犬の行動を変えるには
人間が「問題」と思っている犬の行動は、犬にとっては全く「問題ではない」ということは常々書いています。
っが、犬にとっては問題のない行動であったとしても、人と一緒に暮らしていくうえで不便が出てくる場合は、なんとかしてやめてもらいたいと思うのが人間側の気持ちです。
では、それをどうやってやめてもらうのか。
叱れば済むのか。
答えは「否」
なぜなら、犬は何を叱られているかわからりづらいからです。
そこでレッスンでは、犬がとる行動を変えるには犬の周りの環境を変えて下さいとお願いしています。
周りの環境の中には当然人間も含まれます。
簡単な例で言うと、犬が毎回ゴミ箱を漁って困るのであれば、犬がアクセスできない場所にゴミ箱を設置するか、アクセスしづらいゴミ箱を設置するというのが一番犬にストレスにならない方法です。
当然犬の行動からゴミ箱漁りは無くなります。
家族の靴を咥えて走るのであれば、帰ってきたらすぐに靴を片付ければ済むということですね。
ケージから出して欲しくて要求して吠えている犬に対して、なんらかのレスポンスがあれば、犬はそれを報酬としてとらえ、吠える行動が増えていくということも同様です。
愛犬のお困り行動を何とかしたいと思ったら、根源を見なおして、環境を変えることが早道です。
さて、今日は若いA君のプライベートレッスンがありました。
以前からテーブルでお仕事をしているパパさんにかまってもらいたくて、パパさんの腕の下に頭を突っこんで邪魔をしていたA君。
そんなA君の仕草が可愛くて、なんだかんだ言ってもそれを止められなかったパパさんでしたが、最近は同じ部屋でも立って仕事をしていることが増えたとか。
すると、頭を突っこむ腕が無くなったA君は、テーブルの下などで、パパが構ってくれるまで寝てくれるようになったそうです。
パパの腕がA君のアクセスできない場所に移動してしまった結果ですね。
もちろん、A君がさらにパワーアップして、パパの足に噛みついたりすればまた方法は考えなくてはいけませんが、現状その手段に出てはいないようです。
いずれにしても、やって欲しくない行動をとる犬を叱る前に、その行動が出づらい環境を作るのが早道ということです。
今日は犬たちの朝の練習場でイベントがあり人で溢れていたので、少し離れた場所で練習しました。
ご存知のように、犬たちは人が大好きなので、傍に人がいれば集中力は下がってしまいます。
そういう環境で、「私の話を聞け」と言うのは見習いにはハードルが高いので、少し距離を取って練習をすれば、集中力もそがれることが無く、褒められることが増えて、練習も楽しく続けることができるわけです。
最初はちょっといつもと違う状況に戸惑っていた見習いでしたが、距離がとれていることですぐに集中が戻り、いつも通り練習することが出来ました。
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