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2024年8月 4日 (日)

ドッグトレーニング:最初に犬の動きだけを教える

犬に様々な行動を教えるのがドッグトレーニングですが、犬だけが動くのであれば教えやすいものですが、人と一緒に動く、あるいは人と違った動きをする場合、人の動きに気を取られて、犬が上手く動けなくなることがあります。

例えば、ドッグダンスであれば、犬とハンドラ―が全く違う動きをしても、犬はハンドラ―のキューを聴いて自分がやるべきことをきちんとやらなければいけません。
オビディエンスや服従競技などでも、ハンドラと一緒に歩いたり走ったりしているときに、「スワレ」と言われたら、ハンドラがそのまま先に行ってしまっても、犬は瞬時に座らなければいけません。
ハンドラの動きに釣られてついて行ってしまってはダメと言うことですね。

こういった作業では、最初からハンドラと犬が同時に動くことを教えると犬は混乱してしまうので、まず犬だけの動きをしっかり理解してもらい、たとえハンドラとの位置関係が変わったとしても、犬は自分の動きをやるということを学習してもらうことが重要です。

さて、今日はベテランRくんのプライベートレッスンがありました。
R
くんはラリーオビディエンスを頑張っていて、今日のレッスンでは課題の取り組み方について勉強していただきました。

そのひとつがこれ。

202408041

About Turn」と書かれていますが、「ドイツターン」とも言われ、犬がハンドラ―の周りを右回りに周る間に、ハンドラ―はその場で左回転して、180度方向転換するというものです。

この動きを教えるには、まず犬にハンドラ―の周りをスムースに一回転することから教えて行きます。

202408042

最初はルアーのようにハンドターゲットを使っても構わないので、まず犬に行動を教えて行きます。
犬が周り始めたら、すぐに犬が戻ってくる場所(左脚側)のキューを言ってあげれば、犬は混乱することなく、左脚側位置に戻ってくることが出来ます。
※この場合、すでに犬が左脚側位置を理解している必要があります。

この動きに馴れてきて、ハンドターゲットもはずれて来たら、犬が周り始めたときに、ハンドラが左方向に回転してUターンするだけです。

ハンドラが動いてしまうと、犬が混乱して戻ってしまうこともあるので、熟達するまでは、ハンドターゲットを使ってあげても構いません。
焦らず、少しずつステップアップしていきましょう。

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