« 筋力アップは犬も大事 | トップページ | なんで出来ないの? »

2024年5月21日 (火)

「こらっ!」と叱る前に

我が家の犬たち、あまり叱るというシチュエーションがありません。
ただ、「叱る」というのがどういうレベルなのかは、家庭ごとに違うので何とも言えませんが、一般的に言われているような叱り方はしていないということです。

つまり、悪戯をしたから、トイレを失敗したから、甘噛みをしたから、おもちゃを取ろうとしたらちょっと「ウゥッ」と言ってみたという犬たちを相手に、身体を持ち上げてひっくり返して、グーの根も出ないほど、抑えつけたり、マズルを掴んで「キャン」と言うまで強く握るといったことです。

ではどうするのか。
「ふ~ん、そんなことするんだ」と行動を観察しながら、そのような状況が起こらないような環境設定を考えたり、それでも変なことをしてしまうときは、「それは違うよね。」と伝えるとともに、どうしたらいいのか考えてもらうようにしています。

もちろん命に関わるような場合は「危ない!」と多少きつめに言葉を発することはありますが、体罰は一切ありません。

いずれにしても、犬の行動自体が、人間とは違う思考回路で動いているので、それを理解して予防策を取ることで、叱るシチュエーションは大分減らすことが出来るというわけです。

例えば「吠える」。
一般的に「無駄吠え」と言われてしまいますが、犬の吠えは意味があって無駄に吠えているわけではありません。
もちろん、反射的に声がでることもあります。
人間で言うところの、「あ!びっくりした!」などです。

理由はどんなときでしょうか。
・たいくつしているとき。
・興奮しているとき。
・恐怖を感じたとき。
・警戒しているとき。
・環境が変化したとき。
・他犬が視界に入ったとき。
などなど様々です。

理由がある場合には、その理由を無くすか、吠えない方がいいということを教えていくのがいわゆる報酬ベースのトレーニングです。
吠えたからといって体罰を与えるものではありません。

何かを追いかける行動は、そもそも犬が生まれ持った狩猟本能です。
追いかけて欲しくないものは、追いかけ行動が出る前から馴らしていくことで出さなくすることもできますし、追いかけてもいいもの(おもちゃなど)で代用することで、人との遊びを優先的にやってくれるようになります。

人生のパートナーであり、可愛い子供であり、可愛い犬である犬たちは、やっぱり犬であるということを忘れてはいけません。
人の気持ちを一方的に押し付けてはいけませんね。

さて、アシスタントと見習いは前肢を触られるのはあまりお好きでは無いので、お手お代わりを教えるときは前肢を握らないで、私の手の平に乗せるように教えました。
掴まれるのは誰でもあまり好きではありませんね。
そもそも、お手やお代わりを教える意義がどこにあるのかと言われれば、ウチの場合は足を拭くときや、ダンスのトリックとして使うときです。
そうでなければ、別に必須のトレーニングではありませんので、その辺りも無理強いしないように。

今日は見習いに立止の状態で前肢をあげる練習。

202405211

手のひらが無いとまだまだ上げてくれませんが、無くてもあげられるように少しずつ教えていきます。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

|

« 筋力アップは犬も大事 | トップページ | なんで出来ないの? »

犬との生活」カテゴリの記事

ドッグライフアドバイス」カテゴリの記事

犬の行動学」カテゴリの記事

犬のデイリートレーニング」カテゴリの記事

犬のハズバンダリーケア」カテゴリの記事

子犬生活」カテゴリの記事

子犬の社会化」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 筋力アップは犬も大事 | トップページ | なんで出来ないの? »