トリーツのレベルとあげるタイミング
犬のトレーニングに食べ物を使いたくないという人の理由は「食べ物が無いと何もやらない犬になるから」や、「犬が太ってしまうから」というものが多いようですが、どちらもハンドラ―がきちんとコントロール出来れば解決できる問題と言えます。
「食べ物が無いと何もやらない犬」は、トリーツの出すタイミングや出し方を間違えてしまうことによって起こる弊害なので、正しく使うことで、犬も楽しく、人も犬の成長を楽しめるようになるはずです。
「犬が太る」ことを懸念される場合は、一日の給餌量の中からトリーツを使うようにすれば全体量が変わらないので、犬が太ることはありません。
難しいのは前者の「トリーツをあげるタイミング」です。
この場合の「トリーツ」とは、犬にとってのご褒美なので、ご褒美を目の前に出して何かをお願いし続けていれば、賢い犬たちはご褒美が目の前に無いと、このゲームは成立しないと学習してしまうという弊害が起こります。
要は、目の前に無くても頑張ればご褒美が出ることと、ご褒美が毎回出なかったとしても、出るときがあるということを学習してもらうことです。
いずれにしても、トリーツの使い方はとても難しいので、出来れば一度プロに聞いてみることをお奨めします。
さて、我が家の見習い、他犬を見ると興奮して吠えます。
遊びたくて相手を呼ぶこともありますが、相手が先に吠えてつられて吠えることもあります。
警戒して吠えることもあります。
私としては、「犬は世の中にいて当たり前なので、いちいち気にしないでいて欲しい」ので、基本は道端の遭遇はスルーです。
アシスタントは心得ているので、自分からは寄って行かないし、挑発されなければ視線も合わせませんが、見習いはまだまだ修行が足りません。
今日も公園の出口にあったベンチに小型犬を2頭連れた人が目に入りました。
見習いが気付く前に、名前を呼んで、アテンションが取れたら褒めてトリーツをひとつ渡します。
歩きながら、同じことを繰り返しているうちに、見習いが犬に気づいたので、その瞬間にまた声をかけて、アテンションが取れたら褒めてトリーツを出します。
そのあたりで、相手の犬たちが吠えだしますが、距離は5メートルぐらい取ることが出来たので、見習いの名前を呼びます。
興奮しすぎてしまえば、当然こちらの声は耳に入らなくなるので、そうなる前にスタートさせることが大事です。
見習いは少し犬が気になっていましたが、吠えないことを沢山褒めながらトリーツをあげていたら、吠えずにスルーすることが出来ました。
そこでまた褒めておきます。
もし、吠えてしまえば当然トリーツは出せません。
吠えればトリーツが出ると犬が学習するからです。
これがタイミングの難しさとも言えます。
吠えないで、我慢していることを褒めなければ、トリーツの正しい効果は期待できないことになります。
他犬の刺激の方が当然強いので、フードのようなものでは見習いの気持ちを切り替えることは難しかったかもしれません。
今日はたまたま嗜好性のある馬肺を持っていたので、見習いはトリーツに集中することが出来ました。
いずれにしても、食べ物は万能ではありません。
あげるタイミングや、食べ物のグレードによって効果が変わって来ることも念頭に置いておかないといけませんね。
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