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2024年7月14日 (日)

犬の身体能力を侮らない

アクティブ系の犬に限らず、一般的な犬種においても、犬である以上ある程度の身体能力を備えていることは日々の暮らしの中で多くの飼い主さんの感じるところだと思います。

「まさか、こんなことが出来るなんて。」
と言うことに限らず、最近ではSNSなどの動画でも、あっと驚く犬の行動に驚かされることは少なくありません。

我が家のアシスタントと見習いは、そもそも同じ犬種でありながら、全く別の身体能力を兼ね備えています。
その一つが跳躍力です。
特におもちゃ(ボールやディスク)が目の前にあると、跳びついて取ろうとします。
そのために、遊ぶ場所には気を付けないと思わぬ怪我をするので注意しなければと痛感しています。

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また、人との遊びとは関係なくても、犬にとって何か突き動かされるものがあれば、思わぬ力を発揮することがあります。

かつて単犬種レスキューのお手伝いをしていたとき、保護犬の里親希望者さんのお宅に伺って環境チェックをしていたことがありました。
環境チェックとは、犬の目線で、犬の安全が保たれているかの確認です。

家の中であれば、危険な物が犬の口や手の届くところに無いか。
入って欲しくない場所はゲートなどで制限されているか。
床は滑らないか。
犬の生活エリアの動線はどうなっているか。
などです。

家の外の場合は、玄関から犬が飛び出さないような工夫がされているか。
庭から外に出てしまうような隙間が無いか。
犬が口にして危険な動植物はないか。

そういった内容を、今まで犬を飼ってきた経験や、私の場合はプロの立場からアドバイスをさせていただくわけです。

もちろん、安全を配慮していたにも関わらず不慮の事故というものもあります。
例えば、2階から勝手に階段を下りないようにとゲートを付けておいたら、そのゲートを跳び越えてしまい、階段を落下して骨折したというような場合です。(実話)

助走距離が無いと跳べない犬と、助走距離が無くても跳べる犬、跳び越えなくてもよじ登る犬などもいます。

我が家の初代のハスキー犬は、庭に出していた時逃げ出したことがありました。
ひとりで近所の獣医さんを訪ねて行ったようで、電話があって発覚しました。

木戸も閉まっていたし、逃げられる隙間も無かったのに、どうやって逃げたかわからず、対処方法が見つけられなかったのですが、ある日庭に目をやると、垣根をよじ登っている彼の後姿を目にしました。
慌てて声をかけると、彼はすぐにやめましたが、まさかよじ登っているとは知りませんでした。
現在のアシスタントたちと違い、そんなに活動的な犬では無かったので、予測していなかったからです。
当然、垣根は撤去され、ブロックとスティールパイプを使ったフェンスに取り替えられました。
高さも1メートル50ぐらいはあったと思います。

どんなに気を配ったとしても、いわゆる「想定外」はあり得ますが、出来るだけ「想定外」にならないように、老婆心であったとしても、犬の安全を確保することは重要です。

家族になったばかりの犬たちであればなおさら、その子のことは未知数と言えます。

我が家でも外出時は出窓の窓を閉めていきます。
3階なので、万が一落下したら命の保証はありません。
現時点で日常的に出窓に乗る犬はいませんが、外から気になる物音がしたら見に行かないとも限りません。

「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、用心深くし過ぎて困ることはありませんね。

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