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2024年3月12日 (火)

犬の学習レベルに合わせたご褒美の出し方

「正の強化」によるドッグトレーニングでは、必ずご褒美を使います。
いつも書いているように、ご褒美は犬にとってご褒美でなくてはいけないので、食べ物がご褒美にならない場合は、その子にとってのご褒美をきちんと探してあげることが不可欠です。

今回は食べ物がご褒美になる犬の場合のトリーツ(オヤツ)の出し方について簡単にお話しします。

レベル1
何か新しい行動を教える場合は、トリーツをルアーのように犬の鼻先に見せて、犬がその行動を取りやすくすることから始めますが、上手に出来れば当然そのトリーツをご褒美としてわたします。

レベル2
何度もルアーリングを繰り返しているうちに、犬はちょっとした手の動きに反応して、トリーツを持っていなくても付いてくるようになります。
そんな行動が出始めたら、すかさず褒めてトリーツをポケットから出してあげます。
別にポケットでなくてもいいのですが、すぐにご褒美を渡してあげればOKです。

この時点で犬は、ハンドラ―が手にトリーツを握っていなくても手に付いていけば褒めてもらえて、ご褒美が出ると学習していきます。

ここを飛ばすと、トリーツがはずせない犬になります。

レベル3
手が動くとすぐに行動が出るようになったら、手を動かす前にその行動のキューを付けていきます。
言葉のキューを言ってから手を動かし、上手に付いてきたら先ほどと同じように褒めて、トリーツをさっと渡してあげます。

レベル4
言葉のキューを聴いたら、手が動かなくても犬がその行動を取ったら、めいっぱい褒めて、トリーツをケチらず何個か渡してあげます。

レベルに合わせたトリーツの出し方、ご理解いただけましたでしょうか。

新しい行動を教えるポイントは、
犬の行動が安定するまで次のレベルに行かないこと。
なかなかレベルが上がらないからとあきらめないこと。
一回のセッションで最後のレベルまで教えないこと。
犬が飽きるまでやらないこと。
犬がご褒美をもらう頻度が高いようなプランニングをすること。

さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。
始めたばかりのMさんは賢いので、トリーツが出てくる手から目が離せません。

202403121

そんなときは、反対の手からもトリーツを出してあげましょう。

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