犬に必要な心地いい疲労感とは。
「疲れた犬はいい犬」という海外のことわざがあります。
つまり、十分な疲労感を感じて、心も体も満たされた犬は落ち着いてぐっすり寝てくれるから、飼い主にとっても嬉しいということです。
家の中で大暴れしたり、悪戯をさせないためには疲れさせればいいと言うことになるわけですが、実は単に体を使わせるだけでは足りません。
頭を使ってもらうことも重要です。
プライベートレッスンにお伺いして、ご愛犬のトレーニングを行う場合、間に飼い主様とお話する時間も取っていても、レッスンが終わるころには、自分からハウスでぐっすりということがよくあります。
外から他人(私)が来ていろいろお願いされたり、頭を使ったりすることが、犬を適度に疲れさせる結果になるわけですね。
子犬はそもそも元気ですが、犬種によって、あるいは個体によって、その元気度は違います。
子犬が大人しかったら病気を疑った方がいいくらいですから、元気があるのはいい証拠。
しかし、むやみに家の中を荒らされないためには、きちんと子犬と向き合って、人と一緒に遊ぶ楽しさ、学ぶ楽しさを教えていくことが長い目で見たときに重要になってきます。
よく、元気が良すぎるからと、ボールを投げて犬に取って来させるマシンのようになっている人がいます。
犬は喜んで取りに行きますが、投げられたものを全速力で追いかけていくのはある意味「強制」されている状態とも言えます。
犬は「追いかけて行かないではいられない気持ち」になるからです。
子犬はまだ体が出来ていないので、やりすぎは禁物ですね。
また、犬とのお出かけは楽しいものですが、いろいろなところに連れて行けば多くの刺激を受けて犬も疲れてしまうことがあります。
疲れて寝てしまっていると、ついつい「いい犬」と勘違いしてしまいますが、心地よい疲労感と、ぐったりした疲労は違うので、あまり負荷をかけ過ぎないことも大事です。
犬も毎日連れ出されれば、疲れから免疫が下がってお腹の調子が悪くなることもあるでしょう。
注意が必要ですね。
要は飼主との関係性を深めながら楽しい時間を過ごすことがポイントです。
そのためには、ボールなどのオモチャを好きになるだけでなく、オモチャを介して飼い主と遊ぶことが楽しいと思ってもらえることが不可欠です。
以前我が家でお預かりした子犬のNちゃん。
海外のオーナー様の元に旅立つ前に、遊びと基本のキューを覚えてもらったのですが、オモチャの引っ張りっこを楽しんでくれると共に、自分からオモチャを私のところに持ってきてくれるほど遊び好きになってくれました。
犬種やサイズは関係なく、人との遊びを楽しめる犬に育ってくれると嬉しいですね。
----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村
| 固定リンク
「犬との生活」カテゴリの記事
- 犬も神経使います。(2025.01.18)
- 刺激を刺激でなくす方法(2025.01.17)
- 犬のきもちを知る(2025.01.16)
- ドッグランの使い方(2025.01.15)
- ディストラクション練習(2025.01.14)
「ドッグライフアドバイス」カテゴリの記事
- 平常心を保つのは難しい(2025.01.19)
- 犬も神経使います。(2025.01.18)
- 刺激を刺激でなくす方法(2025.01.17)
- 犬のきもちを知る(2025.01.16)
- ドッグランの使い方(2025.01.15)
「パピーレッスン」カテゴリの記事
- 犬も神経使います。(2025.01.18)
- ハンドタッチ(ノーズタッチ)を教える(2025.01.12)
- 犬との遊びはコミュニケーション(2025.01.08)
- 犬と子供(2024.12.13)
- 考える犬を育てる。(2024.12.01)
「犬のデイリートレーニング」カテゴリの記事
- 犬も神経使います。(2025.01.18)
- 刺激を刺激でなくす方法(2025.01.17)
- 犬のきもちを知る(2025.01.16)
- ドッグランの使い方(2025.01.15)
- ディストラクション練習(2025.01.14)
「パピートレーニング」カテゴリの記事
- 犬も神経使います。(2025.01.18)
- 犬と一緒に寝たらいけない?(2025.01.11)
- 犬との遊びはコミュニケーション(2025.01.08)
- 犬と子供(2024.12.13)
- 家の中でフリーにさせたい(2024.12.12)
コメント