練習は端折らない
以前、日常の散歩は練習ではなく本番だと書きました。
つまり、散歩中に遭遇する様々な物やことに過剰に反応してしまう犬の場合、散歩に出るたびに何が出てくるかわからないので、ハンドラ―も犬も緊張してしまい、練習ではなく本番が続いている状態になるということです。
では、練習はどうやればいいのかと言うと、ある程度コントロールできる環境下で、遭遇の刺激を低く設定して少しずつ馴らしていくという方法が必要になります。
もちろん、場合によっては洪水法(Flooding)と言うのもありますが、基本的にはリスクが高いのでほとんどやりません。
特に犬に対して過剰反応する犬の場合は、わざわざダミー犬(犬に過剰反応しないデモ犬)を使って、他犬がいることに過剰に反応しなくてもいられるような気持ちづくりをするという方法(BAT:Behavior Adjustment Treatment)も推奨されていますが、なかなか都会の街中では設定するのが難しいのが現状です。
そこで、私は広い公園内に設置されたドッグランの周りなどを使って練習したりしています。
さて、今日はシッティング中のHさんと、朝の駅前で社会化練習を行いました。
道端で他犬と遭遇すると、なかなか平常心でスルー出来ないHさん。
今回の場所は、通路から少し離れた商業施設前のオープンスペース。
犬もたまにしか通らないのですが、今日は30分間に9頭通過。
Hさんは食べることが好きなので、犬が視界に入るとトリーツが出ると刷り込むことから始めています。
吠えるよりトリーツをもらった方がいいと学習するまで続けていかなければいけません。
一度ついてしまった習慣を治すのは、その習慣を続けてきた期間よりも何倍もかかることもあります。
根気は不可欠ですね。
同様に今朝の見習いは、いつも練習するエリアに行っても、興奮しないで休んでいる練習。
因みに私は見習いに何のキューも出していません。
ただ、ボーッと座っているだけですが、見習いは練習したくて仕方が無いので、私への集中がなかなか外れません。
しばらくして、ようやく自分のペースで周囲を確認するようになりました。
オンとオフを理解してもらうためにはこういう時間も大事ですね。
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