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2024年6月20日 (木)

血統書の話し

以前も書きましたが、犬の血統書は人間で言うところの家系図と同じです。
つまり、その犬の父親、母親、祖父、祖母、場合によっては曽祖父や曾祖母まで見ることができます。

家系図を見ることによって何がわかるのかと言えば、その犬の種とともに、遺伝で引き継がれるであろう見目形、気質、性格などの予測がつけやすいということです。
そのため、良質のブリーダーは自分のところから輩出した子犬が勝手にどこかの犬と交配することを好みません。
なぜなら、ブリーダーは、その犬種の保存のために尽力しているため、身体的や精神的に問題があると思われた血筋は継承されないように配慮しているからです。

血統書は団体によって異なっていますが、血統書の意図はほぼ同じはずです。

かつて、何十年か前は「血統書付き」というだけで犬の価値を高めるような風潮がありました。
しかし、それは間違っています。
血統書は家系図に過ぎないからです。
逆に「血統書付き」だからと値段を吊り上げるのも不当な話ですね。

血統書(家系図)としての意味をなしていなければ、血統書の有無はある意味無価値と言えるでしょう。

我が家の犬たちの血統書を発行している団体では、両親犬や祖父母犬の詳細が載っていると同時に、現時点での犬たちの頑張った履歴も載っています。
交配させなければ、特にその履歴は意味がないかも知れませんが、子供の賞状のようなものですから、飼い主としてはあっても邪魔にならないものでしょう。
もちろん登録等に費用がかかりますが。

いずれにしても、「血統書」が本来の役目を果たせていなければ、血統書の意味や価値はありません。

血統書があるから犬の価値が高いわけではなく、血統書の意味を理解し、血筋を重視した犬を探すのか、特に血筋は気にせず、今そこに存在するその個体に価値を見出すかは人それぞれです。

また、ドッグスポーツの団体によっては、血統書の有無で競技の参加資格やタイトル資格の有無にかかわることもあります。
犬を迎える前にそんなことも念頭に置いておくと、後から「こんなはずじゃなかった」とはならないでしょう。

さて、先日とあるSNSのグループで、同じ犬舎から犬を迎えた人を探す投稿がありました。
その方の犬を見ると、確かに我が家の見習いと感じがよく似ています。
もちろん、親犬が全く同じというわけではありませんが、血統書を見ると、見習いの母方の祖父がその犬の父親のようです(正式名と愛称がちょっと不確定ですが)。

これは見習いの写真。
202406201
こんな感じの犬と似た犬を持っていらしたら、親戚さんかもしれませんね。

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