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2024年7月

2024年7月31日 (水)

子犬の初散歩

子犬と初めて暮らす人の中には、普段外で上手に散歩している成犬たちを見ているので、
「散歩は簡単。早く散歩に連れて行きたい。」と思う人は少なくありません。

みなさん上手に散歩されていますよね。
しかし、そうなるまでには、みなさんいろいろ苦労されているはずです。

さて、今日はお散歩初日のO君のプライベートレッスンがありました。

ディストラクションの少ないおうちの中でリードを着けて歩く練習をして下さっていたので、ハーネスやリードは全く気にしないで歩いてくれます。
しかし、外はそんなに甘くない。
いい感じに落ち葉が風に飛ばされO君の前で誘惑します。

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葉っぱなんて美味しくないし、すぐに気にしなくなる。かも知れませんが、パリパリっとした食感を気に入ってしまえば、落ち葉を追いかける喜びを知ってしまうかもしれません。

落ち葉を咥える前に、お家で練習していただいたように、トリーツを見せていただいたところ、とりあえずトリーツに軍配があがりました。

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因みに、落ち葉を咥えそうになっても、「イケナイ」といったネガティブな言葉は使いません。
お散歩が楽しくなくなってしまっては元も子もないからです。

葉っぱを食べたところでお腹を壊すとは限りませんが、葉っぱフェチにならない保証はありません。
草、石、たばこ、ティッシュ、気になるものは沢山落ちているのが実際の道路です。

地面に落ちている物を探すようになるのではなく、飼い主と一緒に歩いて、時々おやつをもらったり、走ったりする方が楽しいと思えるようなサポートが不可欠ですね。
退屈すると、いろいろなオモチャを探し出すのが犬。
外部の刺激に負けないように、ハンドラ―が魅力的になることが重要ですね。

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ハンドラが意図していなくても、やって欲しくない行動が強化されてしまうことが沢山あります。
なぜなら、その行動を取ることで、犬が何がしかの報酬を得ているからです。
パリッとした葉っぱの食感、ガリっとした小石の歯ざわり、道端の草の新芽の味。
そのうちやらなくなるかどうかは個体によっても違います。

老婆心気味になったとしても、子犬の安全確保のためには、好ましい行動を増やしていきたいですね。

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2024年7月30日 (火)

考える間待ってあげる

犬たちは日々様々な刺激を受けながら、自分で考え、判断して生きています。
もちろん、犬任せにしていては犬の安全は確保できないので、人間側のサポートは欠かせませんが、犬が自信を持って行動できるようになるには、ある程度犬が自分で考える時間を与えてあげる必要があります。

以前、昔からの犬仲間と公園でおしゃべりをしていた時のこと。
まだ子犬の小型犬を連れてきた男性が、犬たちが集まっている様子を見て尻込みしていた愛犬を抱き上げて、「ほらほらお友達だよ。大丈夫だから。」とバーニーズマウンテンドッグやボーダー・コリーの顔の前に差し出したことがありました。

仲間内では、大人しい犬たちとわかっていますが、その方にとっては初対面の犬たちです。
もちろん、子犬にとっても初対面。

結果は予想通り子犬がギャン泣きし、抱かれている飼い主さんの腕の中から逃げようと暴れていますが、男性の腕に抱かれた子犬が逃げられようもありません。

私はあまりに可哀そうだったので、「地面に降ろして、リードを緩めて様子を見てあげて下さい。子犬が自分で安全を確認できれば、自分から近寄っていかれますよ。」とお伝えしましたが、待つことがもどかしかったのか、地面に降ろしたものの、リードを引っ張って犬たちに寄せようとしていました。

その子にとって「お友達」や「大丈夫」の言葉は、恐怖体験と結びついてしまったかもしれませんね。


さて、今日はお留守番中のM君のシッティングを兼ねてM君と遊んで帰ってきました。

今日の遊び道具はコーンとポールでキャバレッティもどき。

M
君は、家の中に持ち込まれたこの知らない物体に対しては、最初はあまり気にしていませんでしたが、ポールが置かれると様子が変わりました。

ポールの間にM君の好きなオヤツを落としてみましたが、おっかなびっくりで、手前のオヤツは取れても、中ほどのオヤツは難しいようでした。

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目的はポールを上手にまたぐことではなく、そういうものがあっても、自分から安全を確認して歩いてもらうこと。

私は何も言わずに、オヤツだけを置いて様子を見ていると、M君は私の傍まで来て、オヤツを取って欲しそうにしています。
いやいや、自分で取れるはず。
私が黙って見ていたので、最後は意を決して自分で取りに行き、そのあとは、ポールをまたぐなんて全然問題ないように楽しそうにポールをまたいでくれました。

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自分で自信をつけてもらうためには、待つことが大事ですね。

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2024年7月29日 (月)

オビディエンス世界大会

週末はラトビアで開催されたFCIオビディエンス競技のライブを観ていました。

世界大会には各国から数チームずつがエントリーし、日本からも代表メンバー3ペアがエントリーしていました。

世界大会のジャッジは当然のことながら大変厳しく、普段国内大会で頂いているような得点はなかなか出ません。
そもそも、ファイナルい出られる上位20ペアを決める競技ですから、重箱の隅をつつくように減点されていきます。

陸続きの欧州勢と違い、遥か海を越えて参加する日本チームは様々な点でハンディを抱えていますが、それぞれが今出来る精いっぱいのことをやり遂げたはずです。

犬たちの素晴らしい作業もさることながら、ハンドラの一挙手一投足にも目がいってしまいます。

FCI
オビディエンス競技においては、遠隔作業以外では声符(言葉のキュー)のみしか許可されず、視符や体符はペナルティとなります。
そのために、ハンドラーは余計な動きをしないように、細心の注意をして臨みますが、場合によってそれが不自然に見えてしまうこともあります。

左右の腕の動き一つとっても、明らかにターゲットのように動かない腕や手は違和感があります。
しかし、人間なので癖もあるので、紛らわしい動きをしないためにも、自分自身の動きにはチェックが必要です。

我が家も日々の練習を動画に撮っていて、犬の動きの甘さをチェックするだけでなく、ハンドラの動きがおかしくないかも確認しています。
元々猿手(腕)なので、どうしても腕をニュートラルに振ろうとすると、肘から先が外に向きがちです。
これも気を付けないと視符にとられてしまうかもしれませんね。


さて、今朝の練習場には一般の飼い主さんたちがお散歩がてら井戸端会議をしていました。
いつもならば、犬を見ただけで大興奮の見習いでしたが、他の犬たちが無視してくれているので、見習いも気にせず練習することが出来ました。

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道端で遭遇する犬も、「一切関係ありませんオーラ」を出していてくれると、見習いもチラ見程度で素通りできますが、ギャンギャン吠えられたり、リードを引っ張りながら向かって来ようとするとジタバタします。
無視できるようになるまであとどれくらいかかるでしょうね。

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2024年7月28日 (日)

飼い主と犬の関係は?

飼い主と犬との関係において、昔はよく「リーダー論」が語られていたような気がします。
いわゆる上下関係や主従関係のように、人間の方が偉いから犬は言うことを聞けというような感じです。
犬が人の言うことを聞かないと、「犬に舐められている」なんてことも言われ、
場合によっては、力で強制されることも良しとされてきた時代がありました。

人間社会においても、会社の上司と部下、学校の先生と生徒、様々な関係がありますが、先輩と後輩という立場の違いはあったとしても、「人として」は対等であるべきなので、最近では様々なハラスメントが問題視されています。

犬にハラスメントは適用外かも知れませんが、肉体的あるいは精神的な虐待に繋がることは倫理的にも許されません。

しかし、人と共生していく中では、お互いうまく折り合いをつける方法を見つけなければいけないので、人は犬に様々な行動や行動とリンクするキュー(言葉)を教えてコミュニケーションを取る必要があります。
つまり、力で抑えて言うことを聞かせるのではなく、行動やキューを教えて、犬に理解させるということです。

そこで、いわゆる「ドッグトレーニング」が重要になってきます。
それは様々なドッグスポーツの競技に出るためのものだけではありません。
一般の家庭犬として生活していく上にも重要なルールを犬に伝えて、愛犬の安全を確保するために不可欠なのです。
人は「教え手」であり、犬は「学び手」。
上も下もありません。

犬が言うことを聞いてくれないのは、犬にちゃんと伝えきれていないか、人間が途中であきらめていたりするからです。
犬育てには忍耐が欠かせませんね。


さて、今日は見習いが「じっとしている」練習をしました。

動きたくて仕方のない犬にとってみれば、何ともつまらない練習ですが、じっとしていることや待っていること、飼い主と視線が合わなくても動かないことなどは、犬の精神状態が安定していなければできません。

飼い主の姿が見えないと不安になってしまったり、吠えてしまうような犬では、そういう状況で犬にかかるストレスがとても高くなります。
いくら可愛い愛犬であっても、朝から晩までべったり一緒にいられるわけではないので、一人でも落ち着いて待っていられる自信を付けさせてあげることが重要です。

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たかが、こんな練習でも、始めた頃の見習いは立ち上がって振り返ったり、じっとしていられる時間がとても短かったりしましたが、最近は大分落ち着いて待てるようになりました。
忍耐あるのみ。

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2024年7月27日 (土)

子犬との遊び

子犬との遊び方の話しは前にも書いていたように思いますが、上手に遊べていますか?

