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2024年6月18日 (火)

犬は観て学ぶ

犬のトレーニングで、ハンドラ―が意図していないことを犬が学んでしまうということはよく書いています。
一生懸命教えたことはなかなか覚えてくれないのに、勝手に変なことを覚えてしまう。というのは、それによって犬が何かしらの報酬を得ているからと考えられます。
ゴミ箱漁りや跳びつきなど、こちらがプランしていない行動が勝手に身についてしまうということですね。

それに加え、教えていないのに勝手に行動を覚えてしまうということに、同居犬(動物)の行動に似るというのがあります。

例えば、初代ボーダー・コリーの娘が、当時ネコと暮していたので、前足の動きが猫のようになってしまったという話。
犬はネコほどではありませんが、前足を起用に使うことができますが、ネコよりはタッチが若干雑です。
ところがネコと留守番する時間が長かったその犬は、前足を起用に外側に回転させて閉まりかけたドアを止めて開ける技を身につけました。
息子犬や他の子は隙間の無いドアを開けようとすると、鼻や前足でドア全体を押してしまい、逆に閉めてしまうのですが、その犬だけは前足を隙間に入れながら外側に足先を回転させてドアを開けるということを知っていました。

行動を真似るという行動は日常的に行われているので、先住犬をトレーニングしている様子を見て、若い犬が同じことをやって見せたり、同居の異犬種の動きを真似たり、逆にネコが犬のような動きをしたりと、観察していると面白ことが沢山あります。
報酬が無くても学ぶことは沢山あるということですね。

かつて我が家で1か月ほどお預かりした小型犬のNさんは、ボーダー・コリーと一緒に暮らすことで、いつしか自分もボーダー・コリーのような気持ちになったのか、真剣においかけっこに参加していたのを思い出します。
しかも、足の長さで追いつかないことがわかると、賢くショートカットして体当たりしていました。

もちろん途中で体力の限界を感じていたようですが、やる気はボーダーに負けない根性の持ち主でした。

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犬の行動は周囲の環境に大きく左右されるので、その環境を上手にコントロールすることで、好ましい行動を増やして、やって欲しくない行動を減らせるかどうかは人間次第とも言えるでしょう。

犬が悪いと決めつけず、人間側の行動を見なおすと解決できることは沢山あるはずですね。

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