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2024年3月 9日 (土)

犬の勘違いを減らすには

日常的に、犬が何か好ましくない行動を取るのは、人を困らせようと思ってやっているわけではありません。
よく「これ見よがしに」とか、「わざと」とか言う人がいますが、犬がその行動を取るのは、自分にとってメリットがあるか、あるいはパニックを起こしていて、自分をコントロールできないときです。

パニックに関しては、犬のストレスをなるべく軽減するようにサポートしていくことである程度は防ぐことは出来ます。
分離不安など、犬にとってどうしようもない感情からくる破壊行動や自傷行為などを起こさないようにケアすることも不可欠ですね。

もうひとつの「犬にとってのメリット」というのは、人間が意識していなくても、犬が自発的に学んでメリットがあった場合、その行動が繰り返されてしまうことがあるので注意が必要です。

ここで、よくあるのが「犬の勘違い」です。
犬が取る、人間にとって好ましくない行動の原因の多くが、この「勘違い」から始まっていることがあります。

それは何かというと、家の管理を犬に任せてしまったような場合です。

どういうことかと言うと、子犬のころから「好きな場所にいていいよ。」とか「好きなようにしなさい」と言い続けていると、犬は自分が管理人になったような気がして仕事を始めます。
すると何が起きるかと言うと、「家の中の物は全部自分の管理下の物」という勘違いです。

仕事に熱心な犬は、全てを管理するためにいつも周りに目を光らせています。
家族の誰かが、自分のメリットとならない行動を取った場合はすかさずイエローカードやレッドカードを振りかざします。

場合によっては、家の中だけでなく、家の中から見える外まで管理しようとすることもあります。

これは全て犬の勘違いから起きたことです。

もちろん同じ境遇にあっても、イエローカードを振りかざす犬になるかならないかは個体の気質にもよります。
当然やらない犬もいます。

いずれにしても、勘違いしているかもしれないと思ったら、正しい方向に修正してあげることが家族みなさんのストレスを軽減させるためには不可欠です。

「犬が悪い」とか「問題は犬」と考える前に、犬のいる環境を再度見直してみるといいでしょう。


さて、我が家の見習い、小さいころから悪戯好きで、いろいろやらかしました。
そうなると、留守中フリーにしておけばどうなるかは容易に予想できるので、留守中はハウスで待っていてもらうように教えてきました。

そして、2歳4か月。
一度2歳過ぎた頃に検証して、「まだ無理だったか。」と中止した留守中のフリータイム。
今日4か月ぶりに試してみました。

最初はフラフラしていましたが、

202403091

そのうちソファで寝るようになり、

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気づいたら、アシスタント同様ハウスに入って寝ていました。

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安全な場所とわかっている場所が、最後の砦になるのでしょうね。

部屋の中は出かけた時と同じままでした。
ちょっと成長した見習いでした。

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