子犬によく噛まれるという人の多くは、ご自分の手をオモチャ代わりにしている場合があります。
子犬の前で、手をヒラヒラさせながら挑発していると、いつしか子犬は手を噛んでもいいオモチャと認識して、甘噛みがエスカレートしていくことがあるので注意が必要です。
特に被害者になるのが男性です。
なぜか、男性の方が手でちょっかいを出す方が多いようですね。

オモチャを介して遊ぶことで、噛んでもいいのはオモチャで、手はダメだよということも教えることが出来ます。
もちろん、手に歯が当たったからと言って「イケナイ!」と言いながらバシッとするわけではありません。
アクシデントは誰にでもあるので、「痛い」と言って一度動きを止めたり、遊びを中断することで、子犬は何かあったかもしれないと学習していくわけです。
くれぐれも、グーを子犬の口に突っ込んだりしないでくださいね。

子犬にとってのオモチャは、齧りやすかったり、噛みやすいもの、コロコロ転がるものなどが好まれます。
場合によっては破壊してしまうので、その子のパワーに合わせて、与えたままでも大丈夫なものと、人間と一緒に遊ぶ時用のものとを分けておくことも重要です。

破壊しづらいタイプのものは、一人遊びに丁度いいので、そう言ったものは、ハウスやケージで退屈しているときに渡しておいて、引っ張りっこや、投げて遊んだり出来そうなものは、人と遊ぶ時に出してあげて、終わったら片づけるようにすると、犬が勝手に一人遊びで破壊することを防ぐことが出来ます。

遊びは犬の脳の活性化にも重要なので、退屈させないような工夫も大事ですね。

また、一緒に遊ぼうと思ったときに、あまり沢山のオモチャを出してしまうと、犬の気が散ってしまい、人と遊ぶよりも、一人遊びを選択してしまうこともあるので、出来ればお気に入りを一つ出して、一緒に遊んでもらえるように上手に誘ってあげるといいでしょう。

遊びはコミュニケーションのひとつなので、ある意味真剣に、短い時間でもいいので、楽しい時間を共有することが大事です。
犬が自分から離脱してしまう場合は、飽きてしまっているので、強要するのではなく、飽きる前に人がコントロールして「おしまい」にしてあげると、次に遊ぶことを期待するようになります。

これは遊びに限らず、トリックを教えたりするときも同様で、ご褒美をあげながら楽しくトレーニングをしていたとしても、子犬の集中力はあまり持続しないので、短い時間で休憩を入れながらやることがポイントです。

お勉強も犬にとっては遊びのひとつなので、何事も飽きないうちに終わらせてあげましょう。

また、おもちゃ遊びは子犬に限ったことではありません。
大人になっても、犬たちは遊びが好きなので、引っ張りっこや追いかけっこなど、楽しい時間を共有できるといいですね。

今年11月で9歳になるアシスタント
オモチャ遊びはまだまだ興奮して付き合ってくれます。

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2024年7月26日 (金)

犬に学習してもらう

犬の思春期におけるメンタルの変化について昨日お話ししました。

実は我が家の見習いもチビの頃はなんでもウェルカムで吠えない犬だったので、口数の多いアシスタントと比べて、この子は楽だ~と喜んでいたのもつかの間、半年を過ぎたぐらいから、他犬を目視すると一声二声吠えるようになりました。

やはり警戒心から来る吠えで、アグレッシブに吠えかかるのではありません。
尻尾をブンブン振りながら傍に近寄り、子犬の頃はチビってしまったり、お腹を出して、「私は何もしません」とアピールしていました。
最近はチビらなくなりましたが、お腹を出すのは相変わらずで、実際は若干緊張しているのがよくわかります。

そんな彼女に、「吠えなくても大丈夫」と伝えるのは簡単ではありません。
他犬が視界に入った時点で、大丈夫かどうかは彼女には判別できないからです。
リードを引っ張りながら正面から向かってくる犬もいるので、怖いと思うのは当然のことです。

日常の散歩では、いつ犬と遭遇するかは予測できないので、なかなかプラン通りの練習が出来ませんが、大きな公園に行ったときは、敢えて犬が通りそうな場所で、かつ犬との距離が取れるようなスペースを使って落ち着いていることを練習するようにしています。

遠くの犬が視界に入ったところから、吠えていない見習いを褒めてトリーツをあげ続け、犬が通り過ぎるまで続けます。

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世の中犬はいて当たり前なので、いちいち大イベントにせず、平常心を保てるようになって欲しいというのが本音です。

今日は大分落ち着いていられたので、最後は、犬が通りそうなところで作業に集中してもらって、成功体験を積んでもらいました。

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昨日から始まったオビディエンスの世界大会。
集団休止の課題中に、指示された場所から離れて、他の犬の傍に行ってしまった犬がいました。
世界大会のレベルでさえも起こりうるアクシデント。
そんな時でも平常心が保てるようにサポート出来るといいですね。

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2024年7月25日 (木)

なんで急に怖がりになったの?

「子犬の頃は何に対しても果敢に突っ込んで行ったのに、生後半年ぐらいから、急にいろいろなものが気になり始めるようになった。」
と言うお話をよくお聞きします。

いろいろなものに警戒して、逃げたり、吠えたりするようになった愛犬を見て、「この子は怖がり。」と決めつけてしまう人もいますが、実は違います。

小さいころはいろいろなものに好奇心を持って接することが出来た子犬も、成長するにつれて警戒心が出てくるので、子犬の頃と同じような行動が取れるわけではなくなるからです。
いわゆる思春期と言われるもので、成長と共にメンタル面も変化し、ホルモンの変化と共に、様々な要因がかみ合って、犬自身も自分のメンタルをうまくコントロール出来ない状況になってしまうのです。

人間も、子供同士はすぐに打ち解けられたのに、思春期ぐらいになると、誰彼問わず仲良くなるのではなく、自分と合うか、安全か、など、様々な思惑を持って友達作りをするようになるのと同じですね。

よくあるのが、「大丈夫、大丈夫」と言った励ましの声をかけてしまうこと。

人間であれば、ママが大丈夫と言うのだから大丈夫だろうと理解することが出来ますが、犬の場合、すでに気持ちは警戒心満載で大丈夫では無いので、そこで「大丈夫」と声をかけられてしまうと、今の自分の不安な気持ち=「大丈夫」という言葉で表されると学習してしまい、何も無くても、「大丈夫」と言われると不安な気持ちになってしまう可能性があります。

では、どうすればいいのか。

基本は「平常心」です。
ハンドラがバタバタしてしまうと、犬の気持ちをあおってしまうので、落ち着いて愛犬の状況を観察して、今の気持ちを理解することが大事です。
理解したうえで、その気持ちを犬自身が「大丈夫」と学習できるようにサポートしていく方法を考えます。

怖いと犬が感じている環境を作って、馴れる練習をしていくわけですが、その時重要なのが怖いものとの距離です。
近すぎれば心穏やかにはいられないので、犬が落ち着いていられる距離で、犬に自分で「大丈夫」と学習してもらうことが重要です。


さて、今日は生後5か月のDさんのカウンセリングがありました。
「怖がり」と聞いていたので、なるべくこちらからはコンタクトを取らないようにしていたら、自分からチェックしに来る余裕がありました。

おうちの中では他人がいても、大分落ち着いていられたDさんでしたが、外に出ると、やはり怖いのか挙動不審になりました。

そこで、騒音の少ない道を選んで、トリーツを使いながらDさんとコンタクトを取りながら歩いていただくようにしたら、怖がると言われていた自転車とのすれ違いも、一瞬自転車に目をやっただけで、すぐ飼い主さんに意識を戻すことが出来ました。

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※すれ違う自転車を一瞬目視しましたが、怖がる様子は見せませんでした。

何も言わなくても、飼い主さんに意識を向けていれば大丈夫ということがわかれば、気持ちを切り替えやすくなります。

飼い主さんはトリーツを使う量に驚かれましたが、今は「怖くない」という気持ちづくりを集中して行う時期なので、たまにトリーツを渡すのではなく、頻繁にいい行動を褒めていく必要があります。
習慣になってきたら、少しずつトリーツは減らせます。

新しい行動を教えるよりも、気持ちを切り替えるには時間がかかります。
忍耐強く続けて行きましょう。

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2024年7月24日 (水)

ライフリワードを得るためには。

ライフリワード」と言う言葉を聞いたことがありますか?

