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2024年5月 3日 (金)

社会化は犬に納得してもらうこと

犬の社会化とは、子犬の時に様々なものに接する機会を与えて馴らすことと一般的に言われています。
ただ、馴らし方を間違えてしまうと、馴れるどころか鋭敏化してしまい、ネガティブな感情を持つようになってしまうので注意が必要です。

例えば、小さいころに「沢山の人に会わせる」ということを、「沢山の人に抱っこしてもらう」と勘違いしてしまった人がいました。
元々保護犬で、人が苦手だったその犬は、お隣の奥さんに毎日抱っこされ続け、最後は奥さんを見ると吠えるようになってしまったそうです。

抱っこは犬にとっては逃げ場のない状況です。
抱っこ好きな犬であったとしても、家族に抱っこされるのは大好きでも、家族以外の人や、初対面の人に急に抱っこされて喜んでくれるかどうかは未知数です。

子犬には、あらゆる物を受容出来る時期と警戒心が募る時期があります。
この時期を無視して乱暴な社会化をしようとすると、弊害が出ることがあります。

さらに、社会化は子犬の時期だけではなく、成犬になっても日々続くものなので、時間をかけて、犬に納得してもらうことが重要です。

例えば、ご近所で新築工事が始まったとしたら、「大丈夫、大丈夫!」と言いながら、その音に驚く犬のリードを引っ張って、無理矢理近づけていくのではなく、犬が自分からチェックしに行かれるように待ってあげることが重要です。
自分から近づいてチェックして「大丈夫」と納得できれば次回からは驚かなくなります。

今日の夕方の散歩で246沿いを歩いていたら、ちょうど飲食店が開店のために、店の前のベンチを用意して大きな音を立てたので、犬たちがびっくりして飛びのき、その動きに私がびっくりしました。
お店の人はそれを見てびっくり。
みんながびっくりしましたが、お店の人が「すみません」と言うと、犬たちはすかさず挨拶に行きました。
すぐに「大丈夫」だと理解したのでしょう。

いくつになっても日々社会化ですね。

さて、今日は若いT君のプライベートレッスンがありました。
今まではお家の中限定だった引っ張りっこ遊び。
今日は外でやってもらうことにしました。

T君楽しそうに引っ張ってくれ、

202405031

パパが手を離すと、自分から持って走って来てくれました。

202405032

家の中も外も同じように楽しく遊べるようになると、周りの刺激も気にならなくなってきますね。

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