相手の状況を理解し、次に起こるかもしれないことを想像する
何度も書いていることですが、人間のお子さんと同様、犬もみんな性格や行動が違うので、「みんな同じ犬なんだから」と十把一絡げにしないことはとても重要です。
よくあるのが、
ウチの犬は誰にでもフレンドリーだから、犬を見たら相手の承諾など関係なく、犬に任せてどんどん挨拶に行く。
というもの。
リスク管理をしている飼主さんは、「すみません。(謝らなくてもいいと思うのですが、ついつい言ってしまいます。)うちの子は犬が苦手なので・・・。」
と丁寧にお断りしても、
「大丈夫、大丈夫。ウチの子は誰とでも仲良く出来るんだから。」
何やら平行線を辿っているようにしか見えません。
子供同士でも、知らない子が突然自分に向かって来たらびっくりするし、大人だって急に知らない人が近づいてきたら一瞬恐怖を感じたりするものです。
そんなとき、「私は誰とでも仲良く出来るから。」という主張は通りません。
さらに困ったことに、犬の排泄中に、自分の犬を寄せて来たり、犬連れで横を通って行く人。
道幅が10メートルぐらいあればいいのですが、3~4メートルの場合、相手の犬のリードがフレキシブルだったりすると、気づいたら自分の犬のすぐ傍にいた。なんてこともよくあります。
犬だって、トイレぐらい落ち着いてしたいはず。
場所を選んでトイレをするタイプの犬は、かなり繊細なので、どこでもしゃがめる犬とは違います。
ようやく落ち着いてトイレをしようとしたら、知らない犬が急に近づいて来た場合、犬のリアクションは予測できません。
急に動いて、排せつ処理のためにかがんでいた飼い主さんを転ばさないとも限りません。
ウチの犬に関係なくても、次に何が起こるだろうと、想像してみて下さい。
何事も起こらなければラッキーですが、誰かが怪我をする状況はお互いよくありません。
他犬に吠えかかることだけでも、肩身の狭い思いをしている人は少なくありません。
「ウチの子は大丈夫」ではなく、リスク管理をしましょう。
さて、今日は散歩からの帰り道、歩道が1メートル半ぐらいしかない場所にある飲み屋さんが、犬OKとして、軒先に椅子とテーブルを置いていました。
横断歩道を犬たちと渡っていると、その正面にお店が見え、軒先席に座っているカップルが見えました。
っと同時に足元で伏せている中型犬も目に飛び込んできました。
幸い我が家の犬たちはまだ気づいていません。
このまま横断歩道を渡ると、恐らくその犬の鼻先を我が家の2頭が通ることになります。
きっと伏せている犬は、犬に過剰反応しないので、飼い主さんとの時間を楽しんでいるのでしょう。
それを邪魔するわけにはいかないので、横断歩道を斜めに渡って、お店の前は避けることにしました。
2頭連れているだけでも、1.5メートル以上の場所はとるので、伏せている犬との距離を数メートル取るのは難しいという結論に至ります。
犬たちは気づくことなく、無事家路に着くことが出来ました。
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