「リワード」は報酬です。
正の強化によるトレーニングでは必ず報酬が出ます。
時としてそれは、オヤツなどの食べ物かも知れないし、オモチャかもしれません。
いずれにしても、その犬にとってご褒美となるものが「リワード」です。

このような「リワード」の他に、犬にとってのご褒美には、犬が楽しいと思えることがあります。
お散歩、車でのおでかけ、犬同士との遊びなどなどです。
これらが「ライフリワード」と呼ばれるものです。


さて、今日の朝の散歩中、公園で数頭の犬たちが集まっているところに遭遇しました。
お見かけしたことはありますが、お話ししたことはありません。
基本的に、アシスタントと見習い2頭を連れているときは、オスとメスということもあって、むやみに他犬とは交流しないようにしています。

たまたま朝練の途中で、アシスタントは繋がれていたので、見習いとお散歩犬の集まりの方に少し近づいてみました。
見習いが挨拶したくてリードを引っ張ったら止まって先に進まないようにしていたら、何回目かで、特に何も言われていないのに自分から伏せてこちらを見ました。

挨拶するためには、まず落ち着かなくてはいけないということにちょっと気付いてくれたようです。
軽い挨拶が済んだら、お礼を言ってすぐに離れ、持っていたおもちゃで遊んだら、また集中が戻ってきました。

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ドッグランを目の前にして、飼い主さんをグイグイ引っ張っている犬を時々見かけます。
この犬たちは、飼い主さんを引っ張ればドッグランに行かれる(ライフリワードが得られる)とちゃんと学習しているので、いつまで経っても引っ張り癖が治らないという場合もあります。

どうすれば行きたい場所に行かれるのか、ちょっと犬に考えてもらうことも大事ですね。

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2024年7月23日 (火)

愛犬を見すぎていませんか

子犬を迎えると、いろいろ心配事があることもあり、ついつい子犬の動向を見張ってしまいがちです。
しかし、そもそも子犬には沢山の睡眠時間が必要なので、あまりかかわり過ぎてしまうと、子犬が落ち着いて寝ることができなくなってしまいます。

そういう観点からも、ハウスの活用をお願いしているのですが、ある程度大人になって、ハウスから出る時間が増えてくると、犬は自由を満喫しながら飼い主を見張るようになり、いつも飼い主が視界に入る場所に陣取っていることが多くなります。
すると、必然的に飼い主も犬を見てしまい、お互いがお互いの動向を監視してしまうようになります。

犬が飼い主の動向を見張っているのは、声をかけてもらいたいとか、散歩の誘いがないかとか、ある意味ワクワクした期待感を持っているので、常にオンの状態になっています。

待っている状態の犬たちに目をやってしまえば、期待度はますますあがって、犬たちは落ち着いて寝ることもできなくなります。

犬をゆっくり休ませてあげるためにも、ある意味視線をはずしてあげることが大事です。


さて、今日はお留守番中のM君のシッティングがありました。
一緒に遊んだり、楽しくお勉強したりしながら過ごしますが、集中時間が過ぎたらケージに戻ってもらいます。
ハウストレーニングがちゃんとできているM君なので、お願いすればすぐにケージに入ります。

その後しばらく放っておいてから、そっとケージの方に目をやると、気持ちよさそうに寝ていました。

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以前は、次は何をするんだろうとずっと座って待っていたのですが、私が接触しない時間を作ったことで、私がずっと構うわけではないと理解したのでしょう。

オンとオフはとても大事です。
十分な睡眠が取れないと認知症になるという人の健康に関するデータがありますが、犬の場合ももしかしたら同様のことがあり得るかもしれません。
そうでなくても、犬の睡眠は人間と比べると浅いので、出来るだけ安眠は妨害しないようにしてあげましょう。

最近の雷雨のせいで、見習いは少々寝不足気味。
ひどくならないといいのですが。

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2024年7月22日 (月)

犬のトリーツのはなし

愛犬にオヤツをあげない人はほとんどいないでしょう。
では、どんな時にあげていますか?

可愛いからあげちゃうと言う人もいるでしょうが、基本的には頑張った愛犬へのご褒美としてあげたり、何か教えるときのルアーリングに使ったり、あるいは、愛犬が苦手なことをするときのサポートに使ったりと、使い方は様々です。

オヤツも、目的によってあげ方や種類も様々ですが、気を付けなくてはいけないのは、硬めのオヤツです。

例えば、ハウストレーニングや、お留守番時の退屈しのぎに、噛むのに時間がかかるようなオヤツがよく使われますが、犬によって破壊力が違うので、どれくらいの時間で消費するかを確認する必要があります。

35年ほど前、大型犬と暮していた時、近所のお肉屋さんがよく牛骨をくれたのですが、大き目の牛骨でも、さすがに大型犬ともなると噛む力が強いので、意外と早く消費してしまいました。
気が付くとほとんどなくなっているのですが、いわゆる食べ過ぎてしまう状態になるので、便が白くなって出てくることもありました。

以前現アシスタントに鹿の肩甲骨(ジャーキー)をあげたところ、バリバリと美味しそうにあっという間に食べてしまったのですが、翌日は一日中血便が続いて、可哀そうなことをしてしまったと反省しました。
かなり大きいサイズのまま飲み込んでしまったために、腸壁を傷つけてしまったのでしょう。

先日は、待機中の見習いにヒマラヤチーズを渡したところ、これまたびっくりするような速さでバリバリと破壊したので、途中で取り上げたのですが、翌日早朝に嘔吐。
確認すると、ヒマラヤチーズのかけらがそのまま出てきていました。

割れないくらい硬いものであれば、当然犬の歯や歯肉を傷める可能性があるので、注意が必要です。

時間をかけて楽しめるものであれば、中にフードやトリーツを入れられるような、知育玩具の方がいいかも知れません。
特に、フードなどをふやかして詰め込んで、冷凍庫に入れておいたものを渡すと、食べるのに時間がかかるので、歯を傷めず、暇をつぶしてもらえるので有効です。

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大人になっても、留守番の時は、大き目のクッキーをコングに入れて行きます。
何の悪戯もしなくなりましたが、儀式のようなものですね。

因みに、留守中の室温がきになるので、カメラの前には温度計を置いています。

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2024年7月21日 (日)

黒い犬はいろいろ大変

夏は当然暑いものですが、中でも特に暑いのは黒い犬です。
黒い色が日差しを吸収しやすいことは誰でも知っています。
黒い車は暑いからと白い車を買う人もいるくらいですから。

我が家の初代ボーダー・コリーが白黒、生まれた子犬たちも白黒、そして次に迎えたボーダー・コリーもたまたま白黒だったのですが、日差しの強い日の競技会などは、本当に可哀そうなくらい暑そうでした。
特に頭部を触ると、脳みそが溶けて出てくるのではないかと思うほど。
他犬種の白い頭の子を触ると、熱さが全く違っているに驚かされたものです。

いずれにしても、黒いと暑いというところで、現在のアシスタントは、イギリス風に言うとレッドのボーダー・コリーです。
暑い日も、白黒の見習いよりも涼しそうな顔をしています。
もちろん、手で触った熱さも違います。

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夏場はクールTシャツなど、一枚着せてあげるのもいいでしょう。
毛足が長いからと言って、間違ってもサマーカットで、直射が皮膚に届くことが無いようにしましょうね。
もちろん見習いは毛足は短いですが、短い分、皮膚まで暑くなるのも速いです。

さらに、夏場の練習では、必ず白黒の見習いの方に蚊が群がってきます。
虫よけスプレーをかけていても、隙間を狙ってくると言うか、蚊の黒いものへの執着はすごいもので、私もスプレーをかけているのに、アップルウォッチの黒いベルトの隙間から刺されてしまいます。

暑いし、蚊には襲われるしで、黒い犬は本当に大変ですが、極めつけは、他の犬に嫌われやすいこと。
体が黒いだけでも敬遠されがちですが、顔が黒いと表情が読みづらいこともあって、警戒されることも多いです。
何を隠そう黒い顔の見習いが自信が、黒い顔の犬を見ると緊張しているので、「鏡で自分の顔を見てみなさいよ」と思わず口をついて出てしまうほどです。

いずれにしても、身体や顔が黒いと、いろいろ不便なことがあるので、その分ケアも不可欠です。
もちろん、本当に暑い日は色など関係なく暑いので、散歩に出るときは、まず地面の温度を自分の手で触って大丈夫か確認してから出かけましょう。

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2024年7月20日 (土)

愛犬の爪切り

犬と暮していると、犬にとって嫌なこともやらなければいけないときがあります。
もちろん、やらなくてもいいことは無理強いする必要は無いと思うのですが、ブラッシングや爪切り、歯磨き、動物病院での診察や検査など、避けて通れないことも沢山あります。
では、そんなときはどうすればいいのでしょうか。

体を押さえつけて、無理矢理やるのか。
二人がかりなら大丈夫だからと、多少暴れてもやり遂げてホッとするのか。

例えば、その行為が一生に一度のことであれば、場合によっては我慢できるかもしれませんが、生涯何度も続くことであれば、一度嫌悪刺激と学習されてしまったら、次は出来ないと思った方がいいでしょう。
なぜなら、犬はバカでは無いので、一度嫌な思いをしたことはそうそう忘れてはくれません。
同じようなシチュエーションや、同じツールを手にしたときは、さっさと逃げていなくなってしまったり、万が一捕まえられたとしても、唸ったり、歯を剥いたりするようになっているでしょう。

