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2024年8月18日 (日)

子犬の失敗は失敗にあらず

子犬を迎えたばかりの飼い主さんのお困りごとの第一は排泄です。

・トイレシーツを敷いているのに、その上でしない。
・ケージの外に出すと、あっちこっちで排泄をする。

字面を見ると、確かに子犬に問題がありそうに見えますが、実際はそうではありません。

子犬がなぜトイレシーツを見てトイレだとわかるのか。
ケージから出てしまった子犬が、なぜ認識していないトイレシーツに言ってトイレができるのか。

といった、簡単な疑問がわきます。

例えば、ブリーダーさんのところで、すでにトイレシーツを認識している場合、環境が変わったことで、トイレの場所の認識が上手にできていない可能性があります。

ではどうするのか。

子犬のトイレのタイミングはおおよそ決まっているので、タイミングを見計らって、トイレシーツにいざなって静かに待ってみる。
上手にできたら、さりげなく褒めていく。
その際、足が一本出ていたとしても、それは失敗ではありません。
ちゃんとその場所に向かって行ったのですからきちんと誉めてあげなければいけません。
どうしてもはみ出てしまうのであれば、トイレシーツを広くして、ミスの確立を下げてみるという工夫も必要です。

ケージから出てしまった子犬がトイレスペースまで戻れないのであれば、トイレシーツを敷く数を増やしてあげたり、トイレのタイミングで、トイレのスペースにいざなってあげることが大事です。

要は子犬の成功をサポートできるように、飼い主が工夫することが大事ということです。

もちろん個体による学習の速さには違いがあるので、よその子犬と比べないことも大事。
これは人間のお子さんでも同じですね。

さて、我が家のアシスタントくん、我が家に来た当初は、狭い部屋に2箇所トイレスペースを作り、最終的には1ヵ所にしようと考えていたのですが、なぜか最初は2ヵ所にトイレをしていたのに、次第に1ヵ所に決めるようになりました。

202408191

しかし、それは屋上に上がるドアの前だったこともあり、個人的にはもう一つの方を最終の場所にと考えていたので、屋上に上がる方のトイレシーツを片付けてみたところ、アシスタントはトイレシーツを置いていないのに、ドアの前でトイレをしてしまいました。

これはアシスタントの失敗ではありません。
私の環境設定のミスです。

実はこのトイレシーツの右側に、故アシスタントが使っていたクレートがあります。
(現在は現アシスタントが使っています)
自分のクレートがあるにも関わらず、わざわざ故アシスタントと一緒に寝たくて、彼はそのクレートを使って寝ており、トイレに行きたくなると、出てきてすぐ目の前のトイレシーツでトイレを済ませて、またクレートに戻っていくという行動パターンを作っていたのです。

結局私がおれました。
彼は、8年半経った今でもそこでトイレをしています。
失敗はありません。

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