「持来」のはなし
「持来」とは、「持ってこい」のことです。
オビディエンスや服従訓練では、木製のダンベルを持ってくる課題があり、投げる「投擲」と言われるものと、元から地面に置く「置き持来」というものがあります。
「持来」自体がいくつかの動作の組み合わせで出来ていることはずっと以前から書いていますが、ここで再度確認のために書いてみます。
①ダンベル(対象物)の元に走って行く。
②ダンベルを咥える
③ハンドラ―の元に咥えて戻る
④ハンドラ―の合図のキューでハンドラ―に手渡す
犬が何かを口に咥えようとすることは自然な動きですが、初めから興味の無いものを口に突っ込まれて、じっと咥えているように強制することは犬にとってはあまり楽しくありません。
楽しくないということは、そもそも「持来」自体が好きではなくなってしまう可能性もあり、その後も、何かを咥えたり、ハンドラ―と引っ張りっこを楽しむことが出来なくなってしまう可能性があるのでお奨めしません。
我が家の犬たちは「持来」の意味を楽しく教えてからは、落ちている物を拾ってくれたり、日常的にも持来を楽しんでくれますし、ドッグダンスのトリックでも、指輪を咥えて持ってきてくれたりと、楽しそうに持来をやってくれています。
今朝の練習では、見習いがダンベルを咥えるときに慌てているせいか雑になってしまい、咥えそこなったり、落としたりすることもあることから、落ち着いて正しい方向から咥えることを再確認しました。
オビディエンスの競技においては、「精度」もとても重要なポイントになります。
きちんと教えてあげることが大事ですね。
因みに、我が家の持来の教え方は「シェーピング」という方法を使います。
目標(ゴール)に向かって、少しずつ行動を引き出して形作って行く方法なので、犬へのストレスもほとんどありません。
持来導入の参考動画はこちらから
2年前ですので、当時生後6か月の見習いです。
クリッカーを使った「正の強化」によるトレーニングは犬のストレスを最小に抑えて犬の学習意欲を高めながら様々な行動を教えるのに有効です。
やってみたいという方はWanByWanのホームページよりお気軽にお問合せ下さい。
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