そうならないためにはどうすればいいのか。

最近はよく耳にするようになった「ハズバンダリーケア」というものです。

そもそも動物園や水族館などで行われているもので、大きい生き物に必要な診察や処置を施すために、動物が自ら受け入れられるように練習をしていくというものです。
檻や柵越しのケアしか出来ない危険な動物の場合は、動物がこちらに近寄ってきて身を委ねてくれなければできません。

そもそも動物が自分から寄ってきてくれるようになるためには、動物にとっていいことがあると学習させることが不可欠です。
それは決して強要するものではありません。
お互いストレスを軽減させながら、安全に作業することが重要です。


さて、今日は若いYさんのプライベートレッスンがありました。
リソースガーディングが酷かったことでお伺いするようになったYさんですが、最近は飼主さんとのボール遊びを楽しんでくれるようになり、落ち着いてコミュニケーションが取れるようになってきました。

今日も日常生活のお話をしていたとき、「爪が伸びて困っている」というお話を伺い、爪切りをすることにしました。

最初はブラッシングの時に使っていただいている「リッキーマット」を用意していただき、左の前足はすんなり切らしてくれましたが、右の前足の時に、「ちょっとやめて。」というサインが出ました。

大分落ち着いていられるようになったYさんなので、それ以上の接触はストレス過多になるので中断。

その後、何もしていないときに、前足に爪切りをあてさせてくれたらトリーツをひとつあげるようにして、何度か爪切りだけをあててみたところ、そんなに気にしていない様子だったので、休憩でケージに入っているときに、ケージの隙間から出た前足に同じように爪切りを当てたら、楽しそうにトリーツを待っているようになったので、ケージの隙間から前足が出たときに、さりげなく爪を切ってトリーツをあげたところ、とりあえず右の前足も切らしてくれました。

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爪切りが足に当たるとオヤツがもらえる。という一連の動作をYさんが理解してくれたので、無事に切ることが出来ましたが、切った爪の掃除をしようとしたら、ガン見されたので、齧るオヤツを食べている間にこっそり爪を片付けました。

ボール遊びのボールは上手に手渡しできるようになりましたが、目の前にあるものを取り去ることは、切った爪であっても気にするYさん。
まだまだ油断は禁物ですね。

ちなみに我が家の見習いも、小さいころはリッキーマットのお世話になりました。

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2024年7月19日 (金)

散歩中、ちゃんと愛犬を見てますか?

今日も我が家の過剰他犬反応の見習いのはなし。

先日散歩に出かけたときのことですが、住宅街の小道を歩いていたら、曲がり角から突然小型犬だけが飛び出してきました。
案の定びっくりして見習いが一声吠えました。

この小型犬は別にノーリードで散歩していたわけではないのですが、フレキシブルリードを装着していたため、飼い主より数メートル前を歩き、道の角から一人で飛び出してきた感じになってしまったのです。

これはいわゆる出会いがしらで、人同士、自転車と人、車同士など、様々なシチュエーションで危険をはらんでいます。

先日インスタにあげた我が家のご近所散歩風景では、犬たちが私の斜め前を歩いている様子がわかります。
一応耳は後ろに向けています。

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しかし、見通しが悪い曲がり角や、横道があるような場合では、リードは短めにして、犬だけが飛び出すことが無いように注意しています。
最近では舗道でも、モーター付きのモビリティで飛んで来る人もいるので、自転車同様注意が不可欠です。

畑や田んぼに囲まれた、見通しのいい場所であれば、フレキシブルリード全開でのんびり散歩もいいでしょうが、都会の街中は危険です。

先代のボーダー・コリー親子と、遊歩道を走っていた時も、急に遊歩道の反対側からバーニーズマウンテンドッグがフレキシブルリードで跳んできたときは、犬たちだけでなく私も驚いて吠えそうになりました。

愛犬とのお散歩はのんびりしたいと思っている方は少なくありませんが、犬の動向を確認することは大事。
ましてやスマホを見ながらのお散歩は、排せつ物の置忘れにも繋がりますので、気を付けたいですね。

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2024年7月18日 (木)

社会化は子犬時代だけではありません。

我が家の見習いが他犬反応することはず~っとお話ししています。
生後半年ぐらいまでは、何の問題も無かった見習いですが、思春期に入った頃から、視界に他犬が入ると、一言二言声が出ます。
激吠えではありませんが、個人的にはやめて欲しいところ。
相手の犬をびっくりさせてしまえば、落ち着いて散歩をしているペアのご迷惑にもなりかねません。

「ダメ!」と言ったところで、本犬は「びっくりした!」と言っているので、気持ちを制御することは出来ません。
自分で「吠えなくても大丈夫」と学習するまでは、びっくり吠えは治りません。

現に、散歩中他犬が歩いているのが目に入っても、挨拶に行こうと多少体は前のめりになりますが、吠えることは大分なくなってきました。

だからと言って完全に治ったわけでは無いので油断は禁物です。

昨日も狭い道で向かい側から小型犬がやってきたので、マンションのエントランスに避けて、座ってオヤツを食べてもらっていたら、目視しても、吠えずにやり過ごしてくれました。

ところが、今日は夕方の散歩前のトイレタイムで、大型犬が目に入ると、「ワワワン!」と一声。
ざんね~ん。

そこで、今日はいつものコースをやめて、片道15分の公園まで歩いていくことにしました。

当然、途中で多くの犬たちと遭遇しましたが、とりあえず一度も吠えることなく、戻ってきました。

帰り道の交差点待ちも、車やバイク、自転車にも反応せず、耳だけはこちらに向けてくれているので、意識はとりあえずハンドラ―にあるということでしょうか。

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見習い2歳半、アシスタント8歳8ヵ月。
毎日が社会化ですね。

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2024年7月17日 (水)

子犬の学習は目覚ましい。

子犬をお迎えすると、とても楽しい反面、とても大変なことが後から後から起こって、なかなか気が休まる暇がありません。
人間の赤ちゃんと同じですから仕方ないですね。

しかし、人間の赤ちゃんと違って、子犬は産まれてまだ数か月であっても、どんどん学習していくので、日々驚かされることばかりです。
今までできなかったことが、気が付いたら急に出来ていたり、新たな課題が出て来たりと、子犬の成長は止まりません。

子犬のサポートは、出来ることを増やしてあげたり、人にとって問題とならないようにルールを伝えていくことです。

個体差があるのは当然ですが、伝え方を間違えなければ、必ず伝えられるので、日々楽しい子犬育てを続けて欲しいですね。

さて、今日は生後3か月のO君のプライベートレッスン。

飼い主さんが頑張って続けて下さいっているので、ケージから出るときも落ち着いて座ってくれるO君。
前回からお散歩の練習を始めましたが、今日もリードを着けて練習していただきました。

初めはルアーリングで行動に馴らしていきます。

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馴れてきたら、ルアーリングではなく、トリーツはご褒美から渡していきます。

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最後は休憩を入れた後、リード無しで一緒に歩く練習。

動きに慣れてくると、リードが無くてもリードが付いているときと変わらず横を付いて歩くO君。
さすがですね。

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リードは愛犬の安全を守るための命綱ですが、リードに頼り過ぎると、リードが付いていないときに糸の切れた凧になってしまうので、リード無しの練習も重要ですね。

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2024年7月16日 (火)

ドッグトレーニング:愛犬の好きなものを効果的に使う

犬のトレーニングは、いわゆる「犬のお勉強」ですが、犬にとって楽しくなければ学習が進まないので、強制して犬にやらせるのではなく、犬の「やりたい」気持ちづくりが重要です。

そのためには、犬にとって「ご褒美」となるものが必要になるのはいつも書いていることですが、「ご褒美」は犬によって、あるいはその時々で変わると言うことを常に頭のどこかに置いておく必要があります。
なぜなら、犬へのご褒美は、人間から与えられるものばかりではないからです。

例えば、犬同士の遊び、地面の匂い取り、草食べ、動くものを追いかけること、などなど沢山あります。
海外のトレーニング本ではよく、「裏庭のリス」を追いかけるのがご褒美になっていたりして面白いですね。

つまり、目の前に差し出したオヤツや、いつも飼い主と遊ぶオモチャが、犬にとっての一番のご褒美にはならないということです。

しかし、一番のご褒美では無いからと言って、トレーニングをあきらめてしまうわけにはいかないので、周りの環境に合わせて、一番犬を惹きつける方法を飼い主は考えなくては行けなくなります。
いつも同じに行かないところがある意味大変であり、面白いところです。

さて、今日は若いM君のプライベートレッスンがありました。
1歳半の男の子は、まだまだ未成年のようなものですが、日々のトレーニングを頑張って頂いているので、飼い主さんとのコミュニケーションも大分取れています。

しかし、庭で遊ぼうとすると、芝生がディストラクションになって、すぐ食べ始めるそうなので、今日はその行動が出る前に、まずその日のお気に入りのオヤツを使いながら、飼い主さんと動くことから始めました。

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最初から「好きにしていいよ」と言えば、ずっと芝生を食べ続ける可能性もあるので、そこは避けたいところ。
「ダメ」と言っても、目の前に美味しいものがあると思っているM君にすれば、叱られ続けているのは楽しいことではありません。

