犬のきもちをゆっくり変えてあげる
犬も人間同様様々な感情があります。
楽しい。
怖い。
悲しい。
イヤ。
などなど。
「怖い」や「イヤ」という気持ちを無視してしまうと、犬はどんどんネガティブな反応をするようになるので、犬のきもちをわかった上でサポートしていくことが重要です。
以前にも書きましたが、「大丈夫」と言う言葉は、逆に犬にとって「大丈夫じゃない」状況とリンク付けされていくので、あまり言わない方がいいかもしれません。
「大丈夫」かどうかを決めるのは人ではなく犬なので、出来るだけ普段通りに接することが犬にとって安心できるかもしれません。
さて、今日はSさんのカウンセリングがありました。
Sさんは、日常生活においてはまったく問題の無い女の子です。
しかし、数か月後に海外渡航の予定があるため、今日は手続き以外でSさんにとって必要なことなどをお話しすることになりました。
最優先事項はクレートトレーニングです。
飛行機での輸送においてクレート待機は不可欠です。
Sさん、クレートが嫌いなわけではありませんが、ドアが閉まるのが嫌い。
それを克服してもらうには、クレートが楽しい場所であることを知ってもらう必要があります。
そこで、今日はクレートをリビングに移していただいてから、中にSさんの好きなオヤツを何個か入れてみました。
当然傍まで来て中を覗きますが、入りません。
私がそばにいると、閉められるのではないかと予測しているので、敢えて知らん顔してダイニングで皆様とお話ししていると、こっそり食べに行きました。
その後もお話の合間にオヤツを数個投げ入れて、放っておいたところ、自分からこっそり入って、慌てて飛び出してくる様子が見られました。
こんなことを繰り返していたら、クレートの中のオヤツをしばらくのぞき込んでいたSさんでしたが、
最後は中まで入って、滞在する時間が少し増えました。
まずは、自分から入りたい気持ちになることが大事ですね。
その後は滞在時間が増えるように工夫していきます。
飼い主様も渡航に向けて、根気よく頑張ってくださるそうなので安心です。
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