リソースガーディングについて
何度もお題になっている「リソースガーディング」について今日は改めてお伝えしましょう。
「リソースガーディング」とは何かという話も何度も書いていますが、簡単に言うと、「犬が自分の物だと思っている物を守ろうとすることにより、傍に近づく人や犬に対して攻撃行動を取る」ということです。
小さいころから、目の前の物をいろいろ取り上げられているとそうなる場合もありますが、そもそも、犬が「自分の物」と主張する元にあるのは「テリトリー」です。
小さいころから行動制限をかけず、家の中で自由に出来る環境であれば、元々警戒心を持つ犬の場合、テリトリー内をガードしようとするようになります。
さらに、ケージやハウスの場所が家の中心部やなど家族の動きが一望できる場所にある場合は、全てのチェックをしてしまうようになります。
誰かが出入りする度に吠えてしまうようなこともあります。
もちろん、個体の性格の違いはあるので、同じ環境にあっても、全ての犬がそうなるわけではありませんが、可能性はゼロでは無いので、小さいころからハウスやケージを使って居場所をはっきりさせてあげることで、ガードマンのような仕事はしなくていいと伝えてあげておく必要があります。
窓から外の様子がよく見える場所にいるときも、いちいち通りを通る人や車、バイクに反応して吠えると言うことも起きやすくなります。
いずれにしても、これは犬が悪いわけではなく、単なる勘違いから起こっているので、少しずつ環境や接し方を変えることで、勘違いに気づかせてあげればいいことです。
ただし、すぐには治らないので、その間は注意が必要です。
例えば、ハウスの掃除をするときなどは、犬が他の場所にいるときにする。
犬の目の前では、何かを拾ったり、犬から取り上げない。
どうしても必要があるときは、ハウスなどの制限された場所に移動してもらう。
などなど、犬がイラっとしない状況を作らないことが重要なポイントになります。
前にも書きましたが、リソース(資源)は食べ物だけではありません。
その犬のテリトリー内にあるものすべてが対象になります。
家全体がテリトリーであれば、住んでいる家族も対象です。
愛犬が変な勘違いをしていると思ったら、ちょっと環境を見なおしてみるといいかも知れませんね。
さて、今日は若いYさんのプライベートレッスンがありました。
Yさんは、人も犬も好きなので、我が家の見習い同様大興奮してしまいます。
そこで、いちいち飛んで行かないことを伝えて来たら、最近は少し落ち着いてスルー出来るようになってきました。
当然ご褒美が出ます。
前回は外部刺激に負けて、ハンドラ―の存在価値が全く無かったので、今日はササミをお願いしたところ、考えて天秤にかけて、ハンドラ―を選択する確率が高くなりました。
環境刺激のレベルに合わせたご褒美も大事ですね。
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