こんな時のオヤツは、敢えてM君に見せて、オヤツと芝生どちらを選択するかで、そのあとの遊び方も変わってきます。

M君のアテンションがとても良くなってきたところで、今度はM君の好きなオモチャにシフトして遊ぶことにしました。

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遊びの中にも、オモチャを出すことや取りに行くことなど、飼い主さんのお願いが盛り込まれているので、M君が一人で勝手に遊んでいるわけではありません。

それでも、自分から飼い主さんの元に走って行ってくれるので、楽しい遊びが継続されます。

最後はM君が飽きる前に、飼い主さんのキューで終わります。

要は、M君が飼い主さんとの協働作業を楽しいと思ってくれるようにすること。
今日はとてもいい感じでした。
上手に持続できるようになるといいですね。

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2024年7月15日 (月)

行動が先か、ことばのキュー(合図)が先か。

犬に新しい行動を教えるとき、人はついつい先に言葉のキュー(合図)を言ってしまうものです。
例えば、「オスワリ」と言いながら犬のお尻を押してみたり、「フセ」と言いながら犬の背中を押したりということです。

そもそも、犬は押されたり引っ張られたり、力によって強制されることをあまり好ましく思っていないので、言葉が発せられたあと嫌なことをされたら、行動を習得すること自体が楽しくなくなってしまいます。

ルアーリングやシェーピングによって、犬の行動を引き出しながら犬に学習してもらうポジティブトレーニングであれば、キューを先に言うのではなく、行動が身についてきてからキューを乗せていく方が犬にはわかりやすくなります。

例えば「オスワリ」を教えるとき。
犬に触ることなく、犬が自発的に座る瞬間を褒め続けていくことで、座る行動の頻度が高くなってきてから、犬がオスワリするタイミングで「オスワリ」という言葉のキューをのせていくわけです。
犬がなかなか座らないと困っている人は、少し待ってあげることも大事。

一度でも腰を下ろしたらすかさず言葉で褒めてから、愛犬の好物のオヤツをひとつ渡します。
本格的にトレーニングをされたい方は、腰を下ろした瞬間をマークしてから褒めると学習がもっと効率的に進みます。
クリッカートレーニングの知識があるプロに教えてもらうことをお奨めします。

その後犬は、座るといいことがあると学習するので、座る頻度が高くなるわけです。

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※生後2ヵ月のとき、自発的に座ったらクリッカーが鳴って褒められた見習い。

騙されたと思ってやってみて下さい。
犬のトレーニングはお勉強と言うより、楽しいゲームのひとつ。
ご褒美がもらえると学習すれば意欲も増します。

ただ、この時注意しなければいけないのは、犬の目の前にオヤツをちらつかせないこと。
ここを間違えてしまうと、目の前にオヤツがぶら下がっていないと何もやらない犬になってしまうからです。

愛犬に何かを教えるのは、愛犬との楽しいコミュニケーションタイムと考え、根気よく続けることが大事です。

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2024年7月14日 (日)

犬の身体能力を侮らない

アクティブ系の犬に限らず、一般的な犬種においても、犬である以上ある程度の身体能力を備えていることは日々の暮らしの中で多くの飼い主さんの感じるところだと思います。

「まさか、こんなことが出来るなんて。」
と言うことに限らず、最近ではSNSなどの動画でも、あっと驚く犬の行動に驚かされることは少なくありません。

我が家のアシスタントと見習いは、そもそも同じ犬種でありながら、全く別の身体能力を兼ね備えています。
その一つが跳躍力です。
特におもちゃ(ボールやディスク)が目の前にあると、跳びついて取ろうとします。
そのために、遊ぶ場所には気を付けないと思わぬ怪我をするので注意しなければと痛感しています。

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また、人との遊びとは関係なくても、犬にとって何か突き動かされるものがあれば、思わぬ力を発揮することがあります。

かつて単犬種レスキューのお手伝いをしていたとき、保護犬の里親希望者さんのお宅に伺って環境チェックをしていたことがありました。
環境チェックとは、犬の目線で、犬の安全が保たれているかの確認です。

家の中であれば、危険な物が犬の口や手の届くところに無いか。
入って欲しくない場所はゲートなどで制限されているか。
床は滑らないか。
犬の生活エリアの動線はどうなっているか。
などです。

家の外の場合は、玄関から犬が飛び出さないような工夫がされているか。
庭から外に出てしまうような隙間が無いか。
犬が口にして危険な動植物はないか。

そういった内容を、今まで犬を飼ってきた経験や、私の場合はプロの立場からアドバイスをさせていただくわけです。

もちろん、安全を配慮していたにも関わらず不慮の事故というものもあります。
例えば、2階から勝手に階段を下りないようにとゲートを付けておいたら、そのゲートを跳び越えてしまい、階段を落下して骨折したというような場合です。(実話)

助走距離が無いと跳べない犬と、助走距離が無くても跳べる犬、跳び越えなくてもよじ登る犬などもいます。

我が家の初代のハスキー犬は、庭に出していた時逃げ出したことがありました。
ひとりで近所の獣医さんを訪ねて行ったようで、電話があって発覚しました。

木戸も閉まっていたし、逃げられる隙間も無かったのに、どうやって逃げたかわからず、対処方法が見つけられなかったのですが、ある日庭に目をやると、垣根をよじ登っている彼の後姿を目にしました。
慌てて声をかけると、彼はすぐにやめましたが、まさかよじ登っているとは知りませんでした。
現在のアシスタントたちと違い、そんなに活動的な犬では無かったので、予測していなかったからです。
当然、垣根は撤去され、ブロックとスティールパイプを使ったフェンスに取り替えられました。
高さも1メートル50ぐらいはあったと思います。

どんなに気を配ったとしても、いわゆる「想定外」はあり得ますが、出来るだけ「想定外」にならないように、老婆心であったとしても、犬の安全を確保することは重要です。

家族になったばかりの犬たちであればなおさら、その子のことは未知数と言えます。

我が家でも外出時は出窓の窓を閉めていきます。
3階なので、万が一落下したら命の保証はありません。
現時点で日常的に出窓に乗る犬はいませんが、外から気になる物音がしたら見に行かないとも限りません。

「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、用心深くし過ぎて困ることはありませんね。

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2024年7月13日 (土)

気質に合わせた対処法

犬の性格や気質が個体によってそれぞれ違うのは人間と同じ。
「犬だから」と十把一絡げにする人はいないと思いますが、そうは言っても、「犬なんだから」とどこかでひとくくりにしていたりしませんか?

例えば、「こんなに愛しているんだから、何をやっても怒らないはず。」なんて思ったりしていませんか?

ハンドラ―と犬との関係性がしっかりと築かれ、犬に信頼されているのであれば、犬は多少のことは我慢しますが、まだ子犬だったㇼ、暮らし始めて数か月の間柄で、どこまで心を許してくれるかは個体によって異なります。

また、多少のことは我慢していても、それ以上は無理ということもあります。

かつて、我が家のアシスタントが生後8ヵ月の頃でしたでしょうか。
いつも行く公園で、いつも可愛がってくれる少年がいました。
少年はいつもアシスタントを見ると傍によって撫でてくれていました。
その時のアシスタントにはさほどストレスを感じているようには見られませんでしたが、ある日少年が抱きついて離してくれなかったとき、「ワン!」と一声吠えました。

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いっぱいいっぱいだったのでしょう。

それからは、抱きつきはご遠慮いただくようにしました。

先代アシスタントが常にウェルカムだったのと比べると、やはり違いがあります。

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それを理解して、個体に合わせた接し方が必要ですね。


さて、今日は若いYさんのプライベートレッスンがありました。
Yさん、私が行くと耳が平行になるくらい大歓迎をしてくれるのですが、なかなか傍に行かないと、「早く来い!」とお怒りになるタイプです。
当然私は落ち着くまで行きません。

落ち着いてから挨拶をしに行くと、やっぱり喜んでスリスリしてくるので、隣に座って「お利口さんね」と声をかけたり、「オスワリ出来る?」と言って、頑張ってくれたらご褒美をあげていました。
私に寄りかかっているので、さりげなく撫でていたら、ブルブルと体を震わせました。
「そろそろやめてね。」のサインなので、離れました。

するとYさんは、ゆっくりくつろいでお昼寝し始めました。

要は犬の機嫌を取るのではなく、犬の嫌がることを無理強いしないこと。

もちろん、一緒に暮らしていれば犬にとって嫌なことをお願いしなければならないときは沢山あります。
それを、少しずつ「大丈夫」にしてあげるためのサポートはとても大事です。
初めから敢えて嫌がることをしないということが、信頼関係を築いて行くためには不可欠ですね。

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2024年7月12日 (金)

犬暮らしは根気が大事

様々なドッグスポーツを楽しむ競技犬との暮らし同様、一般家庭犬としての犬暮らしにおいても、犬に多くのことを伝えなくてはいけないことは同じです。
なぜなら、全てを犬任せには出来ないからです。

家のルールから始まり、やって欲しい行動を教えていくプロセスは、家庭犬も競技犬も同じです。
しいて言えば、競技犬の方が、スキルの部分が多くてちょっと大変なところが違うだけです。

