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2024年6月15日 (土)

犬の個性

犬種には様々な理由で改良を重ねてきた歴史があることを知らない人(大人)はあまりいないのではないでしょうか。

サイズに関わらず、アクティブな犬とそうでないタイプ、作業犬、愛玩犬などなど、ある意味犬種によって犬の行動パターンが違うことは当然のことです。
もちろん、同じ犬種でも個体によって性格が違うことはいつも書いています。
しかし、ベースにあるものや、DNAに受け継がれてきたものは共通していると言っていいでしょう。

それとは別に、「気質」に関して言えば、犬種と言うより個体ごとに大きく異なります。

線の細い犬
感受性の高い犬
鈍感力のある犬
落ち着いた犬
せっかちな犬
などなど。

これらは身体能力などとは別に、個々の犬の行動に現れてきます。

例えば我が家の犬、共にボーダー・コリーですが、アシスタントの方は年上なのに、家の中では動きがせわしなく、私の一挙手一投足に反応します。
一方見習いは、まず私の行動をよく観察してから動くかどうかを決めています。
年齢が若いので、外でディストラクションに遭遇すればバタバタするのは見習いですが、経験値の高いアシスタントは多少のことでは反応しません。

気質の点から言えば、見習いの方が落ち着いているということです。

感受性の高い犬は、喜怒哀楽も激しいので、嬉しそうなときはこの上もなく興奮し、気に入らないときはすぐにキレるということもあります。

気質に関しては、良し悪しよりも、飼い主と合っているかどうかが重要で、これは夫婦間でも同じような気がします。
合わなくても、合わせられる人は問題無いし、合わないからとストレスを感じるのであれば、トレーニングなどで飛び出たところをなだらかにしていくという方法もあります。

バタバタとせわしいアシスタントに対しては、イライラしそうになったら、「伏せててね。」と言えばいいだけです。
興奮して吠えそうになったら、「静かに待っててね」と言ったりします。

つまり、犬の気質を理解して、お互いストレスを感じなくても済むように、トレーニングも含めて折り合いを付けて行くことも可能ということです。
要は犬の気質を理解することが重要ということです。
一緒に暮らし始めてしまったのですから否定してみても仕方がありません。
夫婦であれば離婚すればいいのでしょうが、犬の場合は人間側の責任でなんとか打開策を考えていくことが必要です。

何事も根気よく。ですね。

さて、今日は感情豊かなYさんのプライベートレッスンがありました。
毎回大歓迎をしてくれるYさんですが、興奮しすぎるとなかなか気持ちが抑えられないので、今日はインパルスコントロールを混ぜて練習してみました。

202406151

欲しいオヤツをむしり取るのではなく、お行儀よく食べられるように、興奮する前に考えることを伝えていきます。
少しずつ理解してもらえるといいですね。

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