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2024年7月15日 (月)

行動が先か、ことばのキュー(合図)が先か。

犬に新しい行動を教えるとき、人はついつい先に言葉のキュー(合図)を言ってしまうものです。
例えば、「オスワリ」と言いながら犬のお尻を押してみたり、「フセ」と言いながら犬の背中を押したりということです。

そもそも、犬は押されたり引っ張られたり、力によって強制されることをあまり好ましく思っていないので、言葉が発せられたあと嫌なことをされたら、行動を習得すること自体が楽しくなくなってしまいます。

ルアーリングやシェーピングによって、犬の行動を引き出しながら犬に学習してもらうポジティブトレーニングであれば、キューを先に言うのではなく、行動が身についてきてからキューを乗せていく方が犬にはわかりやすくなります。

例えば「オスワリ」を教えるとき。
犬に触ることなく、犬が自発的に座る瞬間を褒め続けていくことで、座る行動の頻度が高くなってきてから、犬がオスワリするタイミングで「オスワリ」という言葉のキューをのせていくわけです。
犬がなかなか座らないと困っている人は、少し待ってあげることも大事。

一度でも腰を下ろしたらすかさず言葉で褒めてから、愛犬の好物のオヤツをひとつ渡します。
本格的にトレーニングをされたい方は、腰を下ろした瞬間をマークしてから褒めると学習がもっと効率的に進みます。
クリッカートレーニングの知識があるプロに教えてもらうことをお奨めします。

その後犬は、座るといいことがあると学習するので、座る頻度が高くなるわけです。

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※生後2ヵ月のとき、自発的に座ったらクリッカーが鳴って褒められた見習い。

騙されたと思ってやってみて下さい。
犬のトレーニングはお勉強と言うより、楽しいゲームのひとつ。
ご褒美がもらえると学習すれば意欲も増します。

ただ、この時注意しなければいけないのは、犬の目の前にオヤツをちらつかせないこと。
ここを間違えてしまうと、目の前にオヤツがぶら下がっていないと何もやらない犬になってしまうからです。

愛犬に何かを教えるのは、愛犬との楽しいコミュニケーションタイムと考え、根気よく続けることが大事です。

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