しかしながら、一般家庭犬であっても競技犬であっても、なかなか犬にうまく伝えられずに困っている方が少なくないのが現実です。

「ちゃんと教えたはずなのに。」

これは私も同じように感じることが多々あります。
「これまでちゃんと出来ていたのに、なぜ?」や「ちゃんと教えたはずなのに・・。」

しかし、実際犬がやってくれないということは、犬が出来ないということの証明でもあります。
同時にそれは、犬が出来る状態のメンタルかどうかも合わせて重要になってきます。

たとえば、完璧に犬に伝えてあったとしても、その場の環境によって、犬が平常心でなければ、必ず出来るかどうかわかりません。
他に気を取られていれば出来ないこともあるからです。
それを理解して上で、特に競技犬の場合は、犬のスキルアップだけでなく、メンタル面でのケアが不可欠になるわけです。


反対に、普段から5割程度の出来栄えであれば、それは「出来る」とは言えないので、人間側のサポートがまだ足りていないということです。
つまり、1回や2回お願いしたことをちゃんとやってくれたからと言って、犬がその行動を完璧に理解したわけではないということもわかっていなければいけません。

さらに、犬も人間同様「忘れる」こともあります。
毎日コンスタントに同じことを練習していれば継続的に学習されていくので経験値はあがりますが、なかなか毎日出来る人ばかりではありません。
そのために、「リマインド」や繰り返しの練習が不可欠になるわけです。

愛犬の「オスワリ」をする確率が高いのは、日常的に「オスワリ」をお願いする頻度が高いからです。
当然犬の経験値はあがって、オスワリの学習は進みます。
ハンドラ―(飼い主)が意図していなくても、ちゃんと学習はされているということですね。

さて、昨日犬たちとオビディエンスの練習したのですが、見習いの方向感覚が少々不安定になってしまいました。
右と左の理解。
ちょっと前まで出来ていたのですが。

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まだまだ時間がかかるかもしれませんね。

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2024年7月11日 (木)

愛犬は触られるのを喜んでいますか?

「愛犬を撫でていたら急に噛まれた」という事例は少なくありません。
飼い主にとってみれば、「かわいがっているのになぜ?」と言う感じでしょう。

しかし、この場合愛犬が急に機嫌を悪くして噛んだわけではありません。
ではなぜ噛んだのでしょうか。

犬の「噛む」行為自体は嫌なことをされたときの反射的行動です。
そう言われると、飼い主は、「いつも撫でて欲しくて傍に寄ってきます。」とおっしゃいます。

そうです。
犬も撫でて欲しい時もあるので、そういう時は自分から寄ってきます。
っが、途中で「もういいからやめて」と言ったわけです。

そもそも、犬は束縛されることはあまり好きではありません。
その中には、「抱きしめる」や「顔や体を撫でまわされる」というのも入っています。
子犬を捕まえようとしたり、抱きかかえようとすると、手足をバタバタさせてもがく犬は少なくありません。

そういう人間からの接触に対して、好きになるように馴らしてあげたり、あるいは好きではなくても、我慢できる程度にしてあげる人間側のサポートは不可欠です。
なぜなら、犬にとって人間のサイズは大きいので、圧を感じやすいからです。

人間馴れしていない保護犬と暮したことがある方はご存知ですが、初めから人間に親和性を持っている犬ばかりではありません。
人間への親和性は小さいころからの、ブリーダーさんたちのケアがあって初めて人間はいいものだというように刷り込まれていくわけです。
※パピーミルのように、ケージに入れっぱなしで手をかけられていない子犬たちは人に対して親和性を持ちづらいです。

子犬を迎えたら、圧を与えることなく、人間と暮すことが楽しいと犬たちに思ってもらえるようにしていくことが重要です。
これは、何も甘やかすという意味ではありません。
人間と暮すことの楽しさを教えていくだけです。

実は我が家の見習いは前肢を触れるのはあまり好きではありませんが、トリックで「お手・お代わり」を教える過程で、触っているとオヤツがもらえるという下地を作って、とりあえずは触らせてくれるようになりましたが、無理矢理掴もうとすれば手を引っ込めます。

「イヤだな」と感じることを無理強いするのではなく、少しでも「イヤ」ではなくなるようなサポートをすることが大事です。
「イヤ」と言う気持ちからすぐに噛むようにはなりません。
「イヤ」と言う気持ちを、身体を避けたり、唸ってみたりしながらサインを出しているので、無視しないことが重要ですね。

見習いにがドッグダンスのエンディングポーズで「お手」をお願いすると、「ワン!」と言うときがあります。

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頑張ってやってくれたら沢山褒めてあげます。

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2024年7月10日 (水)

なんで愛犬は戻ってこないのか。

かつて、我が家の初代ボーダー・コリー、クリスが若かったころ、毎朝公園のお仲間たちと楽しい時間を過ごさせて頂いていました。
楽しい時間と言うのは、犬同士で遊ぶというより、周りはラブラドールが多かったこともあり、飼い主さんが愛犬にボールを投げて、犬がそれを取りに行くというピストン運動を楽しそうに追いかけていただけです。

私とのボール遊びが終わって、そろそろ帰ろうかと思うと、クリスは他の子たちの遊びにくっついて走って行ってしまい、まったく帰ろうとしませんでした。

そこで、ある日私を無視し続けているクリスから離れて、近くの茂みに隠れて待つことにしました。
しかし、しばらく待っても、クリスはまったく気づきません。
そのうち、お友達も一人帰り、二人帰りと数が少なくなってきたとき、ようやく私の不在に気づきました。

どうするのかとしばらく見ていたら、周りを見回し、それでも見つけられず、ソワソワし始めたので、すかさず名前を呼んで姿を見せたらダッシュで戻ってきました。

以来「帰るわよ~♪」と声をかけると、クリスはすぐに戻ってくるようになりました。

楽しいものを見つけた犬たちは、飼い主がいつも同じ場所にいるとわかると、安心しきって遊びに興じ、飽きるまで戻ってきません。
呼んでも戻ってこない理由のひとつです。

さて、一昨日のワークショップの合間に、林のドッグランで、犬たちが何かに気を取られてついてこなかったので、こっそり木の陰に隠れたところ、しばらくして私の不在に気づいた2頭はそろって数分間フリーズしていました。
探さないのか?と思うほど、2頭共微動だにせず。

待ちくたびれて動いたら、慌ててダッシュで戻ってきました。

そのせいか、今日林のランに入ったら、見習いが私の傍から離れません。

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もちろん、「おりこうさん」と一声かけておきます。

たまには母の存在を気にしてもらわないといけませんね。

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2024年7月 9日 (火)

家の中のルール

昨日のワークショップで、講師に開口一番聞かれたのが「家でのルールを決めていますか?」というもの。

出番が最初だったので、全く予期せぬ質問に頭が回らず、「ルール・・、考えて行動してもらうことでしょうか。」と、なんとも漠然とした回答になりました。
というのは、子犬の頃は沢山の制限をかけていても、大人になって家のルールが理解出来てくれば、制限をかけなくても問題となる行動が出なくなってくるからです。
そのため、「考えて行動すること」が我が家のルールかなと思ったのですが、その後の参加者が、細かく家の中のルールについて話しているのを聞いて、改めて家のルールを考えてみることにしました。

・キューが出たらすぐに反応する
・母が寝ているときは起こさない
・階段は私が先に下りて、呼ばれるまで下りてこない
・玄関を出るのは私が先
・帰ってきたら足を拭くまで勝手に上がらない
・食事はクレートの中
・水のボウルが空になったら教える(ボウルを前足で触る)
・アシスタントはベッドに乗ってもいいが見習いはダメ

思い当たるルールはこんなところでしょうか。

一番最初の「キュー」に対する反応は、当然犬がすでに理解しているキューに限りますが、その他の部分はキューが出なくても、犬に自発的にやってもらっていることです。
つまり、キューが無くても、学習したことを習慣としてやっていることです。

もちろん犬が迷ったときはサポートします。

家の中で出来ないことは外でも出来ません。
それは子供と一緒です。
人間は外面と内面があるように、その場の状況に合わせて行動を変えることは出来ますが、犬は出来ません。
相手次第で行動を変えることはある程度できますが、様々なシチュエーションごとに変えることは難しいものです。
そのために「般化」と言う作業が別に必要になります。

つまり、ある程度、きちんとルールを教えておくことが重要ということです。

しかし、ひとつここで覚えておかなければいけないのは、制限が緩和されたことで、犬がメンタル面で自分の立場を勘違いしてしまうことです。
家の中でフリーになる時間が増えたとしても、家の管理者は人間であって、犬ではないということは日々伝えていかなければいけません。
なぜなら、犬にすべてを任せるといろいろ余計な行動を取るようになることもあるからです。
リソースガーディングもそのひとつです。

愛犬との快適な暮らしのためには、ひとつの行動だけに目を向けるのではなく、広い視野でチェックすることが大事ですね。

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昨日のお出かけで疲れたシニアのアシスタント。
ソファで寝ても、ハウスで寝てもかまいません。
こちらがハウスに入るようお願いすれば、すぐに入ってくれるからです。

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2024年7月 8日 (月)

