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2024年7月20日 (土)

愛犬の爪切り

犬と暮していると、犬にとって嫌なこともやらなければいけないときがあります。
もちろん、やらなくてもいいことは無理強いする必要は無いと思うのですが、ブラッシングや爪切り、歯磨き、動物病院での診察や検査など、避けて通れないことも沢山あります。
では、そんなときはどうすればいいのでしょうか。

体を押さえつけて、無理矢理やるのか。
二人がかりなら大丈夫だからと、多少暴れてもやり遂げてホッとするのか。

例えば、その行為が一生に一度のことであれば、場合によっては我慢できるかもしれませんが、生涯何度も続くことであれば、一度嫌悪刺激と学習されてしまったら、次は出来ないと思った方がいいでしょう。
なぜなら、犬はバカでは無いので、一度嫌な思いをしたことはそうそう忘れてはくれません。
同じようなシチュエーションや、同じツールを手にしたときは、さっさと逃げていなくなってしまったり、万が一捕まえられたとしても、唸ったり、歯を剥いたりするようになっているでしょう。

そうならないためにはどうすればいいのか。

最近はよく耳にするようになった「ハズバンダリーケア」というものです。

そもそも動物園や水族館などで行われているもので、大きい生き物に必要な診察や処置を施すために、動物が自ら受け入れられるように練習をしていくというものです。
檻や柵越しのケアしか出来ない危険な動物の場合は、動物がこちらに近寄ってきて身を委ねてくれなければできません。

そもそも動物が自分から寄ってきてくれるようになるためには、動物にとっていいことがあると学習させることが不可欠です。
それは決して強要するものではありません。
お互いストレスを軽減させながら、安全に作業することが重要です。


さて、今日は若いYさんのプライベートレッスンがありました。
リソースガーディングが酷かったことでお伺いするようになったYさんですが、最近は飼主さんとのボール遊びを楽しんでくれるようになり、落ち着いてコミュニケーションが取れるようになってきました。

今日も日常生活のお話をしていたとき、「爪が伸びて困っている」というお話を伺い、爪切りをすることにしました。

最初はブラッシングの時に使っていただいている「リッキーマット」を用意していただき、左の前足はすんなり切らしてくれましたが、右の前足の時に、「ちょっとやめて。」というサインが出ました。

大分落ち着いていられるようになったYさんなので、それ以上の接触はストレス過多になるので中断。

その後、何もしていないときに、前足に爪切りをあてさせてくれたらトリーツをひとつあげるようにして、何度か爪切りだけをあててみたところ、そんなに気にしていない様子だったので、休憩でケージに入っているときに、ケージの隙間から出た前足に同じように爪切りを当てたら、楽しそうにトリーツを待っているようになったので、ケージの隙間から前足が出たときに、さりげなく爪を切ってトリーツをあげたところ、とりあえず右の前足も切らしてくれました。

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爪切りが足に当たるとオヤツがもらえる。という一連の動作をYさんが理解してくれたので、無事に切ることが出来ましたが、切った爪の掃除をしようとしたら、ガン見されたので、齧るオヤツを食べている間にこっそり爪を片付けました。

ボール遊びのボールは上手に手渡しできるようになりましたが、目の前にあるものを取り去ることは、切った爪であっても気にするYさん。
まだまだ油断は禁物ですね。

ちなみに我が家の見習いも、小さいころはリッキーマットのお世話になりました。

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