犬に求めるクライテリア(基準)はわかりやすく
今日はWCRL規定ラリーオビディエンスの定期レッスン日でした。
ラリーオビディエンスは競技中に犬に声をかけて励ましたり、褒めたり、課題によってはご褒美のオヤツをあげることが出来る競技ですが、課題の内容は通常のオビディエンス競技と同じように、姿勢の変更や遠隔作業など、精度が求められる競技です。
オヤツがあげられるから簡単というわけではありません。
今日はコース練習前に、個々の課題にあわせた強化練習をお願いしました。
「強化」とは、犬が正しい行動を取った時に「あってるよ。」と伝えて(あるいはマークして)からその行動を褒めることで、その行動が頻繁に出現しやすくすることです。
つまり、「オスワリ」を犬に身に着けてもらいたいと思ったら、犬が座った瞬間を褒めて、ご褒美を渡すことで、犬はご褒美がもらえるならもっとその行動を取ろうと考えて、オスワリする頻度が上がるとともに、「オスワリ」という言葉も理解し、結果として「オスワリ」が身に着くというわけです。
しかし、時に人間は欲張りなので、「オスワリ」と言った後「フセ」と言って、犬のハードルを上げてしまうことがあります。
「オスワリ」が完璧な犬であれば問題ありませんが、まだ「オスワリ」を学習中の場合、犬に求めるクライテリア(基準)は二つ以上にしないことが大事です。
何を求めているかわかりづらくなるからです。
よくあるのが、「オイデ(呼び戻し)」の強化練習なのに、呼ばれて戻ってきた犬をすぐに褒めないで、戻ってきた後「オスワリ」と言って、犬が座らなかったらご褒美をあげないというパターンです。
これではいつまで経っても犬は戻って来たくなくなりますよね。
後半のコース練習では、実際のトライアルではありえませんが、ボーナス課題満載のコースを体感していただきました。
ご参加者の中には、「人の脳トレみたい」とおっしゃる方がいらっしゃいましたが、まさに、犬だけでなく、人間のスキルも重要なラリーオビディエンスです。
次回のトライアルは9月22日、山中湖ドッグリゾートワフで開催します。
ラリーオビディエンスにご興味がおありの方は気軽にお問合せ下さい。
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