ワークショップに参加してきました。

今日はワンダフルステップさん主催のワークショップに参加してきました。
お題は「犬との関係性を深める」。
講師はJKC公認訓練士でもあり、JKCアジリティ公認審査員の須山雄次氏。

個人的にはアジリティに足を踏み入れたことはありません。
理由は自分が走れないから。
何とも情けない話ですが、よくこけるので、アジリティの世界は未知の世界。

そんな世界の方のお話が聴けるのはとてもありがたいので、今回は楽しみに参加しました。

結果、客観的に観ていただかなければ気づかないことなどご指摘いただき、今後の課題が少し見えてきました。

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ドッグスポーツのカテゴリーは違っても、ドッグトレーニングの基本は同じ。

さらに、先日海外のドッグトレーニング関連グループの投稿に、「正の強化」を使ったドッグトレーニングは「古典的な強制訓練」に劣ると言われたという書き込みがあったので、少々モヤモヤしていたのですが、今日はそういうお話もあって、今までやってきたことは間違っていなかったと改めて思いました。

ドッグトレーニングは奥が深いですね。

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2024年7月 7日 (日)

音響シャイについて

何年か前にも書きましたが、昨日あまりにも衝撃的な雷鳴が我が家の界隈を襲ったので、リマインドを兼ねて。

「音響シャイ」は「Noise Phobia」や「Noise Anxiety」と言われ、いわゆる音に対する犬の恐怖心から犬が正常ではない行動を取ることです。

正常ではない行動とは、震え、荒い息づかいやよだれ、徘徊、逃避、破壊、自傷行為などです。

我が家の初代ボーダー・コリーも2歳過ぎて突然発症しました。
原因は不明ですが、以来雷、花火、金属バットのヒット音など、散歩の途中で耳にすると帰りたがり、家の中にいるときは、その場を立ち去りたい思いで部屋の扉を次から次へと開けて、1階の玄関の前でパンティングするといった行動を取っていました。
ここで、誰かがたまたま玄関を開けてしまうと、犬は勢い外に出てしまい、帰って来られなくなるという災難に見舞われてしまうので注意が必要です。

こんな時はどんな言葉をかけても無駄ですし、逆にいつもと違う行動を取れば犬は何か異常なことが起こっているに違いないと不安をあおられてしまいます。
「大丈夫」と言う言葉も禁句です。
なぜなら、犬にとっては決して「大丈夫」な気持ちでないときに、「大丈夫」と言う言葉を使われると、「大丈夫」=犬にとって「大丈夫じゃない」と関連付けてしまうからです。

いつも通りにしていることが一番ですが、当然犬の不安は拭えないので、対処法が必要になることがあります。
一度発症してしまった場合は、サンダーシャツなど、身体をホールドするものを着せてみたり、レメディなどを使ってみたり、あるいは外部の音が聞こえづらい場所に移動したりすることも一つの方法ですが、どれも一発解決になるとは限りません。
悪化していく場合は、投薬による治療も必要かもしれません。

もし、そこまでひどくなくても、なんとなく不安を感じているようなときは、その犬にとって楽しいことを始めてみるのもひとつです。

昨夜の雷鳴でドアの前から動かなくなった見習いは、震えているわけではなかったので、大好きなオモチャを投げて遊びに誘ったら、一瞬怖いことを忘れてくれました。
発症しそうな際どい時期だったからかもしれません。

一度発症してしまえば、食べ物も遊びもまったく効果がなくなることはよくあるので、楽しいことだけでは解決できなくなります。

そもそもなぜ発症するかの明確な答えはなく、遺伝的なものや環境によって学習されたものではないかと言われています。

発症してから困ることが無いように、日常的に様々な刺激に馴らしておくことが重要なポイントになります。
いわゆる社会化です。
過保護にし過ぎることなく、少しずついろいろな刺激音に馴らしながら、犬が自分で「大丈夫」と学習することが重要です。

この時期、雷に加え花火の騒音に犬たちが悩まされることは避けられない状況なので、今からテレビなどで、花火の音やチカチカする光などにも馴らしていくことが大事ですね。

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昨日ドアの傍から離れなかった見習い。

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2024年7月 6日 (土)

小型犬のトレーニング

我が家は長年大型犬や中型犬と共に暮していますが、一時期小型犬の子犬をお預かりしながら毎日トレーニングをして、サイズ的には片手で持てるものの、日々のトレーニングは結構大変だ感じたことがありました。
特にヒーリング(脚側)を教えるには、最初は前かがみにならないとなかなか教えづらいものです。
しかし、一度正しい位置を理解してもらえれば、ずっと前かがみになっている必要が無いので、ある意味一時的なものではありますが、大変なのは変わりません。

ターゲットなどのツールを使うことで、前かがみにならなくても伝えていくことは出来ますが、トリーツのデリバリーにはどうしても前かがみは不可欠です。
膝を曲げると言うのも一つの方法ですが、どちらも身体的な負担はゼロではありません。


さて、今日は生後3か月半のO君のプライベートレッスンがありました。
ワクチンが終われば、自分の足で歩けるようになるのを前に、今日は家の中でハーネスとリードを着けて歩く練習です。

最初は当然自由を制限するリードに噛みついていましたが、一緒に歩くとトリーツ(フード)がもらえると学習すると、リードに八つ当たりするのが減りました。

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O君の好ましい行動を褒めてトリーツをあげていたら、棚に頭をぶつけました。
かがんで歩くのは大変です。
っが、ずっとかがんでいる必要はありません。

かつてお預かりしたNちゃんも、最初は腰曲げ状態でしたが、ヒールウォークの意味が分かって来ると、かがまなくてもちゃんと着いてきてくれるようになりました。

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最初はちょっと大変でも、腰を曲げることで跳びつきやすい個体の場合は跳びつき防止にもなります。

後は楽になるので、最初はちょっと頑張ってみてください。

もちろん、オスワリやフセを教えるときは、座って教えてあげられます。

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大変なのは最初だけなので、そこをちょっと我慢すると後が楽になりますよ。

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2024年7月 5日 (金)

犬と遊ぶことの大切さ

愛犬との「遊び」の重要性は以前も書いていますが、愛犬にとって楽しいことはなんでしょうか。

犬は本来好奇心が強いので、遊ぶことが大好きです。
しかし、時として愛犬にとって楽しい遊びが、飼い主にとっては楽しくないこともあります。
一緒に暮らしていくのですから、出来れば楽しいことも分かち合えるといいのですが、なかなか思うようにはいかないときはどうすればいいのでしょうか。

世の中には犬のおもちゃが沢山溢れています。
「犬のおもちゃ」と書いてあるのだから、犬はこれで遊ぶだろうと買ってきて愛犬に渡しても、愛犬が楽しく遊ぶかどうかはわかりません。

床に無造作に置かれたおもちゃに興味を示す犬もあれば、まったく無関心で、ダイニングテーブルの脚を齧る方が好きな犬もいます。

ここで、「ウチの犬はおもちゃで遊ばないんです」と決めつけてしまったら、きっとその犬は一生飼い主さんと一緒におもちゃで遊ぶ楽しさを知らずに過ごしてしまうことになるでしょう。

これもだめ?あれもだめ?と新しいものをどんどん買ってきて買い与えるのではなく、どうすれば愛犬が興味をもってくれるのかを考えてみることが大事です。

もちろん、追いかけて咥えて持ってくるのが楽しい犬もいれば、咥えたものを誰かと引っ張りっこするのが好きな犬もいます。
また犬の月齢によっては、何かを噛むことに執着する犬もいます。
その犬にとって何が楽しいのか見極めてあげることがポイント。

犬は人を介したり、人と一緒に遊ぶことが楽しいと学習すると、人に対しての興味が湧いてきます。
すると、次は人とのコミュニケーションを楽しむことが出来るようになります。

道具(おもちゃなど)を使ってもいいですし、自分が興味の対象となるように動いてあげてもいいので、犬にとって、「この人と一緒にいるとおもしろい」と思わせることが重要です。

そのベースが出来ていると、「ドッグランに行くと、呼んでも戻ってこない犬」にはなりにくいものです。

愛犬と真剣に遊んでみましょう!

