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2024年6月26日 (水)

ディストラクション対策

犬にとって刺激的なものは沢山あります。
いわゆる「ディストラクション」と言われるものです。

他犬、人、車、バイク、自転車、食べ物などなど、犬の気持ちをもっていってしまうもので世の中は溢れていますが、それらを犬にとって大したことではない(関係ない)ものに変えてあげることは簡単ではありません。
そこで、犬の意識を変える方法のひとつに、いつもお話ししている「社会化」があるわけです。

犬にとって気になるものは、楽しいものだけではありません。
どちらかと言うとネガティブなものもあります。

例えばオヤツなどの食べ物はポジティブなディストラクションですが、爆音を立てて走り過ぎていくバイクなどはネガティブな物の部類に入るでしょう。

犬が好きな犬にとって、他犬はポジティブなディストラクションですし、犬嫌いな犬にとってはネガティブなディストラクションです。
どちらも犬の平常心を奪ってしまうという点では同じですが、出来ればネガティブよりポジティブな方が犬へのストレスは少ないですね。

さて、我が家の見習い。
小さいころから他犬への好奇心旺盛で、特に走っている犬はご馳走でした。

2年前、原っぱに連れて行くと、サッカーや野球をしている子供や、飛び交うボールよりも、ディスクを追っている犬が気になって仕方が無かった見習い。
サッカー少年など子供は毎朝練習場所に沢山いて、お互い干渉することなく過ごすことに慣れていたので、原っぱの子供たちは全く気になりませんでしたが、犬への反応はかなりのもので、じっとしていることを教えるにはとても時間がかかりました。

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毎朝見る子供たちと違って、走る犬は週に1~2回しか見ていないからです。
ここで大事なのは、子供たちが犬に関心を持っていなかったということ。
みんなサッカーや野球に夢中で、カートに乗っている黒い顔の子犬のことなど眼中にはなかったことも幸いしたのでしょう。
見習いは、子供たちを風景の一部と理解したわけです。

あれから2年近く、今日原っぱに行くと、久しぶりに、あちこちで走り回る犬たちと遭遇しました。
もちろん、どの犬も(一部を除いて)ちゃんとコントロールされているので、見習いに向かってくる子はいなかったこともあり、見習いはじっと待機していることが出来ました。

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ディストラクション対策は、その犬にとっての刺激の度合い、ネガティブなのかポジティブなのか、刺激との距離も含め、日々の繰り返し練習が欠かせません。
たまにしか遭遇しなければ、なかなか経験値も上がらないので、敢えてそういう場所に連れて行くことも必要です。
ハードルを上げ過ぎることなく、大丈夫(平常心)を増やして行かれるといいですね。

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