべての行動には言葉が紐づけていきます。

犬のトレーニングにおいては、これらの言葉を「命令」や「指示」という方がいます。
犬に対して「やれ!」というより、行動を意味する合図(サイン)を示して犬に伝えるという意味では、私は「キュー」という言葉を使うことが多いのですが、なかなか広まりません。

いずれにしても、言葉のキューはその行動を意味する合図でしかないので、「やれ!」というよりは、「やってね。」ぐらいの気持ちで私は犬に伝えています。
もちろん生死に関わるようなときは、大きな声を出すときもあります。
車が来ているとき、そばに来てほしい時などです。

しかし、いくらキューを出しても犬が出来なければ、当然犬がまだ理解していないので、再度ハードルを下げて犬に教えなおさなければいけないことになります。

よくわかっていないのに、犬ができないからと言って非難するのはフェアではありませんね。

では、どの時点で犬はその言葉の意味を理解したと言えるのでしょうか。

とりあえず、周りに犬にとって刺激になるもの(ディストラクション)がない場所で、犬にそのキューを言ったとき、すぐ行動に移せれば犬は理解していると判断できます。
※家で出来たことが外で出来るとは限らないというお話は以前にも書いています。

もし言われても動けなかったとすれば、言葉のキューだけでの理解は不十分で、ハンドシグナル(視符)やボディシグナル(体符)を付けたところに戻って、ハンドシグナルやボディシグナルを外していくステップを踏まなければいけません。

ハンドラーの立ち位置や姿勢が変わっても、言葉のキューだけで出来るようになって初めて、犬が行動のキューを理解したことになります。

さて、今見習いに「ロールオーバー」を教えています。
まだまだボディシグナルが外せないレベルなので、「出来る」とは言えません。

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このときは、私が前かがみになって、見習いの顔の位置がずれないように、ハンドターゲットも出しています。

この私の動きを少しずつニュートラルに戻していき、それでも犬がキューに対してきちんと反応出来るようになって初めて、犬がその行動のキューを理解したことになるわけです。

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今日はまぐれで出来た見習い。

ゆっくりサポートしていきましょう。

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