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引っ張りっこ好きな我が家の犬たち。
こちらも体力勝負で頑張らないと、力負けしてしまいます。

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2024年7月 4日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のラリーオビディエンス定期レッスン日でした。

今日のお題は、ハンドラ―と同調しながらのピボットターン犬に伝える方法と、トリーツを持っていてもいなくても犬のパフォーマンスを変えないための練習方法でした。

通常のオビディエンス競技と異なり、ラリーオビディエンスにはその場で回転するピボットターンが多く出てきます。
どの方向に回ろうとも、ハンドラ―と犬が同調していることと、犬が綺麗に後肢を回しながら、正しいポジションに入って来ることがポイントです。

リードでコントロールすることなく、犬にわかりやすく伝えていく方法も含め、犬のレベルのステージに合わせたトレーニング方法をお伝えしました。

また、ご参加者の中には、若い2頭目、3頭目同伴の方もいらっしゃるので、同居犬が作業しているときの待機のヒントなどもお伝えさせていただきました。

後半のコース練習では、見習いも参加しましたが、脚側は大分落ち着いてきたものの、トリッキーな課題でミスをしました。

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日常的に練習はしていましたが、最近は左周りのピボットターンを強化しすぎたのか、右回りでエラーが出ました。
平均的に練習しないといけませんね。

ラリーオビディエンスはトリーツが課題によって競技中でも犬に与えることが出来るドッグスポーツですが、トリーツがあるからやるのではなく、頑張った犬へのご褒美としてあげることが重要です。

犬の頑張る気持ちをサポートしながら、自信をつけさせてあげたいですね。

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2024年7月 3日 (水)

行動は細かいステップで教える

愛犬とドッグスポーツを楽しむにはルールに合わせて様々な行動を教えていかなければいけません。
オビディエンス、アジリティ、ドッグダンス、フライングディスク、フライボールなどなど、様々なドッグスポーツがありますが、どれもルールがあるので、犬のスキルをあげていく必要があります。

どのドッグスポーツをとっても、犬に無理矢理やらせるのではなく、犬をやりたい気持ちにさせてあげることが大事です。
犬は楽しくなければ、人のお遊びに付き合ってはくれないからです。
やりたい気持ちとは、やること自体を犬が楽しめるようにすることですが、本来犬が持っている本能を生かしたドッグスポーツであったとしても、精度を求めていくには、細かいステップに合わせた繰り返しの練習は不可欠です。

手法は様々ですが、手抜きをすると結果に繋がりません。
つまり、時間がかかるということですね。

例えば、ドッグダンスのヒールワークやオビディエンスのヒールワークは、犬にヒールポジションを教えることから始まります。
ドッグダンスに関してのヒールポジションはオビディエンスと異なり、いくつも種類があるので、ポジションごとに精度を高めていかなければいけませんが、概念は共通しています。
どちらも正しい位置でハンドラ―の隣に立っていること。

オビディエンスにおいては、脚側停座に始まり、脚側定在に終わると言われているので、ハンドラーの隣に座っていることがベースになりますが、いざ歩き始めたところでヒールポジションから外れてしまうと、ヒールポジションが成立していないことになるので、正しいヒールポジションは静止の状態から教えていくという意味ではドッグダンスと同じです。

いずれにしても、ハンドラ―が止まっている状態で正しいポジションを犬が理解していなければ、動いている状態では当然ヒールポジションが乱れてしまいます。

つまり、犬は止まっていても、歩いていても、走っていても、右左折やUターン時においても、ハンドラ―との距離感を変えることなく、前に出過ぎず、遅れることなく、基本のヒールポジションを維持しなければいけないと学習してもらうことが重要ということです。

静止の状態で正しい位置が理解出来たら、一歩踏み出して上手に付いてこられるかどうか。
二歩目三歩目に行くにも時間がかかることもあります。
しかし、どのステップにおいても、リードを使って強制することはしません。
犬が自分からその場所に向かってきやすいようにサポートしていくだけです。
それはターゲットを利用するかもしれませんし、ルアーリングを利用するかもしれませんが、要はその時との犬が理解しやすい方法を使うこと。

さて、今日は少し脚側での直線移動に慣れてきた見習いとUターン練習。
右ターンは大分近づいて周ってくれるようになりましたが、左ターンが少々崩れるので、ハンドターゲットで練習。

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正しいポジションの維持を体が覚えこむにはまだまだ時間がかかりそうです。

因みに通常のお散歩中の歩き方では「ヒール」は使いません。
そこまで集中させていたら犬も疲れて散歩にならないからです。
ただし、狭いところで人や自転車とすれ違わなければいけないときなどは、敢えて「ヒール」と言って脚側にいてもらうことはあります。
傍にいてもらうことを教えておくことは、日常的にも便利ですので、出来れば競技ほどの精度は求めなくても、教えておいてあげるといいでしょう。

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2024年7月 2日 (火)

簡単な行動でも景色が変わると出来なくなる?

ハンドラ―と目が合わない(アイコンタクトが取れていない)と、普段出来ていることが出来なくなるということは前にも書きました。
つまり、普段は犬の顔を見ながら「オスワリ」と言っているのに、向こうを向いている犬に「オスワリ」と言ったら、その場で向こうを向いたままオスワリ出来るかと言えばそれはなかなか難しいと言うことです。

犬は後ろから声をかけられてどうするかと言えば、無視するか、振り返ってハンドラーの方に向き直ってから座ったり、あるいはハンドラーの傍まで来て座るという行動をとりやすくなります。

もちろん、アイコンタクトを取らない練習をしていれば出来るようになりますが、何のトレーニングを施すことなく犬にお願いした場合は難しいでしょう。

ドッグダンスでは、ハンドラ―と犬のアイコンタクトが取れない状況でキューを出すことがよくありますが、前述と違い、さらにキューを出しているハンドラ―は常に動いていることが多いので、犬はますます混乱してしまうことがあります。
例えば、ハンドラ―が止まった状態で、左脚側にいる犬に「アラウンド(ハンドラーの周りを周る)」のキューを出せば、犬は普通にその行動をとりますが、ハンドラ―が犬と反対方向に周ってしまったりすると、犬はそれを追いかけようと周るのをやめてしまったりします。

遠隔作業中の作業でも同様です。
ハンドラ―が動きながらキューを出すと、犬はハンドラ―の動きに引きずられて、言われた行動が出来なくなることがあります。

こういった練習も日常的に行わなければ、犬は混乱してしまうので、よくわかっている行動であっても出来なくなることがあると知っておくことは大事ですね。

ようやく前を向いたままでも、後ろからキューを出されて振り返ることなく「フセ」られるようになった見習い。

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しかし、遠隔で、同時に右回りや左回りの動きをしようとしたら、出来ませんでした。
最初は近い位置にいるところから練習し始めるといいでしょう。

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2024年7月 1日 (月)

パーソナルスペースを尊重する

「パーソナルスペース」ご存知ですか?

「パーソナルスペースとは、他人に近付かれると不快に感じる空間」(ウィキペディアから)と言われています。

例えば、一人しか乗っていないエレベーターに後から乗ってきた人が隣に立ったら気持ち悪いですよね。
満員電車の場合はあきらめるしかありませんが、スペースがあるのに自分のスペースを侵害されるのは気持ちいいものではありません。

これは犬にも言えることです。
急に向かって来られたらびっくりしたり、警戒したり、不快に感じたりすることもあるということを頭の隅に置いておかなければいけません。

しかし、犬の場合、急に接近されて驚いて「ワン!」と言ってしまうと、なぜか謝るのは接近された側の飼主です。
「吠えてしまってすみません!」
そして、近づいて来た方も「吠えるなんて感じ悪い」という顔をあからさまにする人がいます。
「せっかく挨拶してやろうと思ったのに、感じ悪いなぁ。」という感じです。

いえいえ。
突然近づかれたら、人もびっくりするものです。
ましてや後ろから近づかれたり、トイレの最中で人も犬も全く周りに目がいっていないときなどはなおさらです。

我が家は中型犬2頭と散歩していることが多いので、道端で排泄している犬がいるときは、処理が終わるまで距離を取って待つようにしています。
相手の犬のパーソナルスペースがどれくらいかわからないからです。
急に吠えて飼い主を引っ張ったりしたら惨事になりかねません。

これは、いつも書いている、「ウチの犬は大丈夫」の弊害です。
あなたの犬のパーソナルスペースは狭いかも知れないけれど、よその犬のパーソナルスペースは広いかもしれない。
だからちゃんと尊重してあげましょうという意味です。

お友達になりたいと思ったら、まずは飼主さんに「いいですか?」という声掛けがマナーですね。
聞かれたら相手もYesかNoをちゃんと伝えてくれるはずです。

我が家は先ほど書いたように2頭の中型犬を連れて歩いていますが、時折同じ犬種の飼い主さんから声をかけられることがあります。
そんなときはまず「男の子ですか?女の子ですか?」と聞きます。
もし「男の子です」と言われてしまったときは、「ごめんなさ~い。ウチの片方はオスなので、男の子苦手なんです」とお伝えしてお別れします。
男の子全部がダメなわけではありませんが、ダメなこともあるので、お互い嫌な気持ちにならないための防御策です。

こんな対応を聞いて「かわいそうに。」と言う人も当然いるでしょうが、私は自分の犬に不要なストレスをかけたくないのでこの対応をしています。
もし「女の子です。」と言っていただいたときは、「もしかしたら激しくご挨拶するかもです。」と逆に自分の犬が女の子好きなことでご迷惑をかけてはいけないことも前もって伝えます。

こういったことを全く考えなくても問題ない犬と暮している方はラッキーです。
でも、そうではない犬がいることを知っておくことは大事ですね。
そしてそれは「可愛そう」なことでは無いと言うことも知っておいて欲しいと思います。

犬同士の挨拶は一方的に行われるのではなく、お互いが安心した状況で行われる方がいいに決まっています。
真正面から行くのではなく、少し斜に構えてチェックしあえれば問題なし。
片方が嫌がっていたら、すかさず呼び戻してあげるサポートも必要ですね。

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リードは少し緩めてあげることで、嫌だったら逃げることも出来るようにしてあげるといいでしょう。

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